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蜂に刺されたときの応急処置方法を徹底解説!対策や症状の例もご紹介!

蜂に刺されてしまったときの応急処置方法をご存知でしょうか?蜂に刺されると患部が腫れてかゆみや痛みが出ますが、実はミツバチでも死に至ってしまう場合もあります。今回はそんな蜂に刺されたときの応急処置方法を詳しく解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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蜂に刺された時の応急処置は?

山に遊びにいくことが多い季節になると増えるのが「蜂刺され」ですよね。蜂にはさまざまな種類がいますが、危険とされるスズメバチ以外なら刺されても問題ないと考えている方が多いようです。しかし、危険な毒を持っていないとされる種類でも、刺されると死に至ることがよくあり侮れません。今回は蜂の知識や刺されたときの応急処置方法を詳しく解説していきます。正しい処置方法と対策を覚えて遊びに行きましょう!

蜂の被害が起きやすい時期

蜂被害が多発する時期は夏

年中元気に飛び回っている訳ではなく、暑い季節になると活発に活動し、冬になるとあまり動かなくなります。活発に活動しはじめるのは春からですが、人への被害が増えるのが7月からで、特に8月・9月は被害が増えます。スズメバチは7月頃から被害が増え始め、よく見かけるアシナガバチは8月頃から被害が増えます。また、暖かい地方では他の地域よりも遅くまで活動している為、秋・冬時期も注意が必要です。

蜂に刺されて死亡する例は少なくない

スズメバチ以外の蜂なら刺されてもかゆみ・腫れ・痛み程度で収まる場合が多いのですが、最悪の場合死に至ることがあります。厚生労働省の発表によりますと、蜂に刺されて亡くなる方は1年に30人~40人ほどいるようです。この数字を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれの感覚がありますが、亡くなる方が年間何十人もいるのは事実であり、刺されてしまった際は甘く見ず、しっかり応急処置を施し、様子がおかしければ病院に行きましょう。

気を付けるべき蜂は4種類

日本にはさまざまな蜂が生息していますが、特に気をつけるべき蜂が4種類います。それが「スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ、マルハナバチ」です。これらの蜂は社会性を持っており、集団で襲ってくる可能性がある蜂です。実は単独行動をするタイプの蜂は襲うことが少なく、襲う可能性が高いのは集団生活をしている種類なのです。蜂が人を襲う時は捨て身の覚悟で襲ってきますので、単独行動だと種が途絶える可能性があるからですね。

蜂に刺された後の症状

蜂刺症で起きる局所症状

刺されてしまった時に出る大抵の症状を「局所症状」と言います。また蜂に刺されることで出る症状は「蜂刺症」と言い、毒によって患部が腫れ、赤みを帯び、かゆみや痛みを始めさまざまな症状が出ます。この局所症状であればあまり大きな被害にはなりませんので、適切に対処すれば大きく跡が残るようなことも無く安心です。とはいえ、適切な対処をしないままにしておくと、悪化して跡が残るかもしれません。

アナフィラキシーショックについて


刺されてしまったときに一番怖いのがアナフィラキシーショックです。これは1000人に2人しか起きませんが、もしも起きてしまうと死に至る危険性がありますので覚えておきましょう。これはアレルギー反応の一種で、全身にかゆみや痛みが出たり、血圧低下、意識不明、酷い吐き気や酷い腹痛、のどの締め付け・腫れ、呼吸困難など、普通の症状とは考えられない程の状態になります。通常は局所的に痛みが出るのですが、全身に変化がある場合はこれに該当する可能性があります。

蜂に刺された時の応急処置①

まずはその場から逃げる

ここれからは、いざ刺されてしまったときの対処方法を知っていきましょう!まず最初の対処は「逃げる」ことです。刺されると鋭い痛みが走りますが、そのままその場にいては沢山の蜂が襲ってくるかもしれません。実は蜂はフェロモンを持っており、1匹が攻撃を始めると他の仲間も寄ってくるようになっているのです。ですから、一度刺されたらすぐにその場から逃げましょう。その際、大げさに動くと興奮させてしまいますので、落ち着くのが大切です。

毒針を除去する

刺された場所から離れたあと、もし患部に針が刺さったままであれば毒針を抜きましょう。特に針が残りやすいのはミツバチで、アシナガバチなどは針が残らない場合が多いですね。手でつまんで抜くとより毒が入ってしまいますので、ピンセットで抜くか、指で弾くことをおすすめします。刺さってから20秒ほどで毒が入ってしまいますので、抜こうとする時はもう毒が入っている可能性が高いため、急いで抜こうとせず、丁寧に抜きましょう。急いで抜いたから跡にならないということもありません。

蜂に刺された時の応急処置②

刺された患部を洗う

毒針がなくなったら治療段階に入ります。毒はタンパク質成分が主で、このタンパク質成分は水に溶けやすい性質を持っています。ですので、患部を綺麗な水で洗い流しましょう。患部を手でつまんで毒を絞り出してから行うと効果的です。因みに、毒が入った部分に口をつけて吸い出す行為は危険ですのでやめましょう。口から体内に毒が回ってしまう可能性があります。二次被害となりますので、手か道具を使って絞り出しましょう。

ポイズンリムーバーについて

山などに遊びに行く際は、蜂に刺される危険性があることを見越して「ポイズンリムーバー」を持っていくことをおすすめします。ポイズンリムーバーは上記画像のような道具で、刺された患部につけ、毒を絞り出すことが出来ます。価格も安価であり、使用期限なども特にありませんので、アウトドアが好きな方は一つ持っておいた方がいいでしょう。一時的に跡がつきますが、時間が経つとちゃんと消えます。

蜂に刺された時の応急処置③

ステロイド系軟膏を塗る

毒を絞り出したあとはステロイド系軟膏薬を使って簡易的に治療をしましょう。抗ヒスタミン成分が入っている軟膏を塗ることで、赤み・腫れ・痛みが多少緩和します。薬局に行くとさまざまな軟膏が置いてありますが、どれを選んだらいいか迷った際は「フルコート」という軟膏を選んでみて下さい。こちらは他の軟膏と比べて効果が高いと言われており、抗菌もしてくれますので傷口が跡になりにくく、綺麗に治るとされています。

冷やして安静にする


患部を洗い、ステロイド系軟膏を塗ったらご自分で出来る対処・治療は完了ですので、あとは患部を冷やして安静にしましょう。冷やすときによく使われるのが濡れタオルですが、もしその場にあれば保冷剤や氷などを使うのがおすすめです。冷やすと患部の周りの血管が収縮して、毒が回りにくくなります。毒を絞り出したつもりでも回ってしまいますので、被害が拡大しないようしっかり冷やして下さい。

蜂に刺された時の応急処置④

様子を見る

全ての対象・治療が終わったら、後は冷やしながら様子を見ていきます。ただの局所症状であれば次第に治っていきますが、ある程度時間が経ってから症状がひどくなる場合もあります。酷い症状が出るのは大体30分~1時間以内と言われていますので、1時間は激しく動いたりせず、安静にして様子を見ましょう。

すぐに医療機関へ行く必要がある場合は?

軟膏を塗るなどして適切な対処をしても、何か異常さを感じた場合は病院へ行きましょう。普通はただのかゆみや痛みで症状は止まるのですが、吐き気がしたり、全身にかゆみが広がったり、呼吸がおかしいなどの症状が出た場合はアナフィラキシーショックの可能性が高いです。こうなると死の危険すらありますので、躊躇せずに救急車を呼び、すぐに病院で治療を受ける必要があります。局所症状だったとしても跡などが心配であれば皮膚科へ行きましょう。

アンモニアは効かないので注意

刺された時の対処として「アンモニアを塗る」というやり方がよく言われていますが、実はこれはNG。蜂の毒はタンパク質成分が主なのですが、このタンパク質はアンモニアでは中和出来ないので意味が無いのです。刺された患部に尿をかけて対処しようとする方が沢山いるようですが、尿をかけることで患部にばい菌が入り、炎症を起こし、跡になってしまう可能性がありますのでやめておきましょう。

蜂に刺されない為の対策は?

対策①黒い服を避ける

ここまで対処方法・治療方法などを解説しましたが、そもそも刺されないのが一番ですよね。蜂に刺されにくくなるための第一歩が「黒い服を着ないこと」です。蜂をよく攻撃する動物といえば「クマ」で、クマと言えば黒い動物ですよね。ですので、蜂は黒くて動くものを警戒しており、近づいてきた時は攻撃対象となりやすいのです。白い服を着ていれば安心という訳ではありませんが、刺される可能性は減ります。

対策②香りを減らす

匂いにも敏感な虫ですので、香りを減らすことも有効な対策となります。整髪料は香水、化粧品などは強い匂いがありますので、アウトドアで遊ぶ時は控えた方が良いでしょう。また、汗をかいた際の臭いにも反応してきますので、体を出来るだけ清潔に保つことも大切なポイントです。逆に、ラベンダーやタバコの匂いは嫌いな傾向にあります。食べ物の匂いは好きなので、山中で食事をする時はご注意下さい。

対策③焦って動かない


蜂が近寄ってくると、手で追い払いたくなりますよね。しかし、蜂は追い払おうとすればするほど襲いかかってくる性質があります。非常に攻撃的ですので、戦おうとしていないことをアピールした方が良いのです。とはいえ、ご自分の周りをうろつかれるのは嫌ですよね。もし近づいてきたら、手を振り回したりせず、ゆっくりと落ち着いて離れるのが一番です。

蜂に刺された時に関するTwitter

蜂は大群で襲ってくる

こちらは母親が大群で襲われ、アレルギー薬などで治療したことが書かれています。病院にすぐに行くことが出来れば大抵は薬の力で対処出来ますが、時間がかかりすぎてしまったり、症状が酷い場合は薬でも対処出来ず、亡くなってしまうことがあります。1匹2匹なら問題無いこともありますが、何十匹が襲いかかってくると本当に危険ですので、周囲に蜂の巣がないか、気をつけたいですね。

自己判断は危険

こちらは薬局にて薬剤師の方に病院に行くよう進められている様子が書かれています。ほとんどの場合は酷い症状は出ないのですが、症状はある程度時間が経ってから出る場合があります。蜂1匹に刺された程度であれば様子を見て、ご自分で薬で対処されるのも悪くはないのですが、それだけじゃないのであれば病院に行くことをおすすめします。

まとめ:蜂に刺された時の応急処置

今回の「蜂に刺されたときの応急処置方法を徹底解説!対策や症状の例もご紹介!」はいかがでしたか?刺されるとかゆみや腫れが出て焦ることもありますが、大抵の場合はご自分で出来る対処・治療で収まり、跡にもなりません。ただし、かゆみや腫れ以上の酷い症状が出ることが稀にありますので、様子を見ることは大切です。そもそも刺されないことが一番大切ですので、十分に気をつけ、蜂を刺激しないようにしましょう!

蜂刺されが気になる方はこちらもチェック!

今回は蜂刺されに関して解説させて頂きましたが、他にもアウトドア・虫に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。