アサヒペン プラスチック用プライマー
ミッチャクロン マルチ 420ml
ラスト・オリウム アーミーグリーン 340g
TAKARA 錆エイジングペイント
ターナー色彩 MK10002C
洗車スポンジ 298-10
ステンシル シート U.S.ARMY
ジョーホク ステンシルシート
ツキネコ SP-SB3
heartybay 水彩筆
アサヒペン OT-3P
錆塗装とは?
錆塗装とは塗料を使って錆びているかのような風合いを出す塗装のやり方のことです。錆塗装をすることでそうではなくても長年使っているようなアンテーィーク感を出すことができますよ。模型やジオラマではよく使われてきたテクニックですね。最近はDIYする方が増え、身の回りのものを錆塗装して楽しんでいます。錆塗装はテレビにも取り上げられていますね。
なんでも錆塗装できる
金属が錆びてしまったら困りますが、錆塗装は塗料を塗っているので実際に錆びているわけではありません。自分の道具箱を錆塗装すればアンティーク感が出ますね、しかも実際には錆びていないのでずっと使っていけます。さらにプラスチックや木などの本来は錆びない材料でも錆塗装することで錆させることができます。これは塗装の大きなメリットですね、アイデア次第でおしゃれなインテリアを作ることもできますよ。
塗装するまえに錆のことをおさらい
錆とは?
錆とは金属の腐食したものの総称です。例えば鉄は自然界では基本的に錆びています、これ(鉄鉱石)を工業的に還元して鉄を取り出していろいろな製品に使っています。鉄は空気や水と反応してどんどん錆びてしまいます、これは錆びた状態の酸化鉄のほうが安定した物質だからです。工業的に作り出された純粋な鉄は不安定な状態と言えます、これが自然な状態に戻っていくのが錆ですね。
錆びないようにするには?
放おっておくとどんどん錆びていってしまう鉄を錆びさせないようにするには塗料を使います。鉄が空気や水に触れないように塗料で覆ってしまえば錆びません。しかしながら年月が経つと塗装が剥がれたりひび割れから水が侵入して、そこから錆びていってしまいますね。最初はきれいでも古くなると錆びていくのは錆塗装をする上でとても参考になります。
実際の錆を見て参考にする
錆塗装をうまく仕上げるには実際に錆びているものをよく観察しましょう。実際の錆はどんなところについているのか?錆びやすいところはどこか?どんな風に塗料は剥げるのか?角の部分はどんな風に錆びるのか?いろいろ勉強になるはずです。放置された空き缶や錆びた看板などをよく観察して参考にしましょう。
錆塗装のやり方
下地を塗る
錆塗装に限りませんが塗装するまえに下地を塗りましょう。プラスチックなどの表面がつるつるした素材はそのままペイントすると塗料がうまく乗らず浮きができてしまったりします。そこで下地を塗ることで表面をざらざらにすることができ、塗料の定着がよくなります。下地の色はペイントしたい色に合わせますが、透明の下地塗料もあってこれなら何色にでも合いますね。
木材はやすりがけしておく
つるつるしたプラスチックとは逆に木材は表面の凹凸が大きすぎます、ペイントすると塗料が染み込んでしまってこれもうまく塗れません。木材の場合はペイントする前にやすりがけして表面をなめらかにしてやるとうまくいきます。この時にわざと傷をつけたり角を削る加工をしておくとより古い雰囲気がでますね、アンティーク感を出すちょっとしたテクニックです。
ベース色の塗装をする
まずベース色の塗装をしましょう。色はミリタリー風ならアーミーグリーンやネイビーブルーがいいですね、逆に茶色や黒は錆の色と同化してしまうのでうまく錆塗装ができません。塗装は1回だけでなく2回か3回に分けて塗ります。そうするとムラなく塗ることができますね。ちなみに多少のムラは錆塗装をする時に思わぬ味になったりするので、錆塗装のときはそこまできれいにペイントしなくてもいいでしょう。
錆塗装をする
最後に錆塗装をします、錆塗装は基本の塗装が乾いてから乗せるように塗っていきます。赤錆は茶色、黒錆は黒を使ってうまく組み合わせて錆を表現していきましょう。大事なことは実際に自然と錆びているものをイメージして錆塗装することです。自然には角やねじの部分が錆びやすいですね、また塗料の下に錆ができると塗料に浮きができてしたから錆がでてきていたりしますよね。本当に錆びたらどうなるな?とイメージしながらペイントしていきましょう。
錆塗装に使う塗料①
下地材①
アサヒペン プラスチック用プライマー
下地材はプライマーと呼びますが、透明のものがおすすめです。一度に下地材を使いきれなくても透明であればどんな色の塗料にも合わせられますね。下地材を塗ることで塗料ののりがよくなり、きれいに仕上げられます。スプレータイプであれば塗りやすく、使いやすいですね。
下地材②
ミッチャクロン マルチ 420ml
下地材のなかでも有名なのがミッチャクロンです、どんな材料にも使える汎用性の高さが魅力です。ミッチャクロンは通常だと液体の缶入りです、使い切れなくても透明なのでいつでもどんな材料にも使うことができます。さらにこれはスプレータイプで使い切りを意識しなくてもいいのがうれしいですね。
塗装剤
ラスト・オリウム アーミーグリーン 340g
模型などの迷彩塗装につかわれるスプレー塗料です。色はアーミーグリーンでミリタリースタイルにぴったりですね。ほかにもカーキやディープフォレストグリーンがあるので組み合わせて迷彩ペイントを作ることもできます。スプレーなのですぐに使えるのがいいですね。
錆塗装に使う塗料②
錆塗装に使う塗料①
TAKARA 錆エイジングペイント
リアルな錆の塗装をするためにベース色のブラウンとエイジング用のイエローに分かれています。2色を使い分けてよりリアルな錆塗装を目指しましょう。水性の塗料ですが乾けばみずがかかっても大丈夫ですよ。50gづつ2本と少なめの容量なので小物や模型の錆塗装をするのにちょうどいいですね。
錆塗装に使う塗料②
さびてんねん
「さびてんねん」はユニークな名前の塗料ですが、錆塗装したときのリアルさはすごいです。A液とB液に分かれていて、A液金属の粉のような質感で下地を作ります。そこへB液で錆の色にペイントすればリアルな錆感が出せますよ。盛ってペイントすることができるので錆の浮き出ている感じが出しやすいですね。
錆塗装に使う塗料③
ターナー色彩 MK10002C
こちらも錆塗装用の塗料ですが、レッドブラウンとダークブラウンの2色です。レッドブラウンは赤錆、ダークブラウンは黒錆を表現するのにちょうどいいですね。はけで伸ばすのではなく、ぽんぽんと置くようにペイントすることでリアルな錆の質感をだすことができます。
錆塗装に準備する道具
スポンジ
洗車スポンジ 298-10
錆のつぶつぶした感じで錆塗装しようと思うとスポンジを使うのが簡単です。このときスポンジはちぎって加工してから使うのがポイントです。スポンジをちぎることで断面にランダムな凹凸ができ、これにより錆のつぶつぶした感じが出すやすくなります。スポンジの大きさは錆塗装するものに合わせてくださいね、例えば模型のように小さいものは目の細かいスポンジで、ヘルメットなどの大きいものには目の粗いスポンジを使うと錆の粒が揃って自然な仕上がりになります。
下塗りもスポンジを使うといい
塗装にスポンジをつかうと表面がなめらかではなく、ザラザラした感じに仕上げることができます。スポンジを使って金属を塗装したようなザラザラの質感を出しましょう。ミリタリー風の質感をだすのによく合いますね。スポンジは広い範囲を一度に塗ることができますが、あまり欲張らず少しずつポンンポンと塗料を乗せるように塗っていくとうまくいきますよ。
硬めのしっかりしたスポンジがおすすめ
錆塗装にはスポンジは硬めのスポンジがおすすめです。家庭にある洗い物ようのスポンジでもできなくはないですが、柔らかいので塗料が乗りずらく使いにくいです。車の洗車に使うような硬めのスポンジだと塗料がうまく乗って、目も荒いので錆塗装がうまく仕上げられますよ。
筆
heartybay 水彩筆
筆は塗料を伸ばすのに使えます。例えば釘が錆びて錆が流れたような感じをペイントしたいときに、筆を使って茶色い塗料をのばしてやるとリアルな加工ができますよ。他に筆での錆塗装のやり方は塗料を乗せるようにポンポンと塗っていくと錆のつぶつぶした感じが出せますね。狭い範囲や細かい部分を塗るのに筆は便利です、あとは塗料を付けていない筆で塗料をぼかしたりして錆びた状態を再現できますね。
筆を使う注意点
塗装に使うには一般的な筆ですが、錆塗装の場合は少し注意が必要です。筆を使って塗り拡げると筆の跡が残りますね。錆として塗りたい色に筆の跡が残ってしまうとリアルではなくなってしまいます。それは筆の跡のような形に錆が発生しないからですね。筆を使って錆塗装する場合は錆の質感がよく出るように注意して使いましょう。毛の硬い筆でポンポンと置くように使うのがおすすめです。
刷毛
アサヒペン OT-3P
筆よりも広い範囲を塗装したり錆塗装に加工したりできるのが刷毛です。乾いた状態でぼかすこともできます、少しの塗料を広くぼかして薄く錆びたように加工することもできますね。広い範囲に錆塗装を乗せていく場合でも、刷毛に塗料を付けてポンポンと置くように塗装していきましょう。
その他便利な道具
ステンシルシート①
ステンシル シート U.S.ARMY
ステンシルシートは上からスプレーするだけで柄を塗装することができる便利なシートです。ミリタリー風の柄だとグリーンの上からホワイトを使って塗装すればミリタリー感がよくだせます。紙製だとなんどでも使えるので経済的ですね。
②
ジョーホク ステンシルシート
文字のステンシルシートもあります。1文字ずつ分かれているので好きな単語を作ることができますね。例えばミリタリー風なら「AIR FORCE」「P-028」「.38652」などペイントするとぐっとミリタリー感がでますね。「P-028」は適当な文字列ですが「AIR FORCE」などの単語はスペルを間違えないように注意して使いましょう。
指に付けるスポンジ
ツキネコ SP-SB3
ステンシルシートへはスプレーを使ってペイントすることが多いですが、なかなか難しいですし他のところが汚れないようにマスキングするのも大変です。そこでこのような指に付けるスポンジを使うと楽に作業でき、マスキングの手間もありません。やり方は塗料をつけてステンシルシートの上からポンポン叩くだけです。塗料はちょっとずつ乗せるのがコツで、少しかすれた感じにも調整しやすいですね。
錆塗装のテクニック①
ビンに塗装するやり方
透明のビンでも錆塗装をすることで長年使っているような風合いに仕上げることができますよ。錆塗装のやり方としては同じで下地材を塗り、基本の色を塗り、最後に錆塗装を乗せていきます。実際に錆びたらどうなるかを想像しながら、角や底から錆塗装をしていくとうまくいきますよ。茶色の塗料の上に黒の塗料を乗せることで黒錆が出ているような表現ができます。
錆塗装のテクニック②
カラーボックスをロッカー風に
どこにでもあるカラーボックスは錆塗装をすることで存在感のあるロッカー風にペイントすることができます。カラーボックスは木製ですが錆塗装をすれば金属が錆びた質感を出すことができます。よりロッカーらしく見せるテクニックはカラーボックス用の引き出しを使って扉を作ることです。取っ手や通気口に見えるパーツを取り付け加工するのもテクニックの一つですね。また全体を同じ色で塗ることでほとんどロッカーにしか見えないようになります。
錆塗装は端から
錆塗装はやはり錆びやすい端や角からペイントしていきましょう。ロッカーの場合ここを手で触れるだろうなという場所に、手で触ったような錆塗装をするとよりリアルになりますね。取っ手の部分や手で押して扉を閉めそうな場所が狙い目です。
錆塗装のテクニック③
筆や刷毛でぼかす
茶色の塗料を筆や刷毛でぼかすことで薄く広がった錆の質感を再現することができますよ。塗料を少しつけて乾いた筆や刷毛で一方向に広げると、赤錆が広がってこれから錆びていくような雰囲気に仕上げられますよ。やみくもにではなく一方向に広げるのがコツで、手でふれたり水が付いたような形をイメージして広げていきましょう。
錆塗装のテクニック④
錆が流れた部分を再現
釘や鍵穴の部分などが錆びて雨で下に流れていることがありますね。これを錆塗装で再現していきましょう。まず茶色の塗料で下方向に錆が流れたように筆で伸ばします、次に黒の塗料をすこし茶色の上に乗せてやると錆が流れて年月が経ったような質感が出せますよ。
全体の錆のバランスがポイント
釘や鍵穴から錆が流れているペイントをリアルに見せるテクニックは、全体がバランスよく仕上げることです。自然に錆びると上の部分から錆だしてやがて下に流れていきますね、ということは錆びている元のようがひどく錆びていないとおかしく、これが逆になってしまうと不自然でいかにもペイントしたような感じになってしまいます。上の方がより錆びているように塗装して、下に流れたようにうすく伸ばしてやるのがうまく仕上げるテクニックです。
錆塗装のテクニック⑤
黒錆を上手に再現する
茶色の塗料で赤錆を黒色の塗料で黒錆を表現できます。特に黒錆を上手くできるとハードな錆を表現できて、より錆塗装の幅が広がりますね。基本的に錆はまず赤錆が広がって、それがひどくなると黒錆が出てきます。赤錆より黒錆の方が粒が大きいことも覚えておきましょう、まずは茶色で赤錆を作った上に黒で黒錆を粒を大きくして盛っていくとうまく加工できますよ。
ミリタリー風に錆塗装するやり方
ミリタリー風に塗装するやり方① 下準備~ベース塗装
写真のようなどこにでもあるヘルメットをミリタリー風の錆塗装に挑戦してみましょう!まずはヘルメットに貼ってあるシール類をすべてはがします、あごひもを取り付けているパーツも一旦外して塗装しやすくしておきます。次に下地(プライマー)を塗りますが、プラスチック製のヘルメットはつるつるして下地の定着が悪いので、やすりであらく傷をつけておいてから下地を2度塗りします。
加工する注意点
すこし補足ですが、最初にはがすシール類にはヘルメットに関する大事な情報が書かれていますので、はがしてしまうとわからなくなってしまいます。DIYは自己責任なので加工したヘルメットを使っていてケガをしても誰も保障してはくれません。大事な情報が分からなくなってしまわないよにはがしたシールはとっておきましょう。
ベース色の塗装
下地が乾いたらヘルメットのベースになる色を塗っていきます。色はお好みでいいですが、緑系ならアーミーグリーンやディープフォレストグリーン、青系ならネイビーブルーといったあたりがミリタリー風にはよく合います。新品のヘルメットを作るような感覚で、ペンキで塗ったような平坦な表面にしたかったらスプレーや刷毛で、金属のごつごつした表面にしたかったらスポンジで塗料を乗せていきましょう。
ミリタリー風に塗装するやり方② 錆塗装
ベース色が乾いたらいよいよ錆塗装をしていきます。このヘルメットが実際に錆びたらどんな風に錆びるかな?と考えながら錆塗装していきましょう、これが楽しい時間ですね。ヘルメットのふちや角の部分から錆びやすいのでこのあたりに黒錆をペイントするといい雰囲気がでますね。ステンシルシートで文字をペイントすることでよりミリタリー感が出てきますよ。
どこまで錆塗装するか?
錆塗装するのは楽しいのでどこまで錆塗装すればいいか分からなくなってしまいがちですね。錆塗装は一部だけでもいいですし、全体を錆塗装してもいいです。錆塗装の前にイメージを設計図にしておくと錆塗装がすくなかったり、多すぎることもありませんね。自分で錆塗装したヘルメットは世界に1つのものです、愛着がわいてずっと使っていけますね。
塗料の浮きを作るテクニック
塗装の浮きを作るテクニック① 浮きの部分を作る
錆で塗装が浮いたような質感を作るには普通に塗装しただけではできません。塗装が浮いている部分を作る必要があります。模型用のパテや木工用ボンドを使って塗料の浮きの部分を作っていきます。これは行き当たりばったりではなく、浮きがどこにできるか?浮きのまわりはどんな風に錆びるか?をよく計画してから塗装してくださいね。あまり無理があるような錆塗装だと不自然に見えてしまいます。
塗装の浮きを作るテクニック② 浮きの周りの錆塗装
塗装の浮きを表現する場合も錆塗装の手順は同じです。下地を塗ってベース色を塗ってから錆塗装を乗せていきます。実際に塗料に浮きができるほど錆びている場合を考えてみましょう。それはかなりひどい錆のはずなので黒錆がでているでしょう。塗料の浮きの向きにも注目して、錆のでてきた方向がよりひどく錆びているように黒錆を塗っていくとリアリティーが出ますね。
スマホケースを錆塗装するやり方
スマホケースも錆塗装することでインパクトのあるデザインにすることができますよ。看板が長い年月の雨風で錆びたようなスマホケースなんてだれも持ってませんね!このスマホケースはデザインが秀逸ですが、錆塗装の作業としては他と同じです、塗装の最後に錆びを塗装していきます。どこまで錆びさせるかが問題ですが、レトロな看板とハードな黒錆が良くマッチしていますね。
スマホケースをミリタリー風に加工するやり方
スマホケースを錆塗装することでまるで軍隊仕様のようなケースを作ることができます。基本的な錆塗装のやり方は同じです、やはりアーミーグリーンなどの色が合いますね。より無骨なケースを目指して塗装の前にプラモデルなどの部品を取り付けておくとよりミリタリー感が出せますね。
まとめ
いかがでしたか?錆塗装は難しいことはなく、多少のムラは味として残せばいいので均一に綺麗に塗装するより簡単かもしれませんね。年月が経ったような加工は難しそうですが、錆塗装は塗装自体が初めてでもできます。錆塗装はやはりミリタリーやレトロな雰囲気が合いますね。ぜひ錆塗装に挑戦して自分だけのグッズを作りましょう!
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