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国内&海外でパスポートを紛失した時の対処法や再発行に必要な手続きを解説!

海外旅行へ行くときの必需品といえばパスポートですが、もし紛失してしまったらどんな手続きが必要なのでしょう。再発行に時間はどれくらいかかるのでしょう。今回はパスポート紛失時の対処法や手続きについて国内と海外と無くした場所毎にご紹介します。
2020年8月27日
くるみぱん
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パスポートを紛失したらどうする?手続きや対処法をご紹介!

海外旅行に行ったときに身分証明書になるパスポートは、旅行中は24時間肌身離さず持ち歩くのが鉄則となっていますが、万が一紛失してしまった場合どうなるのでしょうか。再発行はできるのか、できるなら手続きに時間はどれくらいかかるのか、どんな書類が必要なのか、意外と知らない人も多いようです。
今回は、万が一大切なパスポートの紛失をしてしまったとき、どのような対処や手続きを行えばよいかを詳しく解説します。

パスポートとは

パスポートは世界中で通用する身分証明書

そもそもパスポートとは何なのでしょうか。どんな目的があって発行されているものなのでしょうか。
パスポートは簡単にいうと世界で通用する身分証明書となります。国内であれば運転免許証や保険証などが身分証明書として使用できますが、海外ではそれらは使えません。その代わりとして使用できるアイテムがパスポートになります。

国内から出国する・海外から入国する時に必須のアイテム

世界にあるほとんどの国では自国に外国人を受け入れる際に、このパスポートの提示が必要となります。また、出国するときも同じです。世界共通の身分証明書をもって、自分が何者であるかを証明することになりますので、非常に大切なものです。
もちろん入国・出国時だけでなく、海外に滞在中は24時間常に持ち歩くことが義務付けられていますので、しっかり肌身離さず持っておきましょう。

海外旅行ではパスポート紛失のリスクを想定しておく

パスポート紛失のリスクは誰にでもある

海外では常に身につけておく必要のあるパスポートには必ず紛失のリスクが付きまといます。うっかり落としてしまう、置き忘れてしまうこともありますし、どんなに本人が注意していても盗難にあったり、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
海外旅行に行くときは常にパスポート紛失のリスクがあることを頭に入れておきましょう。

日本のパスポートは狙われやすい

パスポートは各国がそれぞれ発行しており、実は国によって世界での信頼性に差があるとされています。そして、日本で発行されている日本のパスポートは、世界のパスポートの中でも最強と言われています。
パスポートにはビザなしで渡航可能な国の数を比較したランキングがあり、その第一位に輝いているのが日本とシンガポールのパスポートです。日本のパスポートは持っているだけで180か国にビザなしで入国できます。ですので、パスポート偽造や販売をする集団からは狙われやすいのです。
パスポートを持ち歩くときには、外からわからないように持っておくのがベターです。

パスポートを紛失したらどうなる?

国内で紛失してしまった場合

パスポートを紛失してしまったと言っても、日本国内で紛失したのか、海外滞在中に紛失したのかで大きく異なります。
まずは日本にいる間にパスポートを紛失してしまったという場合ですが、近日中に海外旅行に行く予定がなければ困ることは無いでしょう。しかしだからといって放っておいてはいけません!
必ず紛失届をすみやかに提出しましょう。最悪の場合には、紛失してしまったパスポートが偽造されて、犯罪に使用される可能性があります。

海外で紛失してしまった場合

海外でパスポートを紛失した場合、まず出国ができなくなります。そして現地で身分証明書を求められた場合、対応できず最悪の場合は拘束されてしまうことも。
パスポートを紛失してしまうということは、実はとても危ないことなんです!

国内で紛失したときと海外で紛失したときの対応は違う!


国内でパスポートを紛失したら

パスポートを紛失したときに取るべき対処方法は、国内でパスポートを紛失した時と、海外でパスポートを紛失した時とで手続きや必要となる書類、再発行にかかる時間が異なります。
まず、、もし日本の国内でパスポートを紛失したときには、どこで紛失したかによって届出をするところが違ってきます。届出を行った後は、旅券センターへ行って、再発行の手続きを行いましょう。

自宅や外出先で紛失した時

自宅や外出先でパスポートを紛失した場合には、最寄りの警察署へ行って紛失届を出し、「遺失届出証明書」を発行してもらいましょう。

災害で紛失したとき

地震や洪水、火災、台風などの災害によってパスポートを紛失してしまった場合には、お住いの消防署もしくは市区町へ紛失届を申請します。すると「罹災証明書」を発行してもらえるので、この書類をもってパスポートの再発行の手続きを行うことになります。

盗難にあって紛失したとき

国内でパスポートを盗難によって紛失した場合には、警察署に届出を行います。そして、「盗難届出証明書」を発行してもらって、その発行された書類をパスポートの再発行手続きに使用します。

海外でパスポートを紛失したら

海外でパスポートを紛失した場合、まずは滞在国の現地警察と日本大使館へ連絡をします。そして各国の日本大使館でパスポートの紛失による再発行手続きを行う、または帰国のための渡航書を発行してもらい、とりあえず帰国するかの2つの選択肢から選ぶことになります。それぞれの手続きは次の章で詳しくご紹介します。

国内でパスポートを紛失したらやること①

紛失届を提出する

日本の中でパスポートを紛無くしてしまった場合には、まずは無くした場所に応じて適切な紛失届を提出します。所定の場所については前章を参考にしてください。紛失届を出すときには特に特定の書類は必要ありませんので、速やかに届け出るようにしましょう。

国内でパスポートを紛失したらやること②

旅券センターで再発行手続きを行う

パスポートの紛失届の提出をして、罹災証明書や盗難届出証明書など、必要な書類を発行してもらった後には、旅券センターへ本人が行ってパスポートの再発行の手続きを行います。
旅券センターとはパスポートの発行や更新を行う場所です。そこで「紛失一般旅券等届出書」という書類とパスポート用の規格の写真、本人確認書類、さらに先ほどご紹介した紛失の理由ごとに発行してもらった書類を添えて、再発行手続きを行ってください。

パスポートの再発行までどれくらい時間が必要?

パスポートの再発行にどれくらいの時間が必要なのかと言うと、概ね10日ほどとされています。もしこの期間中に無くしたと思っていたパスポートが見つかっても使用することはできませんので注意してください。

海外でパスポートを紛失したらやること①

現地の警察署へ行く


それでは海外に滞在中にパスポートを紛失した場合には、どのような手続きを行えば良いのでしょうか。
万が一海外でパスポートを紛失した場合、一番最初に行う手続きや対処法は、現地の警察署へ行って紛失届を出すことです。滞在国の現地警察署へ行って、パスポートの紛失届を提出すると、「ポリスレポート」というパスポートの紛失を証明する書類を作成してもらいます。このポリスレポートがパスポートの再発行に必要となります。

海外でパスポートを紛失したらやること②

現地日本大使館でパスポート紛失届を提出

現地の警察署でポリスレポートを発行してもらったら、次は現地にある日本大使館へ足を運びましょう。そして、日本大使館では「紛失一般旅券等届出書」を使って紛失届を申請します。この手続きには代理人は使えず、必ず本人が行うものですので、もし子供であっても本人がその場にいる必要があります。
紛失届を提出するには、ポリスレポートのほかに写真や身分証明書が必要です。

海外でパスポートを紛失したらやること③

新規でパスポートを取得する

パスポートが手元になければ、日本へ入国できないので、帰国することはできません。ですので、もしパスポートを紛失したのであれば、パスポートの再発行が必要となります。

パスポート再発行に必要な書類

パスポートの再発行をしてもらうために必要とされる書類には、戸籍謄本または戸籍抄本があります。これは海外で取得することはできないため、日本にいる家族や知人、友人にお願いして用意してもらった上で、FAXもしくはデータで送ってもらう必要があります。
本人以外の他人にこのような重要な書類を用意・取得してもらう必要があるため、パスポートを再発行するにはとても時間がかかりますし、手間もかかります。

パスポートの紛失から再発行までの期間

パスポート再発行までの期間は10日前後

もしパスポートを紛失して再発行手続きを行った場合に、最短でどれくらの期間があれば手続きが完了するのでしょうか。
一般的に、パスポートの再発行が完了するまでにかかる期間は、約10日程度だと言われています。パスポートは世界共通の身分証明書ですから、本当に紛失したのかや本人が紛失届を提出した事実に間違いがないかなどいろいろな事実関係を確認するためには、これくらいの時間は最低でも必要なようです。
当然、パスポートが再発行されるまでの期間は基本的に出国することはできません。

パスポートの更新との違い

ここで間違いやすいパスポートの再発行手続きと更新手続きを違いを解説します。
パスポートの再発行というのは、先ほどからご紹介している通り、パスポートの紛失時に再度発行してもらうための手続きのことです。そして更新とは、正確には「記載事項変更旅券」と呼ばれるもので、例えば結婚などで氏名などの重要な項目が変更になった時に行う手続きです。
期限が切れたパスポートを更新する、という人が多いのですが、有効期限切れのパスポートを新しいパスポートに切り替えるのは、更新ではなく再発行ですので、再発行と更新を間違えてしまわないようにしましょう。

パスポート再発行に必要な費用

パスポートの有効期間によって異なる

パスポートの再発行には書類の他に手数料も必要になりますが、それに必要な費用とはどれくらいなのでしょうか。パスポートの再発行に必要な手数料は、基本的にパスポートの新規取得と同じ金額がかかります。
そしてその費用はパスポートの有効期間が10年か5年かで異なります。有効期間が10年なら16,000円、5年であれば11,000円です。(2018/9/7現在)

パスポート更新の費用は?

パスポートの記載事項を変更する更新手続きにはどれくらいの費用が必要なのでしょうか。記載事項変更旅券の手続きには6,000円が必要です。(2018/9/7現在)
また、この手続きのときには更新を行うか、新しい記載事項で再発行するかを選ぶことができます。有効期限が短いパスポートで更新が必要な場合には、更新ではなく再発行のほうがお得な場合もあります。

救済策としての渡航書申請とは

短期間の海外旅行なら再発行より渡航書が現実的


海外でパスポートを紛失したとき、パスポートの再発行をするには、戸籍抄本や戸籍謄本などの重要な書類が必要となり、再発行までの時間も長くかかります。そこで短期の海外旅行であれば、その場ではパスポートの再発行をせずに、日本に帰国のための渡航書申請をして、とりあえず日本へ帰国するという救済策があります。
パスポートを海外滞在中に紛失してしまったという人のほとんどが、実際この渡航書申請で、パスポート紛失のトラブルを解決しているようです。

渡航書とは

渡航書は正式には「帰国のための渡航書」と呼ばれるもので、その名の通り日本に帰国するためだけに使用可能な書類になります。ですので、この渡航書を持っていればパスポートのように他国へ周遊出来るわけではありません。
帰国のための渡航書は日本大使館に申請すればほとんどの場合発行に時間はかからず、当日や翌日には受け取ることができます。

渡航書申請に必要な書類

渡航書を申請するには、以下の書類が必要です。
・渡航書発給申請書
・写真
・紛失一般旅券等届出書
・日本国籍が確認できるもの
・航空券
・手数料
手数料は国によって異なりますが、アメリカの場合22ドルが必要となります。

万が一のパスポート紛失に備えてやっておくべきこと

紛失時に最短でパスポートを再発行するために

パスポートを紛失してしまうことは、誰にでも起こりうるトラブルです。特に長い期間海外に滞在する人はそのリスクが高くなります。海外へある程度の期間滞在する予定があるなら、万が一に備えて最短でパスポートの再発行ができるよう準備をしておくことをおすすめします。

パスポートの番号を控えておく

短期でも長期でもパスポートを使用するときは、自身のパスポート番号を控えておきましょう。
パスポートの番号があれば、ある程度は情報の照会ができますので、あった方が手続きがスムーズになります。パスポートを発行してすぐに番号を控えておくようにしましょう。

パスポート用の写真を準備しておく

パスポートの再発行にも帰国のための渡航書の申請にも、必ず規格サイズの写真は必要となります。日本のようにどこにでも証明写真を撮影できるスポットがある国はまれですので、その国の言葉がうまくしゃべれないと写真を準備するのに時間がかかってしまうかもしれません。
パスポート用の写真は規格が決まっていますので、予備の写真を持っておくと良いでしょう。

必要書類を準備しておく

留学やワーキングホリデイなど長期間海外に滞在する予定の方は、日本を出国する前に万が一に備えてパスポートの再発行に必要な書類を取っておくことをおすすめします。
例えば、戸籍は日本にいなければ取れないので、予め取得しておいてpdfなどにデータ化してスマホやタブレットに保存しておくと良いでしょう。

貴重品の管理を徹底してパスポートの紛失には気を付けよう

今回は、世界共通の身分証明書であるパスポートを、もし紛失してしまった場合にはどのような対処の方法や手続き、書類が必要であるかついて詳しく解説してきました。ご紹介したように、パスポートを紛失してしまうということはとてもリスクが高く、再発行までの時間も手間もお金もかかり、とても面倒なものです。
パスポートは決して無くさないように徹底して管理を行いましょう。また、外出時に身につけるときは、外から見えるような場所にしまわずに、盗難に合いにくい場所にしまっておくことをおすすめします。