ベッド派?布団派?
眠るための環境作りとして、床に布団を敷くまたはベッドを置くという2つの選択肢があります。ほかの方法もあるかもしれませんが、ほとんどはこのどちらかでしょう。布団の場合は敷いたままにすると床との設置面に湿気がたまることから、そのつどたたんで押入れに仕舞わないといけません。
そして寝る時にまた押入れから出してと敷き直す手間がかかります。ですが、ベッドであれば敷き直す必要はなく、置いたままにしておくことが可能です。
高価なベッドを購入する余裕がない
布団よりベッドの方がよいと購入を検討した際に、あらわれるハードルはベッドの種類です。ベッドはなるべく高価なものがよいとされています。予算的に高価なベッドは購入できる余裕がない状況で、そのことを知っていたら、安価なベッドは購入するべきではないとベッド自体をあきらめてしましょうことでしょう。
狭い部屋でベッドを置けない
自分が眠るのに適したベッドを購入できる予算的な余裕があったとしても、お部屋にそのベッドを置けない場合があります。狭いお部屋では、スペースの割合的にベッドが大部分を占めてしまうためです。
割合に関係なくベッドを置けないぐらいの狭さや、ベッドを置くことで寝る以外の生活空間がなくなってしまうなど、スペースを圧迫する問題がでてきます。
自分でベッドを手作りする
予算やスペースの問題でベッドの設置を悩んでいるなら、自分でベッドを手作りするのはいかがでしょうか。自作であれば材料費だけですみますし、お部屋にあわせたサイズへと調節可能です。工夫することで寝心地も向上させられます。
ベッドを手作りするためのDIYはさまざまありますが、簡単な作り方でベッドを自作できる方法がカラーボックスの活用です。
カラーボックスがベッドのDIYに使える
カラーボックスは安い
カラーボックスはシンプルな収納家具です。ニトリにあるようなオーソドックスなタイプは、2枚の棚板が付いた3段式の棚になります。どのお家にも1つはあることでしょう。
カラーボックスは安価な薄めの板で作られており、単純な構造をしているうえに小型なので安いです。ベッドを手作りするためにはカラーボックスが何個か必要になります。ですが複数個をまとめて購入しても、それほどの金額にはなりません。
収納量の多いカラーボックス
棚そのものであるカラーボックスは、小型でもたくさんの物を収納できます。棚1段ごとが広いため小物の収納にはあまり向きませんが、ある程度の大きさをした物なら簡単に収納可能です。
仕切りを設けるなど工夫すれば、小物も上手に片付けられます。このカラーボックスを複数個使って手作りするベッドは、収納量の多さが期待できるはずです。
カラーボックスは軽い
先に説明したカラーボックスの安さの理由は、デメリットでありメリットにもなります。何より安くなることが一番のメリットです。さらに軽いということが挙げられます。薄めの板を使用、単純な構造、小型のためです。
ベッドは大きなサイズなので、重くなって手作りが大変と思われるかもしれません。しかしカラーボックスなら軽いため手作りしやすいです。
移動できるカラーボックス
軽いというカラーボックスのメリットは、ベッドの作り方に関わるだけではありません。ベッドが完成したあとにも影響してきます。普通のベッドは重いので簡単には移動できないことでしょう。カラーボックスで手作りしたベッドなら簡単に移動できます。複数個のカラーボックスをまとめて移動できない場合には、1個ずつ運べばよいのです。
カラーボックスベッドのメリット3つ
①湿気を防ぎやすい
床に敷く布団と違ってベッドには脚となる部分があることから、マットレスが床に直接触れません。人は眠っている時にたくさんの汗をかきます。汗がマットレスに浸透しても床との間にスペースが空くため、湿気を逃してくれるのです。
ベッドの脚にあたる部分はベッドフレームになります。このベッドフレームをカラーボックスにしてベッドを手作り可能です。より通気性を上げるには、すのこを組み合わせましょう。
②拡張できる
カラーボックスをベッドフレームにする作り方なら、簡単にサイズを変更できます。使用するカラーボックスの個数や置き方を変えればよいのです。置き方とはカラーボックスを縦向きまたは横向きにするといった向きになります。
どの向きで置くのかによって、手作りできるサイズの自由度は広がることでしょう。いつでも簡単に変更できることも利点です。積み重ねて高さを上げ、ロフトベッドにもできます。
③分解できる
カラーボックスを並べて手作りしたベッドは、分解も簡単におこなえます。マットレスを取り、ベッドフレームになっている並べたカラーボックスを1つずつ移動させればよいだけです。これは引っ越しの際に助かります。
大きなベッドのまま運ぶ必要がなく、カラーボックスに荷物を収納して運搬もできるからです。新しくベッドを購入した場合など、粗大ゴミとして処分せずに収納家具として使えることも利点になります。
おしゃれに仕上げるDIYのポイント
インテリアにあわせたベッドに
何も考えず単純にカラーボックスを並べる作り方だと、ベッドとしてインテリアに馴染みません。カラーボックスの上に布団を敷いているだけに見えてしまいます。その仕上がりだとせっかく作っても満足できないはずです。インテリアにあわせることを意識してカラーボックスを選び、並べていきましょう。
ニトリのカラーボックスがおしゃれ
カラーボックスはシンプルですが、メーカーによってデザインが異なります。安くておしゃれと人気があるのはニトリのカラーボックスです。おしゃれでも高額になれば趣旨から外れてしまいます。
そういったことからもニトリがおすすめです。ニトリのカラーボックスなら並べるだけでもおしゃれな雰囲気になることでしょう。それにニトリは店舗が多いため、買いに行きやすいのがポイントです。
同じ種類で統一感をだす
カラーボックスのサイズは、どのメーカーでも同じに見えるかもしれません。でも特に規格は定まっていないので同じサイズではないです。そのため違うメーカーのカラーボックスを並べると、凸凹になる可能性があります。
それに見た目もちぐはぐになってしまうものです。例えばニトリの同じシリーズのカラーボックスでそろえるなど統一感をだしましょう。
加工しておしゃれにする
ニトリのカラーボックスを並べるなど統一感のある作り方に加えて、加工する方法もあります。カラーボックスに飾り付けしたり色をペイントしたりなどです。
ニトリをはじめとしたデザインのよいカラーボックスでも、並べるだけではインテリアにあわない場合、何かしらの加工をほどこしておしゃれに仕上げてください。
知っておきたい注意点
カラーボックスを使ったベッドのDIYは、テレビ番組でタレントのヒロミさんが実践したことで有名に。そこからメジャーなベッドのDIY方法として、よく取り上げられるようになりました。さらに簡単にできるということも広まった理由のひとつになります。
基本的にはカラーボックスを並べるだけでベッドフレームを手作りできます。すぐにでもベッドが欲しいという人は、このもっとも簡単な作り方で一度作ってみるのがよいでしょう。そこから注意点を考慮し、改良してくのがおすすめです。
DIYの注意点
カラーボックスを並べただけだと、しだいに強度や耐久性などいくつかの問題がでてきます。長期間にわたってカラーボックスで手作りしたベッドを利用するなら、注意点をふまえた作り方を知っておかないといけません。それらを加味しても簡単なDIYなので安心してください。
ベッドDIYの実例を参考にする
並べたカラーボックスの上にマットレスを敷くというベッドなので、完成後の姿はイメージしやすいことでしょう。ですが実際に作ってみると、想像したベッドにならない場合が多々あります。なのでカラーボックスを使ってDIYしたベッドの実例を、先にいくつか確認しておきましょう。
強度・耐久性に気をつける
カラーボックスを並べたベッドは強度に気をつけましょう。カラーボックスはひとつひとつが軽いので、勝手に動いてしまう場合があります。程度の差はありますが、眠っている時に寝返りをうつなどするものです。その際にカラーボックスがズレる恐れがでてきます。ロフトベッドは高さもあるため注意が必要です。
カラーボックスは上部を机として使う場合もありますが、基本的には何かを上にのせて使うものではありません。そのためベッドとしての耐久性に劣りがちです。マットレスと人の体重を支えきれず、壊れる危険があります。積み重ねて作るロフトベッドは下段の耐久性に注意しましょう。
強度を上げるためにはカラーボックスを密着させたり、棚に物を収納して重さを加えたりする方法があります。ネジなどでつなぎとめて、さらに強度を上げることが可能です。耐久性を上げる方法も、カラーボックスを密着させることが有効になります。ニトリの商品など耐久性に安心感のあるカラーボックスを選ぶのもよいでしょう。
長く使うなら、強度と耐久性を上げる方法を取り入れて手作りしてください。
ロフトベッドは特に注意する
ロフトベッドは、特に強度と耐久性に注意が必要です。強度・耐久性が不十分だとロフトが崩れて大ケガを負いかねません。強度と耐久性を上げることで十分な安全性を得られる場合にのみ、ロフトベッドのDIYをおこなうようにしましょう。
DIYに慣れていなかったり、準備が不十分だったりする中でロフトベッドの手作りに挑戦するのは危険です。
カラーボックスベッドの作り方①準備
ベッドを置く場所のサイズを測る
まずはベッドを置く予定の場所を片付けましょう。そしてサイズを測り、どのくらいの大きさのベッドをDIYできるのか把握してください。イメージのサイズ感と実寸は異なるためです。ロフトベッドなら高さのサイズも必要になります。
サイズや必要事項を書きとめる
測ったサイズやアイデアなどを紙に書き出して、手作りするベッドについての情報をまとめます。この情報をもとにしてベッドをDIYしていきましょう。ロフトベッドの場合は強度と耐久性を上げる方法をよく検討し、書き加えてください。
カラーボックスベッドの作り方②材料
カラーボックスを用意する
ベッドをDIYするための情報がまとまったら、カラーボックスを調達します。ホームセンターやニトリなどの家具屋さんで購入可能です。置き場所におさまる数を用意してください。
材料をそろえる
カラーボックスのほかには、マットレスや布団、強度と耐久性を上げるための材料が必要です。さらに通気性を上げるなら、すのこも一緒にそろえましょう。
カラーボックスベッドの作り方③組み立て
カラーボックスを並べて配置する
サイズをしっかり測ったうえで計算に間違いがなければ、ベッドを置く予定の場所へきれいにカラーボックスを並べられるはずです。すのこを使う場合は上にのせてください。
強度と耐久性を上げるために固定する
マットレスを敷く前に、並べたカラーボックスを固定して強度と耐久性を上げるようにしましょう。すのこをのせたなら、すのこもカラーボックスに固定させた方が安心です。すのこは木材なのでネジやクギで固定できます。
カラーボックスベッドの作り方④加工
カラーボックスを塗装する
カラーボックスを塗装することで、より素敵な仕上がりになります。並べる前に塗装をすませておいてください。すのこも個別に塗装しましょう。
棚部分をおしゃれに目隠しする
多くのカラーボックスには扉が付いていません。そのため収納物が外から見えてしまいます。扉を取り付けるDIYをおこなうか、カーテンなどをかけることで目隠し可能です。おしゃれな柄を選べば素敵なベッドになることでしょう。
カラーボックスベッドのDIY実例集
①シンプルなベッドは部屋に馴染む
白色のカラーボックスを並べてマットレスを敷けば、シンプルなベッドになります。強い主張と圧迫感がないので、お部屋に馴染んでくれるはずです。
②マットレスとの色をあわせる
マットレスとカラーボックスの色をあわせると、一体感が生まれてベッドとしての家具感が強まります。
③すのこを使って通気性と寝心地をよくする
すのこを敷くだけで、通気性と寝心地がよくなります。よりベッドらしくなり、できあがりに満足できるはずです。
まとめ
カラーボックスを使ったベッドについての解説、作り方や実例をご紹介してきました。基本的にはカラーボックスを並べるだけなので、簡単に手作りできます。強度や耐久性を上げることで、長く使えたりロフトベッドにしたりも可能です。すのこを組み合わせれば通気性を向上でき、寝心地もよくなることでしょう。
ニトリの商品など、おしゃれで作りのよいカラーボックスを使うのがおすすめです。気軽にベッドをDIYしてみてください。
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今回はベッドについて解説しましたが、カラーボックスのDIYについてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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