トラウトフィッシングについて
近年トラウトフィッシングの人気が高まっており、専用タックルが毎年沢山リリースされるようになってきました。日本では古くからテンカラと呼ばれる毛針で釣る方法が知られていましたが、最近では他の魚と同様に専用のルアーが開発されているためルアーフィッシングが盛んに行われるようになっています。シリーズ化、ブランド化も相まって今後更なる進化に期待出来るでしょう。今回は2018年にリリースされた新作のルアーをご紹介します。
トラウトとは
淡水に生息するサケ・マス科魚類の総称で、普通の魚にみられるヒレ以外に脂ヒレという肉のヒレを持つ事が特徴です。陸封型と降海型で姿の変化があるのも面白い所です。例えば降海型であるサクラマスの陸封型がヤマメで、アメマスの陸封型がイワナです。近い仲間にはアユやワカサギなど古いタイプの魚類がいます。
代表的トラウトルアー
トラウトルアーというとスプーンと呼ばれる簡単な仕組みのルアーで釣るイメージや、フライフィッシングのイメージがありますが、バス釣り同様ここ10年ほどではクランクベイトが人気で続々と新製品がリリースされています。次に人気なのがトップウォータープラグで、視認しやすい表層を狙うため人気があります。この他にも、ミノーやバイブレーションなど種類も様々、ライトタックルで楽しめるのもトラウトフィッシングの魅力ですね。
スプーン
シューベルトの「鱒」のモデルはスプーンで釣られるブラウントラウトであったという話しがあるほど古くから存在するルアーです。食器のスプーンのカップの部分に針を付けラインを結べる様にした見た目をしているためスプーンと呼ばれています。最近ではソルトスプーンと呼ばれる海用の物がありますが、昔は銀で作られたものが流行っていました。
クランクベイト
ずんぐりと丸みを帯びて、リップが長く一気に潜り易いのが本来のクランクベイトです。アメリカの広大なフィールドでテンポよくバスを釣るために開発されました。最近日本ではトラウトルアーとして定着しており、細長いタイプやマイクロサイズの物まで新しいクランクベイトが生まれています。
2018新作トラウトルアー:1、トレモロング55F
ムカイフィッシングというメーカーからリリースされた新作クランクベイトで、従来クランクベイトというとずんぐりとした見た目のものが多かったのですが、トレモロングは細長い事で大きく食べやすく見せ、さらにはスローなアクションでも充分アピール出来るので活性の低いトラウトをじらして食わせることが可能です。カラーも豊富なのでお気に入りを見つけやすいところも注目ですね。
トレモロング55Fのタックルインプレ
発売直後から評判が良く人気の製品ですが、確かにライトタックルから大物用タックルにまで合わせやすいサイズ感が嬉しいですね。見た目でもわかるとおりデットスローリトリーブの様な使い方でも水への抵抗感が強く、しっかり泳いでくれているのが手に伝わります。タフなコンディションでもしっかり食わせることが可能なので、釣り終わりの最後の1本としてもおすすめです。
2018新作トラウトルアー:2、トレモ ポゴ38
トレモロング55Fと同様のメーカー、ムカイフィッシングからリリースされた新作で、ヘッドの先端部分にシンカーが埋め込まれているいわゆるボトムダートミノーになります。トゥイッチを入れる感覚で軽くコントロールすればボトムできちんと左右にダートするのが特徴です。沈めずに中層でも使えるので、意外に守備範囲が広いのも注目の新作ですね。
トレモ ポゴのタックルインプレ
トラウト用のタックルには細い糸と小さいリールが使われる事が多いので、ボトムは敬遠されがちですが、トレモポゴは根掛かりの心配が少なくてすみます。と言うのも底を感じやすい仕上がりになっているので、しっかり沈める使い方をすれば操作しているときに底の状態が手に伝わって来やすいからです。ボトム初心者でも安全に扱えるのでおすすめです。
2018新作トラウトルアー:3、ブラストイットミノー
アイジェットリンクというメーカーからの新作で、フローティングタイプの「66フローティング」とシンキングタイプの「50ボトムリッター」が新発売されました。左右に綺麗にダートするので、イワナやブラウントラウトなどに効果が高い注目の新製品です。管理釣り場で評判が良いのは当たり前ですが、湖や渓流などでも人気があります。日光の湯滝~湯ノ湖など川から湖に釣り下るような環境で使うのもおすすめです。ボートなどで使うのもありかも知れません。
ブラストイットミノーのタックルインプレ
ブラストイットミノーの特徴に圧倒的なダート力があるので、硬めのロッドを使うタックルに合わせるのが良いでしょう。硬めのタックルにする事によって切れのあるダートアクションになりやすいです。フローティングタイプの使い方はベーシックなタイプなので問題ありません。動かしたあとのポージング時に食わせる形になります。ボトムリッターは小型トラウトも食ってくるので管理釣り場であれば食いが渋いときの最終兵器におすすめです。
2018新作トラウトルアー:4、シュガーミノー
バスデイというメーカーのヘビーシンキングミノーです。流れが強くとも沈みが早いので、沈めてローリングさせつつ使う事もできますし、普通のシンキングミノーどうように泳がすアクションに使う事も出来る万能なルアーです。本流や湖などでじっくり探りながら釣るのもおすすめですが、動きが良く沈め易いのでイワナなどを釣り上がる際に利用する使い方も出来る注目の新作です。
シュガーミノーのタックルインプレ
タックルインプレを覗くとメッキアユカラーの評判が一番良いですが、確かに管理釣り場にはこれだけあれば坊主知らずでいられるほど釣れるルアーです。細かいアクションが得意なルアーなので、湖や川、場合によっては海などでも利用したいほどのレベルですね。トラウトだけではなくバスやメバル、それからメッキなどにも効果が高い傑作ミノーです。人気すぎてショップで売り切れ易いことだけが欠点かも知れません。
2018新作トラウトルアー:5、シルバークリークシャッド
ダイワという有名メーカーの新作で、強い流れの中でも綺麗に泳ぐことを目指して開発されたルアーです。ロングリップなので動きが大きく、トゥイッチを入れる事で綺麗にアクションしてくれるのが特徴です。渓流向けに開発されているので、ポイントを打ちながら機敏に使えます。バス釣りにも使われるほどなのでエリア攻略にも最適な注目の新作でしょう。
シルバークリークシャッドのタックルインプレ
古いタイプからモデルチェンジしただけあって評判もよく人気があるルアーです。速い流れの中でも動きが良く使いやすいので、渓流でこそ真価を発揮するルアーだと言えるでしょう。とにかく動きが良いので活性が高い時には数を釣りやすいのが良い所です。使い方としてはトゥイッチをたまに混ぜるくらいで簡単に釣れてしまいます。
2018新作トラウトルアー:6、モーストバービーSS
ロブルアーというメーカーの新作で、モーストバービーというと従来はフローティングタイプで強力なウォブリングアクションが特徴でしたが、2018年にはSSつまりスローシンキングタイプが追加されました。どのくらいスローかというと1秒に7~10センチほどとされており、自重があるためゆっくりと80~180センチのレンジを探れるクランクベイトです。注目されるのはかなりのロングリップであることですが、これはスローでも充分なアクションを得られるようにするための仕様です。
モーストバービーのタックルインプレ
モーストバービーはベーシックなタイプのクランクベイトですが、スローシンキングタイプになることによって更に広範囲を探れる様になり、スローリトリーブでもルアーが泳ぐ感覚が手に伝わってくるほどです。ラインアイの位置とリップの角度のおかげで一定のレンジをキープしやすいのも魅力ですね。イメージ通りの使い方ができるので初心者からベテランまでおすすめです。
2018新作トラウトルアー:7、ちびタップダンサー
幅広い活躍を見せるルアーメーカーのジャッカルから2018年にリリースされた新作で、従来のタップダンサーをサイズダウンした製品です。ボトムバンキングで根掛かりにくい姿勢になっていることと、サイズが食わせやすいサイズになっていることが特徴です。カラーに目立つ色が多い事とグロータイプまで揃えられていることが注目の新製品です。
ちびタップダンサーのタックルインプレ
ちびタップダンサーは同社の人気ルアーであるタップダンサーのダウンサイジング版なので使い方などはほとんど変わらずに食わせ易さが向上していると考えて大丈夫です。デジ巻きでも根掛かりしにくいのが素晴らしい製品ですね。注目の新作だけあって管理釣り場での利用では全く問題なく機能してくれます。グロータイプなどは海での使用に良さそうです。飛距離が出やすいので飛ばすのが苦手な場合でも大丈夫です。
2018新作トラウトルアー:8、ちびダートラン
ちびタップダンサーと同様にジャッカルからの新作です。食わせに特化したスリムで小さい形状と、シングルフックでもしっかりフッキングしやすいフック位置になっていることが注目です。ボトムバンキングやデジ巻きなどアクション自体はちびタップダンサーとそれほど変化がないので、使い方としてはほとんど同じです。根が粗い場所ではちびタップダンサーを、それほどでもない場所ではちびダートランをという形で使い分けるのがおすすめです。
ちびダートランのタックルインプレ
ちびダートランの一番の利点はアタリをヒットに変えやすい所で、ショートバイトでもしっかり釣果につなげてくれます。使い方も簡単で普段ワームを使う事がある方であればすぐに使いこなす事が出来ます。管理釣り場で評判がよいルアーですが、正しく管理釣り場で真価を発揮しやすいルアーです。ただ小さいためかたまに合わせ切れしてしまうことがあります。
2018新作トラウトルアー:9、ブルースライド45SS
トラウトルアーが人気なソウルズというメーカーからの新作で、なんとヒメマス専用に開発されたスローシンキングで、十和田湖に最適な仕様になっています。アピール力が高くなおかつ視認性のよいカラーが揃えられており、スローシンキングタイプにする事によって長い時間じっくりと的確に探っていく事が出来ます。トラウトマニアなら一度を釣っておきたいヒメマスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ブルースライド45SSのタックルインプレ
ヒメマスゲームはわりと海に近い釣り方になってくるので、ブルースライド45SSのようなシンキングタイプが最適です。ヒメマスは20mから30mまで深く潜る魚なのでスローシンキングタイプでじっくりと探っていくと結果が出やすいです。ポージングで止めて魅せることができるので浅場で狙う使い方にもしっかり対応しています。視認しながら楽しむ事が出来るのも注目ですね。
2018新作トラウトルアー:10、RAiGA
ゴッドハンズというメーカーからリリースされた新作です。評判の良いスリムなフォルムとリアルに彫り込まれた彫刻が特徴です。ジグのように目玉がつけられているので、スプーンの素朴な外見とは異なりよりアピール力が増した仕上がりになっています。センターウエイトタイプなのでローリングアクションも健在で、反射的に魚が口を使い易い動きが注目の新作です。
RAiGAのタックルインプレ
ローリングアクションのアピール力が素晴らしい製品なので、使い方としてはイワナやアメマスなどに向いているタイプだと言えます。シェルシートなどを張っても面白いかも知れません。飛距離があるので湖や湿原など北海道で釣行するのに丁度良い仕上がりですね。魚を掛けやすくアタリも取りやすい優秀なスプーンです。
2018新作トラウトルアー:11、カーディフ そことろ
有名釣り具メーカーシマノからリリースされた新作で、カーディフシリーズのちびとろの開発過程で生まれたルアーです。リップがスクエアタイプで根掛かりにくい姿勢になっていることと、アイがヘッドの頭頂部につけられていることが特徴です。そしてジョイントがありリアルなアクションをするのも人気の製品ですね。管理釣り場でも評判が良いので、スプーンの成績が悪い時などに利用する様な使い方がおすすめです。
そことろのタックルインプレ
底をグリグリとデジ巻きするのに向いたルアーですが、まずはボトムバンキングさせてみることをおすすめします。アクションしやすいのでアピール力も高く、不思議と釣れやすい面白みのある製品です。評判が良い管理釣り場だけではなく湖や海など幅広いシーンでの活躍が期待出来る注目の新作です。
2018新作トラウトルアー:12、カーディフ ふわとろトップ
有名釣り具メーカーシマノからリリースされたカーディフシリーズの1つで、水面をくねくねと蛇行する様な動きをするのが特徴の新作です。カーディフシリーズ特有のジョイントシステムあそのままに、細かいトゥイッチを入れる事で丁寧に探る事が出来ます。もちろんトップウォータープラグなのでポッピングもお手のものですね。
ふわとろトップのタックルインプレ
管理釣り場で特に評判が良いものの一つですが、やはりスローで食わせやすいことと、リズミカルにポッピングでアピールすることも出来るという2種類の使い方が出来ることが人気の理由でしょう。また、湖での成績も良く浅場の攻略に持ってこいの操作性があります。3色くらい合わせて持っていくのがおすすめですね。
2018新作トラウトルアー:13、カーディフ ちびとろ
有名釣り具メーカーシマノのカーディフシリーズの一つで、全長25mmという超小型クランクです。超小型でありながらジョイントシステムはそのままなのでデットスローリトリーブでも充分動いてアピールできます。管理釣り場で評判が高いルアーなので大体のショップで販売されており、手に入りやすい人気の新作です。
ちびとろのタックルインプレ
小さいため飛距離はそれほど有りませんが、その分デットスローリトリーブに対応しているため長い間アピール出来るのが良い所です。可愛らしくプリプリ泳ぐ姿を見るのも楽しいですね。どのような魚にも食わせやすいので海や湖などでも評判が良いとおもいます。食わせ易いのですが小さいので、魚の歯がラインに当たる場合があり注意が必要です。汎用性が高いので全色揃える事をおすすめします。
2018新作トラウトルアー:14、カーディフ ロールスイマー
超有名プロアングラー村田基が監修した新作スプーンです。外見はスタンダードなスプーンですが、サンプルは村田さんがハンドメイドで修正を繰り返し完成したと言われています。独特の泳ぎと、食わせやすいサイズで初心者でもアタリを取りやすいのが特徴です。見た目がベーシックなタイプで格好良いのも人気の理由ですが、しっかりと釣れるというルアーとしての機能が優れている部分が注目の新作です
ロールスイマーのタックルインプレ
トラウトルアーとしてのスプーンの優秀さを余すこと無く取り入れた機能美のあるスプーンです。意外に飛びやすく、ハイペースで弾丸のように利用するのにも向いているので万能なスプーンだと言えるでしょう。スローでヒラヒラ誘いつつ、合間合間でスピードを上げて誘ってみる様な使い方もおすすめです。評判の良い赤金カラーが導入されているのも良いですね。
2018新作トラウトルアー:15、カーディフ アルミスリム
ロールスイマーと同じ経緯で誕生したカーディフのスリムスイマーがアルミ素材でリニューアルされた新作です。素材が低比重なアルミ素材になることによりデットスローリトリーブでもしっかりアクションすることが可能になりました。カラーも光を反射してキラキラと輝く仕様になっているので、スレたトラウトでも問題なく食わせることが出来ます。
アルミスリムのタックルインプレ
管理釣り場専用とも言って良いような仕様のスプーンで、プレッシャーの高いスレたトラウトや経験値の高い大物用に利用することが出来る製品です。比重が軽いアルミ製ですが飛距離は問題なく飛ばせます。カラーも評判が良いものが揃っているのでいくつか揃えておくと良いでしょう。もちろん活性が高い時にも使えます。
まとめ
2018年のトラウトルアーはかなり優秀なものが多く、今後の評判も期待出来ると思います。釣りやすく、そして簡単な使い方で結果が出る様なものが揃っています。傾向としてはシンキングタイプが増えたことと、サイズの小さいタイプが増えた事が挙げられると思います。クランクベイトの進化が著しい近年ですが、スプーンに対する研究も進められている事は素晴らしいですね。
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