秋はキャンプにおすすめのシーズン
定番になりつつある秋キャンプ
テレビ番組もアウトドアが盛んな季節になると一気にキャンプ関連の番組を放送します。夏から秋にかけて特集が組まれることも多く、秋キャンプはだいぶん人気がでてきました。実際キャンプ場でも真夏が意外と利用者が少なくなり、秋になるとまた利用者が増えるようでイベントを開いたりと秋のキャンプを、盛り上げるような工夫をして利用者に楽しんでもらえるように、頑張っているキャンプ場もたくさんあるので秋キャンプはおすすめです。
秋の楽しみ方・魅力とは
それぞれ詳しくは後述しますが秋キャンプは初夏のアウトドアシーズンと比べて楽しみ方や魅力がたくさんあります。まず湿度が低く爽やかな天候なのでアウトドアを楽しんでも不快感はありません。次に蚊などの虫も少なくなっていくる特徴があり過ごしやすくなります。そして景色は一変し紅葉を楽しむことができるのでポタリングやトレッキングなどのいろいろな楽しみ方があり、夜は焚き火と遊び尽くせるのが秋キャンプの魅力です。
秋キャンプの楽しみ方・魅力1
湿度が低く過ごしやすい
秋キャンプは秋晴れに恵まれると湿度が低くカラッと乾いた晴れになるため夏のキャンプと比べると非常に気持ちいいです。湿度が低いと体感温度もかなり変わってくるので季節外の暖かな日でも夏ほど暑く感じることも少ないのでタープの下でまったりと過ごせますし、湿度が低いおかげでキャンプ場で色々な遊びをしていても爽やかです。また冬のように乾燥するほど湿度が低いということはちょうど良い湿度と気温になります。
雨の日も多い
天候に関しては夏のように晴れが多いかと言うと秋はどちらかい言えば雨の多い季節です。秋雨前線の影響度も受けることがあります。だた雨が降ったからと言ってキャンプを楽しめないかはまた別で雨の日のキャンプの楽しみ方としてはテント内でボードゲームなどもできますし、雨対策としてレインウェアなどの装備があればある程度のキャンプを楽しむことができます。ソロキャンプなら読書をしたりアウトドアでゆっくりする時間に使えます。
秋キャンプの楽しみ方・魅力2
蚊などの虫もすくなるくなる
夏と比べると秋は虫の活動も落ち着いてきて少なくなる傾向があります。蚊は真夏の暑い時間帯はあまり活動せず気温が下がってくると活動を開始するため平地なら真夏よりやや涼しくなる秋のほうが蚊がでやすいというキャンプ場もあるかもしれません。夜になるとランタンなどの明かりによってくる虫の数や種類も減ってくるので、虫対策をしなくても全体的に見れば虫が少なくなるので虫が苦手な方にも秋キャンプは過ごしやすい季節です。
過信は厳禁
虫の数が減るだけで時間帯や気温によっては冬と比べるとやはり虫はでてきます。そのため虫はこないだろうと思わず蚊取り線香などの虫対策グッズを持ち物に加えておきましょう。また全ての虫が夏以降少なくなるわけではなく活発になる虫もいるので注意しないとトレッキングなどで刺されたりする可能性があります。高原などの標高が高いキャンプ場は気温が低くなりやすいので平地のキャンプ場よりかは安心してキャンプをすることができます。
スズメバチに注意
スズメバチは秋に活動することが多いので気をつけましょう。見かけた場合はむやみに追い払ったりせずゆっくりと引き下がって離れるようにすることが大切です。刺されたら必ず病院に直行しましょう。
秋キャンプの楽しみ方・魅力3
紅葉を楽しむことができる
気温と湿度が下がり過ごしやすくなっただけではなく秋キャンプの魅力は秋でしか見ることができない紅葉を遊びながら楽しむことができる点です。ポタリングでもトレッキングでもキャンプ場周辺の道や山などへ出かけると落葉樹の葉が紅葉しています。平地のキャンプ場では紅葉をあまり楽しめないですが街路樹として植えられていることが多いイチョウも真っ黄色に黄葉するので意外とポタリングでも楽しめる特徴があります。
標高が高いキャンプ場ほど紅葉は綺麗
紅葉は寒さと比例するのでキャンプ場の標高が高いほど楽しむことができます。また紅葉の楽しみ方としては川下りやカヌー体験なども景色を見ながら楽しめる遊びなので夏とはまた違う趣があるのでおすすめです。紅葉は見るだけでも楽しめますが、遊びながらも紅葉が楽しめるので、レンタルサイクルなどもあるので利用してみるのもおすすめです。
秋キャンプの楽しみ方・魅力4
焚き火と料理が楽しめる
夏は暑いですが秋キャンプでは夕方になると寒さ対策を兼ねて焚き火も楽しめます。空気が適度に乾燥していることもあり薪も湿気ることなく使えますし、キャンプ場などで採取が可能な場合は乾燥している落ち葉もたくさんあるので焚き火がしやすい魅力もあります。焚き火の楽しみ方としてはそのままでも良いですが、旬の食材であるさつまいもを使って焼き芋などの料理をして楽しむことも可能です。
料理に使える旬の食材が多い
夏野菜でバーベキューをするように秋に旬を迎える食材でもたくさん料理を作ることができます。焚き火で焼き芋以外にもダッチオーブンなどを使って栗の炊き込みご飯、キノコを使った料理などいろいろな料理を作ることができるうえ、キャンプ場によっては周辺の直売所などでアケビなどの珍しい秋の味覚も手に入るかもしれません。このように秋キャンプは焚き火と料理でいろいろな楽しみ方ができます。
焚き火で料理をする時の注意点
焚き火で料理を作ると必ず煤がついて鍋などの黒くなるので後片付けが大変です。煤対策は焚き火で料理を作る前に薪をしっかり燃やして高温にして料理をしたり、焚き火に使う鍋などに食器用洗剤を塗ると煤を落としやすくなります。焚き火で料理をする場合は焚き火台の耐荷重が低いと危ないのでダッチオーブンなど置いても問題ない料理にできる焚き火台を使いましょう。
秋キャンプの楽しみ方・魅力5
キャンプ場に人が少なめ
定番になりつつありますが、まだ秋もキャンプする人は少なめです。特に標高の高いキャンプ場は寒さ対策も必要になってくるため利用者は少ない傾向にあります。キャンプ場の利用者少ないと、フリーテントサイトなら好きな場所にテントを設営でき、他の人のテントと間隔も大きくなるのでゆったりと過ごせるようになります。また区画サイトだとテントを張りやすい好きな場所を選ぶことができたりと秋キャンプは人が少ないだけで魅力的です。
安く遊びに行ける
初夏のキャンプと比べるとテントサイトの料金が安くなる場合があるので、その分アクティビティなどの遊びにお金が使えるようになります。キャンプ場内の遊びや近くの動物園や公園など遊び場を利用しましょう。度のタイミングでテントサイト利用料が安くなるのかはキャンプ場によって違うので遊びに行く前にHPなどで確認しておくことをおすすめします。
秋キャンプの楽しみ方・魅力6
秋でも楽しめる天体観測
キャンプで天体観測はベターで夏は天の川、冬は星が綺麗に見えるということでよく行われています。秋も秋だからこそ楽しめる天体観測があり冬に近づくことで日照時間がすくなり、湿度も少なくなるため夏より綺麗に見えます。また秋の星空は夏の大三角にも負けない中秋の名月、大四辺形、オリオン座流星群もあり夏とは違う星空を楽しめるのでおすすめです。ただし秋の夜は場所により冷えるので寒さ対策をしながら天体観測をしましょう。
秋キャンプでのキャンプ場の選び方
料金プラン・広さ
前述したようにキャンプ場によってはシーズンオフとして価格が安くなる場合もあります。また自由に区画サイトを選べる場合は、夏キャンプより荷物が増えたり嵩張るものが多くなるので、広い区画を選ぶようにしたほうがゆったり使えて便利です。
寒い場所ほど電源付きが便利
電源付きサイトなら寒さ対策として電気毛布やホットカーペットなどを使えるようになるので寒くなるような場所ほど電源付きサイトがおすすめになります。ソロキャンプでも1畳用の小さなホットカーペットも発売されているので利用しましょう。
周りの施設
秋は温泉が恋しくなってくる季節です。いろいろな遊びで疲れた体や冷たくなった体をゆっくり癒やすためにもキャンプ場周辺に温泉施設があると秋キャンプをより楽しむことができます。また季節問わずキャンプ場の近くに買い物できる場所があると秋に旬をむかえる食材を買うことができるのでおすすめです。
秋キャンプの注意点1
秋キャンプを楽しめるかは寒さ対策で決まる
平地のキャンプ場なら寒さ対策をそこまで気にすることはありませんが、標高の高いキャンプ場は寒さ対策が必須です。だいたいですが100m~150m標高が高くなると気温が-1度下がっていきます。そのため地上で20度近くある10月前半でも山奥のキャンプ場では10度前後だったりすることもあるのでしっかりと寒さ対策をしましょう。夏キャンプと同じ装備ではなく長袖に上着など調整できる服装で暖がとれるように焚き火台も必要です。
カイロや湯たんぽ、ブランケットなどあると便利
冬と比べると暖かいですが冷えることもあるので、使い捨てカイロや繰り返し使うことのできるカイロ、湯たんぽなどを寒さ対策としてあると便利です。就寝するときもマットを必ず使うようにして地面からの冷気を伝わらないようにしましょう。寒さ対策を怠ると危険なことになるので標高の高いキャンプ場は行く前に天気予報など見ながら寒さに注意して荷物を選んでください。
秋キャンプの注意点2
道を外れない
トレッキングコースなどの道から外れないようにしましょう。キャンプに限ったことではないですが、秋はキノコや木の実が実る時期で野生動物も冬を乗り越えるため普段より低い場所まで降りてきて餌を食べている可能性があるので注意が必要です。また野生動物だけではなくコースから外れると崖や斜面が落ち葉で見えにくくなるなど危険な場所も多くなるのできのこ狩り、紅葉狩りの際もコースから外れないよう注意しながら楽しんでください。
雨具の携帯を忘れなく
コースも大事ですが外でアクティビティを楽しむ時は雨具の携帯を忘れないようにしましょう。秋は雨も多い季節で移動性高気圧、秋雨前線、台風の影響を受けやすい季節です。秋晴れでも1泊することには天気が悪くなる可能性もあるのでレインウェアなど用意し、万が一濡れたら秋の雨は風邪の原因にもなるので、しっかり拭いて暖をとるようにしましょう。
秋キャンプの注意点3
日暮れまでの時間が短い
夏キャンプと比べると秋は格段と日の入り、日暮れまでの時間が早くなっているのでテントを設営したあと遊びに夢中になっていると暗い中でランタンの準備などしないといけなくなります。遊んだ後にテントの設営もすぐに暗くなるので設営やテントサイトのレイアウトができてから遊びに行きましょう。また夜になると急に寒くなるので焚き火もいつでもできるように暗くなる前に準備しておく必要がります。
焚き火をする時の注意点
焚き火を楽しむ時の注意点としてはナイロンなど化学繊維のテントやジャケットだと簡単に穴が空くので服装やテント、タープとの距離に気をつけましょう。火の粉はどうしても焚き火をしていると起きるものなので穴が空いても良いような服装でコットンやポリコットンではないタープやテントとはできるだけ距離を開けて焚き火を楽しみましょう。また薪を大量に入れると火の粉ができやすいので薪の量を調節するのも大切です。
秋キャンプの注意点4
一酸化炭素に注意
ストーブなど冬キャンプでも使うような本格的な暖房器具を使用している場合は一酸化炭素中毒に気をつけましょう。一酸化炭素は透明で無味無臭のため分かりにくいですがテント内のように風通しが悪い場所でストーブやバーナーなど燃焼器具を使っていると発生しやがて充満することで一酸化炭素中毒になります。気分が悪くなる程度でならば軽症ですが、最悪の場合は死に至る恐ろしい事故で毎年のようにおきています。
一酸化炭素対策方法
一酸化炭素が一定の濃度になったら警報機などが市販されているので利用するか、電気ストーブを使うようにすると一酸化炭素中毒にはなりません。ただし熱を使う器具なのでどちらにしろ取扱に注意しないと電気ストーブは転倒や接触などで火事の原因になるため就寝する時には使わないように注意しましょう。
秋キャンプにおすすめのテント
3シーズン用のテントでも大丈夫
秋キャンプであれば通常のテントで大丈夫ですが少しでも寒くならないようにフライシートにスカートがあるモデルがおすすめになります。前室も無いよりかはあったほうが雨が降ってきた時に役立ちます。また前室が広ければテント内にたくさんの荷物を入れることができるので夜露たいさくにもなるのでおすすめです。
換気が悪いと結露しやすい
テントの形状や作りの関係で通気性の悪いテントだと秋、冬のキャンプはテント内の温度と外気に差がでるので結露がかなりの確率で発生します。少しでも結露を軽減できるようにベンチレーションが大きく通気性も確保できるテントを選ぶようにしましょう。ただしインナーがメッシュになっているテントは結露がインナーの中まで直接落ちてくる場合があります。
グランドシートを使う
地面からの湿気などを防ぐためにグランドシートも必ず使うようにしましょう。ただしテントより一回り小さくしないと夜露で水たまりのようになってしまいます。
秋キャンプの楽しみ方と必要な対策について
楽しみ方と対策の早見表
楽しみ方 | 対策 |
紅葉を楽しむことができる | 寒さ対策(服装、シュラフなど厚手の物) |
焚き火を楽しむことができる | 焚き火をする際は服装やテントと焚き火台の距離が大切 |
栗やキノコ、芋など旬の野菜などを味わえる | 結露対策として換気、通気性の良いテントだと便利 |
料金が安く、人が少ないため、ゆったりと楽しめる | 夜露対策として前室が広いと便利 |
秋は秋で天体観測ができる | スズメバチ、アブには注意 |
秋はキャンプのまとめ
対策をしっかりしてると楽しめる
秋キャンプは夜は冷えることもあるので電源付きサイトなど寒さ対策をしましょう。料理は温まる汁物を作り昼は過ごしやすいのでポタリングやトレッキングなど好きなアクティビティで遊べます。初心者でも厚手のシュラフやカイロなどを用意して対策をしていると冬キャンプよりかは簡単なのでおすすめですまた紅葉(紅葉狩り)と秋の天体観測がはどちらも秋しかできないので楽しんでくださいね。
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