SOTO(ソト)| MUKAストーブ SOD-371
アウトドアデビューはバーナーから
バーナーとはアウトドアで煮炊きをしたり、暖をとったりする火器で、ストーブとも呼ばれるキャンプアイテムのひとつです。いわば衣・食・住の中でも食を担う重要なギアで、キャンプをするときにまず手に入れたい道具です。でも初心者が選ぶとなると、さまざまな種類からどれを選べば良いのか迷ってしまうのが現実ではないでしょうか。そんな手に入れたいけど、選ぶのに悩ましいバーナーの選び方や、おすすめのバーナーについて紹介していきます。
まずはバーナーの種類を選ぼう!
シングルバーナー
火口がひとつのタイプのバーナーで、ワンバーナーとも称されます。登山などのソロキャンプでの使用はもちろん、大人数のキャンプの場合におすすめで料理などの重要な熱源として大活躍します。タイプはその形状で大きく2つに分けられ、燃料とバーナー部が接続された一体型と、別体となった分離型があります。一体型は使用時に場所をとらずコンパクトに使えるメリットがあります。分離型は使用時にバーナーと燃料タンクに分かれるためやや広いスペースを必要としますが、バーナーを低い位置にできるため風に強く、携帯時もコンパクトにできます。自分のキャンプスタイルに合わせて、どちらかを選択すると良いでしょう。
ツーバーナー
ケース状になった本体の中に、2つのバーナーを備えたタイプで、中には3つの火口を持つスリーバーナータイプもあります。コンパクト性や携帯性ではシングルバーナーに比べて劣るものの、ファミリーや大人数でのキャンプの際も、一度に複数の熱源を利用できるので便利でおすすめです。また箱型のため料理の際の安定性も良く、スタンドを利用することで立ったまま調理をすることが可能になります。
カセットガスコンロについて
カセットガスをセットすればワンタッチで着火する便利なカセットコンロ。その簡便さが受けて、アウトドアでカセットガスコンロを使用する人も増えています。ただしカセットガスコンロは風や低温など過酷な環境には不向きなのと、加熱によって爆発の危険もあるということを理解して注意して、使用する必要があります。大きな鉄板を加熱するために2台並べて使用し、ボンベの部分を鉄板で覆ってしまうことなどは厳禁です。カセットガスコンロの特性をよく理解して、賢く使いましょう。
燃料は何がいいの?
ガソリンバーナー
ガソリンを使用したバーナーは火力が強く、風や低温など環境の影響を受けにくいため、登山家などからも高い評価を得ています。ガソリンを気化するためのポンピング作業が必要なことや、ガスに比べて微妙な火力調整が不得手な面がありますが、そういう融通の利かない点もガソリンバーナーの魅力だったりもします。ガソリンの中でも燃料として一般的なのはホワイトガソリンで、純度が高くレギュレーターのつまりを起こしにくいのがメリットですが、反面コスト的にやや割高なのが欠点です。最近では独自の技術で、値段の安いレギュラーガソリンが使用可能なバーナーも増えています。
ガスバーナー①:OD缶
アウトドア用に専用設計されたガスボンベであるOD缶を使用するのが、このタイプのバーナーです。低温に弱いガスの欠点を克服するために、低温下でも気化しやすいガスを充填したものもあり、登山などの過酷な環境下でも使用可能ですのでおすすめです。一方でCB缶に比べコスト的にやや割高なことや、形状的に携帯性に劣る点、辺鄙なところでは入手が困難な点が欠点といえます。
ガスバーナー②:CB缶
家庭用のカセットガスであるCB缶を使用するのが、このタイプのバーナーです。コスト的に安価なことや、スーパーなどどこでも入手可能なところがおすすめポイントで、かなり辺鄙な場所でのキャンプでも手に入るのが利点です。低温時や連続使用でのボンベの温度低下で起こる「ドロップダウン」が欠点ですが、最近ではメーカーの独自技術でこのカセットガスのデメリットを克服したバーナーも増えています。
その他の燃料のバーナー
ガソリンバーナーの中には、灯油も使用可能なバーナーも数多くあります。ガソリンに比べコスト的に安く、燃料を選択する幅も広がるのは嬉しい利点です。また荷物を極力減らしたいソロキャンプや登山で、ちょっとお湯を沸かしたいときなどに人気でおすすめなのが、コンパクトなアルコールバーナーです。その他には、固形燃料や現地調達した薪などを使用して焚き火をする箱となる、ネイチャーストーブと呼ばれるものもあります。
初心者向けおすすめバーナー12選:1/12
ガソリンバーナー編①:コールマン フェザーストーブ
アウトドアの総合ブランド、コールマンのソロキャンプに最適なガソリン式のシングルバーナーです。フェザーと称するとおりその軽さで携帯性にも優れ、ガソリンならではの高火力や耐候性で、登山家やベテランアウトドアラーからも高く評価されています。ホワイトガソリン専用ですが、緊急時には自動車用のレギュラーガソリンも使用可能です。レギュラーガソリンを使用した際は、ジェネレーターをしっかり清掃しておきましょう。
フェザーストーブおすすめポイント
なんといってもおすすめなのはその軽さです。同社のシングルバーナーであるスポーツスターの960グラムに対し、このフェザーストーブは680グラムしかなく、タンク一体のコンパクトさもあいまって携帯性を高めています。火力も2,125kcal/hとガソリンバーナーならではのハイパワーを誇ります。折り畳み式の3本の脚が、多少不安定な場所でもぐらつくことなくバーナーを安定させます。
初心者向けおすすめバーナー12選:2/12
SOTO(ソト)| MUKAストーブ SOD-371
本体サイズ:幅13.5×奥行13.5×高さ80cm 重量:160g(本体+ホース) 収納時サイズ:幅8×奥行6.5×高さ8cm 発熱量:4.7kW(4000kcal/h)
ガソリンバーナー編②:SOTO MUKAストーブ
こだわりのキャンプギアの展開で定評のある新富士バーナーのブランドである「SOTO]のガソリンバーナーがMUKAストーブです。タンクとバーナー部が別体となっていることによる、コンパクトな携帯性の高さと、強風に強い耐風性能を獲得したソロキャンパーにオススメのシングルバーナーです。
MUKAストーブのおすすめポイント
独自技術により燃焼効率の高いバーナーを実現。ホワイトガソリンだけでなく、自動車用のレギュラーガソリンを使用してもレギュレーターのつまりを起こさず、メンテナンスも不要です。また低温時にバーナーを加熱するプレヒートという作業が不要なため、冬山の登山などでもすぐに着火が可能です。
初心者向けおすすめバーナー12選:3/12
OD缶編①:プリムス ウルトラバーナー
ガス専門メーカーのバーナーらしく3600kcal/hのハイパワーを誇るOD缶用のガスバーナーです。携帯に便利な軽量・コンパクトなボディで、コッヘルやクッカーに収納できるサイズは、登山やソロキャンプに最適です。圧電点火システムでワンタッチ点火も可能で、初心者でも扱いやすいのも利点です。
ウルトラバーナーのおすすめポイント
X字状になった五徳はバーナー部を4つに区切ることで、風の吹いてくる方向以外の区画の燃焼を確保するという防風効果をもたらします。五徳自体もしっかりとした作りで、上に載せたコッヘルなども安定するため、本格的な料理にもチャレンジできます。
初心者向けおすすめバーナー12選:4/12
材質:ステンレス、アルミニウム合金、ブラス サイズ:Φ106×67.5mm 収納サイズ:45×37×82(h)mm 重量:90g 出力:2,500kcal/h
OD缶編②:スノーピーク ギガパワーストーブ”地”
胸ポケットに入るシングルバーナーをコンセプトに、思考錯誤を繰り返しながら開発されたのがスノーピークのギガパワーストーブ”地”です。そのコンパクトで携帯性の高いボディは、バックパッカー誌のエディターズアウォードを獲得したこともあり、そのクオリティは折り紙つきです。ただ小さいだけではなく、その出力は2,500kcal/hと登山などソロキャンプの際にも、必要にして十分な火力が確保されています。
ギガパワーストーブ”地”おすすめポイント
ギガパワーストーブ”地”のウリはなんといっても携帯性の高さです。バーナー部だけであれば、コンセプトのとおり胸ポケットに入るほどのコンパクトさと、イグナイター付きでわずか90グラムという軽さで、ポケットに入っていることを忘れさせるほどです。OD缶を接続した状態でもコンパクトクッカーにすっぽり収まるので、荷物を極力減らしたいソロキャンパーにもおすすめです。
初心者向けおすすめバーナー12選:5/12
外形寸法:幅170X奥行150X高さ110(使用時・本体のみ)・110(収納時)mm 重量:350g(本体のみ) 発熱量:2.9kW(2,500kcal/h)
CB缶編①:SOTO レギュレーターストーブ
家庭用のカセットガスであるCB缶は、連続使用による温度低下でパワーがダウンするのが欠点ですが、それをマイクロレギュレーターという独自技術で克服したのが、SOTOのレギュレーターストーブです。それまで冬場の使用は不可能とされたCB缶バーナーの常識を覆し、5度~25度の環境で安定した火力を長時間持続させることができます。
レギュレーターストーブおすすめポイント
マイクロレギュレーターの採用による燃焼効率の高さで、家庭用カセットガスであるCB缶バーナーでありながら2500kcal/hのハイパワーを実現しています。また五徳もしっかりと安定しており、シングルバーナーでありながらも本格的なアウトドアクッキングを楽しむことができるのもおすすめポイントです。
初心者向けおすすめバーナー12選:6/12
サイズ/収納時:200×200×90mm 重量/900g
CB缶編②:ユニフレーム テーブルトップバーナー
CB缶使用のバーナーでありながら、3900kcal/hと驚異のハイパワーを誇るのがユニフレームのテーブルトップバーナーです。コンパクト性や携帯性ではやや劣るものの、燃料部とバーナー部を切り離したことによる低重心の実現は、大きな五徳と相まって抜群の安定感を誇ります。
テーブルトップバーナーおすすめポイント
テーブルトップバーナーの魅力は、なんといってもその安定性の高さにあります。カセットガスであるCB缶使用のシングルバーナーでありながら、大鍋やダッチオーブンなどを載せてもぐらつかずにしっかりとしており、ソロで本格料理を楽しみたい人だけでなく、大人数でも料理のメインバーナーとして活用することもできます。
初心者向けおすすめバーナー12選:7/12
最大火力6400kcal/h 使用時サイズ :約67×46×44.8(h)cm 収納時サイズ:約56×35×16 (h)cm 重量:約5.8kg
2バーナー編①:コールマン パワーハウス2バーナー
アウトドアの老舗ブランドであるコールマンの定番バーナーで、昔から2バーナーといえば真っ先にこの商品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ガソリンバーナーならではのポンピングなどの作業を必要とするものの、その強力な火力はさすがガソリンバーナーと思わせるものがあります。
パワーハウス2バーナーおすすめポイント
永年にわたり愛されている商品だけに、補修パーツなども充実しており、メンテンナンスさえ行えば一生モノの付き合いができるバーナーです。箱型のボディは大型ではありますが取っ手もしっかりしており、収納性や携帯性は案外と良好です。
初心者向けおすすめバーナー12選:8/12
本体サイズ:幅55×奥行34×高さ55cm 本体重量:5.1kg 収納時サイズ:幅55×奥行34×高さ9cm 発熱量:5.6kW
2バーナー編②:SOTO ハイパワー2バーナー
SOTOの2バーナーは、ガスバーナーメーカーにふさわしいCB缶使用のハイパワーバーナーです。カセットガスの欠点である連続使用によるパワーダウンを防ぐため、「ガスシンクロナスシステム」を採用。接続した2つのCB缶から常に各バーナーにガスを供給することによりボンベの負担を軽減し、持続したハイパワーを実現しています。
ハイパワー2バーナーおすすめポイント
「ガスシンクロナスシステム」の燃焼効率の高さがもたらすハイパワーにより、本格的なアウトドアクッキングも可能です。携帯性も非常に高く、折りたたむと10センチに満たない薄さで、女性でも軽々と持ち運ぶことが可能です。
初心者向けおすすめバーナー12選:9/12
本体重量:1590g 収納サイズ:180×180×110mm 出力:2850W
マルチフューエル編①:オプティマス ハイカープラス
オプティマスはスウェーデンのアウトドアブランドで、その個性あふれる製品づくりは多くのキャンパーから愛されています。そんなオプティマスの名ストーブである8Rの流れを汲むハイカープラスは、独特の箱型ボディで灯油だけでなく、ガソリンやディーゼル、ジェット燃料までとさまざまな石油系燃料を使用可能な便利なシングルバーナーです。
ハイカープラスおすすめポイント
「弁当箱」と呼ばれる独特の箱型は、今となっては決して携帯性に勝るとはいえません。メンテナンスや着火の面倒さも現代のバーナーにはないものです。まるで弱点を並べ立てているようですが、オプティマスを愛する人たちにとっては、この「面倒くささ」が魅力であり、登山家などに熱烈な愛好家がいます。そんなこだわりを愛するアウトドアラーにおすすめします。
初心者向けおすすめバーナー12選:10/12
収納サイズ:180×120×90mm 重量:534g 最高出力:約2,192Kcal/h
マルチフューエル編②:MSR ドラゴンフライ
アメリカのアウトドア総合ブランドMSRのシングルバーナーであるドラゴンフライは、灯油やガソリン、ディーゼルなどを使用可能なマルチフューエルバーナーです。タンク別体の低いフォルムは登山家など多くのアウトドアラーからも高い信頼と評価を勝ち得ています。
ドラゴンフライおすすめポイント
低く安定したボディは多少の足場の悪い場所でも使用でき、幅広の五徳と微妙な火力調整が可能なこともあり、登山などでも本格的な料理を楽しみたい人にもおすすめです。灯油が使用可能なことによる、燃料コストの安さと入手の容易さも大きなメリットです。
初心者向けおすすめバーナー12選:11/12
使用燃料:エチルアルコール/メチルアルコール 重量:110g 収納サイズ:径7.5cm×4.5cm
アルコール編:トランギア
スウェーデンのシングルバーナーメーカーが作ったアルコールバーナーの代名詞的な商品がトランギアです。火力的には他の石油系燃料のバーナーには劣るものの、音をほとんど出さずに燃える青い炎は独特な味があり、登山家やソロキャンパーに絶大な人気を誇ります。
トランギアおすすめポイント
バーナー自体の加熱によってアルコールの気化を促すシンプルな構造は、多少雑に扱っても故障知らずです。コンパクトなボディは、クッカーやマグカップの中にそっとしのばせて携帯可能で、燃料の入手しやすさも手伝って、ソロキャンパーのコーヒータイムやインスタントラーメンづくりなどに大活躍します。
初心者向けおすすめバーナー12選:12/12
収納サイズ:最長辺14.5cm×厚さ0.7cm 高さ:15cm 重量:116g 材質:チタン
ネイチャーストーブ編:バーゴ ヘキサゴンウッドストーブ
小枝や松ぼっくりなど現地調達した燃料を使い、煙突効果による強力な火力で調理や暖をとることができる便利なバーナーがバーゴのヘキサゴンです。固形燃料などを熱源として使用することもできますし、先にご紹介したアルコールストーブの五徳兼風防として使用することも可能です。
ヘキサゴンウッドストーブおすすめポイント
チタニウム素材を使用した軽量なパネルの組み合わせは分解するとコンパクトになり、ソロキャンプの際の携帯性も抜群です。現地調達すれば燃料を別に持ち歩く必要もなく、キャンプの夜に燃え上がる炎を眺めるのは独特な趣きがあります。
バーナーを持ってキャンプに出かけよう!
キャンプにおすすめのバーナーについてご紹介してきました。ソロキャンプにおすすめのシングルバーナーから、ファミリーキャンプにピッタリの2バーナーまで、バーナーのサイズ一つとっても多くの種類があります。使用する燃料にもそれぞれ特色があり、メリットやデメリットについてもご理解いただけたのではないでしょうか?みなさんもご自分のキャンプスタイルに合った逸品バーナーを見つけ、アウトドアに飛び出してみませんか。
出力3,600kcal/h ゴトク径最大148mm/最小90mm 収納サイズ7.5×8.8×3.0cm 本体重量110g