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ジュエルオーキッドを育てるコツは?植え替えや増やし方などの育て方を解説!

葉っぱが主役の珍しいジュエルオーキッド。少し難しい植物で、春夏秋冬に応じて気温や環境などを安定させて過保護に育てる必要があります。難易度が高い反面、きらめく葉っぱが大変美しく愛好家の多い植物です。ジュエルオーキッドの育て方のコツをご紹介いたします。
更新: 2023年3月23日
Yukari.S
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ジュエルオーキッドってどんな植物?

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ジュエルオーキッドというのは、葉っぱの美しさを鑑賞する洋ランを総称した名前です。ジュエルオーキッドには、マコデス属、ドッシニア属、キバナシュスラン属などの種類があり、なかでもマコデス属が最も普及している種類です。

ジュエルオーキッドは難易度が高めの植物

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ジュエルオーキッドは少し栽培の難しい植物で、環境の変化などに敏感に反応します。そのため剪定や植え付けには細心の注意が必要。またこまめな水やりや春夏秋冬の時期に応じた場所への移動も必須です。

増やし方としては子株を株分けする方法が一般的ですが、成長スピードが遅いため子株を採取するまでにも長い期間がかかります。手間がかかるからこそ可愛いジュエルオーキッド。栽培にチャレンジしてみませんか。

ジュエルオーキッドはアクアテラリウムのよい資材

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ジュエルオーキッドは、アクアテラリウムの世界でよく利用される植物です。アクアテラリウムとは、水槽などの入れ物に水中と陸地を作り込んで、動植物を育てるスタイルのことを指します。

観葉植物や水性職部tなどのグリーンとメダカなどの小動物とのコントラストはまさに小宇宙であり、とても美しいものです。ジュエルオーキッドは、フラワーショップや園芸店と言うよりむしろ、専門の熱帯魚店などで取り扱われていることが多いようです。

ジュエルオーキッドの花の特徴

ジュエルオーキッドは、おもに東南アジアなどの熱帯雨林に自生する植物で、自生地では時期になると、白からクリーム色の花を咲かせます。ただしジュエルオーキッドの花はそれほど目立つものではなく、花が鑑賞の目的とされる種類のランでははありません。

また、ジュエルオーキッドは花を咲かせるとそのあと株がパワーを落としてしまうこともあります。花を楽しんだあとはすぐに花茎を切り取るようにしましょう。

ジュエルオーキッドの葉の特徴

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ジュエルオーキッドの葉っぱの色は美しいグリーン色です。ジュエルオーキッドの葉っぱはキラキラと輝き、その特徴から「ジュエルオーキッド」という名前がつけられました。

ランというと花が鑑賞されることが多いのですが、ジュエルオーキッドの主役は葉っぱです。ジュエルオーキッドの葉っぱをよく見てみると、おもに葉脈が光を反射させることによりキラキラと輝いていることが分かります。
 

ジュエルオーキッドの葉っぱが輝く理由とは

ジュエルオーキッドの葉っぱがきらきらと輝くのには、おもに2つの理由があると言われています。

ひとつめのは、ジュエルオーキッドは、自生地である熱帯雨林の木々がうっそうとした山の中でも光合成をしっかりおこない生き延びるために葉っぱをキラキラさせるよう進化したといる理由です。

もうひとつの理由は、輝く光により昆虫を呼び寄せて、受粉させ子孫繁栄を効率よくおこなうためです。いずれにせよ、ジュエルオーキッドは光を反射させる葉っぱを持つことで、長いあいだ生き延びてきた植物なのです。

ジュエルオーキッドの基本データ

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科名属名

ラン科マコデス属、ドッシニア属、キバナシュスラン属など

学名

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Macodes petlaな

和名

ジュエルオーキッド

別名

宝石蘭

英名

Jewel orchids

原産国

東南アジア

ジュエルオーキッドの種類

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ジュエルオーキッドは、葉っぱを楽しむランの総称であるため、さまざまな種類があります。なかでもマコデス属の種類は日本でもっとも多く出回っています。では、おすすめのジュエルオーキッドの種類について見てみましょう。

マコデス・ペトラ

マコデス・ペトラは、ジュエルオーキッドの代表的な種類であり、ジュエルオーキッドと言うと、マコデス・ペトラのことを指すこともあるくらいです。マコデス・ペトラの葉っぱは濃いグリーン色をしていて、葉脈が美しく輝いています。マコデス・ペトラの葉っぱは、幅が広く楕円形をしています。

マコデス・サンデリアーナ

マコデス・サンデリアーナの葉っぱの色はやや淡いグリーン色をしています。葉脈はゴールドのような美しい色をしており、全体的に明るい雰囲気です。

アネククトキルス・アルボリネアータス

アネクトキルス・アルボリネアータスの葉っぱの色は、黒に近い暗いグリーン色です。葉っぱの色が暗い分、よけいに葉脈の存在が浮き出て、独特の美しさを醸し出します。

ジュエルオーキッドの育て方1・土作り

ジュエルオーキッドは、水はけのよい環境を好みます。一般的にランの種類は水苔で育てることが多く、ジュエルオーキッドもまた水苔で育てます。

水苔のほかピートモスで育ててもよいでしょう。また、ジュエルオーキッドを植え付ける鉢は、プラスチック製ではなく通気性のよい素焼きのものをチョイスしましょう。

水苔の温度にも注意


ジュエルオーキッドを植え付け、植え替え、株分けをする際に使う水苔や含ませる水の温度にも注意が必要です。あまりに冷たい水苔や水だと、ジュエルオーキッドはうまく根付かず枯れてしまうことがあります。使用する水苔や水は必ず室温で置いたあとに使用しましょう。

ジュエルオーキッドの育て方2・肥料

ジュエルオーキッドには、それほど肥料の必要はありません。ジュエルオーキッドの成長時期である初夏の時期に、ラン用の液体肥料を少なめにほどこしましょう。

逆ジュエルオーキッドにあまり過度に肥料を与えすぎたり、成長期以外の春、秋、冬に肥料を与えると枯れてしまうことがありますので注意しましょう。

ジュエルオーキッドの育て方3・水やり

ジュエルオーキッドは、種類にもよるのですがおよそ多湿を好む植物です。ジュエルオーキッドを植えている水苔が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。とは言え、水をやりすぎて多湿になるのもよくありません。

ジュエルオーキッドはあまりに多湿のままだと、根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。ジュエルオーキッドに水やりした際には、下に置いている受け皿に水がたまったままにしないでその都度捨てるようにしましょう。

霧吹きでの水やりも効果的

水を好むのに多湿すぎては枯れてしまうジュエルオーキッド。程よく湿度を保つための水やり方法として、霧吹きを利用するのがおすすめです。

ジュエルオーキッドの株元や、ジュエルオーキッドを植えている周りに霧吹きで水を吹きかけるように水やりすると、ジュエルオーキッドの好む程よい湿度の環境を作りやすいです。

ジュエルオーキッドの育て方4・場所

ジュエルオーキッドは、直射日光の当たらない風通しのよい場所を好みます。とくに夏のギラギラとした直射日光は大の苦手です。また、ジュエルオーキッドは熱帯雨林のなかに自生する植物なので、日本の寒い冬も苦手です。

ジュエルオーキッドは鉢植えにして、春夏秋冬の気候に合わせて最もよい場所に移動させるのが一番よいでしょう。

エアコンの風に注意

ジュエルオーキッドを部屋で管理するときに気をつけたいのが、エアコンや扇風機などの風です。ジュエルオーキッドには、エアコンや扇風機の風が直接あたらないように気をつけましょう。

ジュエルオーキッドの育て方5・植え付け

ジュエルオーキッドの植え付けに適した時期は、春です。ジュエルオーキッドは冬の寒さに弱いので、春から夏にかけてしっかり気温が高くなってきてから植え付けしましょう。

ジュエルオーキッドの苗を育苗ポットなどから取りだしたら、水に浸した水苔をぐるりと巻き付けます。あまり力を入れずふんわりと巻き付けてあげましょう。そのあと、水苔を配した素焼きの鉢に植え付けましょう。

ジュエルオーキッドの苗が安定するまで、直射日光の当たらない風通しのよいところで管理しながら、乾燥しないよう水やりを続けましょう。

ジュエルオーキッドの育て方6・植え替え

ジュエルオーキッドの植え替えに適した時期は、春から夏にかけてです。ジュエルオーキッドは生育スピードが遅いので、一度植え付けたら頻繁に植え替えする必要はありません。

ですが、何年も同じ鉢で育てていると、根詰まりを起こしてしまうことがあります。育てているジュエルオーキッドがぐんと成長したら、植え替えをおこないましょう。これまでより一回り大きな鉢を準備して、ジュエルオーキッドを植え替えます。

植え替えたジュエルオーキッドがしっかり根付いて安定するまで、直射日光の当たらない風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。なお、ジュエルオーキッドの植え替えの際に子株がしっかり育っていたら、一緒に株分けするとよいでしょう。

ジュエルオーキッドの育て方7・剪定

ジュエルオーキッドはとても繊細な植物です。剪定は最低限にとどめ、枯れた葉っぱなども自然のままにしておくのがベストです。ただし、花が咲いたあとの花茎だけは剪定します。花茎は根元から切り取りましょう。

花茎を切り取ることで次の新芽が出てきやすくなります。なお、ジュエルオーキッドを剪定するときは、消毒して清潔なハサミや手を使って慎重にすみやかにおこないましょう。


ジュエルオーキッドの育て方8・病害虫

ジュエルオーキッドは、それほど病気や害虫の心配はありません。

ジュエルオーキッドの増やし方1・株分け

ジュエルオーキッドの増やし方としては、株分けが一般的です。ジュエルオーキッドの株分けによる増やし方に適した時期は、春から夏にかけてです。いくら子株が充実していても冬に株分けするのは避けましょう。ジュエルオーキッドを長いあいだ栽培していると、株の脇から子株が顔を出します。

子株が充実してきたら株分けにチャレンジ

ジュエルオーキッドは生育スピードの遅い植物で、親株に子株ができるのも、子株が株分けに対応できるくらい成長するのもゆっくりです。育てているジュエルオーキッドの親株から子株を採取するまでには少し時間がかかるでしょう。

子株が順調に育って、葉っぱが数枚になり根っこが出てきたら、株分けによる増やし方のチャンスです。

充実した子株を手でひねって取る

ジュエルオーキッドの株分けによる増やし方のポイントのひとつは、子株の採取方法です。親株から子株を手でひねるようにしてすみやかに採取しましょう。採取した子株は、別の新しい鉢にスピーディに植え付けて株分けしましょう。

株分けしたジュエルオーキッドがしっかり根付くまで、直射日光の当たらない風通しのよいところで管理しながら、乾燥させないようこまめに水やりをしましょう。

ジュエルオーキッドを育ててみよう

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ジュエルオーキッドという名前は、葉っぱがキラキラと輝くところからつけられました。少し栽培の難しい植物ではありますが、とても美しい輝きがあるのでぜひお部屋に一鉢置いてみたい植物でもあります。

ジュエルオーキッドは日本の夏の暑さも冬の寒さも苦手。そのためジュエルオーキッドは鉢植えにして、その時期に合わせた場所に移動させるのがベストです。

ジュエルオーキッドの増やし方としては子株の株分けがあげられます。ジュエルオーキッドは生育スピードがゆっくりなので、子株を株分けできるまで栽培できればしめたもの。すっかりジュエルオーキッド博士です。

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