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綿向山の登山ルートまとめ!樹氷がすごい!雪山登山の難易度や必要な装備は?

樹氷で有名な綿向山。日帰り登山が可能で、難易度が低く、道も整備されているので初心者にも乗りやすい山です。綿向山での樹氷や景色のビューポイントや、休憩所について詳しくまとめました。日帰り登山の場合の装備、関西や中部からのアクセス方法をお教えします!
2020年8月27日
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樹氷で有名な山・綿向山

綿向山をご存知ですか

綿向山は、滋賀県と三重県の境にそびえる、鈴鹿山脈の一つの山です。樹氷が美しいことで有名で、冬ともなると近畿や東海一円から登山客の訪れる山として知られています。
都会からは少し時間がかかりますが、大阪からでも名古屋からでもアクセスすることができ、日帰りで登れる山としても人気があります。これから冬山を始めたい、という初心者にもおすすめです。

綿向山の樹氷

樹氷をご覧になったことはあるでしょうか。とても寒い環境で、霧になった樹木に吹き付けられてそのまま凍り付いたもので、-5℃以下という環境で育つといわれています。
日本の中では主に北海道や東北でよくみられるのですが、綿向山でも見ることができます。関西地域ではとてもまれな存在であり、夏場より冬場の方が人気の高いという珍しい山です。

初心者にも登りやすい綿向山

綿向山の標高は1110m。標高的な難易度としては初心者にも登りやすい高さで、高山病の心配もありません。冬の時期に登る人が多いのですが、雪崩や雪庇の心配もなく、登山道も稜線や崖がないので、そこまで危険のある山ではありません。
地元の町では、綿向山にもっと親しみを持ってもらおうと、11月10日を「綿向山の日」と制定しました。登山客向けのイベントを行っておられるのですが、その日付はもちろん、綿向山の標高にちなんだものです。
 

綿向山の登山ルートは?

綿向山の登山ルートは四つあり、全てのルートで日帰りが可能です。  

難易度 ルート コース詳細 所要時間(参考)
初級 表参道コース 西明寺口~(御幸橋経由)表参道登山口~綿向山頂上 登り2時間20分
下り1時間50分
中級 北参道コース 西明寺口~(水木谷林道経由)奥の平橋~表参道と合流~綿向山頂上 登り2時間

30分
下り2時間
中級 水無山北尾根コース 表参道登山口~(小便コバ経由)綿向山頂上~水無山北尾根分岐~水無山頂上往復 登り3時間20分
下り2時間40分
中級 竜王山~綿向山縦走 竜王山登山口~竜王山頂上~綿向山頂上 登り3時間
下り1時間50分

初心者なら表参道コース

最もポピュラーなのは表参道コースで、樹氷のきれいな日は大勢の人がこの道を行きかいます。道は歩きやすく整備されていますし、ほかの人が登るときに雪道を踏み固めてくれた道(トレースといいます)がついているので、初心者でも登りやすいです。避難小屋もあるので、休憩をしつつ登ることが可能です。
他の三つのコースは、トレースが付いていない事も多いので、難易度が上がります。

綿向山駐車場はある?

御幸橋駐車場

御幸橋駐車場が登山口にあり、30台ほど停めることができます。週末になると、樹氷を見ようとする登山客が大勢訪れるので、朝九時には満車となりますので気を付けましょう。入口にトイレがあります。登山ルートの中で、ただ一つのトイレになりますので、済ませていきましょう。
車道は除雪されますが、駐車場内は無いので、スコップを持参する事をお勧めします。

西明寺口バス停駐車場

バス停から70mほどのところに、冬季の駐車場があります。御幸橋よりは小規模です。こちらも場内の除雪が無いので、早くに到着するならスコップを持参する事をお勧めします。トイレは有りません。


樹氷のビューポイント

樹氷が始まるのは七合目から

綿向山は積雪することの多い山なので、冬場はふもとから雪が積もっています。そのため、木々も雪に覆われて真っ白ですが、まだ樹氷ではありません。
樹氷がみられるようになるのは、七合目より上。
雪に覆われているのではなく、透明な氷がキラキラと光り輝くようになるのでわかりやすいです。

頂上は絶景ポイント

頂上は開けた場所になっていて、多くの人が休憩できるようになっています。屋根のある建物などはありません。
ぐるりと見渡すと、近くは鈴鹿連山、離れた所にきらめく伊勢湾と琵琶湖が見えます。透き通るように晴れた日には、遠く北アルプスの山々まで望むことができ、登山に来て良かったと心から思える絶景ポイントとなっています。

冬山装備は必要?

身体の全体を暖かく

標高1000mを越える山ですので、防寒対策をしっかりしていくのが望ましいです。初心者は特に気を配りましょう。使い捨てカイロなどの暖を取れるものであったり、手首・足首・首などの風が入りやすい箇所を、しっかりとガードする事を徹底してください。悪天候の時や風がきつい冬山は、1000m台でもかなり冷えることが予想されます。
日帰り登山が可能なので、夜用装備は無くても大丈夫です。

防寒具

衣類は化繊がおすすめ

半袖、長袖、フリースの上に、ゴアテックス素材のジャケットをもちいてください。衣類は、寒くなると凍り付く恐れがあるため、化繊の素材を選ぶようにしましょう。
下半身は特に冷えます。分厚いタイプの登山用ズボンの上に、冬登山用のゴアテックスのズボンをはくのがベストです。防水目的だけならカッパを代用する事も出来るのですが、寒いときは、安全のために避けた方が無難です。

頭部の防寒

基本的には、冬登山用のジャケットについているフードと、ナイロン生地の帽子をかぶると暖かくなります。ただし、山間部は冷えますので、できる限り耳を覆える装備も必要です。ネックウォーマー、サングラスやゴーグルもあるといいでしょう。風よけとしてはもちろん、樹氷を見ようと思うと、太陽の反射する中に立つことになるので、サングラスで目を保護することになります。

手足の防寒として

手袋は、薄いものと熱いものを重ねます。薄手の物を中にします。重ねてはくと、中に空気の層が出来るので、寒気が入り込みにくくなります。
足元も、薄手と厚手の靴下を重ねて履きます。外側に履く厚手の靴下は、沢登り用の靴下でも代用が可能です。洗濯もしやすくておすすめです。

冬用登山靴

靴自体は、冬の低山向けのもので大丈夫です。高山用のがっちりと重いものは必要ありません。雪をよけるために、靴の上から防水のゲイト―を付けると、ズボンや靴下が湿る事が無いので楽です。頂上付近ではアイゼンが必要となるので、アイゼンを装備できるものがいいでしょう。

アイゼンは必要?


登山道は、樹林帯が多くて登りやすいのですが、冬季は七合目から頂上までが急な登りになります。夏場は木の間をつづら折りに進んでいた道が、雪の季節はまっすぐな道になるというイメージです。
樹氷を見に行くならアイゼンは必要です。七合目に小屋があるので、そこのベンチを利用すると、安全に装着することができます。
難易度が低くて初心者でも登れる冬山なので、アイゼンが初めてという人が練習するにもいいですね。

冬の綿向山でのおすすめ行動食

表参道ルートでしたら、往復四時間程度の日帰りコースで、難易度も高くありません。なので、比較的軽いものでこと足ります。カロリーメイトなどのクッキータイプの栄養補助食品や、アンパンなども、腹持ちがいいしエネルギーになってくれます。
頂上はかなり冷え込みますので、そこで景色を見ながら一服したいなら、魔法瓶に熱いお茶を入れていきましょう。

表参道ルートの休憩ポイント

ヒミズ出合小屋

登山口にある小屋です。標高は460m。
ドアや窓にガラスが入っていて、中で寒さをしのぐことができます。机や椅子があり、10数人が中で休憩することができますが、登山口ということもあって、休憩に利用利用する人はあまりいません。ただ、この小屋では登山届がだせるので、立ち寄る人は多いです。
なお、登山届は、インターネットからでも届け出ることができます。

あざみ小舎(三合目)

三合目に「あざみ小舎」があります。標高は710m。
ここは窓やドアにガラスが入っていないので、中まで風雪が入り込んでいます。ただ、椅子と机があるので、ちょっとした疲れなら癒すことができます。利用する人がそこまでいないので、ゆうゆうと座ることができる、というポイントがあります。

五合目の小屋

五合目の避難小屋は、標高820m。だいぶん登ってきたことになりますね。
窓やドアから風が入らないように、ガラスが入れられています。利用する人がとても多いので、次から来る登山者のため、少し休んだらすぐに出立するのがいいでしょう。

七合目の行者堂

行者コバといわれるお堂が七合目にあり、小休憩ができるようになっています。標高は930m。ベンチもあるので、荷物を降ろしてアイゼンを付けていく人が多いです。
ここから先は坂が急になり、難易度が上がりますので、一息ついて気合を入れなおすといいですね。

綿向山登山での補給ポイント

最寄りの自動販売機は登山口

駐車場と、登山口のところに自動販売機があります。利用する人が多いので、たくさん買い込むなら、ここよりもお店で購入された方がいいでしょう。暖かいものをすぐに飲みたいときに便利です。

コンビニやショッピングモールは?


近江八幡駅を利用してくる人は、駅前でお買い物を済ませましょう。イオンなど多くの店が立ち並びにぎわっています。コンビニもあるので、朝早くから登る人にはありがたいです。
車で向かうなら、10分ほど車で走れば日野町の中心エリアにアクセスできて、そこにファミリーマートやローソンがあります。他のお店もありますし、トイレを済ませてもいいですね。

綿向山へのアクセス

自家用車でのアクセス方法

新名神高速道路の甲賀土山ICをでてから30分。または、名神高速道路の八日市ICから30分です。登山口近くに、無料の駐車場が二つあります。
バスの本数が少ないため、日帰りを考えると車でのアクセスが便利です。

公共交通機関でのアクセス方法

電車でのアクセス

大阪方面から…JR京都線で大阪~近江八幡駅まで一本で行けます。新快速なら一時間10分ほど。
名古屋方面から…JR東海道本線で米原へ1時間10分ほど。琵琶湖線に乗り換えてから近江八幡駅に向かい、20分ほどで到着します。

バスに乗り換え

近江八幡駅からは、近江鉄道バスに乗り換え。日八線にて、近江八幡駅南口から北畑口バス停まで一時間ほどで到着となります。本数は一時間に一本なので、日帰り登山をするなら気を付けましょう。
西明寺バス停まで行けると便利なのですが、残念ながら、駅からのバスでは西明寺へ行けません。北畑口バス停から、日野町営バスに乗り換えて二駅乗るか、歩くことになります。

心を奪う樹氷の世界へ

綿向山の魅力とアクセス、登山時の注意について詳しく見てきました。
樹氷の凄さ、魅入られる力は写真でも文章でもなかなか伝えきれません。
ぜひ、あなたも出かけてみてくださいね

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