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金魚が病気になったら?主な病気の種類と原因、対策方法を詳しく解説!

金魚が見たことの無い病気にかかったら、とても焦りますよね。金魚は生命力の強い魚ではありますが、不適切な環境で育てているとよく病気にかかってしまいます。今回はそんな金魚の病気の主な種類と原因、予防や対策方法を解説していきます!
更新: 2021年12月6日
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金魚が病気になったら?

金魚を長く育てている方であれば、一度は病気にかかったことがあるかもしれません。金魚には色々な病気があり、症状も様々です。初めて病気になった際はとても焦りますが、対処方法はありますので、落ち着いて対策をとりましょう。今回は金魚の病気の主な種類と原因、予防や対策方法をご紹介していきます。

金魚の病気と原因①穴あき病

穴あき病とは?

こちらは、その名の通り、体表・ウロコに穴があく病気です。初期症状であれば小さな範囲の穴ですが、進行するにつれて穴が広がり、ウロコもはがれて痛々しい姿になります。かつては治療法が分からなくて世間を騒がせたのですが、今では治療法も分かり、対策がとれるようになったので焦る必要はありません。早めに対策しましょう。

穴あき病の原因

原因はエロモナス細菌の感染であることが分かっています。エロモナス最近は低い水温を好みますので、少し寒い時期になると感染する可能性が上がります。また、感染されるとウロコの穴がどんどん進行していきますが、最悪でも筋肉の露出で止まりますので、すぐに死に至る病気ではないのも特徴です。

穴あき病の対策

ウロコに穴が開いているのを確認したら、すぐに治療をはじめましょう。低い水温を好む細菌ですので、まずはヒーター等を使って水温を25度以上に上げます。これだけでも自然治癒出来るのですが、より治りやすくする為に0.5パーセント濃度の食塩水状態にして、更に観パラDという薬剤で薬浴させるのが効果的です。鷹の爪を入れる民間療法もありますが、まずは上記の方法で対処しましょう。

金魚の病気と原因②

松かさ病とは?

こちらはウロコが逆立って松ぼっくりのようになる病気です。見た目が大きく変わってしまいますので、なるべく早く治したい病気なのですが、中々治らない病気として知られており、かかってしまったら長い目で見て戦わなくてはいけません。また、他の病気を併発することも多く、死に至りやすい状態と言えます。

松かさ病の原因

こちらもエロモナス細菌の感染によって発症します。ただし、細菌だけが原因じゃないという説もありますので、詳しいことは分かっていないのが現状です。合併症ではないかという説もありますね。細菌が感染する原因として、水質の急激な悪化も考えられます。水替えをしっかり行って、普段から良い状態を保つように心がけましょう。

松かさ病の対策

こちらはエロモナス細菌が原因の一つとされていますので、まずは水温を25度以上に上げて、0.5パーセントの食塩水状態を作り、観パラDやグリーンFゴールドといった薬剤で薬浴させましょう。また、水質悪化が原因で病気になっている可能性も高いため、薬浴を始める前に一度水を取り替えて下さい。鷹の爪を入れる民間療法もありますが、まずは上記の方法で対処しましょう。

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金魚の病気と原因③

エラ病とは?

こちらは名前の通り、エラ部分にダメージのある病気です。エラ病はいくつかあり、細菌性・寄生虫性・ウイルス性があります。それぞれのエラ病で治療法が少し異なりますが、基本的なことは同じですので、まずは基本から抑えていきましょう。エラ病は治療が遅れてしまうとエラが動かなくなり、呼吸が出来なくなってしまいます。

エラ病の原因

エラ病の原因は細菌・寄生虫・ウイルス感染によって起こります。水槽内を綺麗に保つのはもちろん、金魚を元気な状態にすることや、外部からウイルスが入ってこないように、新しい魚や水草を入れる際は注意することも大切です。

エラ病の対策

かかってしまったら、まずは水温を上げましょう。15~25度の時にウイルス感染しやすいので、26度以上にします。14度以下でも大丈夫ですが、他の病気にかかる恐れがありますので、水温は上げた方が良いでしょう。寄生虫原因であれば、0.5パーセントの食塩水状態にする、もしくは鷹の爪を入れることも効果的とされています。観パラD・グリーンFゴールドリキッドも併用して治療に臨みます。寄生虫には鷹の爪も効果がある可能性があります。

金魚の病気と原因④

尾腐れ病とは?

こちらはヒレ部分の先端が次第に溶けるようにボロボロになる病気です。尾が腐ると書きますが、ヒレ部分であればどこでも発症するのも特徴で、口に感染することもあります。最初は少しずつヒレが無くなっていくのですが、進行すると裂けていき、衰弱死する可能性もあります。おかしいと感じたら早めに手を打ちましょう。

尾腐れ病の原因

こちらはカラムナリス菌という細菌の感染が原因です。感染した部位の組織が破壊されると、白く濁って溶けるようになっていきます。これはタンパク質を分解する酵素を出して溶かしているからです。ヒレより先まで感染することはあまりありませんが、衰弱死に繋がる病気ですので、危険な状態と言えます。

尾腐れ病の対策


かかってしまったら、まずは0.5パーセントの塩浴をさせましょう。実は金魚にとって塩浴の状態はとても健康に良く、体力が回復する状態なのです。その後、観パラD、グリーンFゴールドリキッドと言った王道の薬剤で薬浴をさせます。後述する水カビ病も併発している場合はメチレンブルーも使用した方が良いでしょう。

金魚の病気と原因⑤

白点病とは?

こちらは病名の通り、体表に白い点がつく病気です。ペットショップに行っても白い点が付いている個体を見かけることがあるかもしれません。治療可能なので甘く見られがちですが、進行が早く、重症化すると危険です。早めに見つけて対処していきましょう。放っておくと白い点がどんどん増えていき、また他の金魚にも感染して広がっていきますし、白い点だらけの個体は見た目も悪いですよね。

白点病の原因

こちらは白点虫と呼ばれるゾウリムシに近い白い寄生虫が寄生することで発症します。低い水温を好む寄生虫で、25度以下の際に発症しやすいですね。また、水質や水温の変化で金魚の体力が落ちた際にかかりやすいことでも知られています。実はずっと寄生している訳ではなく、数日間寄生して、離れて増殖してからまた寄生してを繰り返しています。

白点病の対策

白点虫は、初期でまだ数が少ない内は食塩水だけで治すことも出来ます。ただし、寄生している数日間は薬剤も効きませんので、サイクルを考えるとある程度長い目で治療する必要があります。まずは塩浴状態にして、水温を26度以上にし、出来ればグリーンFリキッドで薬浴させてあげましょう。鷹の爪も効果があるとされています。

金魚の病気と原因⑥

白雲病とは?

こちらは白点病と同じく、体表がどんどん白くなっていく病気ですが、点ではなく雲がかかったように広がっていくのが特徴です。この白い雲のような部分は、細菌が体表につくことにより出る金魚の粘膜で出来ています。別名は綿かぶり病・コスティア症・イクチオボド症・キロドネラ症です。

白雲病の原因

こちらはコスティアやキロドネラといった細菌が寄生することで発症します。水温が低いと活動が活発になりますので、温度に注意が必要です。また、水温・水質の急激な変化で金魚の体力が下がっているとかかりやすくなりますので、予防としてヒーター等で温度調節をしてあげた方が良いでしょう。

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白雲病の対策

対策として、まずは温度を25度以上にし、0.5パーセントの食塩水で塩浴させましょう。1パーセントにしても良いのですが、上がりすぎると金魚に悪影響が出ますので0.5パーセントがおすすめです。その後、グリーンFリキッドやトロピカルゴールドで薬浴させると治療出来ます。重症化してエラに感染すると呼吸困難で窒息死しますのでご注意下さい。鷹の爪も効果があるとされています。

金魚の病気と原因⑦

転覆病とは?

こちらは丸い形をした琉金などの金魚でよく起きる病気で、確実な治療法が無いのが難点です。ひっくり返っているからといってすぐに死んでしまうこともなく、餌もちゃんと食べるのも特徴。浮き袋に異常があるだけでとされており、感染することも無いので、落ち着いて対処しましょう。

転覆病の原因

金魚には2つの浮き袋がありますが、その内の一つに以上が起きて、平衡を保てなくなってひっくり返ってしまうというのが通説です。しかし、現在は違う説も出ており、脊椎に問題があるのではという説もあります。放っておくと次第に体力が低下していきますので、出来るだけの対処を早めにとりましょう。

転覆病の対策

根本的な治療方法は無いとされていますが、水温を上げることで普通の状態に戻ることがよくあります。25度程度までまずは水温を上げてみましょう。また、体力回復の為に0.5パーセントの食塩水状態にしてみて下さい。寒い季節になって温度が下がるとまたひっくり変える可能性がありますので、丸い金魚を育てる際はヒーターを使うと良いでしょう。

金魚の病気と原因⑧

水カビ病とは?

こちらはウロコに綿のような水カビが発生する病気で、他の病気で傷んだ部分に発生することがよくあります。他の病気が軽症でも、水カビ病が併発して重症化する可能性もありますので、初期症状の内に対処したいですね。重症化するとウロコ・体表部分が充血することもあり、見た目も悪い病気です。

水カビ病の原因

こちらは水カビ病の原因となる菌が規制することで起きる病気です。体表に寄生しているだけなので問題無いように見えるかもしれませんが、徐々に細胞を破壊するため、死に至る危険性もあります。寄生する可能性のある細菌は一種類ではなく、水カビ科に属する色々な菌が規制する可能性がありますが、対策はシンプルです。

水カビ病の対策

ウロコにカビのようなものがあることを確認したら、まずは水温を25度以上に上げましょう。水カビ科の菌は低い水温を好みますので、これだけでも進行が少し遅れる可能性があります。次に0.5パーセントの塩浴をさせ、合わせてニューグリーンFという薬剤で薬浴させましょう。尾腐れ病も併発している場合は、先にグリーンFゴールドで対応してください。また、ウロコに付いているミズカビはピンセットで取り除くことが出来ます。

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金魚の病気と原因⑨

風船病とは?

こちらは珍珠鱗(ピンポンパール)を育てていると見かける病気です。元々丸く膨れた金魚ではありますが、お腹の横あたりにおかしな水ぶくれが出来たら、それが風船病です。別名でガマ病と呼ばれることもあります。初期は小さな膨らみですが、徐々に膨らみが大きくなっていき、複数個所に広がる危険性もあります。

風船病の原因

原因は不明とされていますが、エロモナス細菌によるものではないかとする推測があります。また、劣化した餌を与えると発症しやすいという情報もあります。

風船病の対策

原因も分かっておらず、治療法も確立されていませんが、ニトロフラゾンなどの薬剤で薬浴させて治ったという報告があります。因みに膨れている部分の中身はゼリー状になっていて、針で刺してもしぼむことはありません。治療で針を刺す場合もありますが、しぼませる為に行っているわけではありませんのでご注意下さい。鷹の爪も効果がある可能性がありますので試してみましょう。

金魚の病気と原因⑩

エロモナス病とは?

こちらは発症すると外見から分かるほど充血し初め、進行するほどに充血範囲が広がっていき、最終的には衰弱死に繋がる怖い病気で。また、充血と合わせて体が膨れる・腫れることもあります。

エロモナス病の原因

この病気の原因はエロモナス菌の感染です。エロモナス菌は水槽の中によくいる細菌なのですが、金魚の体力が低下した際、あるいはストレスがかかった際に感染して色々な症状を出すとされています。水温が大きく変わる時期にはエロモナス菌が起こす色々な病気に注意が必要です。

エロモナス病の対策

他のエロモナス菌原因の病気と同様に、水温を25度以上に上げ、0.5パーセントの塩浴をさせ、観パラDやグリーンFゴールドの薬剤を使って薬浴させましょう。上記画像のように充血しますので、見つけたらはやめに対処するのが大切です。重症化すると死の危険がありますので、変化の激しい季節はよくチェックするようにして下さい。

金魚の病気と原因⑪

コショウ病とは?

画像は金魚ではありませんが、別名をウーディニウム病と言い、白点病のような白い点がウロコなどに無数につく病気です。白い色は白点病と同じですが、かなり細かい白い点なのが特徴です。初期症状は中々分かりづらいので、ある程度進行して、白い点が沢山ついている状態で発見されることが多いですね。重症化すると呼吸困難になり、窒息死する可能性があります。また、感染力も強いので他の金魚も危険です。

コショウ病の原因

こちらはウーディニウムが寄生することで起きる病気です。寄生されやすい時はやはり体力が落ちている時期ですので、常に水温を管理すること、新鮮な餌を与えること、ストレスを与えないこと、水替えをしっかり行うことで予防出来ます。

コショウ病の対策

病気にかかってしまったら、その水槽の中は菌が溢れている可能性がありますので、全ての水を変えてリセットする必要があります。そして、その水槽にいた金魚は全て薬浴させましょう。まずは水温を25度以上に上げ、0.5パーセントの塩浴状態にしてから、メチレンブルーという薬剤で薬浴させます。大体1週間程で効いてきますので、じっくり対応しましょう。鷹の爪も効果があるとされています。

金魚の病気と原因⑫

ポップアイとは?

こちらは目が飛び出てしまう病気です。見た目が大きく変わってしまいますので、かかるととても心配になる病気ですね。進行するにつれて目がどんどん出てきてしまい、最終的には壊死して目がとれる可能性があります。治療が完了しても元に戻らない可能性もありますので、おかしいと感じたら早めに対応しましょう。

ポップアイの原因

原因はエロモナス菌であるとされています。エロモナス菌は他の病気の原因にもなりますので、ポップアイを発症すると他の病気も同時併発する可能性が高いのでご注意下さい。

ポップアイの対策

水質悪化が原因である可能性もありますので、まずは水を8割方交換してから対応していきましょう。水温を25度以上に上げ、0.5パーセントの塩浴をさせた上で観パラDやグリーンFゴールドで薬浴させます。他の金魚に感染している可能性もありますので、同じ水槽にいた金魚は全て薬浴させた方が良いでしょう。また、眼圧がかかっている状態ですので、水深は15㎝以下にするのがおすすめです。

金魚の病気と原因⑬

イカリムシ症とは?

こちらは外観からも分かる寄生虫の症状です。イカリムシが金魚に突き刺さるように寄生し、周囲が充血していることもあります。分かりやすい症状ですので早めに対処しましょう。

イカリムシ症の原因


イカリムシは甲殻類の仲間で、寄生しているのはメスの個体です。このイカリムシが水槽内にいる限り寄生する可能性がありますので、一度発症したら水槽をリセットした方が良いでしょう。寿命は2カ月程とされており、その間に10回以上産卵して繫殖します。ふ化した個体は水中に浮遊し、やがて寄生します。

イカリムシ症の対策

イカリムシがついているのを確認したら、リフィッシュという薬剤で幼生の駆除をしましょう。成虫には効果がありませんので、生まれてくる幼生を完全に駆除することで、時間をかけて治療していきます。突き刺さっている成虫はピンセットで抜きとれるのですが、抜きとると傷が出来ることがありますので、慎重に行って下さい。目やエラ付近は特に慎重に抜きます。鷹の爪を入れることも有効とされていますので試してみましょう。

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金魚の病気と原因⑭

ウオジラミ(チョウ)症とは?

こちらは画像のようなウオジラミという寄生虫による症状で、針を金魚に刺して体液を吸います。放っておくと金魚の体力が落ちて衰弱死してしまいますので、ウロコに付いているのを確認したら早めに対策しましょう。一匹だけならすぐには死にませんが、複数匹付いているととても危険です。また、違和感から金魚が水槽に体をこすりつけることも多く、ボロボロになる可能性もあります。

ウオジラミ(チョウ)症の原因

ウオジラミは画像のように、見た目で分かる寄生虫です。水中に紛れ込むと寄生してしまうので、他の水槽から入らないように注意しましょう。メスは10回ほど産卵しますので、放っておくとどんどん増えてしまいます。

ウオジラミ(チョウ)症の対策

寄生虫が付いているのを確認したら、リフィッシュを使って駆除していきます。リフィッシュは生きている個体には効果がありますが、卵の状態では効かないので、1か月ほど使用した方が良いでしょう。また、目に見えてくっついている寄生虫は直接とってしまっても構いません。

金魚を治療する際の注意点

普段の金魚の様子をよく観察しておく

金魚を治療するにあたって、まずは異常な状態であることを発見しなければいけません。白い点がウロコやエラに付いていたり、寄生虫がついていたりしますが、本当の初期状態はパッと見では分からないことも多いはずです。初期状態で発見出来れば治療出来る可能性も高まりますので、普段と様子が違わないか、よく見ておきましょう。

初期状態は食塩で対処出来ることも多い

本当に初期状態であれば、食塩での塩浴だけで治ってしまうこともよくあります。塩浴をすると金魚が過ごしやすくなりますので、体力が付いて病気に負けない体となるのです。また、民間療法である鷹の爪の効果も期待出来ます。鷹の爪は必ず効く方法ではありませんが、ご自宅に鷹の爪がある場合は気軽に使える対処方法ですね。

塩浴・薬浴から戻す際も注意

病気の症状がおさまっても、いきなり普通の水槽に戻してはいけません。いきなり状況を変えると強いストレスがかかりますので、徐々に薬浴状態から普通の状態に戻すように、水の割合を変えていくのがおすすめです。

まとめ:金魚が病気になったら?

今回の「金魚が病気になったら?主な病気の種類と原因、対策方法を詳しく解説!」はいかがでしたでしょうか?よくあるのは白い点やカビがウロコに付く症状ですが、初期状態であれば治療可能ですので安心です。松かさ病やポップアイになると治療が難しくなってしまいますので、早めに発見して薬浴してあげましょう!

金魚の病気が気になる方はこちらもチェック!

今回は金魚の病気について解説させて頂きましたが、他にも金魚や熱帯魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。