検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

トレニアの育て方は?増やし方から寄せ植え、冬越しまでご紹介!

トレニアは、スミレのように可愛らしい、さわやかな花をたくさん咲かせてくれる夏の庭に欠かせないとても育てやすい植物です。育てやすく、色も豊富にあるため、寄せ植えなどにも最適です。今回はトレニアの種まきや挿し木、植え替え方法などの育て方をご紹介していきます。
更新: 2022年1月16日
mami-na
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

トレニアとは

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

トレニアは、涼しげなグリーンの葉とスミレに似た小ぶりの花を、春から秋にかけて次々と咲かせてくれる、サマーガーデンに欠かせないお花です。種や挿し木で簡単に増やせるので、初心者にも向いている植物です。

トレニアの基本情報

科名・属名

トレニアの科名はアゼナ科、もしくはアゼトウガラシ科に分類されます。また、ゴマノハグサ科で表記されているときもあります。属名はツルウリクサ属、もしくはトレニア属に属します。

和名

和名は「ナツスミレ」で、スミレに似た花を夏に咲かせるのでこの名が付きました。

原産地

トレニアの原産はインドシナ半島で、こちらを中心にして、熱帯アジアやアフリカにまで広がっており、約40種が知られています。熱帯地方原産の植物なので、耐暑性はそれなりにありますが、耐寒性は低いお花になります。

開花時期

トレニアの開花時期は4月から11月で、次々と花を咲かせ、霜が降りる前頃まで長く楽しむことができる植物です。

花色

トレニアの花の色は、紫、ピンク、白、青、黄色と、とても豊富に揃っています。黄色と黒のバイカラーなどもありますよ。

草丈

トレニアの草丈は、品種によって育つ大きさが異なってきます。15cmのコンパクトなものから、40cm程度の大株にに育つものまでさまざまです。また、育ち方はほふく性で、横にも大きく広がります。

特性

トレニアは夏場の直射日光が苦手で、耐陰性にとても優れます。乾燥よりも湿度を好みますが、あまり混みあった環境で育てると蒸れが生じ、中からカビが生えたり腐ってきたりしますので注意が必要です。開花時期がとても長く、園芸初心者でもとても育てやすいお花になります。

トレニアの育て方①栽培に適した環境を知る

トレニアを鉢で育てる場合

トレニアを鉢で育てる場合は、4月から11月までは、風通しがよく、日のよく当たる場所に置いて管理をします。ですが、梅雨の明けた7月から9月の上旬は日の当たる場所は避けましょう。真夏の直射日光の当たらない、日陰に避難させてください。その時、家の中には置かず、風の通る軒下などに置くことをおすすめします。

トレニアを庭に植える場合

トレニアを庭に植えるときは、西日の当たらない場所を選びます。朝日が当たるのは問題ありません。そして風通しと水はけのよい所に植えてください。木陰などがあれば、そちらに植えるようにしましょう。

トレニアの育て方②種まき

種まきの時期


種まきの時期は春が最適です。5月から6月にかけて種まきをします。寒さが緩むのが早ければ4月にまいても大丈夫です。関東より北の地方はもう少し遅い時期にまきましょう。

種まき方法

切り離せる仕切りのあるプラスチック製トレーがあると、植え替えの時にとても楽になりますよ。こちらのプラグトレーにすり切りより少し少なめの用土を入れ、先に土をある程度湿らせておきます。湿らせておくことで種の飛散を防ぐことができるのです。

トレニアの種はとても細かく、そのままでまくと均一にできません。乾いた砂に混ぜてからまくと楽に均一にすることができます。種まきをした後、上に用土はかけないようにしてください。土の重みで芽が出にくくなります。種まき後の水やりは、種が流れ出ることを防ぐため、スプレーなどで軽く湿らせる程度にしましょう。水を与えたあとは、風で種が飛散しないように風の通らない場所か、上にビニールシートなどを軽くかけてください。

トレニアの育て方③植え替え

種から育てた苗の植え替え方法

半月ほどで芽が出ますので、込み合っている芽は間引いてしまいます。生育の悪い物はピンセットで抜きましょう。込み合っているのをそのまま育てると、お互いに成長を妨げてしまうことになりますので、芽と芽の間隔を空けてあげて、伸び伸びと育ててあげます。生育の具合を見ながら2~3回行ってください。

植え替えの時期

本葉が10枚程度出て根が回ってきたら植え替え時期です。トレーから外し、植え替えをします。寄せ植えや定植させる前にもう少し成長させてあげましょう。3号程度の鉢に植え替えますが、植え替え時、根は崩さないようにしてください。縦と横が10cm程度になるまでしっかり成長したら、この時点で定植させます。植え替える時、根が混雑しているようであれば少しだけ根をほぐしてあげましょう。トレニアは一株で大きく成長するため、間隔を空けて植えるのがポイントです。

園芸店から購入した苗を植え替える方法

園芸店に売っているトレニアはある程度育っていますから、時期の関係も無く植え替えることができます。二回り程度大きめの鉢に植え替えてください。鉢底に土を少し入れ、その上に株を置き、周りに土を足してください。その際、根がよく回っている株は、少しだけ崩して植えましょう。根がよく広がります。根の崩しすぎは株が弱る原因になりますので気を付けてくださいね。

トレニアの育て方④切り戻し

大きく育てるために摘芯をする

植え付けて10日ほどしたら、摘芯を行います。摘芯は、主枝を切って分枝させる作業です。脇芽が出ている上の主枝を切りましょう。株の全体が2/3程度になるように切るときれいに育ち、たくさんの花を咲かせてくれます。摘芯を行うときに使うはさみは、清潔なものを使ってください。汚れたはさみを使うと、病気が付くことがあります。

もう一度花を咲かせるために切り戻しをする

7~8月頃には切り戻しをしてあげましょう。花付きが悪くなってきた頃が切り戻し時期の目安です。思い切って株全体の大きさを1/2程度に切り戻してしまってください。これにより、また脇芽が伸びて花付きがよくなりますよ!ただし、切り戻しすぎるのはNGです。下の葉が落ちすぎていたら、摘芯する場所をもう少し上にしてください。葉がないと光合成ができず、そのまま枯れてしまうことがあるためです。

トレニアの育て方⑤挿し木で増やす

トレニアは挿し木で増やせます。挿し木の方法はとても簡単ですのでぜひトライしてみましょう。切り戻し作業で出た枝を使っても挿し木をすることができます。挿し木の時期は6~9月頃が最適ですので、ちょうど切り戻し作業の頃と時期が一緒なのです!挿し木にする芽は、2節つけるように5cm程度に切り取ります。花芽や下の葉は取り除いてください。切り口を斜めにカットして、水に30分程度つけて水揚げした後、培養土に1節埋まるように斜めに植えてください。

トレニアの育て方⑥寄せ植え

大きな鉢に寄せ植えをする

トレニアはグラウンドカバーに最適なお花です。大きな寄せ植えを作るときは、矮化性品種を一番外側に配置してください。自重で花が下がってくるため、伸び伸びと育ってくれます!寄せ植えするときは、他の花株と10cm程度離して植えてくださいね。詰めて植えてしまうと、とても窮屈な寄せ植えができてしまい、生育不足にも繋がります。

ハンギングバスケットに寄せ植えをする


トレニアは釣り鉢に最適なお花です!下にしだれていくため、とても見事な釣り鉢ができるでしょう。30cmほどの鉢でしたら、等間隔に3株ほど外向きに植えてみましょう。外向きに植えても、育っていくと自然に中の方まで花でいっぱいになりますよ!釣り鉢の場合は風通しがとてもよくなりますので水は乾きやすくなりますので、水切れには注意しましょう。

トレニアの育て方⑦ガーデニング

花壇や庭にトレニアを植えるときは、育つ余地のある場所に植え替えましょう。他の植物に埋もれる場所に植えてしまうと、育った時に窮屈な株ができてしまい、そして蒸れが原因で枯れてしまうこともあります。

トレニアの育て方⑧水やり・肥料

トレニアの水の与え方

トレニアは水が大好きで、水切れにとても弱いお花です。水切れを起こすと一気に弱ってしまいます。一度弱ると元気になるのが難しいので、朝晩2回の水やりは欠かさずに行ってください。特に夏の時期は気を付けましょう。乾いていたらすぐに根元にお水を与えてましょう。釣り鉢は特に乾きやすくなっていますので、こまめに見るようにしてください。炎天下では水は与えず、風通しのよい日陰に移動して水を与えてくださいね。

トレニアの肥料

トレニアは次々にお花を咲かせますので、エネルギーを大量に消費しています。それを補うのが肥料です。リン酸分の多い肥料を与えると、よく花を咲かせてくれますよ。緩効性の錠剤などを根元から数センチ離して置いてください。水やりの時、肥料の上に水をかけると徐々に溶け出して養分が効いていきます。

トレニアの育て方⑨冬越し

トレニアの種類によっては冬越しできる

トレニアは基本的に一年草のものが多いのですが、中には冬越しできる種類もあります。トレニア・コンカラーなどは冬越しできるのですが、寒さには弱いため、外に置きっぱなしにしておくと寒さにやられ、枯れてしまいます。家の中に取り込んで冬越しさせましょう。

トレニアの冬越しの方法

トレニアの冬越しをさせるには、株は10センチ程度に切り詰め、家の中の窓辺に置きましょう。家の中に取り込む時期は11月頃です。0度を下回ると枯れてしまいますので霜が降りるようなら早めに取り込んでください。家の中でも氷点下にならない場所に置いてくださいね。水は夏より控えめにしますが、乾燥させないように気を付けてください。

トレニアの育て方⑩トレニアに病気や虫が発生した時の対処法

トレニアに発生する病気

トレニアに発生するのは灰色かび病がほとんどです。梅雨のシーズンなどに株が蒸れたり、花がらが下に落ちて、そこから発生するケースもあります。株の風通しと花がら摘みはこまめに行いましょう。その他、うどんこ病や立枯病が発生することがあります。うどんこ病は専用の薬剤がありますのでそちらを使いましょう。

トレニアに付く虫

トレニアに付く虫は、アブラムシやアザミウマ、そしてダニです。新芽や花に付いていたときは早めに処置をしましょう。ベストガードなどのスプレータイプのものを散布したら、オルトランなどの遅効性の顆粒薬剤を撒いておきましょう。

トレニアの種類

トレニア・フルニエリ

一年草のトレニアです。一般的に出回っているトレニアと言えばこちらの種類になります。種か苗で増やします。種がこぼれ、次の年に発芽しやすい品種です。

トレニア・バイロニー

一年草のトレニアです。草丈は20~30cmの半ほふく性で、グラウンドカバーに向いています。濃い黄色と、花の中心が濃い、とても印象的な花の姿を持っています。


トレニア・コンカラー

多年草のトレニアです。とても強く、茎がツル状に広がる矮化性の品種です。ハンギングバスケットやグラウンドカバーに最適です。夏より秋に多くの花を咲かせます。

トレニア・サイクロン

出典: https://sakata-netshop.com/shop/item_detail?item_id=81077753

サカタのタネオリジナルトレニア

サカタのタネのオリジナル商品です。一年草ですが、成長が早く、大きく育ちます。従来の品種より、さらに育てやすいトレニアです。

トレニア・カタリーナ

出典: https://www.engei.net/libimg/38436i2.jpg

青紫の矮性品種

珍しい色のトレニアとして大変人気のある種類です。つる性で、しだれて咲いてくるため、ハンギングバスケットや花壇の全面に植えるととても映えますよ!こちらの品種は一年草になります。

トレニア・サマーウェーブ

出典: https://www.suntory.co.jp/flower/gardening/lineup/spring/summerw/

サントリーフラワーオリジナルトレニア

サントリーオリジナルのサマーウェーブシリーズの魅力は何といってもその花色で、他にはない花色が揃っています。こちらは草丈が20cm程度で、切り戻しがあまりいらない品種になっています。形が乱れたら整える程度に抑えます。こちらは一年草です。

トレニアの花言葉

トレニアの一番有名な花言葉

トレニアの花言葉は「ひらめき」が一番有名です。「ひらめき」という花言葉の由来ですが、トレニアのめしべの先端が二つに割れていて、そこに虫が触れると虫に付いてきた花粉を取り込むように素早く閉じます。その素早い動きから「ひらめき」の花言葉が生まれました。

女性らしい花言葉も

「ひらめき」以外の花言葉は「温和」「愛嬌」「可憐」などで、女性にプレゼントするときにぴったりの花言葉ですね。また、「可憐な欲望」「大切な人のそばで」なんていう、意味深な花言葉も存在します。こちらの花言葉はプロポーズにぴったりかもしれませんね。

まとめ・トレニアでさわやかな夏のガーデンを作ろう

トレニアは、そのさわやかな色合いで夏の庭を演出してくれます。日陰でもたくさんの花を付けてくれるので、庭や鉢植えにもに欠かせないお花です。次の夏の庭づくりにはぜひトレニアを使ってみてください。たくさんのお花にとても感動できますよ!

夏の庭に最適な花を知りたい方はこちらもチェック