マーガレットとは?
多年草の植物
多年草なので環境が合えば毎年その姿を見せてくれる可憐な花です。開花が長く、寄せ植えのメインやハンギングバスケット中心としての主役としても非常に人気があります。
特徴
代表的なものは花の中心が黄色く、白く細い花びらをつけています。葉はキザギザした形をしているのが特徴です。茎がスラリと伸び、花を咲かせます。
マーガレットに似た花
一見マーガレットに見える花でもキク科の植物であったり、違った花の場合もあります。オステオスペルマムやマトリカリア、コスモスにも似ています。
マーガレットの花
開花時期が長い
開花時期は3〜11月ですが高温多湿が苦手なため、梅雨の時期や夏場の暑い時期には花が休むこともあります。涼しい地域では夏場でも花を鑑賞することもできます。
白・黄・ピンクといった花色が豊富
白やピンク、赤に加えて、黄色といった花色があります。一重にピンクといっても咲き方によって見え方が随分と変わってきますので、さまざまな種類を楽しむことができます。
一重咲き
定番は一重咲きです。真っ白い花弁と黄色のコントラストから可憐な印象を受けます。しっかり手入れをすれば花付きもよくなり、見事な花を咲かせてくれるでしょう。
八重咲き
一重咲きの他にもさまざまな形があります。こちらは八重咲きの品種です。たくさんの花弁がつくのでコージャスでインパクトがあります。
丁子咲き
花びらの中心がこんもりとしていて、周囲を囲う花弁は一重咲きのようにスラリとした咲き方をしています。
ポンポン咲き
小さいキクのような花が特徴のポンポン咲きです。コロンとした丸みが可愛らしく、マーガレットとは思えないような咲き方です。
アネモネ咲き
丁子咲きと似たような咲き方で、ピンクの花の中心に花びらが密集しこんもりとしています。咲き方がアネモネのように見えることからこのような呼ばれ方になったようです。
栄養系マーガレット
サントリー『ポンザマーガレット』
一株だけでも非常に大きくなり、剪定や切り戻しをしなくてもたくさんの花を咲かせます。花色や形といったバリエーションも豊かで人気があります。特にピンク系はローズピンク、ルージュピンク、サクラ、イチゴショートといった可愛らしい色味のピンクがあるのでおすすめです。
シンジェンタ【モリンバ】
通常の品種より強健なため、耐暑性もあります。夏には花をなくすこともありますが、秋にはまた花を咲かせるので開花時期が長いのもおすすめポイントです。ピンク・黄・白・赤といったカラーが揃っています。
マーガレットの育て方①環境
日当たりがいい場所
しっかりと日が当たる場所を好みます。暗い場所だと花付きが悪く、徒長してしまうこともあるので適した栽培環境で育てましょう。
夏の高温多湿が嫌い
高温多湿は苦手なので枯れたりすることが多く、園芸家を悩ませます。梅雨の時期や気温が夏場の直射日光には注意しましょう。
鉢植えは管理がしやすい
鉢植えであれば梅雨の時期に軒下に移動することができ、真夏の暑い時期にも涼しい場所へと置き場所を変えることができます。管理や手入れがしやすいのメリットでしょう。慎重に育てたいのであれば、鉢植えをおすすめします。
マーガレットの育て方②用土
酸性土が苦手
酸性の土は好ましくないので、苦土石灰で酸度を調節します。苦土石灰を土と混ぜて1週間ほどしてから植え付けるといいでしょう。
水はけをよくする
水はけのいい土を好むので、赤玉土・腐葉土にピートモスをプラスするといいでしょう。市販の培養土を使っても構いません。マーガレットにはリン酸を多く含む培養土が好ましいです。
マーガレットの育て方③植え付け
植え付け方【地植え】
秋にも植え付けはできますが、花をしっかりと楽しみたいのであれば3〜5月がおすすめです。深植えしないように気をつけましょう。
植え付け方【鉢植え】
鉢底石を入れて用土の流出を防ぎ、用土を入れて植え付けます。ウォータスペースを確保するのが鉢植えの基本です。
マーガレットの育て方④水やり
乾燥気味にする
加湿を嫌うので水やりはできる限り控えめにします。地植えであれば、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えは土の中がしっかりと乾いたタイミングであげましょう。乾燥気味に育てるのがコツです。
株元に水やりをする
水やりの際には株元にあげてください。花に直接水をかけると、腐ったりカビが生えたりしてしまいます。見た目も悪くなるので、必ず株元に水をあげましょう。
マーガレットの育て方⑤肥料
追肥の時期
夏には生育が衰えるので肥料はあげないようにしてください。開花時期に液体肥料を1ヶ月に2回ほどのペースであげるといいでしょう。
マーガレットの育て方⑥植え替え
植え替え時期
植え替え時期は3〜6月と9〜11月ごろがおすすめです。夏は暑さで弱っていることがあるので植え替えは控えてください。
植え替えのポイント
植え替えをする時に根がぎっしりと鉢を回っているような時は、根をほぐしたり、切ったりするといいでしょう。根が土になじみやすくなります。
植え替えの仕方
鉢植えを植え替える場合は少し大きめの鉢に植え替えるか、根を一回りサイズダウンさせます。その時に根の中に害虫がいないかチェックするといいでしょう。ネキリムシやナメクジが潜んでいる場合があるので取り除いてください。
マーガレットの育て方⑦増やし方【種まき】
種まき用の種を取っておく
花が終わったら小さな種ができます。種まきをしたいのであれば、採取しておくといいでしょう。花が咲いた後、ハサミで切り取って十分に乾燥させます。
種まきからの増やし方
種まきで育てることも可能ですが、種が小さいため水やりの時に流されないようにするなど注意が必要です。ゆっくりでもいいからたくさん育てたいという方に種まきはおすすめです。
種まきの時期
涼しくなってきた秋の9月ごろの時期が種まきにおすすめです。まだ残暑が強い時には10月ごろでもいいでしょう。
マーガレットの育て方⑧増やし方【挿し木】
木質化
育てていると、茎が次第に木のように木質化していきます。挿し木することで新しい苗に更新することができるので、木質化してしまった場合には挿し木をするといいでしょう。
挿し木での増やし方
挿し木は種まきよりも早く育ち、遺伝子をそのまま引き継ぐことができるメリットがあります。種まき後の間引きが面倒な方にはとてもおすすめな増やし方です。
挿し木の時期
挿し木は梅雨の時期や秋の9〜10月に行うと発根しやすく成功率もあがります。比較的過ごしやすい時期に挿し木をするのがポイントです。
増やし方・挿し木の手順1. 清潔な用土を用意する
細菌が入り込まないように挿し木に適した土を用意します。赤玉土や鹿沼土を使用するか、種まき・挿し木用の用土も販売されているのでそちらを使用するのもいいでしょう。
増やし方・挿し木の手順2. 挿し木を用意する
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10センチくらいの挿し木(挿し穂)を苗から切り取って用意します。剪定や切り戻しをした物を使用するのもおすすめです。切り口は斜めにカットします。葉は2枚程度に残し、他の葉は蒸散を避けるために取っておきましょう。水切りをして1時間はしっかりと水を吸い上げさせておきます。この時発根促進剤を水に入れておくと発根率があがります。
増やし方・挿し木の手順3. 植え付ける
用意した用土に挿し木を差し込みます。2〜3センチほど差し込みましょう。爪楊枝を使って用土に穴を空けると挿し木しやすくなります。ねじ込んだり無理に誘うとすると折れてしまうことがあるので注意してください。
増やし方・挿し木の手順4. こまめに水やりを
植え付けてから発根するまでの間は、水切れを起こさないようにします。加湿にしすぎると挿し木の切り口がカビて枯れたりしてしまうので、用土の表面が乾いてから水やりをします。置き場所は風通しがよく、日陰で管理してください。日が当たってしまうと挿し木から水が蒸散してしまい枯れたりする原因になります。
増やし方・挿し木の手順5. 発根したら植え替える
1ヶ月ほど経つと根が発根しているので挿し木の植え替えをします。種まき・挿し木用の用土に培養土を1/3ほど混ぜて、根をいじらないようポットに優しく植え替えます。少しずつ日当たりに置き場所を移動させて慣らしましょう。
マーガレットの育て方⑨剪定・切り戻し
剪定・切り戻し時期
梅雨の前に剪定・切り戻しをするといいでしょう。風通しが良くなり、弱ってしまうのを防ぐ効果があります。9月には新芽を出すために剪定・切り戻しをしましょう。
剪定・切り戻しの仕方
剪定・切り戻しで失敗しないコツは、葉や脇芽がでる場所を残すことです。茎に一枚も葉が付いていないような場所まで切り戻してしまうと、そのまま葉が出ずに枯れたりする原因になってしまいます。必ず葉を残すか脇芽が出ている場所をチェックしてから剪定していきましょう。
花が一段落したら剪定・切り戻し
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一通り花が咲いたら一度剪定・切り戻しをしてあげるといいでしょう。花付きも良くなりボリュームも出て形も整います。剪定・切り戻し後は弱っているので、活性剤を使うと効果的です。
マーガレットの育て方⑩病害虫
立ち枯れ病・根腐れ
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急に枯れた場合には立ち枯れ病を疑いましょう。カビが繁殖してしまうことが枯れる原因になります。菌が繁殖しやすい環境になっていないか、水やりは適度であったかチェックしましょう。手遅れにならないうちに、薬剤を散布して消毒するといいでしょう。
根詰まり
生育が徒長してきたり、水が染み込んでいかない場合には根詰まりを起こしている場合があります。植え替えることで状態がよくなります。根をほぐして少し切ってあげるといいですよ。
アブラムシ
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アブラムシが付きやすいので、薬剤を散布しておくといいでしょう。開花時期には特に気をつけてください。害虫を発見してから対策を行うよりも、事前に予防で薬剤を使うことをおすすめします。
ヨトウムシ
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葉や花が食害されているのを見つけたらヨトウムシを疑いましょう。夜中に活動していることが多いため、日中よりも朝方や夕方に株をチェックしてみてください。オルトランを使うと簡単に害虫の被害からマーガレットを守ることができます。
マーガレットの育て方⑪夏越し
夏場の管理が難しい
夏場の管理を怠ると、枯れたりするケースが多いです。梅雨の時期の多湿と、夏の気温が高い日には特に気をつけてください。
夏の対策
鉢植えの場合は気温や天気によって置き場所を変えると、比較的容易に夏越しをすることができます。地植えの場合は他の植物を近くに置いて日陰をつくることで日差しを遮ることができます。
マーガレットの育て方⑫冬越し
種類によっては耐寒〜半耐寒性のものがある
耐寒性があるので、庭植えでもそのまま冬越しをすることができます。種類によってはハウス栽培で寒さに強くない苗もあるので、購入したばかりの苗は枯れたりしないよう注意が必要です。
冬の対策
冬越しが心配な方は、霜が当たらない軒下へ移動させてあげましょう。地植えの場合はマルチングしてあげるといいでしょう。
マーガレットの育て方⑬枯れた原因・対策
マーガレットが枯れた
マーガレットの葉が全て落ちてしまっているような場合は枝を折って確認しましょう。中までカラカラになっているのであれば残念ながら枯れてしまっています。
枯れた原因
マーガレットが枯れた原因には、高温多湿によることがほとんどです。また、適した時期に剪定・切り戻しを行わないと枯れたりする原因にもなります。掘り上げて根が真っ黒になっているようであれば、カビによるものなので土の殺菌・消毒をしましょう。
枯らさないコツ
乾燥気味に育てることがマーガレットを枯らさないコツになります。葉が黄色くなったり、開花時期に花が咲かないといった異変があれば、何が原因か確認して対策をとりましょう。
マーガレットの寄せ植えやアレンジ
黄色いマーガレットの寄せ植え
黄色いマーガレットの寄せ植えです。マーガレットをメインにネメシアとの組み合わせが素敵です。リーフや鉢の色合いも統一感があって可愛らしいです。寄せ植えは開花時期が合ったものを選ぶといいでしょう。
カゴを使ったマーガレットの寄せ植え
野の花を摘んできたかのようなカゴのバスケットです。周囲のリーフが白いマーガレットを引き立てます。ナチュラルな寄せ植えには一重咲きのものを選ぶといいでしょう。
ピンクのマーガレットを使ったリース
ピンクのマーガレットを使ったリーフ型のハンギングバスケットです。アイビーやワイヤープランツなどの蔓性のリーフと合わせることでピンクが引き立ちます。開花時期が長いので、ハンギングバスケットも長く鑑賞することができます。
栄養系マーガレットは一株植え
モリンバやポンザマーガレットの栄養系マーガレットは一株で非常に大きく成長します。寄せ植えで使うよりも、鉢植え同士を隣り合わせにして飾るといいでしょう。ボリューム満点で圧巻の見応えになりますよ。
切り花でブーケ
育てたマーガレットを使ってブーケや花束にしてプレゼントするのもおすすめです。自分で大事に育てた花を使用することで愛着も湧き、特別なプレゼントになるでしょう。リボンや小物を使って可愛くアレンジしてみてください。
フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントにするのもおすすめです。庭で育てた花を使う場合は、しっかり水揚げをすることがポイントです。水切りをして1時間はそのまま水を吸わせておきましょう。頻繁に水を変えたりすると長持ちしますよ。
開花時期の長いマーガレットを栽培しよう
マーガレットを育てて綺麗な花を咲かせよう!
今回はマーガレットの育て方や手入れの仕方をご紹介してきました。マーガレットの開花時期を長く楽しむには適度な剪定や切り戻しが必要です。増やし方は種まきよりも挿し木の方が簡単に育てることができます。長く綺麗に咲かせてガーデニングを楽しんでくださいね!
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