検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

登山やキャンプで使う「EPIガス」とは?その特徴をおすすめ製品含めて解説!

登山やキャンプで使う現在主流の直結型のコンパクトなバーナー(ストーブ)を世界で一番最初に作ったのはEPIガスです。そんなEPIガスにはそれぞれ特徴のあるバーナーがあるので、おすすめのバーナーを4種類とEPIガスの特徴を紹介します。
更新: 2021年10月18日
揚げ餅
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

EPIガスとは

ユニバーサルトレーディング株式会社のブランド名

出典: https://www.epigas.com/desire/

キャンプや登山で使用する寒いところでも使えるような特殊なガスの名前ではなく、ストーブ(コンロ)やランタン日本のアウトドア用品を作っている ユニバーサルトレーディング株式会社のブランド名です。パール金属株式会社のアウトドアブランド「キャプテンスタッグ」みたいなもので、会社名前と比較するとキャンプや登山が好きなでも会社の名前よりも「EPIガス」というブランド名のほうが知名度が高く伝わりやすいです。

EPIガスの由来

もともとEPIガス(ユニバーサルトレーディング株式会社)は日本で創業したわけではなくイギリスで創業しキャンプなどのアウトドア用のストーブ(コンロ)を作りました。そのためユーロ・プレジャー・インターナショナルの頭文字であるEPIがブランド名になり日本に生産拠点を移した現在でもEPIガスがブランド名として使われています。当時はまだ今使われているようなバーナー本体にガスカートリッジを直結するストーブはありませんでした。

現在の形のストーブ(コンロ)を作ったのもEPIガス

出典: https://www.epigas.com/about/

分離型と呼ばれる直結していないものもありますが、ガスカートリッジそのものが台になるコンパクトなストーブ(コンロ)が現在では主流です。あまり知られてないですが1973年にEPIガスが世界で初めてバーナーにガスカートリッジを直結させたストーブを開発しました。これにより他社も追従するようにキャンプや登山用のバーナーを作るようになったので、EPIガスはキャンプ、登山分野での小型ガスストーブのパイオニア的な存在になります。

EPIガスの特徴1

日本製と信頼性

出典: https://www.epigas.com/desire/

EPIガスはイギリス生まれのメーカーでしたが1994年から日本で生産しています。現在でも人件費などが安い東南アジアや中国で生産しないで全て日本で生産されているため信頼性が高く人気です。またそれぞれのパーツは機械を使って製造、組み立てするオートメーションではなく熟練の職人による手作業で作られていて細やかなチャックを経てから組み立てされた後に一定の気象状況を想定したテストなどをしてクリアしたものが製品となります。

互換性について

日本製とは関係があまりありませんが、日本で生産する以前のイギリス製のEPIガスのストーブ(コンロ)と現在の日本製のガスカートリッジとの互換性はちゃんとあります。そのため古いストーブも燃焼器具そのものが壊れていたりしない限り使うことができます。互換性ある理由としては前述したようにEPIガスがガスカートリッジにバーナーを直接取り付けれるようにしたセルフ・シーリング・セーフティ・バルブを一番最初に発表したからです。

EPIガスの特徴2

風に強く安定した燃焼

出典: https://www.epigas.com/desire/

EPIガスのバーナーヘッドには独自の構造があります。S.F.P.M.(シンタード・ファイバー・ポーラス・メタル)と呼ばれる構造は人間の髪の太さである0.08mm以下の細い金属をメッシュ状にしたもので風防が無くても耐風性能が高くなっています。またリフティングと呼ばれる現象を抑えることができるので安定して燃焼してくれます。余談ですがS.F.P.M.と同じような構造はプリムスにも見られどちらも燃焼を安定させる役目があります。

リフティングの解説

通常はバーナー部分から直接炎が生えているように燃焼しますが、リフティングはバーナー部分から離れた何もない空間(位置)で燃える現象です。リフト、煽火(せんか)とも言い、原因はガスの噴射速度が通常より早いことにあり、空気が大量に入り込んだ場合や不完全燃焼のときに起きます。すぐに異常加熱や爆発などの危険なことに繋がりませんが燃焼が正常ではないので長時間その状態が続いたらどうなるかわかりません。

EPIガスの特徴3

火力調整が簡単

出典: https://www.epigas.com/desire/

キャンプや登山で使われる燃焼器具はつまみを回して消火と火力調整しますが弱火ができない、しにくいものが多くあります。またできたとしても弱火を維持するのは難しいと言われていて、弱火(とろ火)の状態で風が吹き込んでしまうと知らないうちに火が消える場合もあり火力調整が意外と大変です。EPIガスのストーブ(コンロ)には簡単に弱火(とろ火)から強火にすることができるように工夫が施されています。

EPIガスはマイクロアジャスト機構搭載

出典: https://www.epigas.com/product/neo-stove/

より火力調整が簡単になるようにマイクロアジャスト機構を搭載しているのでつまみを回すだけで弱火より弱いとろ火ができるようになっています。とろ火が安定して使えると料理する時に、外は焦げて中は火が通っていないという失敗をしにくくなります。とろ火は風に弱いのでキャンプや登山で使用すると消えることが多いですがマイクロアジャスト機構安定して燃え続けS.F.P.M.のおかげで風にも強い性質があるので消えにくいです。

EPIガスのスガスカートリッジについて

他社と比較すると安い

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%82%A4-EPI-G-7010-%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%82%B9-500%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8/dp/B000AR1ICC/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1535630773&sr=8-2&keywords=EPI%E3%82%AC%E3%82%B9

EPIガスはどの製品もアウトドア用のガスカートリッジを使用します。OD缶と呼ばれる特殊なガス缶なので少し高めです。しかし他社のOD缶と比較すると純国産ですが、コストパフォーマンスに優れているとの評判があります。またEPIガスのガス缶と他社の燃焼器具、他社のガス缶とEPIガスの燃焼器具は互換性があるので使用することはできますが、互換性にたよらず純正で統一するようにメーカー側は呼びかけています。

メーカーごとの互換性について

燃焼器具、ガス缶ともに互換性があることが多く他社でも使えますがキャプテンスタッグの燃焼器具、ガス缶だけ現在も互換性ないと言われています。またどのメーカーにも使えるというわけではなく、実際はかなり無理した状態で使っている可能性があり、純正以外の場合は補償を受けることができないので注意しましょう。

取り扱い店舗情報

ホームセンターでも取り扱われている場合がある


出典: https://www.epigas.com/product/gas-cartridges-230%e3%83%ac%e3%82%ad%e3%82%99%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%b7%e3%82%99/

規模によりますがEPIガスは全国のホームセンターでも取り扱われています。カセットコンロ用ガス(CB缶)ではなくアウトドア用のOD缶なのでCB缶ほど簡単に手に入らないのですが北海道ではホーマックでは取り扱われています。他にも同じDCM系列のケーヨーデイツーなどで取り扱われている可能性がります。また他社のOD缶と同じようにアウトドア用品店やスポーツ店、通販サイトでも購入は可能です。

EPIガスのおすすめストーブ(コンロ)1

REVO-3700

EPIガスのフラグシップモデルのバーナーです。2017年5月13日~2017年11月15日の間にREVOを購入した方はリコール対象かもしれないのでこちらをご確認ください。風に負けず、安定して燃焼する事ができるようにS.F.P.M.を搭載しているので火力も高く、最大出力は4200カロリーもあります。燃焼時間は比較的長く60分、ガスの消費量は1時間あたり308グラムです。点火装置もついているので標高が高い山以外ではライターなど不要です。

製品の魅力・おすすめのポイント

五徳がしっかりしているのに収納しようと折りたたむと手のひらサイズになるコンパクトなり、小さいのに最大出力は4200カロリーとかなりの火力があるのに、とろ火までできる便利で使い勝手がいいバーナーです。燃焼時間も長く、厚みのある五徳は直径20センチ以内のものであれば置くことができ耐荷重は2キロぐらいなら耐えれると言われています。性能だけではなくハードケースも付属しているのでパッキングが簡単なため登山でも使いやすいです。

EPIガスのおすすめストーブ(コンロ)2

SPLIT STOVE

ソロ以上の人数で使うバーナーとしておすすめなのが分離型になります。分離型はガス缶とバーナーが離れているので輻射熱の大きい鍋を使用してもガス缶が熱くならないので安心です。大きい鍋を使用しても耐えられるチタン製の五徳を採用していて他のバーナーと比べると強度があります。他社と比較すると五徳の足元には工夫があり高さをそれぞれ調節できるようになっているので多少の傾斜があっても安定して使えるようになっています。

製品の魅力・おすすめのポイント

燃焼時間が65分と長く長時間の調理に向く分離型なので煮込み料理も可能です。最大出力もフラグシップモデルであるREVOと同じようにS.F.P.M.を搭載しているため安定した燃焼をし4200カロリーもあります。五徳はクッカーの大きさに合わせて二段階に調整ができ最小が122ミリ、最大が144ミリです。最高出力はそのままに一時間あたりのガス使用量はREVOと比較すると300グラムと僅かですが燃費も良くなっているので大人数での調理におすすめです。

EPIガスのおすすめストーブ(コンロ)3

QUO STOVE

EPIガスが発売しているストーブの中で1番軽くて収納サイズが1番コンパクトなモデルです。他のモデルと比較すると火力は落ちますがその分燃費と燃焼時間が非常に長くなっていて1時間あたりに使用するガスの量は190グラム、燃焼時間が120分もあります。使用時の大きさはREVOと変わりませんが収納サイズは79×105mmとなっていて手のひらサイズです。別売りのクッカーを使うと燃焼効率あがり簡単に料理することができます。

製品の魅力・おすすめのポイント

コンパクトで燃焼時間が長いので登山で使いやすいバーナーです。火力が弱くても燃費に優れますし専用のクッカーを使うと改善することもできます。S.F.P.M.ではありませんが小さな風防もあるので多少の風なら防ぐこともできるので安定しています。


EPIガスのおすすめストーブ(コンロ)4

NEO STOVE

他のバーナーと比較すると分離型のようにしっかりとした五徳があるバーナーで最大の特徴は火力が高いところにあります。最大出力4500カロリーにもなり燃焼時間は50分ですが燃費が悪いわけでもなく1時間あたり330gしか消費しません。五徳が大きいので収納サイズは少し大きくなりますが鍋を使用できる20.5センチの五徳なっています。

製品の魅力・おすすめのポイント

1番の魅力は最大4500カロリーにもなる火力です。4500カロリーはカセットコンロより遥かに高い火力なります。五徳もしっかりしているのでソロだけではなく3人ほど少人数の料理なども作ることができる万能なバーナーです。ただし風邪対策がないので別途風防などがあったほうがアウトドアでは使いやすくなります。

EPIガスのまとめ

信頼の日本製で歴史のあるバーナー

EPIガスはロゴなどの見た目から海外のメーカーのように見えますが日本製でアウトドア用のバーナーのパイオニア的なメーカーです。現在生産されているバーナーなどは全て日本製で独自の工夫があるので使いやすいバーナーが多くあります。火力が高いもの、コンパクトなもの、分離型、そしてEPIガスのフラグシップモデルと4種類紹介しましたがどれも使いやすいのでおすすめです。

バーナーが気になる方はこちらチェック!

暮らし~のにはバーナーに関する記事がたくさんあります。良かったらチェックしてみてくださいね。