団地のインテリアについて
古い部屋のイメージがある団地
団地は、建てられてから数十年の年月が経っている建物がほとんどです。その住宅は多くの人がイメージする通り、どれも古い部屋になります。
昔に建てられたことから、よくいえば懐かしさを感じるレトロな雰囲気がある、悪くいうとどこか哀愁がただよっている、といったイメージがあるのではないでしょうか。こういった住宅を好む人を除き、できれば新しいおしゃれな部屋に住みたいはずです。でも都合によって難しい場合があります。
団地でもメリットはある
住む部屋を選ぶ際に避けられやすい古い団地ですが、大きなメリットもあります。古い団地が持つ最大の利点は家賃の安さです。家賃は毎月かかるものなので、長い目でみると安いほど助かります。
それと部屋の間取りや広さが好条件になりやすい点もメリットです。キッチンとダイニングに数室が加えられていたり、リビングも別にあったりします。それでいて各部屋は十分な広さがあるものです。さらに押入れなどの収納もそなえています。
おしゃれインテリアをあきらめがち
家賃が安くて間取りや広さが好条件でも、ネックになるのはやはり建物としての古さです。賃貸するにあたり、新しく内装をリフォームしている団地はあまり見かけません。団地の古い雰囲気の中で、おしゃれな部屋作りをしようという発想は生まれづらくなります。
入居前はいろいろなインテリアに想いをはせていたとしても、実際に古い団地で暮らしてみると、すみずみにわたる古さに負けてしまいおしゃれインテリアをあきらめがちです。
団地は仮住まいになりやすい
団地の古さを好む人以外は、古い雰囲気の環境に馴染めず、居心地のよさを見出せないままになります。おしゃれなインテリア作りをあきらめた場合、その状況を続けるしかありません。
やがて住居としてリラックスできないと判断し転居する流れになってしまいます。転居先でおしゃれなインテリア作りをおこない、居心地のよい部屋作りをしようと考えるのです。団地に入居しても短期間で引っ越しすれば、結果として仮住まいになります。
団地でもおしゃれな部屋にDIY
団地でもおしゃれリフォームDIYできる
おしゃれなインテリア作りをあきらめがちな古い団地でも、手を加えることで改善できます。どのように手を加えるのかというとDIYによるリフォームです。入居した時の内装のままだと古さが目立ち、素敵なインテリア作りはおこなえません。
内装をリフォームしてしまうことで団地特有の古さをなくせるのです。賃貸である団地のリフォームには気を付けるべき点もありますが、契約のルール内であれば自由にリフォームをおこなえます。
内装からインテリアまで自分でリフォームDIY
DIYとは自分でおこなうという意味です。なのでリフォームDIYは自分で内装を変えることになります。自分で作業する範囲なら手を加える程度を調節できるため、契約のルールを破らずにすますことが可能です。それにリフォームといっても簡単にできるDIYなら、費用はあまりかかりません。
好みの内装やインテリア作りがおこなえる点も、自分でリフォームDIYをする利点です。古い団地でもDIYでおしゃれに変えましょう。
団地でも居心地のよい部屋になる
リフォームDIYで内装やインテリアをおしゃれに変えられれば、団地でも居心地のよい部屋になります。今まで気になっていた古さがなくなるはずです。それに清潔感を感じられるようになりリラックスできる空間になることでしょう。
来客をこばんでしまいがちな団地でも、自慢の部屋になれば人を招きたくなります。知人とのコミュニケーション向上につなげることが可能です。自分自身も早く帰宅したくなるような部屋にしてください。
リフォームDIY後はメリットだけの団地
団地を選ぶとついてまわる大きなデメリットは、建物が古いためにおしゃれなインテリア作りがおこなえないということです。自分でリフォームDIYを実践すれば、そのデメリットをなくせます。
そして団地のメリットである、安い家賃や好条件の間取りと広さが際立ってくることでしょう。つまり団地はメリットだけの物件になるのです。これまで団地だからとあきらめていたインテリアに関することを、いろいろと試せるようになります。
団地のリフォームDIYは簡単
誰でも自分でリフォームDIYできる
団地をリフォームDIYするといっても、難しいことではありません。DIYをしたことがない人でも簡単におこなえます。少しの手間で古い団地をおしゃれに変えられるのです。ただしそれは団地リフォームDIYの知識があってこそ可能になります。
注意点や簡単なDIY方法などは、このあと解説していくので参考にしてください。また、団地リフォームDIYは身構える必要はないです。空いた時間に気軽におこなっていきましょう。
団地はリフォームDIYを楽しめる
団地に限らず部屋の内装をリフォームしたり、インテリアをリメイクしたりするDIYは盛んにおこなわれています。中でも手を加えるべき箇所が多くあるのは古い団地です。いろいろなDIYを試す余地があります。そのため様々なDIY方法をマスターできることでしょう。
古い団地ほどDIYにたずさわる時間が多くなるので、だんだんと慣れてきて作業を楽しめるようになるはずです。変わり映えが大きいことから達成感も得られます。
後から自分でリメイクできる部屋作り
団地をリフォームDIYしたあとでも、後から自分で何度でもリメイクできます。一度DIYしてみたけどいまいち気に入らないという場合など、手直しが可能です。
もともと自分で内装からインテリアにわたり手を加えた状態のため、その勝手はよく分かっていることでしょう。なのでリメイクも簡単におこなえるはずです。模様替えをするように気軽なリメイクもできます。キッチンやリビングなど部屋ごとにDIYするのもおすすめです。
団地のDIYは内装に傷を付けられない
団地のリフォームDIYでもっとも気を付けるべき点があります。それは内装に傷を付けてはいけないということです。団地は賃貸住宅のため、入居時と退去時で内装が変わっていると契約のルール違反になってしまいます。
内装に傷を付けるようなDIYをおこなってしまうと、あとからもとに戻せません。この状態の場合は退去時に修繕費などを請求されてしまうため注意してください。どんなに古い団地でも、ルールは変わらないです。
団地をおしゃれDIYする前に
団地DIYのリメイク術を参考にする
おしゃれな団地の部屋にするためDIYをおこないますが、まずはどういったインテリアにするのかをよく考えましょう。その判断材料として団地DIYのリメイク術を参考にすることがおすすめです。
玄関から洗面所、キッチンやダイニング、リビングに子供部屋などといった部屋ごとのDIY実例が分かりやすいでしょう。DIY実例とともに団地のリメイク術を後項でご紹介しています。ここから団地DIYのヒントを見つけてください。
部屋作りのイメージを固める
団地の部屋をおしゃれにするDIYの方向性がおおよそ分かったら、イメージを固めていきます。先にテイストをはっきりさせた方が、インテリア全体の雰囲気を統一しやすいです。
よほど高いセンスを持っているか、インテリアデザインに精通していない限りは、複数のテイストを混ぜると失敗してしまいます。テイストのほかにも色合いをそろえれば、上手にまとめることが可能です。団地でもおしゃれにできると信じて進めましょう。
図面を書いて内装とインテリアを具体化する
おしゃれな団地の部屋のイメージが固まっていても、実際にDIY作業をしているうちに分からなくなってくるものです。そういった事態を防ぐため、イメージを図面に書いて具体化させます。
部屋の広さや家具のサイズなどを測ったうえで、レイアウト決めもおこなってください。ここまでできれば、古い団地でもおしゃれな部屋に変えられると実感が持てることでしょう。DIYへのモチベーションが上がって作業が楽しくなるはずです。
安い材料から探し始める
自分でDIYをおこなう利点のひとつが、安い費用ですませられることです。せっかく安い家賃の団地に住んでいるわけですから、余計なお金を使うべきではありません。DIYで費用をおさえるためには、安い材料を使います。
一見チープな材料でもアイデアによって活かすことが可能です。材料探しでおすすめなのが100均のお店になります。ここでそろえる100均グッズだけでも、おしゃれな団地の部屋へとDIYできるのです。
団地の部屋DIY!リメイク術①玄関
シンプルでナチュラルな玄関
玄関は家の出入り口です。自分や家族が気分よく外出や帰宅ができるよう、きれいにしておきたい場所になります。しかも我が家の中で来客者が最初に目にする場所でもあるため、おしゃれな玄関にするべきでしょう。
この実例は白色を基調にして、木材の風合いをあわせたシンプルでナチュラルな玄関です。床はコンクリートのようですが、高級感のある施工に見えるフロアシートを貼っています。
フロアシートのデザインで玄関の印象は変わる
玄関の床はあまり気にしない部分です。でももとの状態とは違う見た目にするだけで、玄関全体の印象を大きく変えられます。玄関の床の見た目は、フロアシートを貼るだけで簡単に変更可能です。フロアシートにはさまざまなデザインがあり、イメージしているテイストにあわせて変えられます。
団地の部屋DIY!リメイク術②リビングの壁
リメイクシートでリビングの壁を変える
壁紙を貼り替える作業は大変です。その前に賃貸である団地では、勝手に壁紙を貼り替えてはいけません。ですがリメイクシートを使えば、団地でも壁面を変えられます。リメイクシートはもとの壁紙の上から貼れますし、きれいに剥がすことも可能です。
100均のお店で販売されているうえ、さまざまな種類のおしゃれなデザインがそろっています。それにリメイクシートを貼る作業は簡単です。
本格的に見えるリビングの壁面リフォーム
リメイクシートのデザインは、木板やレンガなどリアルな素材をモチーフにしたものが多く、一見すると本物に見えます。でも実際には平面へプリントされた絵柄にすぎません。質感までもリアルに表現したいのであれば、本物の素材を使いましょう。
壁を傷付けることなく簡単におこなうためには、並べた木板を先に固定したうえで、壁面にかぶせる方法がおすすめです。
文字や絵を描ける黒板タイプの壁面
黒板と同じ性質を持った壁紙シートがあります。黒板なのでチョークを使って、文字や絵を描くことが可能です。もちろん黒板消しと同様のアイテムを使えば、描いた内容を消せます。
家族が集まるリビングならみんなが目にするため、描いた内容がすぐに伝わることでしょう。装飾イラストでリビングのイメージを変えたり、子供の落書き場所になったりと便利に使えます。簡単に貼れて剥がせるタイプを選んでください。
団地の部屋DIY!リメイク術③リビングの床
リビングの床を変えておしゃれ空間にする
壁面を変えることで、団地の部屋の印象を大きく変えられます。その壁面と同じぐらいの効果を持つ場所が床です。団地において床は貼り替えられませんが、フロアシートを敷くのは簡単なうえにいつでも剥がせます。
フロアシートのデザインもたくさんの種類があるため、部屋のイメージにマッチするものが見つかるはずです。
好みのフローリングに変える
古い団地だと全室にわたって畳の場合があります。フローリングであっても古いタイプでは、おしゃれなインテリアとあわせづらいです。今風のかっこいいフローリングデザインのフロアシートを敷けば、畳や古いフローリングに関わらず、おしゃれな空間を作り出せます。
団地の部屋DIY!リメイク術④リビングの棚
リビングに大きな棚をDIYする
リビングはたくさんの物があふれがちです。きれいに収納できていないとリラックスできる空間になりません。多くの物を収納できるように大容量の棚を設置しましょう。
家具としての収納棚を設置できるスペースがなければ、ディアウォールやラブリコといったアイテムを使ってDIYする方法がおすすめです。壁面を活用した省スペースながらも大容量な棚を設置できます。
自分のセンスでおしゃれな棚をDIYする
棚受けと棚板があれば、壁へ自由に棚を取り付けられます。どちらも種類はさまざまなので、インテリアの雰囲気をふまえて組み合わせを考えてみてください。さらにヒモなどのいろいろなアイテムを加えて、自分なりのセンスで棚をDIYするのもよいでしょう。
ただし棚受けは壁面へネジどめします。もとの壁に直接ネジをうつと傷が付くため、間に木板を張ったりディアウォールで柱を設置したりなどの工夫を加える必要があります。
団地の部屋DIY!リメイク術⑤キッチンの棚
キッチンの細々とした物を上手に収納する
キッチンは調理器具や調味料類、食器など細々とした物がたくさんあります。団地の狭いキッチンでは上手に収納しないといけません。そのためにいろいろなアイデアを活かしましょう。
この実例は、高い位置の棚板の底にビンのフタを固定し、そこへ本体のビンをとめるというアイデアです。このように無駄なスペースはなくしていきます。
ペグボードを団地の狭いキッチンで使う
団地の狭いキッチンでは、少しの壁面でも活用していきましょう。中途半端な広さの壁面にはペグボードがおすすめです。小さな穴がいくつも開いているのでそこへフックを入れれば、壁に掛ける要領で収納ができるようになります。
団地の部屋DIY!リメイク術⑥キッチンカウンター
団地でもキッチンカウンターを設置できる
古い団地でも憧れのキッチンカウンターを設置できます。カウンターは簡単にDIY可能です。カラーボックスを並べて固定し、まわりを塗装したりリメイクシートを貼ったりして装飾すれば完成になります。天板から天井にかけて、収納棚を取り付けてもよいでしょう。
キッチンカウンターのデザインはいつでも変えられる
DIYしたキッチンカウンターは、後からいつでもデザインを変えられます。今までとは違うデザインのリメイクシートに貼り替えたり、上から塗装し直したりすればよいだけです。
団地の部屋DIY!リメイク術⑦洗面所
団地の洗面所でも清潔感を出せる
古い団地の洗面所はカビや汚れがこびりついていて、不衛生な印象があります。おしゃれな雰囲気になれば、取れないカビや汚れが目立たなくなり、清潔感を出すことが可能です。
狭い洗面所で上手に収納する
キッチンの場合と同じく、団地の洗面所は狭いうえに物が多いです。なので上手な収納をしないといけませんが、どうしてもごちゃごちゃしてしまいがちになります。おしゃれなアイテムを使うと、乱雑さを紛らわせてくれることでしょう。
団地の部屋DIY!リメイク術⑧トイレ
おしゃれなトイレは居心地がよくなる
トイレはあまり長居する場所ではないものの、落ち着く空間にしたいものです。団地の狭いトイレでも壁面を変えたり小物を飾ったりすれば、居心地のよいおしゃれなスペースになります。
団地の部屋DIY!リメイク術⑨和室
和室をおしゃれな洋室に変える
昔ながらの団地の和室は、壁面と床をDIYすることで洋室に変えられます。壁面にはリメイクシートを貼り、床にはフロアシートを敷くだけで様変わりすることでしょう。
団地の部屋DIY!リメイク術⑩押入れ
押入れをおしゃれなクローゼットにする
和室を洋室に変えても、収納が押入れのままだと違和感が出てしまいます。押入れの戸を取ってしまいカーテンにより隠すだけで、おしゃれなクローゼットに変えることが可能です。突っ張り棒がカーテンレールやハンガーを掛けるパーツになってくれます。
まとめ
団地でもおしゃれな部屋になる、リフォームDIYについて解説してきました。古い建物だからといって、おしゃれなインテリア作りをあきらめる必要はありません。DIYなら費用をかけずに賃貸の団地でも安心しておこなえます。
ご紹介した実例付きのリメイク術を参考にしてみてください。自分が理想とするおしゃれな部屋は、居心地がよくてリラックスできるはずです。団地のメリットとあわせて、最高の住居になることでしょう。
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