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PCX150とNMAX155を徹底比較!150ccスクーター対決でわかる魅力とは!

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155をスペック重視で比較します。スペックで判断しかねる項目はユーザーレビューを参考に徹底検証しました。スペックの違いは僅差!キャラクターの違いは?PCX150とNMAX155のライバル車比較の結末はいかに!
2020年8月27日
hosokawa_taka
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PCX150とNMAX155を徹底比較:はじめに

2005年がピークだったビッグスクーターブームが去った後、軽量でコンパクトな軽二輪スクーターが人気なのは皆さん承知の通り。人気が高いホンダのPCX150とNMAX155の細部を徹底比較します。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/type/

キャンディラスターレッド
価格(税別):346,000円
※ABSは+20,000円

150ccスクーターのメリット

150ccスクーターは軽量でコンパクトな車体と通行制限を受けない排気量が人気です。150ccスクーターは125ccスクーターがベースになっていますので小回りが利きますし、軽二輪として扱われますので通行制限を受けることはほとんどありません。

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/color.html

マットブラック2
価格(税別):378,000円

PCX150とNMAX155のサイズを比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155の車体サイズをスペックシートを参考に比較すると、PCX150は30ミリ短く、NMAX155は5ミリ狭いですね。30ミリと5ミリの違いですので、ほとんど同じだといえます。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/type/

ブライトブロンズメタリック

車体サイズ:スペック比較

項目 ホンダ
PCX150
ヤマハ
NMAX155
ホンダ
フォルツァ
ヤマハ
シグナスX
全長 1,925mm 1,955mm 2,140mm 1,890mm
全幅 745mm 740mm 750mm 690mm
全高 1,105mm 1,115mm 1,355mm 1,120mm

デザインを含めた印象からはPCX150が若干大きく感じます。また、NMAX155のデザインはシャープですのでコンパクトに感じ、手強さは皆無です。

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/color.html

ビビッドパープリッシュブルーカクテル5

コンパクトなPCX150とNMAX155

PCX150やNMAX155の車体サイズをフォルツァやシグナスXと比較してイメージしやすくします。ホンダのフォルツァとPCX150やNMAX155の車体サイズを比較すると全長が200mm前後短いですね。また、シグナスXとPCX150やNMAX155を比較すると全長と全幅が50mm前後長く広いといえます。

PCX150とNMAX155は軽二輪スクーターとしてはかなりコンパクトだといえます。実車のフォルツァはデザインが影響しているためか、手強さを感じるほど大きいですよ。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/type/

パールジャスミンホワイト

PCX150とNMAX155のエンジンを比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のエンジンスペックは互角です。最大トルクの発生回転数がNMAX155が500rpm低いですが、体感できる差ではありません。

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/color.html

ホワイトメタリック6

エンジン性能:スペック比較

項目 ホンダ PCX150 ヤマハ NMAX155
最大出力 11kW[15PS]
/8,500rpm
11kW[15PS]
/8,000rpm
最大トルク 14N・m[1.4kgf・m]
/6,500rpm
14N・m[1.4kgf・m]
/6,000r/min

静粛性が高いPCX150のエンジン

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/performance/

PCX150のエンジンはスムーズで静粛性が高いと評判です。2018年にフルモデルチェンジした新型(KF30)では低回転から高回転までフラットなトルク特性になっています。特別な技術を用いずトルク特性を向上させたホンダエンジンの精度は驚きです。

【PCX150のユーザーレビュー】 低~中速時もアイドリングストップからの復帰もとっても静かです。

最新技術を投じたNMAX155のエンジン

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/feature.html

NMAX155に搭載されているエンジンは環境性能と高出力を両立するブルーコアエンジンです。6,000rpmでバルブタイミングを切り替える仕組みになっていますが、切り替わったときの違和感はありません。低回転から高回転までスポーティに加速します。

【NMAX155のユーザーレビュー】 ブルーコアーエンジンの吹け上りのスムーズさは気持ちが良いですね。スタート時にアクセルを多めに開けば制限速度の60km/hまで気持ち良く加速し簡単に到達してしまいます。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/type/

ポセイドンブラックメタリック

静粛性が高いPCX150、スポーティなNMAX155

静粛性が高いエンジンのPCX150とスポーティなエンジンのNMAX155とでは、キャラクターの違いはありますが、出力特性は互角だといえます。耐久性については両車ともアセアン諸国での過酷な使用状況で実証されていますので安心です。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/design/

ヘッドライト

PCX150とNMAX155のフレームを比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のフレーム剛性を比較します。フレーム形式だけでは剛性を推し量ることができませんので、ユーザーレビューも参考にしますね。

フレーム形式:スペック比較

項目 ホンダ PCX150 ヤマハ NMAX155
フレーム形式 ダブルクレードル バックボーン

PCX150のフレーム

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/performance/

PCX150はフレームがエンジンを抱きかかえるダブルクレードルフレームを採用しています。旧型のKF12やKF18はアンダーボーンフレームでしたが、2018年のフルモデルチェンジでフレームデザインが一新されました。

【PCX150のユーザーレビュー】 走り出して直ぐ、フレーム剛性の高さを感じました。大してスピードも出てないのにです。アンダーボーンだと走行中、常に頼りなさが伝わってきますが、ダブルクレドールはしっかりしていて、それがないですね。

NMAX155のフレーム

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/yamaha-motor-life/2017/07/20170714-001.html

NMAX155のフレームにはバックボーンフレームが採用されています。バックボーンフレームはフレームとエンジンで車体剛性を高めるフレーム形式で、しかもNMAX155のフレームはかご状に組まれた剛性感が高いデザインです。


【NMAX155のユーザーレビュー】 エンジンの速さだけじゃなく、コーナーリングの安定性、ブレーキ性能の高さ、フレーム剛性の高さなど、走る楽しさを追及した本格的な造りだと思います。

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/feature.html#a1

ヘッドライト

PCX150とNMAX155のフレーム剛性は互角!

PCX150とNMAX155のフレーム剛性は互角です。旧型PCX150(KF12、KF18)のユーザーレビューではフレーム剛性に対する不満がチラホラとありましたが、新型PCX150では安心感が高いと好評です。NMAX155のフレーム剛性に対する評判は発売当初から好評で、スポーティな乗り味に貢献しています。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/design/

テールライト

PCX150とNMAX155のサスペンションを比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のサスペンションを比較します。サスペンションの性能はスペックシートの情報だけでは推し量れませんので、ユーザーレビューも参考にしますね。

サスペンション形式:スペック比較

  ホンダ PCX150 ヤマハ NMAX155
フロントサスペンション テレスコピック テレスコピック
リアサスペンション ユニットスイング ユニットスイング

ホンダのPCX150とヤマハのPCX155のサスペンションを比較すると、サスペンション形式の違いはありません。また、サスペンションストローク量が公表されていませんのでスペックからの比較は難しいです。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/performance/

接地感が高いPCX150とNMAX155のサスペンション

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のサスペンションに関するユーザーレビューを比較すると、PCX150は安定感があり、NMA155は接地感が高いとの評判です。

どちらもアセアン諸国での過酷な積載に耐えられるよう若干硬めの設定になっていること、リアサスペンションのプリロード調整ができないなどの問題があります。しかし、どちらも社外品のリアサスペンションが多数リリースされていますので、必要に応じてカスタムしましょう。

【PCX150のユーザーレビュー】 コーナリングもオンザレールでスムーズです。倒しこみは、しっかりとした接地感と共に幾分重みがあり、バンク中も安定感が高いですが、ライン変更は容易です。サスは硬めで悪くはないですが、段差での衝撃は強いですね。

【NMAX155のユーザーレビュー】 下道~高速でのタイヤの接地感がしっかりしているので、怖さがありません。

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/feature.html#a1

テールライト

PCX150とNMAX155のブレーキを比較

ホンダPCX150とヤマハNMAX155のブレーキを比較すると、キャラクターの違いが明らかになりました。

ブレーキ形式と安全装備:スペック比較

ブレーキ ホンダ
PCX150
ホンダ
PCX150ABS
ヤマハ
NMAX155
フロント 油圧ディスク
2ポット
油圧ディスク
2ポット
油圧ディスク
1ポット
リア 機械式ドラム 機械式ドラム 油圧ディスク
1ポット
安全装備 コンビブレーキ ABS
※フロントのみ
ABS
※標準装備

PCX150のブレーキ

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/performance/

ホンダのPCX150はコンビブレーキタイプとABSを選択できます。コンビブレーキのPCX150はリアブレーキにフロントブレーキが適度に連動して制動距離を縮める仕組みです。ABSのPCX150はフロントのみが作動する1チャンネルタイプで、コンビブレーキは装備されません。ABSよりもコンビブレーキの方がPCX150のキャラクターに相応しいかも…といううわさも聞きます。

NMAX155のブレーキ

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/yamaha-motor-life/2017/07/20170714-001.html

NMAX155には扱いやすいキャラクターのディスクブレーキが前後に採用されています。リアブレーキはやや強めに効きますので車体を安定させやすいですね。ABSは前後とも作動する2チャンネルタイプですので、予期しない急ブレーキの備えとして安心感が高いといえます。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/design/

ハンドル周り

イージーなPCX150、コントロールしやすいNMAX155

PCX150とNMAX155のブレーキシステムを比較すると、制動力に優劣はありませんがキャラクターに違いがあります。PCX150のブレーキはブレーキ操作に特別な技術がなくても制動距離を縮められる仕様である一方、NMAX155は製動力をコントロールしやすいのでファンライドが楽しいですね。

リアのディスクブレーキとドラムブレーキに優劣はありません。15馬力の軽二輪スクーターですので性動力に過不足はありませんし、メンテナンス性も一長一短です。

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/yamaha-motor-life/2017/07/20170714-001.html

ハンドル周り

PCX150とNMAX155のタイヤを比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のタイヤサイズを比較します。タイヤサイズでもキャラクターの違いが明らかになりました。

タイヤサイズ:スペック比較

  ホンダ PCX150 ヤマハ NMAX155
フロント 100/80-14M/C 48P 110/70-13M/C 48P
リア 120/70-14M/C 55P 130/70-13M/C 57P

PCX150のタイヤサイズ

PCX150は2018年のフルモデルチェンジでタイヤサイズが変更されました。タイヤ幅が太くなり、旋回中の接地感が改善されたといえます。タイヤ径は14インチですので、高速道路はもちろん、荒れた路面での安定感は高いですね。人気のグローバルモデルだけに、特殊サイズながらタイヤの選択肢は多いといえます。ラジアルタイヤもリリースされていますよ。

NMAX155のタイヤサイズ

NMAX155は太目のタイヤが装着されています。タイヤ幅が太くなると接地面積が大きくなりますので、安定したコーナリングが可能です。また、タイヤ径が13インチですのでハンドリングはクイックですし、街乗りでの小回りにも大きく貢献しています。特殊サイズながらタイヤの銘柄は多いですね。

堅実なPCX150、積極的なNMAX155

PCX150とNMAX155のタイヤサイズを比較すると方向性が違うことが分かります。安定感が高いPCX150に対して、ファンライドが楽しいNMAX155だといえますね。排気量が6cc違うことがグローバルモデルとしての価値に影響し、タイヤの銘柄はPCX150の方が多いですね。しかし、低価格なアジアンタイヤから高性能なヨーロッパ系タイヤまで、どちらも選択肢は多いといえます。

PCX150とNMAX155の装備を比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155の装備を比較します。主にラゲッジスペースについて述べますが、他の装備についても検証しますね。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/equipment/

スマートキーシステム


ラゲッジスペース容量:スペック比較

  ホンダ PCX150 ヤマハ NMAX155
容量 28L 24L

PCX150の装備

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/equipment/

PCX150のラゲッジスペースは28Lと大容量です。前後の長さがありますので長いものの収納も可能です。キャンプツーリングではキャンプ場に着くまで取り出さないものを積載できます。

ラゲッジスペース以外の装備を挙げると、アイドリングストップ機構、多機能デジタルメーター、スマートキーなどPCX150は豪華な装備を備えているといえます。しかし、アクセサリーソケットは12V1Aですので、スマホの充電には不向きです。

NMAX155の装備

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/feature.html

NMAX155のラゲッジスペースは標準的な容量だといえます。日帰りツーリングやホテル泊ツーリングではシートバッグが必要ないレベルですね。長いものを収納できないのは残念ですが、不足を感じることはありません。

ラゲッジスペース以外の装備を検証すると、液晶マルチファンクションメーター以外は簡素だといえます。液晶マルチファンクションメーターにはエンジン回転数表示がありませんので、汎用のタコメーターを追加するユーザーは多いですね。

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/equipment/

豪華装備のPCX150、必要最小限装備のNMAX155

ラゲッジスペースの容量や形状、他の装備などを検証すると、PCX150は豪華装備でNMAX155は必要最小限な装備だといえます。

アクセサリーソケットは後付できるので問題ありませんし、電子機器の充電をするならUSBのほうが便利だといえます。しかしエンジン回転数表示は極低速走行時の指標になるので欲しい装備ですね。

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/feature.html

PCX150とNMAX155の街乗り性を比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155の街乗り性を比較します。シート高、車両重量、ホイール径から検証しますね。

車体サイズとホイールサイズ:スペック比較

  ホンダ
PSC150
ヤマハ
NMAX155
ホンダ
フォルツァ
ヤマハ
シグナスX
シート高 764mm 765mm 780mm 775mm
車両重量 131kg 128kg 184 119kg
ホイール径 14インチ 13インチ F15/R14インチ 12インチ

PCX150とNMAX155のシート高と車両重量を比較すると、体感できるほどの差はありません。どちらもシート高が抑えられていますので、信号待ちでの足つき性は良好ですし、停止時に重さを感じることはないですね。ホンダのフォルツァと比較すると、どちらも扱いやすい街乗りに適したサイズだということがわかります。

PCX150の街乗り性

出典: https://www.honda.co.jp/PCX/equipment/

PCX150は静粛性が高いエンジンを搭載していますので、市街地走行や早朝深夜の出発でも周囲に迷惑をかけにくいといえます。14インチホイールは荒れた路面でも安定して走行できますので、わだちが深い路面などでも走りやすいですね。

NMAX155の街乗り性

出典: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/nmax155/feature.html

NMAX155は13インチホイールの恩恵を受けて小回りしやすいといえます。ハンドリングがクイックですので、交通の流れが変わりやすい市街地走行で有利ですね。アクスルシャフトが低い位置にありますので重心が低く、低速域でも車体が安定します。

街乗り性はやや互角?

PCX150とNMAX155の街乗り性は互角だといえますが、方向性が違います。どちらも安定感がありますが、落ち着いたPCX150とクイックなNMAX155では好みが大きく分かれるかもです。

街乗りでの積載にはラゲッジスペースを多用することになります。NMAX155のラゲッジスペース容量でも不足を感じることはありませんが、容量が多いPCX150が若干有利です。

PCX150とNMAX155のワインディング性を比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のワインディング性能を比較します。ワインディングロードでのファンライドはツーリングでのハイライトとなりますし、操作性がイージーな150ccスクーターは絶景を楽しむ余裕が生まれます。また、ラゲッジスペースを積極的に活用すれば重心を挙げずに積載できますので、バイクの挙動を安定させられるのも150ccスクーターのメリットです。

重厚なPCX150、軽快なNMAX155

PCX150とNMAX155のユーザーレビューを確認すると、PCX150は適度に重厚で安定感があり、NMAX155は軽快でスポーティだというコメントが目立ちます。優劣ではなく、キャラクターの違いだと捉えましょう。

ワインディング性能はタイヤの銘柄で変化しやすいので、不満を感じたらタイヤを交換するのも効果的です。

【PCX150のユーザーレビュー】 倒しこみは、しっかりとした接地感と共に幾分重みがあり、バンク中も安定感が高いですが、ライン変更は容易です。サスは硬めで悪くはないですが、段差での衝撃は強いですね。

【nmax155のユーザーレビュー】 YAMAHA車のハンドリングは以前より気に入っていて、ヒラリヒラリと軽快に狙ったラインを攻めることができます。

PCX150とNMAX155の高速道路走行性能を比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155の高速道路走行性能について比較します。150ccという限られた排気量での高速走行ですので、最高速度よりも車体の安定感を基準に比較しましょう。普段は一般道を走り、高速道路は移動区間として捉えるのもありです。ユーザーレビューを通して検証しますね。

高速道路も安定するPCX150とNMAX155

PCX150とNMAX155のユーザーレビューを比較すると、大きな不満を持つユーザーはいませんでした。車重の軽さからふらつくことがある…追い越しするには相当な距離が必要…といったコメントもありましたが、不足を感じるレベルではありません。高速道路を走る機会は少ないから大丈夫…いざとなったら高速道路を走れる安心感がある…といった一般道をメインにツーリングするユーザーのコメントも見受けられます。

【PCX150のユーザーレビュー】 高速道路では、合流前で全開で加速すると気づくと100キロを超えていて、ゆとりをもって合流できます。高速走行は、走行車線を走る分には基本安定して走行できます。

【NMAX155のユーザレビュー】 65km/h付近からトルクが膨らんできて90km/hぐらいまでは力強いトルクでの加速が得られ気持ちの良い走りができます。高速道路も110km/h前後で約40分間でしたが全く不安なく走ることが出来ました。

PCX150とNMAX155のツーリング性を比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155のツーリング性能について比較します。主に積載性について比較しますね。

PCX150の積載性

出典: https://www.honda.co.jp/bike-accessories/PCX/topbox/index.html

PCX150はシートバッグを選ぶ傾向があります。シートにベルトで固定するタイプのシートバッグの積載性は高いのですが、フックやコードをかけるタイプのシートバッグは積載しにくいですね。キャンプツーリングなどでたくさん荷物を積載する場合は、いくつかリリースされている社外品のリアキャリアを追加しましょう。場合によってはDIYも必要です。

NMAX155の積載性

出典: https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/model/1195/item/Q5KYSK090E01

NMAX155はグラブバーを利用してコードやフックをかけやすいですね。ヤマハ純正オプションや社外品のリアキャリアを追加することでさらに積載性を高められます。トップケースは積載重量が低いのですぐに取り出したいものを入れるだけにし、重量物はラゲッジスペースやシートバッグにパッキングしましょう。

ツーリングではリアキャリアやトップケースを追加したい

ツーリングでの積載方法はツーリングライダーの数だけあるといい、あなた独自の方法を考案するのがベストです。150ccスクーターではラゲッジスペースを有効活用しながら、狭いリアシートにどのように積載するかが腕の見せ所。荷姿にはツーリングライダーの経験値が表示されますので、美しく積載したいものです。

なお、日帰りやホテル泊ツーリングなら、PCX150ならトップケースすら必要ありませんし、NAMX155なら小ぶりなトップケースを追加するだけで十分です。

出典: https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/0/item/Q5KYSK001P70

PCX150とNMAX155の燃費を比較

ホンダのPCX150とヤマハのNAMX155の燃費性能を比較します。

燃費:スペック比較

    ホンダ PCX150 ヤマハ NMAX155
燃費
km/L
定地燃費値
2名乗車60km/h
52.9 49.9
WMTCモード燃費値
1名乗車
46.0 41.7
実燃費 45.1 41.9

PCX150がNMAX155の燃費数値を上回っています。ユーザーレビューのデータをもとに燃費を計算しても同様です。しかし、燃費の違いは3~4km/hですので、大差ないともいえます。NMAX155のタイヤ幅が広いことが燃費を低下させる原因だと考えられます。

低燃費なPCX150、トルク豊かなNMAX155

燃費に関する捉え方は人によって違います。PCX150のエンジンはフルモデルチェンジで改善されたものの、トルク感は燃費を重視した印象が強いです。しかし、NMAX155は可変バルブタイミングを備えたブルーコアエンジンですので低中回転から高回転まで豊かなトルク感があり、スポーティな印象があります。

PCX150とNMAX155のキャラクターを比較

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155を比較しながらキャラクターを検証します。バイクのキャラクターはスペック以上に重要ですので妥協すべきではありません。

PCX150のキャラクター

PCX150はジェントルで賢い150ccスクーターだといえます。静粛性が高いエンジン、安定した接地感と重厚なハンドリング、豪華な装備や大きなラゲッジスペースなど、過激なフロントデザインからは想像できないほど落ち着いたキャラクターです。

全体的なシルエットは飽きが来ない中性的なデザインで、ホンダらしいデザインだといえます。

NMAX155のキャラクター

NMAX155はスポーティで楽しい150ccスクーターだといえます。全回転域でトルクが豊かなエンジン、軽快で吸い付くような接地感、シャープなデザインなど、愛着を持って接することができるキャラクターです。

簡素な装備にカスタム項目が増えてしまいますが、スポーティな乗り味に妥協できないライダーにおすすめです。全体のシルエットデザインの美しさは「さすがはヤマハデザイン!」とため息が出るほどです。

ジェントルなPCX150、スポーティなNMAX155

ジェントルなPCX150とスポーティなNAMX155では似合うツーリングスタイルが違ってきます。PCX150は疲労を蓄積しにくいので旅バイク的な楽しみ方ができます。NMAX155はツーリングのハイライトとなるワインディングロードが楽しいですし、美しいデザインを眺めるための休憩タイムが待ち遠しくなります。

PCX150とNMAX155を徹底比較:まとめ

ホンダのPCX150とヤマハのNMAX155はスペックこそ僅差ながらキャラクターは全く別物です。ジェントルなPCX150とスポーティなNMAX155…なかなか決めづらいといえますね。旅を楽しむツーリングならPCX150、操作性を楽しむツーリングならNMAX150を選択するのが正解です。

どちらもツーリングスポットでよく見かけますので、気になる人は勇気を出してユーザーに声をかけてみましょう。それが新しい出会いになりますし、ツーリングの楽しさでもあるのです。

150ccスクーターが気になる人はこちらもチェック!

ユーザーレビューを参考にしながらPCX150とNMAX155を検証した記事もチェックしてください。バイクはスペックだけでは判断できませんし、メーカーサイトの能書きよりもユーザーレビューのほうが信憑性が高いですよ。