PCX150とNMAX155を徹底比較:はじめに
2005年がピークだったビッグスクーターブームが去った後、軽量でコンパクトな軽二輪スクーターが人気なのは皆さん承知の通り。人気が高いホンダのPCX150とNMAX155の細部を徹底比較します。
150ccスクーターのメリット
150ccスクーターは軽量でコンパクトな車体と通行制限を受けない排気量が人気です。150ccスクーターは125ccスクーターがベースになっていますので小回りが利きますし、軽二輪として扱われますので通行制限を受けることはほとんどありません。
PCX150とNMAX155のサイズを比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155の車体サイズをスペックシートを参考に比較すると、PCX150は30ミリ短く、NMAX155は5ミリ狭いですね。30ミリと5ミリの違いですので、ほとんど同じだといえます。
車体サイズ:スペック比較
項目 | ホンダ PCX150 |
ヤマハ NMAX155 |
ホンダ フォルツァ |
ヤマハ シグナスX |
全長 | 1,925mm | 1,955mm | 2,140mm | 1,890mm |
全幅 | 745mm | 740mm | 750mm | 690mm |
全高 | 1,105mm | 1,115mm | 1,355mm | 1,120mm |
デザインを含めた印象からはPCX150が若干大きく感じます。また、NMAX155のデザインはシャープですのでコンパクトに感じ、手強さは皆無です。
コンパクトなPCX150とNMAX155
PCX150やNMAX155の車体サイズをフォルツァやシグナスXと比較してイメージしやすくします。ホンダのフォルツァとPCX150やNMAX155の車体サイズを比較すると全長が200mm前後短いですね。また、シグナスXとPCX150やNMAX155を比較すると全長と全幅が50mm前後長く広いといえます。
PCX150とNMAX155は軽二輪スクーターとしてはかなりコンパクトだといえます。実車のフォルツァはデザインが影響しているためか、手強さを感じるほど大きいですよ。
PCX150とNMAX155のエンジンを比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のエンジンスペックは互角です。最大トルクの発生回転数がNMAX155が500rpm低いですが、体感できる差ではありません。
エンジン性能:スペック比較
項目 | ホンダ PCX150 | ヤマハ NMAX155 |
最大出力 | 11kW[15PS] /8,500rpm |
11kW[15PS] /8,000rpm |
最大トルク | 14N・m[1.4kgf・m] /6,500rpm |
14N・m[1.4kgf・m] /6,000r/min |
静粛性が高いPCX150のエンジン
PCX150のエンジンはスムーズで静粛性が高いと評判です。2018年にフルモデルチェンジした新型(KF30)では低回転から高回転までフラットなトルク特性になっています。特別な技術を用いずトルク特性を向上させたホンダエンジンの精度は驚きです。
【PCX150のユーザーレビュー】 低~中速時もアイドリングストップからの復帰もとっても静かです。
最新技術を投じたNMAX155のエンジン
NMAX155に搭載されているエンジンは環境性能と高出力を両立するブルーコアエンジンです。6,000rpmでバルブタイミングを切り替える仕組みになっていますが、切り替わったときの違和感はありません。低回転から高回転までスポーティに加速します。
【NMAX155のユーザーレビュー】 ブルーコアーエンジンの吹け上りのスムーズさは気持ちが良いですね。スタート時にアクセルを多めに開けば制限速度の60km/hまで気持ち良く加速し簡単に到達してしまいます。
静粛性が高いPCX150、スポーティなNMAX155
静粛性が高いエンジンのPCX150とスポーティなエンジンのNMAX155とでは、キャラクターの違いはありますが、出力特性は互角だといえます。耐久性については両車ともアセアン諸国での過酷な使用状況で実証されていますので安心です。
PCX150とNMAX155のフレームを比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のフレーム剛性を比較します。フレーム形式だけでは剛性を推し量ることができませんので、ユーザーレビューも参考にしますね。
フレーム形式:スペック比較
項目 | ホンダ PCX150 | ヤマハ NMAX155 |
フレーム形式 | ダブルクレードル | バックボーン |
PCX150のフレーム
PCX150はフレームがエンジンを抱きかかえるダブルクレードルフレームを採用しています。旧型のKF12やKF18はアンダーボーンフレームでしたが、2018年のフルモデルチェンジでフレームデザインが一新されました。
【PCX150のユーザーレビュー】 走り出して直ぐ、フレーム剛性の高さを感じました。大してスピードも出てないのにです。アンダーボーンだと走行中、常に頼りなさが伝わってきますが、ダブルクレドールはしっかりしていて、それがないですね。
NMAX155のフレーム
NMAX155のフレームにはバックボーンフレームが採用されています。バックボーンフレームはフレームとエンジンで車体剛性を高めるフレーム形式で、しかもNMAX155のフレームはかご状に組まれた剛性感が高いデザインです。
【NMAX155のユーザーレビュー】 エンジンの速さだけじゃなく、コーナーリングの安定性、ブレーキ性能の高さ、フレーム剛性の高さなど、走る楽しさを追及した本格的な造りだと思います。
PCX150とNMAX155のフレーム剛性は互角!
PCX150とNMAX155のフレーム剛性は互角です。旧型PCX150(KF12、KF18)のユーザーレビューではフレーム剛性に対する不満がチラホラとありましたが、新型PCX150では安心感が高いと好評です。NMAX155のフレーム剛性に対する評判は発売当初から好評で、スポーティな乗り味に貢献しています。
PCX150とNMAX155のサスペンションを比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のサスペンションを比較します。サスペンションの性能はスペックシートの情報だけでは推し量れませんので、ユーザーレビューも参考にしますね。
サスペンション形式:スペック比較
ホンダ PCX150 | ヤマハ NMAX155 | |
フロントサスペンション | テレスコピック | テレスコピック |
リアサスペンション | ユニットスイング | ユニットスイング |
ホンダのPCX150とヤマハのPCX155のサスペンションを比較すると、サスペンション形式の違いはありません。また、サスペンションストローク量が公表されていませんのでスペックからの比較は難しいです。
接地感が高いPCX150とNMAX155のサスペンション
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のサスペンションに関するユーザーレビューを比較すると、PCX150は安定感があり、NMA155は接地感が高いとの評判です。
どちらもアセアン諸国での過酷な積載に耐えられるよう若干硬めの設定になっていること、リアサスペンションのプリロード調整ができないなどの問題があります。しかし、どちらも社外品のリアサスペンションが多数リリースされていますので、必要に応じてカスタムしましょう。
【PCX150のユーザーレビュー】 コーナリングもオンザレールでスムーズです。倒しこみは、しっかりとした接地感と共に幾分重みがあり、バンク中も安定感が高いですが、ライン変更は容易です。サスは硬めで悪くはないですが、段差での衝撃は強いですね。
【NMAX155のユーザーレビュー】 下道~高速でのタイヤの接地感がしっかりしているので、怖さがありません。
PCX150とNMAX155のブレーキを比較
ホンダPCX150とヤマハNMAX155のブレーキを比較すると、キャラクターの違いが明らかになりました。
ブレーキ形式と安全装備:スペック比較
ブレーキ | ホンダ PCX150 |
ホンダ PCX150ABS |
ヤマハ NMAX155 |
フロント | 油圧ディスク 2ポット |
油圧ディスク 2ポット |
油圧ディスク 1ポット |
リア | 機械式ドラム | 機械式ドラム | 油圧ディスク 1ポット |
安全装備 | コンビブレーキ | ABS ※フロントのみ |
ABS ※標準装備 |
PCX150のブレーキ
ホンダのPCX150はコンビブレーキタイプとABSを選択できます。コンビブレーキのPCX150はリアブレーキにフロントブレーキが適度に連動して制動距離を縮める仕組みです。ABSのPCX150はフロントのみが作動する1チャンネルタイプで、コンビブレーキは装備されません。ABSよりもコンビブレーキの方がPCX150のキャラクターに相応しいかも…といううわさも聞きます。
NMAX155のブレーキ
NMAX155には扱いやすいキャラクターのディスクブレーキが前後に採用されています。リアブレーキはやや強めに効きますので車体を安定させやすいですね。ABSは前後とも作動する2チャンネルタイプですので、予期しない急ブレーキの備えとして安心感が高いといえます。
イージーなPCX150、コントロールしやすいNMAX155
PCX150とNMAX155のブレーキシステムを比較すると、制動力に優劣はありませんがキャラクターに違いがあります。PCX150のブレーキはブレーキ操作に特別な技術がなくても制動距離を縮められる仕様である一方、NMAX155は製動力をコントロールしやすいのでファンライドが楽しいですね。
リアのディスクブレーキとドラムブレーキに優劣はありません。15馬力の軽二輪スクーターですので性動力に過不足はありませんし、メンテナンス性も一長一短です。
PCX150とNMAX155のタイヤを比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のタイヤサイズを比較します。タイヤサイズでもキャラクターの違いが明らかになりました。
タイヤサイズ:スペック比較
ホンダ PCX150 | ヤマハ NMAX155 | |
フロント | 100/80-14M/C 48P | 110/70-13M/C 48P |
リア | 120/70-14M/C 55P | 130/70-13M/C 57P |
PCX150のタイヤサイズ
PCX150は2018年のフルモデルチェンジでタイヤサイズが変更されました。タイヤ幅が太くなり、旋回中の接地感が改善されたといえます。タイヤ径は14インチですので、高速道路はもちろん、荒れた路面での安定感は高いですね。人気のグローバルモデルだけに、特殊サイズながらタイヤの選択肢は多いといえます。ラジアルタイヤもリリースされていますよ。
NMAX155のタイヤサイズ
NMAX155は太目のタイヤが装着されています。タイヤ幅が太くなると接地面積が大きくなりますので、安定したコーナリングが可能です。また、タイヤ径が13インチですのでハンドリングはクイックですし、街乗りでの小回りにも大きく貢献しています。特殊サイズながらタイヤの銘柄は多いですね。
堅実なPCX150、積極的なNMAX155
PCX150とNMAX155のタイヤサイズを比較すると方向性が違うことが分かります。安定感が高いPCX150に対して、ファンライドが楽しいNMAX155だといえますね。排気量が6cc違うことがグローバルモデルとしての価値に影響し、タイヤの銘柄はPCX150の方が多いですね。しかし、低価格なアジアンタイヤから高性能なヨーロッパ系タイヤまで、どちらも選択肢は多いといえます。
PCX150とNMAX155の装備を比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155の装備を比較します。主にラゲッジスペースについて述べますが、他の装備についても検証しますね。
ラゲッジスペース容量:スペック比較
ホンダ PCX150 | ヤマハ NMAX155 | |
容量 | 28L | 24L |
PCX150の装備
PCX150のラゲッジスペースは28Lと大容量です。前後の長さがありますので長いものの収納も可能です。キャンプツーリングではキャンプ場に着くまで取り出さないものを積載できます。
ラゲッジスペース以外の装備を挙げると、アイドリングストップ機構、多機能デジタルメーター、スマートキーなどPCX150は豪華な装備を備えているといえます。しかし、アクセサリーソケットは12V1Aですので、スマホの充電には不向きです。
NMAX155の装備
NMAX155のラゲッジスペースは標準的な容量だといえます。日帰りツーリングやホテル泊ツーリングではシートバッグが必要ないレベルですね。長いものを収納できないのは残念ですが、不足を感じることはありません。
ラゲッジスペース以外の装備を検証すると、液晶マルチファンクションメーター以外は簡素だといえます。液晶マルチファンクションメーターにはエンジン回転数表示がありませんので、汎用のタコメーターを追加するユーザーは多いですね。
豪華装備のPCX150、必要最小限装備のNMAX155
ラゲッジスペースの容量や形状、他の装備などを検証すると、PCX150は豪華装備でNMAX155は必要最小限な装備だといえます。
アクセサリーソケットは後付できるので問題ありませんし、電子機器の充電をするならUSBのほうが便利だといえます。しかしエンジン回転数表示は極低速走行時の指標になるので欲しい装備ですね。
PCX150とNMAX155の街乗り性を比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155の街乗り性を比較します。シート高、車両重量、ホイール径から検証しますね。
車体サイズとホイールサイズ:スペック比較
ホンダ PSC150 |
ヤマハ NMAX155 |
ホンダ フォルツァ |
ヤマハ シグナスX |
|
シート高 | 764mm | 765mm | 780mm | 775mm |
車両重量 | 131kg | 128kg | 184 | 119kg |
ホイール径 | 14インチ | 13インチ | F15/R14インチ | 12インチ |
PCX150とNMAX155のシート高と車両重量を比較すると、体感できるほどの差はありません。どちらもシート高が抑えられていますので、信号待ちでの足つき性は良好ですし、停止時に重さを感じることはないですね。ホンダのフォルツァと比較すると、どちらも扱いやすい街乗りに適したサイズだということがわかります。
PCX150の街乗り性
PCX150は静粛性が高いエンジンを搭載していますので、市街地走行や早朝深夜の出発でも周囲に迷惑をかけにくいといえます。14インチホイールは荒れた路面でも安定して走行できますので、わだちが深い路面などでも走りやすいですね。
NMAX155の街乗り性
NMAX155は13インチホイールの恩恵を受けて小回りしやすいといえます。ハンドリングがクイックですので、交通の流れが変わりやすい市街地走行で有利ですね。アクスルシャフトが低い位置にありますので重心が低く、低速域でも車体が安定します。
街乗り性はやや互角?
PCX150とNMAX155の街乗り性は互角だといえますが、方向性が違います。どちらも安定感がありますが、落ち着いたPCX150とクイックなNMAX155では好みが大きく分かれるかもです。
街乗りでの積載にはラゲッジスペースを多用することになります。NMAX155のラゲッジスペース容量でも不足を感じることはありませんが、容量が多いPCX150が若干有利です。
PCX150とNMAX155のワインディング性を比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のワインディング性能を比較します。ワインディングロードでのファンライドはツーリングでのハイライトとなりますし、操作性がイージーな150ccスクーターは絶景を楽しむ余裕が生まれます。また、ラゲッジスペースを積極的に活用すれば重心を挙げずに積載できますので、バイクの挙動を安定させられるのも150ccスクーターのメリットです。
重厚なPCX150、軽快なNMAX155
PCX150とNMAX155のユーザーレビューを確認すると、PCX150は適度に重厚で安定感があり、NMAX155は軽快でスポーティだというコメントが目立ちます。優劣ではなく、キャラクターの違いだと捉えましょう。
ワインディング性能はタイヤの銘柄で変化しやすいので、不満を感じたらタイヤを交換するのも効果的です。
【PCX150のユーザーレビュー】 倒しこみは、しっかりとした接地感と共に幾分重みがあり、バンク中も安定感が高いですが、ライン変更は容易です。サスは硬めで悪くはないですが、段差での衝撃は強いですね。
【nmax155のユーザーレビュー】 YAMAHA車のハンドリングは以前より気に入っていて、ヒラリヒラリと軽快に狙ったラインを攻めることができます。
PCX150とNMAX155の高速道路走行性能を比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155の高速道路走行性能について比較します。150ccという限られた排気量での高速走行ですので、最高速度よりも車体の安定感を基準に比較しましょう。普段は一般道を走り、高速道路は移動区間として捉えるのもありです。ユーザーレビューを通して検証しますね。
高速道路も安定するPCX150とNMAX155
PCX150とNMAX155のユーザーレビューを比較すると、大きな不満を持つユーザーはいませんでした。車重の軽さからふらつくことがある…追い越しするには相当な距離が必要…といったコメントもありましたが、不足を感じるレベルではありません。高速道路を走る機会は少ないから大丈夫…いざとなったら高速道路を走れる安心感がある…といった一般道をメインにツーリングするユーザーのコメントも見受けられます。
【PCX150のユーザーレビュー】 高速道路では、合流前で全開で加速すると気づくと100キロを超えていて、ゆとりをもって合流できます。高速走行は、走行車線を走る分には基本安定して走行できます。
【NMAX155のユーザレビュー】 65km/h付近からトルクが膨らんできて90km/hぐらいまでは力強いトルクでの加速が得られ気持ちの良い走りができます。高速道路も110km/h前後で約40分間でしたが全く不安なく走ることが出来ました。
PCX150とNMAX155のツーリング性を比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のツーリング性能について比較します。主に積載性について比較しますね。
PCX150の積載性
PCX150はシートバッグを選ぶ傾向があります。シートにベルトで固定するタイプのシートバッグの積載性は高いのですが、フックやコードをかけるタイプのシートバッグは積載しにくいですね。キャンプツーリングなどでたくさん荷物を積載する場合は、いくつかリリースされている社外品のリアキャリアを追加しましょう。場合によってはDIYも必要です。
NMAX155の積載性
NMAX155はグラブバーを利用してコードやフックをかけやすいですね。ヤマハ純正オプションや社外品のリアキャリアを追加することでさらに積載性を高められます。トップケースは積載重量が低いのですぐに取り出したいものを入れるだけにし、重量物はラゲッジスペースやシートバッグにパッキングしましょう。
ツーリングではリアキャリアやトップケースを追加したい
ツーリングでの積載方法はツーリングライダーの数だけあるといい、あなた独自の方法を考案するのがベストです。150ccスクーターではラゲッジスペースを有効活用しながら、狭いリアシートにどのように積載するかが腕の見せ所。荷姿にはツーリングライダーの経験値が表示されますので、美しく積載したいものです。
なお、日帰りやホテル泊ツーリングなら、PCX150ならトップケースすら必要ありませんし、NAMX155なら小ぶりなトップケースを追加するだけで十分です。
PCX150とNMAX155の燃費を比較
ホンダのPCX150とヤマハのNAMX155の燃費性能を比較します。
燃費:スペック比較
ホンダ PCX150 | ヤマハ NMAX155 | ||
燃費 km/L |
定地燃費値 2名乗車60km/h |
52.9 | 49.9 |
WMTCモード燃費値 1名乗車 |
46.0 | 41.7 | |
実燃費 | 45.1 | 41.9 |
PCX150がNMAX155の燃費数値を上回っています。ユーザーレビューのデータをもとに燃費を計算しても同様です。しかし、燃費の違いは3~4km/hですので、大差ないともいえます。NMAX155のタイヤ幅が広いことが燃費を低下させる原因だと考えられます。
低燃費なPCX150、トルク豊かなNMAX155
燃費に関する捉え方は人によって違います。PCX150のエンジンはフルモデルチェンジで改善されたものの、トルク感は燃費を重視した印象が強いです。しかし、NMAX155は可変バルブタイミングを備えたブルーコアエンジンですので低中回転から高回転まで豊かなトルク感があり、スポーティな印象があります。
PCX150とNMAX155のキャラクターを比較
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155を比較しながらキャラクターを検証します。バイクのキャラクターはスペック以上に重要ですので妥協すべきではありません。
PCX150のキャラクター
PCX150はジェントルで賢い150ccスクーターだといえます。静粛性が高いエンジン、安定した接地感と重厚なハンドリング、豪華な装備や大きなラゲッジスペースなど、過激なフロントデザインからは想像できないほど落ち着いたキャラクターです。
全体的なシルエットは飽きが来ない中性的なデザインで、ホンダらしいデザインだといえます。
NMAX155のキャラクター
NMAX155はスポーティで楽しい150ccスクーターだといえます。全回転域でトルクが豊かなエンジン、軽快で吸い付くような接地感、シャープなデザインなど、愛着を持って接することができるキャラクターです。
簡素な装備にカスタム項目が増えてしまいますが、スポーティな乗り味に妥協できないライダーにおすすめです。全体のシルエットデザインの美しさは「さすがはヤマハデザイン!」とため息が出るほどです。
ジェントルなPCX150、スポーティなNMAX155
ジェントルなPCX150とスポーティなNAMX155では似合うツーリングスタイルが違ってきます。PCX150は疲労を蓄積しにくいので旅バイク的な楽しみ方ができます。NMAX155はツーリングのハイライトとなるワインディングロードが楽しいですし、美しいデザインを眺めるための休憩タイムが待ち遠しくなります。
PCX150とNMAX155を徹底比較:まとめ
ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155はスペックこそ僅差ながらキャラクターは全く別物です。ジェントルなPCX150とスポーティなNMAX155…なかなか決めづらいといえますね。旅を楽しむツーリングならPCX150、操作性を楽しむツーリングならNMAX150を選択するのが正解です。
どちらもツーリングスポットでよく見かけますので、気になる人は勇気を出してユーザーに声をかけてみましょう。それが新しい出会いになりますし、ツーリングの楽しさでもあるのです。
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