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夜に欠かせないキャンプ用品「シュラフ」とは何?
キャンプなどアウトドアで宿泊する際に欠かせないキャンプ用品、「シュラフ」。アウトドアや携帯して利用する袋状の人型サイズの寝具で、最近では機能性が進化して薄くて軽いのに温かく、携行時にもかさ張らず重さもなく便利な物が増えてきて人気を得ています。
封筒型、マミー型などがあり、その構造から冷たい外気温度を遮って快適な温度を保ち、1日疲れた体を癒して快適な休息時間を提供してくれるキャンプ用品です。
キャンプ用品「シュラフ」と「寝袋」の違いは?
最近ではよく「シュラフ」という言葉を見たり聞いたりしますが、形状や用途など根本は「寝袋」と違いはありません。「寝袋」というと、ミノムシのような形状の昔ながらの動きにくそうなアウトドア向け寝具というイメージや、素人っぽい印象を持つ人が多いかもしれません。
一方、同じ物でも「シュラフ」というと、ハイテク感があってより機能が高そうな、またよりキャンプの達人っぽさを感じさせます。どちらを使っても間違いではありません。
キャンプ用品「シュラフ」とは?①【語源】
キャンプやアウトドア用語のように使われている「シュラフ」ですが、シュラフはドイツ語の”schlafsack”から来ています。ドイツ語で”schlaf”=寝る、”sack”=袋をさしますので、日本語で言うとそのまんま「寝袋」になります。
ちなみに英語でも寝袋は"sleeping(=寝る)bag(=袋)"と呼ばれており、3か国とも見たまんまの名前が付けられています。日本では「ザック」が省略されて「シュラフ」という呼び名が広まっています。
なぜ日本なのにドイツ語?
なぜ英語ではなくドイツ語で寝袋を呼ぶのかについては諸説あります。ひとつは日本語の「寝袋」も英語の「スリーピングバッグ」もどこか野暮ったかったり安っぽかったりというイメージがあり、かっこよく呼ぶためという説。
もう一つは、登山用語には「ピッケル」や「ザイル」「コッヘル」「カラビナ」などドイツ語が多いですが、日本で登山や登山グッズが普及し始めた明治時代頃がドイツとの関係が深かったためという説などがあります。
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」とは?②【構造】
生地の構造
シュラフの中綿と縫い付けの構造には、主に3つの種類があります。1つは中綿を挟んで生地を上下から縫い付けた構造、2つ目は1つ目の生地を2枚重ねた構造、3つ目は中綿を挟んだ2枚の生地の間に隔壁生地を作ったボックス状の構造です。
1つ目だと厚さが薄くなった「コールドスポット」という保温性の弱い部分がありますが、2つ目だと均一に保たれます。3つ目はコールドスポットは軽減されますが、重さが重くなってしまいます。
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」とは?③【種類】
一口に「シュラフ」と言っても、形状やサイズにも種類によって違いがあります。一般的に寝袋というとイメージする足先に行くにつれ細くなった「マミー型」、四角く縫い付けた布団のような「封筒型」、丸いエッグ(卵)型、手足が分かれて人の形をした「人型」などがあります。
ただのミノムシのような寝袋だけではなく、それぞれ特徴と機能に違いがありますので、目的や用途、温度や好みなどで選び、使い分けすることをおすすめします。
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の種類比較①マミー型
名前の通り、マミー(=ミイラ)が包帯でグルグル巻きにされたような形をした種類のシュラフです。一人用で使用する寝袋で体の形に添って上は広く、足元に行くにつれて細くなった形状であるため、密着性が高くて体温を保って暖かさを逃しにくいのが特徴です。寒さが苦手な人や鉱山での使用に向いています。
マミー型の方が封筒型よりも面積が狭く重さも軽いため、持ち運びにもマミー型の方がおすすめですが、慣れないと窮屈で寝返りが打ちにくくなります。
Husky Musset 寝袋 マミー型
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の種類比較②封筒型
長方形で下方3辺が袋状にとじられた形状から、そのまま名付けられた「封筒型」の寝袋。「レクタングラー型」とも呼ばれる種類です。家庭で使う寝具に近い形状で幅にゆとりもあるため、寝返りなど身動きもマミー型と違い楽な形状です。体への密着性が低い分、封筒型の方がマミー型に比べると保温性は劣ります。
ファスナーで開閉できるので、普通の布団としての使用や暑くなったら足を出したりもできます。また2つ連結してダブルサイズにすることもできるので、親子や家族での使用には封筒型がおすすめです。
KingCamp 寝袋 封筒型 シュラフ 保温 210T
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の種類比較③エッグ型
マミー型と封筒型の中間的な位置づけになるのが「エッグ(卵)型」です。マミー型の密着性と封筒型の動きやすさというそれぞれのメリットを併せ持った種類で、横幅はゆったりとしつつも、足元は角が丸みを帯びて温度を逃がしにくくした角丸形状になっています。
マミー型同様一人用仕様です。マミー型では寝苦しいけど封筒型だと足元が寒いという人におすすめです。
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キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の種類比較④人型
寝袋がそのまま人の形になった「人型」シュラフ。手足が分かれているので動きが自在で、寝袋のまま歩いたり移動することもでき、もちろん外でも使用できます
手の部分が開くようになっているので、手だけを出して動かすこともでき、もはや寝袋や寝具というより全身ダウンとも言えるかもしれません。マミー型や封筒型と違い体から手足が離れているため、温度が保てず保温性は劣ります。
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キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の選び方・使い方とは?①
大きさ・形の選び方
封筒型のシュラフには、シングルサイズとダブルサイズがあります。選び方の目安としては、ダブルサイズは大人2人+子ども1人が入るサイズになっています。同型のシングルサイズのシュラフを2つ連結してダブルとして使うのもおすすめです。
また、中には幅100㎝程度のキングサイズの物もあります。形の選び方は各種類での説明の通り、保温性や動きやすさなど種類によって異なりますので、使う環境や人数を考慮し、また温度や動きやすさ、快適さなど重視するポイントによって選ぶ種類を考えましょう。
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の選び方・使い方とは?②
気候・温度
シュラフにもさまざまなメーカーや種類の物がありますが、選び方としては使用温度目安や適切なシーズンが表示されていますので、そちらを参考にしましょう。使用温度目安は「5度~」といった表記がされていますが、それに5度足した温度で使用するのが目安とされています。
シーズン表記であれば、夏用・冬用・3シーズン用などがありますが、通常のキャンプなどでの使用であれば、汎用性の高い3シーズン用を選んでおいて、寒ければ防寒具で補うのがおすすめです。
素材
素材の選び方のポイントは、中綿の種類と肌触りの種類とメンテナンスのしやすさです。中綿は重量のほか、マイクロファイバー、ホローファイバー、ダウンなどの素材がありますので好みで選びます。
肌触りは気になる人にとっては、快適な夜を過ごせるかどうかの大きなポイントになりますので、ナイロン製だと肌触りが悪くガサガサ音がして眠れないという人はコットンタイプを選びましょう。取り外せるフリース付きの種類もあります。
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の選び方・使い方とは?③
中に着る服装は?
日中着ていた服のままシュラフに入るときつく感じたり動きづらく、窮屈で寝苦しくなるかもしれません。デニムなど硬くて厚手の素材や大き目サイズの服は避けることをおすすめします。
季節や温度にもよりますが、キャンプやアウトドアでは夏でも夜になると結構冷え込む場合がありますので、フリースやスウェットなどを持参しておくといいでしょう。寒い時期であれば軽めのダウンやインナー用ダウンを着て、足元も冷えますので靴下も履いておきましょう。
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の選び方・使い方とは?④
シュラフの下は?
特に地面にテントを張って野営する場合には、マットは欠かせません。地面の温度は結構冷たい場合があり、テントとシュラフで風は遮れても下からの温度で眠れない場合があります。
また地面が硬くてボコボコしていては快適な睡眠が得られませんので、マットを敷いた上にシュラフを載せて使うのがおすすめです。空気で膨らませるコンパクトに持ち運べるマットもあります。
SOCIOLA アウトドアマット
シュラフカバー
シュラフの上に付ける「シュラフカバー」も便利で機能的にも補充してくれるのでおすすめです。カバーがあることで保温性を高めてくれる上に、結露を防ぐ効果もあります。
テント内は意外と湿気が溜まりやすく、外気温度との差によって結露が生じてしまう場合が多々あります。カバーでシュラフを覆うか、撥水加工のシュラフを使うという対策もあります。
ISUKA イスカ ゴアテックスシュラフカバー
キャンプ用品「シュラフ(寝袋)」の手入れ方法とは?
日常の手入れは軽く拭いて陰干しする程度でいいですが、汗や汚れがたまると気になります。毎回洗うのはすぐに傷むのでおすすめしませんが、シュラフによっては洗濯機で丸洗いOKの表示がある物もありますので、その場合は表示に従って適切な方法で洗いましょう。
丸洗いができない場合は、浴槽にぬるま湯を張ってつけ置き洗いするなど、中身の綿の偏りに注意しながら優しく洗ってみましょう。または、スノーピークなどアウトドアメーカーや、アウトドア専門のクリーニングサービスを行う業者がありますので、使ってみるのも手です。
キャンプ以外の「シュラフ(寝袋)」の使い道は?
車の中や来客にも
シュラフ(寝袋)を使う場所は、キャンプなどアウトドアだけとは限りません。実は1つ持っておくととっても便利なグッズです。例えば車に1つ置いておくと、何らかのトラブルで帰れなくなった時などの車中泊や、ちょっと仮眠を取りたい時などにさっと取り出して使えます。
エンジンをかけておかないと暖房が使えませんが、シュラフなら温度も気にせず温かく過ごせます。また、家に置いておけば急な来客で布団が足りない場合にも役立ちます。
ミニマリストにも
必要最低限の物だけで生活をしたいというミニマリストにとっても、シュラフはうってつけの寝具です。ベッドに敷布団、掛布団、毛布、シーツ、敷きパッドなど、寝具にはたくさんの種類がありますが、シュラフならこれ1つで春夏秋冬を過ごすこともできますし、サイズもコンパクトです。
室内温度によっては、エアコンとの併用やタオルケットなど必要かもしれませんが、究極のミニマル生活をめざす人にはシュラフ生活をおすすめします。
災害時にも便利なシュラフ
シュラフは災害時にも大活躍します。特に寒い季節に停電したり、避難所や車中で生活する羽目になった場合には、軽くて温かくコンパクトサイズのシュラフは重宝されること間違いなしです。
避難所などでは、残念ながら貴重品の盗難などの犯罪が発生してしまう場合もありますが、そういった際にも袋状に体に密着するシュラフなら、簡単には身に付けた物を盗んだりいたずらしたりしにくくなります。いつ起こるかわからない災害に備えてひとつは持っておきたいものです。
シュラフ(寝袋)といえばコレ!おすすめブランド
最近ではアウトドアブランド・メーカーが増えてきましたが、キャンプ用品など扱うところは、どこもシュラフ(寝袋)を扱っているところが多いです。それぞれ特徴や機能に違いがあり値段も幅広くありますので、使う目的や環境、使う人の体型や好みなどによって合う物を選びましょう。
ランキングサイトやおすすめ情報、レビューなども参考にすると失敗も少なくなります。また、ネットなどの通販よりは、実際に店舗で見て触ってからの購入をおすすめします。
LOGOS
大阪で創業されたアウトドア用品の製造・販売ブランドで、「水辺5メートルから標高800メートルまで」をコンセプトにファミリーで使えるさまざまなアウトドアスタイルを提供しています。ロゴスのシュラフは形状や機能はもちろんのこと、フランネル素材や柄物、キャラクター物などデザイン性も豊富なのが特徴です。
ロゴス(LOGOS)丸洗いスランバーシュラフ
mont-bell
モンベルは、日本生まれのアウトドア総合ブランドです。登山やアウトドア用品、ウェア、ギアなどを多数製造・販売しています。モンベルのシュラフはラインナップが豊富で、温度設定の幅が広いだけでなく、女性や高身長の方向けなど、目的や人それぞれに合ったシュラフを選ぶのに適しています。
mont-bell (モンベル) ダウンハガー800
NANGA
滋賀県米原市にあるダウン製のシュラフ、ジャケット、パンツなどの登山アパレルを手掛ける老舗メーカーのナンガ。国内生産にこだわりを持ち、ヨーロッパ産のダウンを輸入して国内で製造しています。軽量性と保温性には定評があり、第一線で活躍する登山家から一般のハイカーまで、幅広いユーザーに愛用者がいる人気メーカーです。
別注モデル アルピニスト600
snow peak
新潟県三条市に本社を置く日本を代表するアウトドア総合ブランドのスノーピーク。ハイスペックな製品とシンプルながらも、洗練されたデザインで世界でも注目されています。
スノーピークのシュラフといえば、1996年に発売されて話題となった、寝袋の概念を覆す「オフトン」が有名です。その名の通り日本の布団をヒントに開発されたセパレートできるシュラフです。
スノーピーク セパレートシュラフオフトン
まとめ
最近ではアウトドア愛好者だけでなく災害時の備えや普段用など、幅広い用途で使用されているシュラフ。要は寝袋と違いはないのですが、昔のような本当にキャンプやアウトドアでの使用にとどまらないという点で、その性能や機能において、もはや「シュラフ」は「寝袋」の進化系とも言える物かもしれません。
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