ソーガイドとは
お店に求めるサイズの木材がない時がありませんか。自分でまっすぐにカットできたら今まであきらめていたものが制作できます。ソーガイドの使い方がわからない、難しいのではないかと悩まれている方に、使ってみたい、あきらめていた作品を作りたいと思える手助けとなるよう、わかりやすく解説します。
木材カットのガイド役
ソーガイドは、ソー（のこぎり）がずれないように補って助けてくれるものです。その名の通り、ソーをガイド（手引き）します。まるいガイドプレートがソーを挟み、ゆがんだり、ぶれたりしにくいのです。DIY初心者もすぐに使い方に慣れるでしょう。DIYライフには欠かせない頼もしいガイドとなってくれますよ。
直角や斜めにまっすぐカット
ソーガイドの助けを借りてみましょう。ソーが通った後はまっすぐで、ガタついていません。まるでカンナ掛けをして仕上げたかのような切断面です。SPF材とも相性がよく、2×4（ツーバイフォー厚み38㎜×幅89㎜）程度までのサイズが適当です。直角・直線だけではなく、左に45度、右に45度、前に倒して斜め45度、後ろに倒して斜め45度と斜め切りができます。
ソーガイドの種類
大工さんも常用しているゼットソーと言えば、岡田金属工業所。ソーガイドは3式あります。まっすぐカットできる！時間短縮になる！と満足しているユーザーが多く、評価が高いガイドです。
ソーガイド 鋸セット①スタンダードタイプ
スタンダードなソーガイドです。直角、左右45度、斜め45度。固定式なので、初めてガイドを使用するDIY初心者にも使いやすいでしょう。ガイドは右利きでも左利きでも使用可能です。「ライフソー9寸目265 刃渡り265㎜」がセット販売されています。
ソーガイド・エフ 鋸セット②角度調整が自在に！
直角、左に45度～右に45度、前に倒して斜め45度～後ろに倒して斜め45度。この範囲なら思い通りの角度に調整できます。角度切りをよく行うDIY上級者におすすめです。ソーガイド・ゲージとダミープレートが付いているのは都合がいいですね。この分度器はガイドの角度を測ったり、整えたりするほか、ケガキ線を引く時にも使えます。
岡田金属 ソーガイドシリーズ 角度フリー ソーガイド・エフ 鋸セット 30106
ソーガイド・ミニ③軽くてコンパクト！
本体は小さくて、軽いアルミボディを使用しています。収納に場所を取らないのがうれしいですね。小物を作るときなど、さっと出してきて使用できるので便利です。軽くてコンパクトなものをお求めの方や女性、子供さんにもおすすめです。ソーの刃渡りは180㎜で、木材は1×6（ワンバイシックス厚み19㎜×幅140㎜）程度までOK。
ソーガイドの使い方
ソーガイドの使い方は、単純で手間がかからないという利点があります。DIY初心者には助かりますね。まずは基本となる直角・直線の切り方を身につけ、ソーガイドを使って、思い通りの木工品作りにチャレンジしましょう。
位置決めストッパーをセット
附属の位置決めストッパーを用意します。ベースプレートに取り付けてください。ベースプレートはおうど色のツマミのついた土台となるプレートです。右利き、左利きに合わせて、ベースプレートのいずれかの側にセットしたら準備完了となります。
直角・直線の切り方
次に、木材の角に位置決めストッパーを合わせます。まるいガイドプレートにソーをはめ込んで、後は引くだけです。木材とガイドに隙間が空かないように丁寧に力を加え、動かないようにしましょう。すぐに使い方を覚えられますので安心してくださいね。
ワンバイ材のような薄い板をカットするのには、ソーガイド・ミニがうってつけ。オレンジ色の本体が小型で押さえつけやすいですね。
ソーガイドの角度調整
ソーガイド（スタンダード）とソーガイド・ミニは角度固定式です。ソーガイド・エフは角度ブラケットにスライド機能がついており、自分の求める角度に合わせて整えることができます。斜めにカットできたら、角と角を合わせて額縁も作れますね。
左右45度の切り方
ベースプレートと角度ブラケットの取付位置を変えるだけです。附属の六角キーレンチでネジをはずし、45度の印が付いているところに合わせてまたネジを止めるだけなので時間はかかりません。
ソーガイド・ミニの斜め45度カットです。附属の「45度カット金具」を取り付けて使用します。
斜め45度の切り方
斜め45度にカットするには、ベースプレートに角度ブラケットを逆向きに取り付けます。傾いて斜めになっている状態では、丁寧にソーを引き確実にカットするようにしましょう。ガイドの傾きと同じ方向に自分の体を傾けて作業するのがおすすめです。斜め45度の切り方をマスターして、DIY上級者を目指しましょう。
角度スライド調整の使い方
ソーガイド・エフの角度ブラケットにはスライドがついています。六角キーレンチでネジを緩めてスライドさせ、求める角度でストップ。直角、左に45度～右に45度、前に倒して斜め45度～後に倒して斜め45度。この範囲で思い通りの角度に設定可能なので作品制作の幅が広がります。
ソーのサイズに合わせて調整
家にあるソーを使いたい。そのような時は、ガイドプレートを動かしてソーのサイズに合わせることができます。ソーガイド・エフはケースバイケースに対応できるのです。機能的ですね。
大きいソーの使い方
ソーガイド・エフのガイドプレートは上にも下にも動きます。ガイドプレートの中心に金色のネジがあります。このネジを手でゆるめて、ソーのサイズに合わせて調整できます。大きいソーの場合は上にずらしてソーを差し込んで使用しましょう。
小さいソーの使い方
小さいソーの場合は、大きいソーの場合とは逆で、下向きに円盤をずらしてセットします。そうすれば、小さいソーでも、ぴったりと補ってガイドしてくれます。ソーのサイズによって調整がきくのは都合がいいですね。
平行スライダーの使い方
幅の広い板はDIY初心者にとっては難しいと思われるかもしれません。集中力と根気を持続させなければならないので、結構大変ですよね。そのような場合でも、平行スライダーを使うと、幅の広い板も楽にカットできます。お助けアイテムである平行スライダーの使い方をご紹介しましょう。
平行スライダーの取付方
初めに、ベースプレートに平行スライダーをセットします。次に、平行スライダーのガイドとしてまっすぐな板をクランプします。後は切断に合わせて、スライダーを板にスライドさせていくだけでOKです。幅の広い板や薄い板でもぶれることなくきっちりとカットできますよ。
平行スライダーの使用例
まっすぐな板をクランプでしっかりと２か所固定しています。スライドさせていく時に動かないように強くガイドを板に押し付けながら作業するのがコツです。奥から手前に向かってスライドさせながら確実にソーを引きましょう。
ソーガイドの注意点
仕上がりがまっすぐではなかったらがっかりしてしまいますよね。誰もができるだけ失敗はしたくないものです。成功させるためのポイントをご紹介します。注意しながら作業を進めてみてください。
ガイドと木材とソーの距離に注意
ガイドと木材の距離が開いてはいけません。しっかりとガイドの角と木材の角を押し当てることが大切です。また、斜めにカットをする時は特に注意してください。ソーが斜めに傾いているので、ソーがガイドから外れてしまったり、木材から離れてしまったりする場合があります。慎重な切り方を心掛けましょう。
ガイドとソーの中心を合わせる
木材をカットする時は、ガイドプレートの中心とソーの切断位置を合わせるように意識しましょう。ガイドプレートの中心から切断位置が離れてしまうと、ソーがぶれたり、曲がったりしやすくなります。まっすぐきれいに仕上げることができず、失敗の原因となってしまいます。
厚みのある木材は注意
厚みがあって太い木材は手強いですよね。ソーと木材が離れてしまいやすく、段差が生じて仕上がりがうまくいかない場合があります。ソーガイドでは、木材は2×4（ツーバイフォー）程度が推奨されています。
そろえておきたい道具
ソーガイドと一緒にそろえておきたいおすすめの道具をご紹介します。これらはDIYの強い味方ですね。ぜひ活用してみてください。あるのとないのではストレスの度合いが違ってくるかもしれませんよ。作品をより正確に仕上げていきましょう。
クランプ 作業台としっかり固定！
H&H 強力型Fクランプ 80×200mm HFC-200
DIYをするにあたって、クランプがあると便利です。作業時に、手で押さえておく必要がなく、ガイドや木材がうっかり動いてしまうこともありません。ガイドと木材と作業台をしっかり固定できるので、ソーに集中することができます。持っておきたいアイテムとしておすすめです。
ソーガイド・ゲージ 正確性アップに！
角度を確かめたり、木材にケガキ線を記したりと、大いに役に立ってくれるでしょう。ソーガイド・エフには付いていて、ソーガイド（スタンダード）やソーガイド・ミニには付いていないのですが、単品でも販売されています。手に入れておいて損はなく、正確性をアップさせる上でもおすすめのアイテムです。
スコヤ 角度測定の定番！
高精度の作品を制作する時には、スコヤが活躍します。直角や寸法を狂いなく測定でき、ケガキ作業にも便利です。L型や台形型、自由型とさまざまな型があり、サイズも大小豊富に揃っています。用途や自分に合ったものを選んでみてください。ひと手間かけることが成功の近道となります。
その他のガイド
その他の簡易のガイドをご紹介します。安価で手に入るという利点があり、用途に合わせて使い分けるのもおすすめです。
セリアののこぎりガイド
セリアの「のこぎりガイド」です。磁石にソーがぴったりとくっついて使用するタイプとなります。角度は15度ずつ変えられ、斜めにカットもできます。100均で手に入れられるのはうれしいですよね。夏休みの宿題など、子供さんの工作にもおすすめです。
マイターボックス
SK-11（藤原産業）のマイターボックスです。ソーを溝に合わせるだけなので使い方は容易。直角、45度、22.5度、傾斜45度に対応。差し込むだけで調整不用というのはお手軽ですね。マイターボックス内で隙間が空いてしまう木材の切り方としては、適当な木材を添えるとよいでしょう。プラスチック製のため、ソーで本体に傷をつけてしまうことがあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。自分で木材をちょうどいいサイズにカットできれば、自分が思い描く作品が現実のものとなるでしょう。今まであきらめていたものが制作できるとなるとこんなにうれしいことはありません。ちょっとした隙間の家具や収納、自分好みのインテリアグッズ、考えるだけでも夢が広がります。ソーガイドでDIYライフに笑顔の花をたくさん咲かせてくださいね。
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