登山にGPS地図アプリが便利!
登山をするときに地図は重要なアイテム。登山中の持ち物といえば、レインウェア、登山靴、ザックなど、いわゆる「三種の神器」に意識が向きがちですが、アウトドアを安全に楽しむための地図も欠かせない道具です。
近年、登山地図は、優秀なGPSアプリが多数登場していて、紙の地図よりも使い勝手いいと登山者から評判となっています。
登山用のGPSアプリ「ジオグラフィカ」とは
「ジオグラフィカ」は、スマホにインストールして、事前に地図を保存しておけば、圏外でも問題なく使える登山用GPSアプリ。目的地までのルート作成や記録、音声ガイダンスなどの基本機能が課金なしで使えると評判です。GPS機能により現在地の確認もできるので、遭難防止にも役立つアプリといえます。
圏外で使える登山地図
登山用GPSアプリ「ジオグラフィカ」の一番の魅力は、オフラインで使用できること。オート機能で地図がアプリ内に保存されるため、電波のないエリアでも問題なく地図を見ることができます。地図は、標準地図、単色地図、航空地図など複数の種類があるため、登山や調査など目的に合わせた使用が可能です。
iPhone、Androidで使用可能
スマホで地図の表示やルート作成ができる「ジオグラフィカ」は、iPnoneとAndroidの両端末に対応しています。ネット環境のある場所であれば、GooglePlayアプリやAppStoreからインストールして、すぐに使用できます。
誰でも簡単に操作できる
登山用GPSアプリ「ジオグラフィカ」は、誰にでも操作できる扱いやすさもまた登山者から評判です。画面に地図が大きく表示され、感覚的に操作できるので、年齢や性別を問わず、サクサクと使うことができます。目的地までのルート作成も記録も手軽に行うことができる登山アプリなのです。
ジオグラフィカの機能
地図の自動保存・一括キャッシュ機能
「ジオグラフィカ」ではネットに接続した状態で地図を表示すると、自動的に保存が行われます。日本であれば国土地理院の1/25000地形図がデータとして保存されるため、ルートファインディングの練習としても最適です。また、一括キャッシュ機能を使えば、指定した地図エリアを一度に読み込むできます。
現在地確認
GPSを利用した「ジオグラフィカ」では、正確に現在地を確認することが可能です。空の見える野外にいれば現在地を特定することができるので、ネット環境のない森や山地でも問題なく使えます。
山行・ルートの記録
GPSの追跡や目的地の地点登録ができる「ジオグラフィ力」は、地図を表示できるだけでなく、ルートの作成や実際に歩いた軌跡を記録することが可能です。登山ルートの作成からナビゲーション、記録の保存までが備わっているので、アプリ一つで山歩きに必要な計画を練ることができます。
他者とのシェア
シェア機能のある「ジオグラフィカ」では、自身の歩いた登山ルートや時間、距離などの記録は、友人や家族に送信することが可能です。実際に歩いた登山行程を共有できるので、仲間同士で次の登山場所を決めるときに大変役立つ機能といえます。
5つの便利な使い方
① マーカー登録
マーカーの追加
「ジオグラフィカ」には、ゴールや中継点、休憩ポイントなどの地点登録ができる機能があります。マーカーの使い方は、地図上にセンターマークを合わせて、画面の上から4つ目のアイコンをクリックすれば完了です。ネット環境では地名などの項目はオートで反映され、アイコンも各種用意されているので、自分好みにアレンジして使えます。
②方角確認
「ジオグラフィカ」では方角の確認が可能です。目標地点をロックオンした状態で、スマホを胸の前にセットし、赤いカーソル先端を線に合わせた先に目標地点があります。そのため「ジオグラフィカ」では、コンパスを使わずに正確な目標地点の方角を知ることが可能です。
ロックオン
登録した地点をロックオンすることで、地図上に距離を表示できます。ロックオンの使い方は、地図状のマーカーを長押し後に表示されるメニューより、「ロックオン」をクリックするだけです。ロックオン中は上部に距離や到着時間などが表示されます。
ロックオンの解除
解除の方法は、ロックオンの使い方と同様で、マーカーを長押ししてメニューより「ロックオン解除」を選択すれば完了です。解除しない限りは、マークした地点と現在地はずっと繋がれたままになります。
③トラックログの記録
「ジオグラフィカ」のトラックログ機能を使うと、自分が実際に歩いた登山ルートを記録したり、友人の歩行記録を地図に表示させたりできます。トラックログの使い方は、画面右のアイコンから足跡のマークを選んで、青いボタンをクリック。合図である鳥の鳴き声が聞こえたら、ログがスタートします。
トラックログの記録解除
記録の解除には、再度、足跡マークをクリックして停止マークを押します。ログの記録中はスマホの電池が消耗するため、ログ機能を使用しないときはすぐにログを解除することが大切です。
記録を地図に再表示
「ジオグラフィカ」のログで記録された情報は、後で再表示できます。再表示の機能の使い方は、画面左上のメニューより、ファイル、トラックを押して、→マークで記録を開くだけです。非表示にするときは、画面のトラックを長押しすると解除できます。長時間ログを表示させていると「ジオグラフィカ」の起動が遅くなるので注意しましょう。
ヤマレコからの地図作成
ヤマレコの登山記録をダウンロードできる「ジオグラフィカ」では、初めていく山でも詳細にルートを知ることが可能です。使い方は、携帯でヤマレコの登山記録を開き、GPSログ(GPX)をクリック。ダウンロードした記録は、「ジオグラフィカ」のトラックに保存されます。
④ルート機能
トラックログは、実際に歩いた登山ルートを追跡する機能ですが、ルート機能はマーカーを繋げることでナビを作成する機能。登録したチェックポイントや山頂などに到達すると音声が自動で流れます。音声設定は、距離を知らせてくれたり、スマホを振ると情報を流してくれたりするモードも可能です。
ルートの機能の使い方
ルート機能を使うには、まずルートを作成する必要があり、スタートからゴールまでの間に数カ所のマーカーを作ります。メニュー画面より「ツール」「地図からルート作成」をクリックして、目標地点までのルートを作ったら完了です。
さまざまなルート案内機能
豊富なルート機能も「ジオグラフィカ」の高い評判の一つ。ゴールまでの順ルートでの案内はもちろん、山頂などからの逆ルート設定も可能なので、宿泊での登山もスムーズにログを記録することができます。行きと帰りが同じルートであれば、往復ルート案内を使って自動的に逆ルートにすると便利です。
お手軽なルート案内のコツ
細かくマーカーを追加して、ルート作成をする時間がない方は、簡易のルート案内を使うのがおすすめ。スタート、休憩地点、山頂など少ないマーカー登録よりルートを作成すれば登山計画の時間短縮になります。また、ロックオンを細かく使うと簡易ナビとして利用できるので、忙しい方は一度試してみてはいかがでしょうか。
⑤現在地の把握
現在地をSNSで送信
GPSで自分の位置が分かる「ジオグラフィカ」は、友人や家族にSNSやメールで位置情報を知らせることできます。使い方は、画面上の高度メーターを長押しして、表示されるメニューから希望の配信方法を選ぶだけ。現在地送信は、山での緊急時や遭難時にも役立つ機能なので、ぜひ使い方を覚えておきたい機能です。
ルート情報をシェア
「ジオグラフィカ」には、ルート情報をシェアできる機能があるので、事前に周囲にメールを送信しておくことで遭難対策となります。ルート送信の使い方は、ルート作成後にルート一覧画面を開いて、下部のメールアイコンをタップ。登山日など必要項目を記入して、メールを送信しておけば、万が一遭難したときも捜索が容易です。
ジオグラフィカは無料?有料?
基本は無料
「ジオグラフィカ」は、地図の表示・記録、ナビなど基本的な機能を無課金で使用することができるアプリ。使い勝手のいいGPSアプリは登山者からの評判も上々ですが、無課金の場合、一部機能が制限されています。
機能制限解除
無料でほとんどの機能が利用できる「ジオグラフィカ」ですが、トラックログの記録数やキャッシュ容量を無制限で使いたい場合は、960円課金すれば機能制限を解除することができます。無料ではトラックログの記録は10回まで、一括キャッシュは5回まででしたが、課金することで、これら全ての機能制限が解除されるのです。
課金は一回のみ
「ジオグラフィ力」は、一度課金するとそれ以降の支払いが発生しません。月額料金などを支払う必要がなく、設定画面に「購入済み」と表示されていれば、無制限で使い続けられます。そのため、頻繁に登山する方や山行記録が多くなる方にとっては、お得な課金といえるかもしれません。
GPS精度の差異は?
スマホによる違い
「ジオグラフィカ」は、iPhoneとAndroidのどちらにも対応したアプリですが、機種によってGPS精度に違いが生じます。両者でいえばiPhoneの方がGPS 精度が高いため、なるべく正確に現在地を知りたい方や登山記録を付けたい方は、iPhone6以降がおすすめです。ですが、アプリ全体の機能性としては、スマホの防水機能やバッテリーの持ちも影響してきます。
Androidは不具合が起こりやすい
「ジオグラフィカ」は、空に遮るものがないなど一定の条件が揃わないと、iPhone・Androidの両方で上手く動作しないことがあるもの。ですが、Androidの方が、スマホ本体の機種が古いなどの理由で、現在地が表示されないといった不具合が発生しやすいとされます。
使用する上での注意点
バッテリーの消耗度
防水や保温が大事
「ジオグラフィカ」は水濡れや低温に弱いため、長時間アプリを稼働するためには、防水や保温が重要です。特に冬はバッテリーの消費量が上がるため、衣類で温めるなどの工夫が必要です。縦走など長期の使用になるときは、必要に応じてモバイルバッテリーなどの予備電力を持って行きましょう。
岩陰などは精度が下がる
岩陰や渓谷など物陰に隠れた地点では、「ジオグラフィカ」のGPS機能は正確な値が出にくいです。GPSを高精度で利用するためには、空が広く見えることが条件となるので、岩や人工物などに囲まれたエリアではGPSの精度が低下します。
GPSの数値を信用しすぎない
GPSシステムは万能ではないため、場所によっては誤差が生じることがあります。実際の登山道と地図表示に違和感を感じたときは、座標の確認をすることが大切です。
オフラインでは位置測定に数分待つ
ネット接続できる山域と比べて、オフライン環境では現在地の測定に数分時間がかかります。GPS精度は変わりませんが、ネット環境がないぶんだけ、読み込みに時間がかかることは覚えておきましょう。
まとめ
「ジオグラフィカ」は、圏外でも地図が表示ができて、ログ記録やルート案内など登山に必要な機能を満たしたGPSアプリ。高機能でありながら無課金で使えることから、登山者からの評判も高いアプリとなっています。山岳遭難を防ぐためにも地図の利用は必須といえるので、お手軽な「ジオグラフィカ」を一度試してみてください。
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登山用のGPSアプリやアイテムは他にもまだまだあるものです。アウトドアスタイルや目的別に合わせて積極的に使っていきましょう!

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