ハスクバーナの手斧の評価は？種類別に紹介
ハスクバーナが高評価な理由を知ろう
ハスクバーナというブランドをご存知でしょうか。特に手斧が有名なブランドです。キャンプなどで必要になる薪割りのとき、ナイフや鉈(なた)でおこなう人もいますが、パワー、薪割りスピードで圧倒的なのは手斧を使った方法。あらかじめカットされた薪が用意されていないキャンプ場などによく行く人は、薪割りの必要も高く、手斧があると便利です。手斧初心者でも使いやすいと評価の高いハスクバーナ。その高評価の理由はどこにあるのでしょうか。
ハスクバーナとは
ハスクバーナというブランド
まずは、手斧で有名なハスクバーナというブランドについて。ハスクバーナはスウェーデンの会社。スウェーデンといえば北欧の国。日本の北海道くらいの面積しかなく、その65%ほどが針葉樹林が占めているという森の国でもあります。林業(針葉樹)では世界5位をほこるところ。ハスクバーナはそんな伐採需要が高いスウェーデンにおいて、チェーンソーの会社としてスタートした会社です。
使いやすい斧が人気
ハスクバーナはチェーンソーの他、芝刈り機も作っていますが、日本ではそのどちらも一般的に必要な道具ではありませんね。日本でハスクバーナという名前が有名になったのが、アウトドアブーム、キャンプブームで注目が集まった「薪割り」や「ブッシュクラフト」用と種類も揃った手斧です。柄と斧の刃部分のバランスが素晴らしく使いやすいと評価を受けています。
ハスクバーナの手斧の使い方①
燃料用の薪割り
最近の住宅では、給湯器があり蛇口をひねればお湯がでるのが普通。自宅で、燃料のための薪割りをするお宅も少ないでしょう。昭和の時代の話ですが、筆者の家は木材の木っ端が豊富ということで、ずっと薪燃料の風呂釜を使用していました。そこで使っていたのが、手斧や鉈などの小型の薪割り道具です。小型の手斧は、ある程度の大きさの木片を薪にするのにちょうどよい使い心地です。
キャンプの薪割り
現在では、何か特別な理由がない限り、一般家庭での燃料用薪割りの必要は激減しています。そのかわりに増えてきたのが、キャンプでの薪割りの必要性です。近年のアウトドアブームで、キャンプ人口も増えてきて、薪割りの必要に迫られた人が増えてきているのです。キャンプ場によっては、薪割りしたものを販売しているところもありますが、敷地内の落ちている枝を使ってくださいというところも。そんな枝を薪に利用するのに手斧などを使います。
ハスクバーナの手斧の使い方②
手作りキャンプ・ブッシュクラフト
キャンプでの手斧の使い方例として、薪割りだけでなく、ブッシュクラフトを楽しむ人も増えてきたということもあります。ブッシュクラフトという言葉、まだ聞き慣れない人も多いでしょうが、自然と一体化するキャンプのやり方です。ハスクバーナの手斧の使い方例として、少しブッシュクラフトについてご紹介しておまきしよう。
ブッシュクラフトとそのやり方
YouTubeでも再生数の多い、よく見られているブッシュクラフトの動画をご紹介しましょう。少し長い動画ですが、序盤を見るだけでも手斧を使ってキャンプ設営、食事の準備などをしている様子がおわかりいただけます。最初はテント設営のためのペグ作りからはじまっていますね。このように、市販の道具になるべく頼らず、現地で自分で工夫して楽しむ「サバイバルキャンプ」こそがブッシュクラフトの考え方・やり方です。
ハスクバーナの手斧の使い方コツ
薪割りのコツは振り下ろさない
手斧の魅力は、片手でも振り下ろせる大きさであるということ。動画の中では、生木を割くために振り下ろす動作もありましたが、枝を細くカットする部分では振り下ろしていないことにお気づきでしたでしょうか。ワイルドさにあこがれている人には、少し水をさすような話になってしまいますが、薪割りはパワーではありません。振り下ろすのは手斧ではなく大きな斧の仕事。手斧は木に差し込んで、木が割けるのを助ける補助的道具と考えた方が筆者的にはしっくりきます。
ゴムハンマーを使う
キャンプなどで自然に落ち、放置されている枝木は乾燥したものばかりではありません。生木を薪割りするには、簡単に手斧が刺さらない場合も。そんなときに利用したいのがゴムハンマーです。無理やりパワーで手斧を打ち付けようとしても怪我の原因になるだけ。ゴムハンマーなどを使って、安全に、省エネ(キャンパーの体力的に)薪割りをした方がずっと効率的なこともたくさんあります。
キャンプのお供にハスクバーナの手斧
このように、近代的なファッションキャンプではなく、自然とガッツリ語り合い、共存し合うサバイバルキャンプ。そのためには、手斧も大事なキャンプツールのひとつとなります。次章では、キャンプにおすすめのハスクバーナや、その他の目的でも使える手斧をいくつか種類別にご紹介しましょう。
ハスクバーナの手斧人気種類①
手斧38cm
刃の部分はスウェーデン製の手作り。かっこいい木製柄の部分は、固くて丈夫なアメリカ産のヒッコリー材を使用していますので、メンテナンスをしっかりすれば長い間使うことができます。少しコンパクトサイズにできている手斧なので、初心者にもキャンプに持ち歩くのにもピッタリ。
サイズ・使用目安
一番使い安いサイズとして評価が高いのが、38cmのハスクバーナ。柄は木製でナチュラルな感じもアウトドアに持っていくのにピッタリな雰囲気を出しています。使い方も、枝を分断する、ちょっとしたブッシュクラフトの削る作業にもできそうな重さ。(重量わずか0.6kg)手斧をナイフ変わりにして、1本で済ませようとする人なら、軽くて扱いやすいこちらがおすすめです。
ハスクバーナの手斧人気種類②
キャンプ用斧 38cm
キャンプ用斧は、さきほどと同じ38センチサイズのもの。こちらは何が違うのか？といえば、重さ。少しこちらの方が軽い作りとなっています。(100g程度ですが)刃、柄ともに、手斧と同じ材料を使用しているので、刃の形、重さ、刃の角度が違うと思っていただければ良いかと。手斧とキャンプ用斧とどちらにしようか迷ったときは、使用目的で選ぶとよいでしょう。
サイズ・使用目安
先程も書きましたが、こちらのキャンプ用斧もサイズは38センチ。大きさ的には手斧と同じサイズとなっています。ですが、こちらは重さが違うので、手で持った時のバランスが若干変わってきて感じる方が多いでしょう。振り下ろすシーンには、重みのある手斧がおすすめ。ブッシュクラフトなど削るなどの作業には、キャンプ用斧の方が向いています。
ハスクバーナの手斧人気種類③
小型薪割り斧 50cm
ブッシュクラフトを目的としないならば、薪割り用に作られた手斧の方が多くの人にとって使い勝手が良い品となるでしょう。薪割り用斧として評価が高いのがこちらの小型薪割り斧50cmです。握りやすい弓なりの木製グリップや、適度な重さをもったヘッド部分が、快適な薪割りを約束してくれます。
サイズ・使用目安
こちらの薪割り斧のサイズは50センチ。ここまで紹介してきたものより大きめ、そして重量も重くなっているのが特徴となっています。薪割りだけが目的であれば、重いものを選ぶのをおすすめします。なぜなら、薪割りは斧の重量で刃を食い込ませるものだから。バランスも頭の方にあり、それを支えられる程度の重量のものがおすすめ。重い物の方が「気持ちよく割れる」ことは確実です。小型薪割り斧の重量は900g。成人男性なら軽々と扱える大きさでちょうど良い。
ハスクバーナの手斧人気種類④
クサビ打込用薪割り斧 82cm
こちらはブッシュクラフトというよりも、"丸太の薪割りのために作られた"手斧というのが大きな特徴。大きさも重さもあり、初心者が使用するには、少し練習が必要となりますが、太い丸太もどんどん気持ちよく割れていきます。
サイズ・使用目安
サイズは82センチ。ご紹介している中で最長。頭がクサビを打ち込むようのハンマーとなっているので、重さもかなりあります。使い方は丸太の薪割り。クサビ打ち込みで丸太を割るのに適した手斧です。キャンプで使うというよりも、別荘などの暖炉の燃料用に大量の丸太薪を割る必要がある人におすすめの手斧。丸太からクサビを打ち込んで薪をわる目的なら、こちらの手斧がおすすめ。
ハスクバーナの手斧の市販パーツ
柄の交換用パーツ
ハスクバーナ キャンプ用斧 スペアの柄
出典:Amazon柄の部分を何もしないで使っていると、たぶん割れて刃がスっぽ抜けたということになる人が多いのではないでしょうか。そのためにも、手斧もメンテナンスが重要なのですが、もし、柄が縮んだり割れたりしても交換用の柄だけがパーツとして売られているので安心です。(安心ですが、メンテナンスは大事。)
ハスクバーナの斧カバーは？
ハスクバーナの手斧を買うと、小さな革製の刃のカバーがついてきます。でも、ちょっと小さくてこころもとない。別売りパーツとしても革製のカバーが売られているのは見たことがありません。(無い？)柄のカスタムの他、斧用シースも自分で作ってカスタムする人が増えています。
ハスクバーナのDIYカスタム例
オリジナルカスタム例①
まずは、いちばんお手頃にできて使いやすくなる「パラコードによる柄のカスタム」から。多くの人がやっているカスタム方法ですね。巻き方は刃との付け根部分から持ち手側にしっかり巻いていきます。パラコードなので、カットしたものをライターで炙ればコードがほどけてくることもありません。
オリジナルカスタム例②
巻き方デザインも工夫して、自分らしさを出したカスタマイズ。持ち手の方にもパラコードを巻いて、使いやすさアップです。自分の好きなデザイン、色のパラコードを使ってカスタムしていきます。
オリジナルカスタム例③
皮加工ができる人は、皮を使ったカスタムをすれば、さらに高級感アップで、愛着もわくでしょう。皮加工がはじめてという人も、ロフトなどで革や革加工キットを売っています。手斧のシースや柄のカバーくらいであれば、器用な人なら見よう見まねで作ることも可能。ぜひ挑戦してみて欲しいカスタムです。
ハスクバーナシース作成動画
手作りでハスクバーナのシースを作っている動画です。参考になれば。
ハスクバーナの手斧の評価は【口コミ】
口コミ①
この斧カッコええわぁ〜
手斧のかっこよさがわかるのは、男性だけの特権なのかも知れませんね。かっこいいツールを見ると、それを振るっている自分を想像して、テンションもアップしているのではないでしょうか。自分がかっこいいと思う手斧があれば、アウトドアライフも更に楽しくなりそうです。
口コミ②
ハスクバーナの斧デビュー。ベタなので敬遠していたが使ってみるとやはり使いやすい。
ハスクバーナの手斧は、はじめての人でも使いやすいという評価をよく見かけます。サイズも小さめということもあるのでしょうが、柄の長さ、刃の重さなどのバランスが良いという評価もあります。
口コミ③
画像１：アマゾンからの得物:grin:ハスクバーナ製手斧?
— ノルウェーじゃん！！ (@kuroneko2bi) November 20, 2018
画像２：我が家の斧はグレンス製のデカイか小さいか極端すぎ:sweat_drops:
中間欲しいがグレンス製は高い:sweat_drops:で、ハスクバーナにしてみたらコスパ最高:thumbsup:ただ、新品なのに研ぎ必要:joy:
画像３：庭に切り株ありますが、芽が生えてる:sweat_smile:ここで薪割り出来ないな:joy: pic.twitter.com/fdYRaUbYnH
大きな斧は持っているということで、適度なサイズということでハスクバーナをチョイスしたそうです。性能に対するコスパの良さも、ハスクバーナが高評価がついているところ。ただし、メンテナンスの必要性はありそうです。
ハスクバーナの手斧のメンテナンス
使った後のメンテナンス
「お気に入りのハスクバーナの手斧を買った！」と、喜んで使っているだけでは、だんだんと切れ味が悪くなってきて、「あれれ？こんなはずでは…」ということに。せっかく買った気に入って買った手斧なのですから、定期的にメンテナンスしてあげることで、長く快適に使い続けましょう。
切れ味が悪くなったら研ぎ時
手斧のメンテナンスは、よく使う時期の前、キャンプ時期が終わってしまう前など、定期的に行うのが一番よいのですがそれだけでは不足することもあります。それは切れ味が悪くなったとき。手斧の使い方が少しハードだったりした場合には、刃こぼれはなくても、刃先が丸くなって切れ味が悪くなります。次の章では手斧のメンテナンスのやり方・砥石の使い方などについて見ていきます。
ハスクバーナの手斧の研ぎ方・メンテナンス
斧の研ぎ方・メンテナンス①タイミング
研ぎのタイミングは、手斧をキャンプに持っていく前が良いでしょう。使う前に手入れした方が、切れ味の良い手斧で作業をすることができるようになりますからね。ただ、硬い木の節などに無茶に刃を立てて、刃こぼれしてしまった時はこの例に限らず、メンテナンスをする必要があります。刃こぼれした手斧では、薪割りはできませんから。
斧の研ぎ方・メンテナンス方法②刃の研ぎ方
LANSKY(ランスキー) ザ・パック LSLPUCK000
出典:Amazon海外のかっこいいアウトドア系ユーチューバーがよく斧研ぎで使っているのが、このランスキーの砥石です。粗目で研ぎ、そのあと細目で研ぐと綺麗に仕上がるでしょう。使い方のコツは、円を描くようにすること。特に刃こぼれしているときは、粗目で念入りに研ぎましょう。角度は刃の角度に合わせて。斧は両目の刃物ですので、両側から研ぎをいれるといいでしょう。
斧研ぎの角度がわからない人は
グレンスフォシュブルークス GRANSFORS BRUKUS ダイヤモンドシャープナー GB4032
ランスキーの砥石は、人気もあり便利なものですが、少し重くて携帯に向いていないこと、また、研ぎの初心者には扱いにくいところもありますので、はじめてだと言う人はこちらの種類シャープナーをおすすめします。シャープナーの柄を手斧の刃に接するように移動させれば適切な刃の角度に研ぐことができます。
斧の研ぎ方・メンテナンス③柄の保護
メンテナンスは、刃の部分だけすれば良いというわけではありません。むしろ、メンテナンスをしないと困ったことになるのが柄の部分の方。乾燥しすぎると、縮み、割れて、最悪の場合刃が飛んでいってしまうことも…。そんな怖いことは絶対に避けたいですね。そんなことにならないよう、持ち手(柄)のメンテナンスも欠かさずしましょう。手斧のメンテナンスでよく使われているのが、ボイルリンスオイル(亜麻仁油)です。ウエスなどに染み込ませて、柄や革製品などに塗り込み、保護します。
まとめ
キャンプに趣味に！評価の高い手斧を選ぼう
高評価の多いハスクバーナの手斧。人気の種類やカスタム方法やメンテナンスの仕方までご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。ワイルドな男前キャンプをはじめるには、1本持っていたいという人が多いのが、ナイフか手斧。選ぶ時は、ハスクバーナの手斧もぜひ候補に入れて、自分で触れてみてください。高評価手斧の使いやすさを、あなたの体で体験してみましょう。
手斧やナイフに興味がある人はこちらをチェック
ブッシュクラフトなど、アウトドアライフに必要なナイフや手斧。種類も豊富です。気になる人はこちらの記事もぜひ合わせてチェックしてみてください。
ブッシュクラフトとは？最低限の道具で自然を楽しむその魅力を徹底紹介！
キャンプは、自然と触れ合うことができるとして有名です。ですが、それ以上に自然と触れ合えるアウトドアがあります。それはブッシュクラフトです。ブ...
バトニングとは？ナイフで行う薪割りのやり方とおすすめナイフをご紹介！
『バトニング』とはブッシュクラフトで薪をナイフで割る作業のこと。でも『どんなナイフがいいんだろう？』・『いくらぐらいするものなのか？』などい...
ブッシュクラフトの装備とは？初心者が抑えておきたい15のアイテム！
ブッシュクラフトの初心者は、どんな道具をブッシュクラフトの装備品として選べばいいのか迷うのではないでしょうか。ブッシュクラフト初心者が押さえ...