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ツワブキとは?その特徴や育て方を解説!食べられるの?

ツワブキをご存知でしょうか?ツワブキとは、ツヤのある大きな葉を持った植物で、なんと見るだけでなく、美味しく食べられる植物なのです。今回はそんなツワブキの特徴や花言葉、育て方や食べ方・料理レシピまで詳しく解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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ツワブキとは?

ツワブキとは、キク科ツワブキ属に分類される常緑多年草です。常緑多年草とは、一年を通して葉が茶色くならず、緑色のまま何年も生きる植物のことを指します。多くの植物は秋・冬になると茶色くなったり枯れたりしますが、ツワブキはずっと綺麗な緑色を保ってくれるのです。和風のお庭や盆栽に使われることが多く、見たことがある方も多いですよね。今回はそんなツワブキの特徴や育て方、花言葉、食べ方・料理レシピなどを解説していきます!

ツワブキの特徴

ツワブキとは?

大きな特徴は、やはりつやのある立派な葉ですよね。この葉は、品種にもよりますが、大体20㎝程度の大きさがあります。大きくなると取れてしまいますが、新芽として出てきた時には綿毛に包まれています。大きさ・樹高は大体20~50㎝ほどで、育てやすいサイズですね。日本各地で自生している植物であり、太平洋側は福島県より南、日本海側では石川県より西の海沿いに多く分布しています。山地の日陰でも見かけることがありますね。

ツワブキの花と開花時期

葉のイメージが強いツワブキですが、実は可愛らしい花を咲かせる植物です。画像のような、菊に似た黄色い花を一斉に咲かせるのです。開花時期は大体秋~冬、10月~12月あたりに開花します。開花した姿は品種によって違いがあり、白っぽいものもあれば、朱色、オレンジ色のものもあります。株の真ん中から出てきて、10~30輪ほど、3㎝程度の花がつきます。

ツワブキは食べられる?

気になるのが食べ方ですよね!実は気軽に食べることが出来る植物で、葉と茎を美味しくいただくことが出来ます。旬の時期は春とされています。ただし、「ピロリジジンアルカロイド」という有害物質がありますので、これを取り除く為に、ちゃんと下処理をしなければいけません。アク抜きをすれば出ていきますので、茎を1分間熱湯につけ、水につけを繰り返してアクを抜いてしまいましょう。その後は煮者や和え物、炒め物などで美味しくいただきます。

ツワブキは薬になる

食べるだけじゃなく、薬になることでも知られています。薬用成分やナトリウム、カリウムが入っており、食べれば血液循環などを良くし、つければ打撲・火傷に効果があるのです。また、干してから刻み、煎じて飲めば、解熱・解毒・喉の痛み止めとしても使うことが出来ます。中国でも古くから利用されてきた植物であり、昔の方はよく使っていたようですね。

ツワブキの品種

品種①リュウキュウツワブキ

ツワブキにはいくつも品種がありますが、よく聞く3品種を紹介させて頂きます。まず1つ目の品種がリュウキュウツワブキです。こちらは名前の通り、沖縄などの琉球諸島に自生している品種で、葉の形が扇形・ひし形をしているのがポイントです。実はこの品種・現在レッドリストに登録されており、絶滅が危惧されています。渓流沿いに自生していますので、見かけたら大切にしましょう。

品種②オオツワブキ

2つ目の品種は「オオツワブキ」です。こちらは九州地方でよく自生している品種で、本種よりも大きく育ち、なんと葉は40㎝にもなります。大人の手のひら二枚分ほどありますので、かなりの大きさですよね。花茎も1m程度まで育ちますので、とても立派な見た目となります。開花時期は11月~1月と遅めですね。四国地方でも見かけることがあります。

品種③キモンツワブキ


3つ目の品種は「キモンツワブキ」です。こちらはオオツワブキとは逆に、小さな品種で、屋久島などの湿った場所にひっそりと生えています。開花時期は11月~1月と遅めです。湿った場所に自生している植物ですので、乾燥に弱く、また直射日光も得意としません。育てる際は日陰で、かつ冬は温度が下がりすぎないよう注意が必要です。

ツワブキの花言葉

ツワブキの花言葉は?

気になる花言葉は、「謙遜・謙譲・困難に負けない・先を見通す能力・愛よ甦れ」の5つの花言葉があります。謙遜と謙譲は、ちょっと控え目な姿勢を感じる言葉ですが、困難に負けないと先を見通す能力は力強さを感じさせますよね。これは丈夫な性質から付けられた花言葉とされています。また、愛よ甦れという花言葉は、日陰のような場所でも綺麗な花を咲かせることが由来となっていると言われています。

ツワブキの名前の由来は?

名前の由来は、ふきに似ている姿、そしてつやのある葉ということで、「つやぶき」が「つわぶき」になったとされています。名前にフキと入っていますので、フキの仲間だと考えてしまいがちですが、実はフキの仲間ではありません。また、ツヤブキ、イソブキ、イシブキと呼ばれることもあります。イソブキやイシブキは、海岸沿いに生えていることや、岩の隙間などから生えていることが多いため付けられた呼び方です。

ツワブキの育て方①環境

ツワブキの生育環境

地植えでも鉢植えでも育てることが出来る植物ですが、気をつけたいのは日光です。鉢植えであれば移動出来ますが、地植えは移動出来ませんので、植え付け場所はご注意下さい。日光は好きなのですが、直射日光が当たりすぎると状態が悪くなる品種がありますので、明るい日陰や半日陰の場所が適しています。午前中は日光があたり、午後は日陰となるような場所が良いですね。斑入りの品種は日光を当てた方が班がしっかり出ます。

ツワブキの夏冬の管理

水分をある程度必要とする植物ですので、夏場は水分が無くならないよう気をつけましょう。昼間に水やりをすると土の中が熱くなってしまいますので、朝と夕方に分けるのがおすすめです。冬も乾いていれば水やりをします。地植えの場合は雨水などで水分が補給されますので、乾いてない限り水やりは必要ありません。また、温度は0度を下回ると枯れる危険性がありますので、0度を下回る地域であれば防寒をする、もしくは室内に取り込んであげましょう。

ツワブキの育て方②用土・植え付け

ツワブキの用土

用土をご自分で混ぜて作られる型は、赤玉土を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜるのがおすすめです。赤玉土を8割、腐葉土を2割でも構いません。ある程度水はけの良い状態を作りましょう。ご自分で作るのを避けたい方は、市販されている培養土でも問題ありません。地植えであれば、植え付けの二週間前くらいに腐葉土を混ぜておくと良いでしょう。あまり土質を選ばない植物ですので、用土は気にしすぎなくても大丈夫です。

ツワブキの植え付け

用土を用意して、苗を購入したら植え付けをしましょう。植え付けの時期は4~5月、もしくは9月~10月の過ごしやすい時期がおすすめです。鉢植えであれば一回り大きな鉢に植え付けます。用土を入れ、苗を置き、周りを土で優しく埋めて、軽くおさえて根に土をくっつけてあげます。その後水やりをして活着させましょう。地植えの場合は少し土を盛って植え付けることで生育が良くなります。

ツワブキの育て方③水やり・肥料

ツワブキへの水やり

水やりは他の観葉植物同様に、鉢植えであれば土の表面が乾いてから水を与えましょう。乾く前に水やりをしてしまうと、水の与えすぎになってしまい、根腐れなどの原因となります。地植えは雨水などがありますので、天気の良い日が続いて乾きすぎている場合のみ水やりをしましょう。


ツワブキへの肥料

肥料は、植え付けの際に元肥料として草花用の肥料を混ぜておきます。その後、4月~9月の間、1か月に1回のペースで肥料を与えます。肥料を与えすぎてしまうと状態が悪化することがありますので、与えすぎないよう少量に抑えるのがコツです。地植えは自然に肥料分が入ってきますので、元肥だけ与え、あとは与えないか、僅かだけ施しましょう。

ツワブキの育て方④植え替え・増やし方

ツワブキの植え替え

鉢植えであれば、春時期である4月に植え替えをしましょう。根詰まりを起こすと状態が悪化しますので、毎年、もしくは2年に1度のペースで植え替えします。春が適期ではありますが、夏以外の季節であれば植え替えしても大丈夫ですので、根詰まりしたら植え替えして下さい。地植えであれば植え替えすることなく、そのまま育てていくことが出来ます。

ツワブキの増やし方①株分け

増やし方は大きく分けて2通りあり、「株分け」か「種まき」のどちらかの増やし方をします。株分けは植え替えと同時に行うのがおすすめです。植え替え作業で鉢から株を出した際に、ハサミを使って根茎を切り分けます。1つの根茎に3本は茎がついている状態にしましょう。その後、大きさに合ったサイズの鉢に植え付け育てていきます。葉が弱っているように見えても、根茎がしっかりしていればまた新芽が出てきます。

ツワブキの増やし方②種まき

もう一つの増やし方が種まきです。種まきでの増やし方はちょっと手間がかかりますが、芽が出てくる喜びを感じられます。花が咲き終わったら種をつけますので、その種を採取しておき、2月~3月に種まきをしましょう。育苗ポットに土を入れて種まきをし、軽く覆土をしてから水やりをします。芽が出るまで水分が無くならないよう注意して管理をし、本葉が3枚ほどになったら間引きを、5枚ほどになったらポットから取り出して植え付けします。

ツワブキの育て方⑤お手入れ

剪定などのお手入れ作業は特にありませんが、枯れた葉をそのままにしておくと、見栄えが悪くなるだけでなく、病気の原因となる可能性もありますので、枯葉は定期的に取ってあげると良いでしょう。また、種を作る時に栄養を使ってしまいますので、種を採取しないのであれば、咲き終わった花は切ってしまうと元気な状態を保てます。

ツワブキの育て方⑥病害虫

ツワブキの病気

かかりやすい病気は、班葉病、うどんこ病、褐班病とされています。白っぽい斑点が現れれば班葉病、黄色っぽく変色してきたら褐班病、画像のような白い粉末がついているような見た目になったらうどんこ病の可能性が高いですね。いずれも水やりの具合や風通しが悪いことで起こることが多く、特に5~8月に発生しやすいのでご注意下さい。発生してしまったら、かかってしまった葉を取り除いて広がるのを防ぎましょう。

ツワブキにつく害虫と対策

よくつく害虫は「キクスイカミキリ」、もしくは「シンクイムシ」と呼ばれる害虫です。画像のように黒い体に赤い模様を持っており、卵を産み付け、幼虫が葉から侵入して全体的に食べていってしまいます。根茎まで食べてしまいますので、早期発見が大切です。卵を産む時期は4月~7月ですので、病気とともに気をつけましょう。ちゃんと管理しているのに萎れてきたら、一旦株を土から出し、根茎を切って幼虫がいないか確認して下さい。

ツワブキの食べ方・料理レシピ

食べ方・料理レシピ①煮物


おすすめの食べ方・料理レシピ1個目は煮ものです。定番の食べ方ですので、安心して食べることが出来ます。適当な長さに切ってからアク抜きをし、アクが抜けたら塩、醬油、みりん、お砂糖、料理酒、こしょうなどで味付けをして煮つけましょう。固さがありますので、30~60分ほど煮つけ、固さを確認して食べやすい状態になったら完成です。

食べ方・料理レシピ②天ぷら

おすすめの食べ方・料理レシピ2個目は「天ぷら」です。こちらもよく行われている食べ方で、美味しくいただきけます。5㎝程度の食べやすいサイズに切ってからアク抜きをし、めんつゆと塩コショウを入れたボウルに漬けて先に味を付けておきます。30分ほど漬けると味が染みますので、天ぷら粉をつけて揚げましょう。わさび醬油をつけるとより美味しく食べられます。

食べ方・料理レシピ③佃煮

おすすめの食べ方・料理レシピ3個目は「佃煮」です。ご飯のおともに最適で、お子様でも食べやすいのが良いですよね。食べやすい大きさに切ってからアク抜きをし、昆布だしを染み込ませてから焼酎・お砂糖・黒糖・みりん・醬油・しょうがでを鍋に入れ、20分程度煮込み、火を止めて半日程度置いておけば完成です!ご飯が進みますので、是非試してみて下さい。

美味しいツワブキの選び方は?

料理をご紹介させて頂きましたが、そもそも美味しいツワブキを使わなければ台無しとなってしまいます。選ぶべきものは、表面に綿毛がついているものです。綿毛がついているものは若い葉ですので、柔らかく食べやすいのが特徴。収穫したあとは鮮度が落ちないよう、袋や容器に入れて冷蔵庫に保管し、なるべく早く食べましょう。

まとめ:ツワブキとは?

今回の「ツワブキとは?その特徴や育て方を解説!食べられるの?」はいかがでしたでしょうか?特徴や花の開花時期、育て方、増やし方、食べ方などをご紹介させて頂きましたが、見ても良し、食べても良しで、興味深い植物でしたよね!育てる際は置き場所と水やりの具合に気を付けましょう。食べる際は、有害物質をちゃんと出すためにアク抜きをしっかり行って下さいね!

ツワブキが気になる方はこちらもチェック!

今回はツワブキについて解説させて頂きましたが、他にも植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。