初心者向けアクリルたわしの編み方教えます
かぎ針編みのたわしの編み方を初歩から
みなさん、楽しいDIYをやっていますか?DIYにもいろいろありますが、ここで取り上げるのは手作りのアクリルたわしの作り方。編み物手芸のDIYです。
アクリルたわしで手作り小物つくりにチャレンジ
アクリルたわしは食器洗い洗剤を使わなくてもコップやおさらが綺麗になるとってもエコな手作り小物たわしです。アクリル毛糸を使って編むことからアクリルたわしと呼ばれています。かぎ針編みで作るアクリルたわし。今日は、まったくの初心者さんでもわかりやすい、アクリルたわしの編み方講座をやっていきます!
初心者向けアクリルたわしの作り方:使うもの
アクリルたわしの材料と道具
まずは、アクリルたわしを作るための材料とメインの道具です。「これがないとかぎ針編みはできない」というものです。今回の作品作りに使用したアクリル毛糸は、ダイソーのカラフルヤーンという毛糸です。使用したかぎ針は、これ1本でほとんど何でも編んでしまう、筆者の愛用のクローバーの金属かぎ針。5/0-7/0号の両側にかぎがついた編み針です。このかぎ針の選び方には、毛糸によって目安となるものがありますので、次でかぎ針の選び方をご紹介します。
アクリルたわしのかぎ針選び
毛糸にはそれぞれ、メーカーが提示している「適したかぎ針の号数」があります。それを知るのには、毛糸に巻かれている紙を見ます。こちらは、今回のアクリルたわし作品に使用した、ダイソーのアクリル毛糸の紙です。使用針の目安というところで、今回アクリルたわしを編むために使うかぎ針の太さをチェックします。このアクリル毛糸には、5/0-6/0が適したかぎ針の太さとなっているのがわかります。その他に、この表に書かれていることがありますが、今回はそこは使用しませんのでスルーしてください。かぎ針の号数チェックだけでOKです。
手作り小物・アクリルたわしを編むのに、肝心のかぎ針の太さはというと、ほとんどのかぎ針にその太さ(号数)が明記されています。こちらは、今回使用したかぎ針のアップ写真。5/0-7/0で、片方が5号、もう片方が7号と両方使えるようになっています。かぎ針によっては、かぎ針部分が片方だけのものもありますので、その場合は5号か6号のものを選んで使うことになります。
アクリルたわしにその他必要なもの
そのほか、手作り小物をはじめ、編み物をするのには必ず必要になるのが「毛糸とじ針」です。アクリルたわしなど小物の作品つくりにも必需品となります。写真は筆者が愛用している、クローバーさんから出ている「CHIBI」という毛糸とじ針のセットです。デザインもかわいらしいし白とピンクと目立つ色の組み合わせなので道具入れの中から見つけやすいです。容器は、片方がねじ式になっていて蓋が開き、中に大小さまざまなとじ針が4本入っています。
道具は良いものを長く使った方が◎
こちらの毛糸とじ針も、もう10年くらい使っているものです。アクリルたわし作りだけでなく、編み物を長く趣味として続けたい場合は、100均の安いものではなく、メーカーのちゃんとした道具を買った方がコスパが良いです。なくさなければ丈夫ですから、何十年と使えますよ。
アクリルたわしの編み方・作り方①
かぎ針あみの基本:作り目
かぎ針に限らず、編み物はまず作り目をしてから編み始めます。作り目の方法もいくつかありますが、くさり編みから始める編み方であれば、この作り目の方法をおこないます。初心者のアクリルたわし作りの第一歩は作り目から。まずは、アクリル毛糸の糸はしを写真のようにくるりと輪にします。短い方が下、長い糸が上にくるようにしてください。
輪の中に指を入れて(かぎ針を入れてもOK)、長い糸を引き出してきます。筆者は、指で作り目をするので、輪の中に親指と人差し指を入れて、長い糸をつまんで引き出してきます。慣れれば1~2秒で最初の作り目はできます。
毛糸の両端を、写真のように引き締めて、これでアクリルたわし作りに必要な、かぎ針編みの最初作り目は完成です。とっても簡単ですね。この輪にかぎ針を差し込んで、くさり編みを編んでいくことになります。
アクリルたわしの編み方・作り方②
小物作品を編んで行こう!
初心者のためのアクリルたわしの作品づくり。最初の作り目もできたところで、次はくさり編みを編んでいきます。今回、初心者の方向けにと考えたのが、細編みだけで作るアクリルたわしの作り方です。筆者と同じ毛糸、または同じ太さの毛糸(かぎ針編み5号が適した太さの毛糸という意味)であれば、同じ目数、段数でほぼ同じ大きさのアクリルたわしが作れます。アクリルたわしの出来上がり寸法は横15センチ、縦10センチの長方形になります。
かぎ針あみの基本:くさり編みの編み方
アクリルたわしを作るのに必要な、くさり編みの編み方をご説明しますね。このくさり編みはアクリルたわしの大きさ(幅)となります。まずは、先程の作りに差し込んだかぎ針に毛糸を写真のように絡ませます。かぎ針を下から上へと回転させながらアクリル毛糸を、編み針の先端のかぎ部分にひっかけていきます。
かぎにひっかけたアクリル毛糸を引き出してきます。これでくさり編み1目が完成です。この要領で、アクリルたわしの横幅まで必要な目数のくさり編みを続けていきましょう。
アクリルたわしの編み方:くさり編み30目
今回ご紹介するアクリルたわしには、くさり編みを30目編みました。横幅は15センチになります。アクリルたわしの編み図はたくさんありますが、一番簡単な編み方だと思ってください。後ほど、編み図の読み方などもご紹介しますので、まずは最初のチュートリアル的な小物として、細編みの四角いアクリルたわしの作り方を見ていただければと思います。
アクリルたわしの編み方・作り方③
アクリルたわしの編み方:拾い方
初心者のためのアクリルたわし作り、3段階目はいよいよ細編みで形を作っていくところです。くさり編みを30目編んだら、1目「たちあがり目」というものを編みます。編み方は、ここまでやったのと同じ、くさり編みです。これで合計31目のくさり編みになります。そして、そのたちあがりのくさり編みの次の目からひと目拾います。
裏山からひろう拾い目
この拾い方もいろいろあるのですが、今回は「裏山」という部分を拾うことにします。拾う場所が一番わかりやすいので初心者向けだからです。裏山は、写真のようにくさり編みの真ん中にある目のこと。ここに、かぎ針を差し込んでくさり編みからの拾い目をしていきます。
アクリルたわしの編み方:こまあみを編む
くさり編みの裏山にかぎ針を差し込んだら、くさり編みと同じ要領で毛糸を引き出します。これは先に編んである目は引き出さずに、2目かぎ針に置いておく形にしておいてください。
かぎ針にもう一度毛糸を引っ掛けて、針にかかっている2目を一度に引き抜きます。この編み方が「細編み」といいます。かぎ針編みの基本となる編み方のひとつです。今回は、このこま編みだけでアクリルたわしを編みますので、もうこれで編み方はほとんど理解できたといっても過言ではありません。どうでしょう。かぎ針編みのアクリルたわし作りは、とっても簡単だと思いませんか。
アクリルたわしの編み方・作り方④
アクリルたわしの編み方:二段目以降
アクリルたわしの作り方は、細編みの編み方がわかったら、あとは繰り返していくだけです。写真は、くさり編みの裏山を拾いつつ、細編みを30目編んで端まできたところです。これで1段編めました。ここで、たわしの左右をひっくり返して2段めを編んでいきますが、そのやり方もご説明しましょう。
アクリルたわしの編み方:たちあがり目
たわし左右をひっくり返したら、また立ち上がり目としてくさり編み1目を編みます。「細編みの立ち上がり目はくさり1目」と覚えておきましょう。この立ち上がり目には、細編みには高さがあるので、その高さまで編み始めを揃えるために、ほとんどの編み方でおこなう「お約束」と思っておきましょう。長編みなどを使ったアクリルたわし作品では、この立ち上がりのくさり編みの目数が違いますので、それはその時の編み図を参考にしてくださいね。
アクリルたわしの編み方・作り方⑤
アクリルたわしの編み方:拾う場所
最初のくさり編みは裏山にかぎ針を入れて糸を引き出しましたが、2段めからはかぎ針を入れる裏山はありません。どこに入れるかというと、まずは写真をご覧ください。写真は、細編み1段目を真上から見たところ。「V」の字が横になったように見える部分がありますね。そのVの根本の部分に、かぎ針を差し込みます。これが、細編みの一般的な針を差し込む部分です。あとは、かぎ針に糸をひっかけ、引き出し、2目一緒に編むという細編みの編み方を繰り返していくだけで、アクリルたわしができあがります。
アクリルたわしの編み方・作り方⑥
アクリルたわしの編み方:17段編む
四角いアクリルたわしは、正方形に編む編み図が多いですが、これはどうでしょう。好みになるとは思いますが、食器洗いのスポンジは長方形ですよね。この方が慣れていて使いやすいと思います。ということで、今回は、横幅が15センチと少し長めなので、横長の長方形のアクリルたわしにしました。17段細編みを編んだところで高さを測ってみると10センチになっていたので、これがちょうど使いやすい大きさと判断しました。同じ毛糸を使う場合は、17段でアクリルたわしの細編み部分は完成です。
アクリルたわし作りも、もう終盤です。完成までもう少し!10センチの高さまで細編みが編めたら、糸はしを10センチくらい残してハサミで切ってしまいます。ここで、くさり編みを1目。そのまま糸を輪から引き出してしまって、糸端を持って引き締めれば、もう糸を引っ張っても、編み目がほどけてくることはありません。
アクリルたわしの編み方・作り方⑦
アクリルたわしの編み方:たわしの仕上げ
手作りのアクリルたわしの糸はしを、そのままにしておいたのでは格好が悪いし使いにくいので、最後はこの端の糸を目立たないように処理していきましょう。ここで使うのが「毛糸とじ針」です。毛糸が通る太さのとじ針を用意します。これはいくら太い縫い針でも、毛糸には使えません。必ず毛糸用のとじ針を用意してください。
道具は良いものが使いやすい
アクリルたわしを少し作るだけなら、100均でも毛糸とじ針が売られているのでそれでもよいでしょう。アクリルたわしだけでなく、今後編み物を趣味にして長く使う予定ならば、丈夫で使いやすい工夫がされているメーカー品の毛糸とじ針がおすすめです。やっていくうちに「道具は良いものが使いやすい」というのを実感してきますよ。
アクリルたわしの編み方:たわしの糸始末1
アクリルたわしに限らず、編み物の最後の糸始末のやり方もいくつか方法があります。まず一番簡単なのは、細編みの足の部分写真の部分に針を通して糸はしを中に隠してしまうやり方です。
アクリルたわしの編み方:たわしの糸始末2
もうひとつの糸始末のやり方は、編み目をまた真上から見て横向きVが連続している片側に針をくるくると回しながら通して、糸はしを隠すやり方です。糸はしを編み目の中に隠しただけでは、ひっかけてまた出てきてしまうことがあります。何目か、一方向に糸を通したら、Uターンして戻ってくるという方法が良いと思います。これなら、ひっかけても糸はしが出てきてしまうことはありません。今回のアクリルたわしでは、筆者は糸始末2で5目、Uターンして糸始末1で5目戻って糸始末はおしまいとしました。参考にしてください。
アクリルたわしの編み方・作り方⑧
アクリルたわしの編み方:編み始めの糸始末
アクリルたわしの編み終わりの糸はしの処理が終わったら、編み始めの残った糸はしも同様に編み目の中に隠してUターンさせ、アクリルたわしは完成です。これで、長方形のアクリルたわしが綺麗にできましたね。早速、コップ洗いやフライパンの油汚れを落とすときなどに、このアクリルたわし作品を活用していってくださいね。
アクリルたわしの編み図
アクリルたわしの編み図を読めるようになろう
そんなときに、かぎ針編みの編み図が読めると、このようなたわしの編み方手順の写真がなくても編み図だけでスルスルと編めてしまいます。ちなみに、今回のアクリルたわしの作り方で説明したものを編み図にすると写真のようになります。慣れてくると、ここまでのたわしの編み方の説明は、この編み図を見ただけで理解できてしまうのです。編み図ってすごいですね。ぜひ編み図の読み方を覚えてみましょう。アクリルたわし作りが楽に楽しくなりますよ。
編み図が読めるととっても楽
いかがでしたでしょうか。かぎ針編みで作るアクリルたわしって簡単だったでしょう。1枚作ってアクリルたわしの編み方にも慣れたと思うので、もっとかわいい模様のアクリルたわしや、違う形のアクリルたわしの小物の手作りにも挑戦してみましょう。そのためにも、編み図が読めると、編み方を説明されなくても理解できるので、とっても楽に手作りの小物づくりが楽しめますよ。
編み図とは
編み図で簡単に編み方がわかる
編み物は日本だけの文化ではありません。世界中多くの人が編み物をしていますが、日本のような編み図を使うのは、世界規模で見ると一般的ではありません。編み図が読める日本人からしてみると、この編み図ってとても合理的で記号化されているから、とても便利で使いやすい方法なんです。
海外では編み図は希少
海外では、編み物の作り方は、編み方の略称DC(ダブルクロッチ=長編み)とかSC(シングルクロッチ=細編み)+回数といった、文字で説明している方法が一般的でほとんどです。海外でもごく稀に編み図を書く人もいますが、日本の編み図とちょっと違うので、今回お教えする日本式の編み図と一緒に考えない方がよいでしょう。(海外でも日本式に近い編み図を書かれる方も、ごくごく少数ですがいらっしゃいますが…)
初心者向け編み図の読み方
編み図の仕組み
編みもの、特にかぎ針編みは模様編みが基本となり、ひとつの模様だけで編み図が構成され、それを何模様繰り返し、全体で何目、何段と注釈として文字を書き込まれているものが多いです。大きなストールやカーディガンなど、全部編み図にしたらとっても大きな編み図になってしまいますからね。編み図は、ひとつの模様が基本で、あとはそれの繰り返しとおぼえておくとわかりやすいですよ。
編み図に使われる記号
かぎ針編みの編み図記号は、編み方の分だけあります。ここで基本的な編み方記号を書き出してきました。まずはこれだけ覚えておけば、ほとんどの編み図に対応できるでしょう。ここにない、わからない編み図記号があれば、それは珍しい編み方なので編み方注釈などが入っているはずです。なければ、その編み方で検索すると編み方が出てきます。基本はこの6つを覚えればOKです。
編み図が読めることのメリット
編み図なら間違えにくい
編み図の良さ(メリット)は、前の段のどの部分のどの部分に、今編もうとしている編み方をすれば良いのか一目瞭然となります。上はたぶんモチーフつなぎの作品の編み図の一部だと思いますが、ここに出てきているのは、細編み、細編みの増やし目、くさり編み、中長編み、長々編み、長々編みの玉編みです。先程基本として書き出したものですべてが編めてしまいます。緑色の部分だけに注目すると、前段で編んだくさり編みに、中長編みと長編み、細編みが編まれているのがわかってきます。このように、どこに何編みをするか見ただけで判断しやすく、作品づくりで編み方の間違えがおこりにくくなっています。
編み図なら全体像がつかめる
また、編み図のメリットは、全体像がつかみやすいというところにもあります。海外式のように文字(略称)の羅列では、それがどんな形になるのかちょっとピンと来ないですね。また、今やったところがどこだったか、目がすべってわかりにくくなってしまうことも度々です。もし、編み図を覚えられれば、海外式の編み方記号も日本式の編み図に自分で書き直せばとてもわかりやすくなるでしょう。そこまでいくには、海外の編み方略称を覚えなければいけませんが、それを目標にしてみても良いかもしれませんね。
編み図を覚えてアクリルたわしを作ろう
アクリルたわしの編み方は編み図で
今回は、前半は初心者向けの細編みだけで編む簡単な手作り小物、アクリルたわしの編み方を写真つきで、後半は「編み図を覚えるとかぎ針編みはもっと簡単にできますよ」というお話をしてきました。いかがでしたでしょうか。アクリルたわしの編み図も、たくさんフリーのものが公開されています。編み図が読めることで、細かな説明をされなくても、その図だけでアクリルたわしの作品づくりができてしまいますのでおすすめです。かぎ針編みに慣れてきたら、次の段階として、ぜひ編み図を読めるようにがんばってみてください。編み図の素晴らしさがご理解いただけると思いますよ。
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