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マハゼってどんな魚?釣って飼育や食べても楽しめるハマゼの正体を解説!

私達にとって身近な魚である「マハゼ」。とはいえマハゼがどんな魚かご存知ですか?ここではマハゼの生態や沢山の種類があるハゼの仲間達、そしてハゼの飼育方法などハゼに関する情報や魅力、おすすめの料理方法をたっぷりとご紹介します。
2020年8月27日
山口 徳成
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マハゼの生態について

ハゼの中のハゼと言われるマハゼは、スズキ目ハゼ科に分類されるハゼの仲間です。マハゼの生態は、日本全国各地の汽水域に生息し、主に泥の中に巣を作っています。全長は約15cmほどですが、中には大きいサイズ、全長20cmを超えるものも。
 

マハゼは、冬から春にかけて産卵します。産卵後、マハゼのオスは巣に残り、卵を守ります。卵からかえった稚魚は、夏までに全長10cm程度にまで成長します。寿命は1年程度ですが、中には2年程度まで長生きするマハゼもいます。
 

味もよく、食べてもおいしいため、ファミリーでの釣りとしても人気があり、天ぷらや唐揚げの食べ方が一般的です。また甘露煮や卵とじなど地方によって様々な食べ方があります。ちなみに私の地方では、ハゼを開いて干しておき、冬のお雑煮のだしとして使います。旬の時期は9月の終わりから11月にかけて。特にこの時期は味が良いとされています。
 

マハゼの仲間達とは

マハゼはスズキ目ハゼ科です。ハゼの仲間はたくさんいます。釣ったり食べたりするハゼのほか、観賞用に飼育される綺麗で可愛らしいハゼの種類も。中には水族館でしか見られれないような、綺麗で可愛らしい仲間もたくさんいます。ここではハゼの種類や仲間、その生態や寿命について説明します。
 

ハゼの種類・仲間達:ムツゴロウ

ムツゴロウは、ハゼの仲間でハゼ亜目ハゼ科ムツゴロウ属に分類されます。特に有明海の干潟に生息し、独特な可愛らしい求愛行動をとる生態で有名です。食べ方もハゼに似ていますが、九州では甘露煮にしてお盆の時期に食べます。ハゼと似たような生態ですが、主に干潟に生息し寿命は約1年程度です。大きさは15㎝程度ですが、中には20㎝を超える大きなものをいるようです。
 

ハゼの種類・仲間達:アカハゼ

アカハゼは、見た目がハゼに比べて赤いため、この呼び名がついています。アカハゼの生態は、マハゼと同じく日本全国各地に生息し、寿命は約1年です。大きさも15㎝~20㎝程度。味のよい旬の時期は、秋から春です。味も良く食べ方もハゼと同じく、天ぷらや唐揚げ、煮付けなどです。
 

ハゼの種類・仲間達:シロウオ

白く美しく、春の風物詩とされている白魚(シラウオ)と混同されますが、こちらの素魚(シロウオ)は、ハゼの仲間で、スズキ目ハゼ科。私の住んでいる地域では、味が良く生きたまま食べる食べ方の、躍り食いで有名な魚です。ただ非常に高値で取引されているため、めったに食べる事はありません。シロウオと野菜を一緒に揚げたかき揚げは絶品です。生態は、ハゼの他の種類と同じく汽水域に生息しており、大きさは約5㎝、寿命は約1年です。

ハゼの種類・仲間達:ツムギハゼ

ハゼの仲間でも危険な種類、ツムギハゼ。フグと同じ毒テトロドトキシンと言う猛毒を持っているので、間違って食べたら大変なことになります。生態も同じで、大きさも見た目もよく似ています。違いは3つの大きな黒い斑点です。以前は九州以南の暖かい海に住んでいたのですが、地球温暖化の影響からか、本州でも釣れることがあります。
 

ハゼの種類・仲間達:ニシキハゼ

可愛らしい顔と、きれいな美しいオレンジ色のラインを持つ、ニシキハゼ。スズキ目ハゼ科キヌバリ属に属している魚です。生態は、ハゼの仲間と同じく砂泥の中に住み、本州から九州にかけて生息しています。大きさは大きいもので約20㎝にもなります。寿命は約2年。食べる事はあまりありませんが、美しい色合いから観賞用として、飼育される場合もあります。
 

ハゼの種類・仲間達:ハタタテハゼ


美しいグラデーションを持ち、観賞用として飼育される人気の熱帯魚のハタタテハゼ。他の種類のハゼと生態が異なり、汽水域ではなく暖かい海の水深30m位のサンゴ礁に生息しています。寿命は5~7年程度。大きさは約5センチ程度で、可愛らしくペットショップなどで飼育用のハタタテハゼが販売されています。
 

ハゼの種類・仲間達:ハタタテシノビハゼ

観賞用として飼育される人気の熱帯魚である、ハタタテシノビハゼ。透明感のある体にキラキラした模様が印象的です。ハゼの種類の中でも最も飼育されている種類でもあります。生態は、他のハゼの仲間とは異なり汽水域ではなく、奄美大島や西表島、オーストラリアやサモアなど暖かい海に生息し、水深10〜30mの海底に生息しています。大きさは約5㎝程度で寿命は5~7年程度です。
 

ハゼの種類・仲間達:クロユリハゼ

美しい青みがかった体を持つ、ハゼの仲間であるクロユリハゼ。クロユリハゼの生態は、インド洋や西太平洋など、暖かい海のサンゴ礁に生息しています。ハゼの種類には珍しく、泳ぐ時は海底から離れ珊瑚の上を泳ぎます。食用として用いられることがほとんどなく、観賞用として飼育されることがほとんどです。大きさは10㎝程度で寿命は4〜5年と言われています。
 

ハゼの種類・仲間達:オグロクロユリハゼ

美しい青色の身体から、尾ビレに向かってきれいなグラデーションを持つ、ハゼの仲間のオグロクロハゼ。水族館などで見ることができる珍しいハゼの仲間です。このハゼの仲間の生態は、浅海のサンゴ礁に生息し、大きさは約8cm程度。寿命は4〜5年とされています。観賞用として飼育され、食べる事はありません。
 

ハゼの種類・仲間達:ゼブラハゼ

美しい青色の体にピンク色の縞模様が特徴的なゼブラハゼは、スズキ目ハゼ亜目クロユリハゼ属で、ハゼの仲間です。ゼブラハゼの生態は、東シナ海や南シナ海などの暖かい海の浅いサンゴ礁で生息し、日本では伊豆半島より南で見ることができます。食用にされる事はなく、見た目がきれいなことから、観賞用に飼育されることが多いハゼの仲間です。大きさは10cm程度です。

ハゼの種類・仲間達:ヨシノボリ

日本の綺麗な川に住むヨシノボリも、ハゼの仲間です。ヨシノボリの生態は、淡水魚で川の流れの緩やかな浅い場所に多く生息しています。初夏から夏にかけて産卵し、卵はオスが守ります。大きさは10cm程度。寿命は3~5年といわれています。ちなみに私の地方ではドンコと呼ばれています。他のハゼの種類と同じく大変味も良く、古くは山間部等では貴重なタンパク源として重宝されました。食べ方は、定番の天ぷらや唐揚げのほか、佃煮になど地方によって様々な食べ方があります。
 

ハゼの種類・仲間達:ゴクラクハゼ

ヨシノボリと同じく淡水魚であるゴクラクハゼ。ヨシノボリとの違いは目の後ろまで鱗があり、腹ビレが長い楕円形で前後についていることなどです。生態はヨシノボリと同じく、綺麗な川の流れが緩やかな場所に生息しています。大きさは10cm程度で寿命は3〜5年と言われています。もちろん他のはぜの種類と同じく味が良く、天ぷらや唐揚げなどの他、佃煮や卵とじなど地方によって様々な食べ方があります。
 

マハゼを飼育するには

見た目には地味な魚ですが、そこをキョロキョロと動き回り愛嬌たっぷりの動きは、飼育しても楽しい魚です。先述した通りマハゼの生態は、汽水域に生息しています。しかしながら淡水での飼育は難しいため、海水での飼育をおすすめします。ここでは海水を使用したマハゼの飼い方についてご説明します。

マハゼの飼い方 水槽の準備

寿工芸 寿工芸 クリスタル水槽 KC-600S(60×30×36cm)

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ジェックス 麦飯石の砂利 5kg (粒サイズ:3-6mm)

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マハゼの飼い方では、まずは水槽の大きさを判断することから始めましょう。マハゼは通常15cm程度の大きさですが、大きくなると20cmを超えます。またマハゼの生態として、砂泥を掘ることがあります。そのため水槽の底部には多めに砂を敷き詰めたいですね。以上を考慮すると、水槽の大きさは幅60cm以上、高さ30㎝以上のもの準備しましょう。
 

マハゼの飼い方 水質、水の準備


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テトラ (Tetra) マリンソルトプロ 100L用

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マハゼは、汽水域の塩分濃度の低いところに生息しています。マハゼの飼い方で重要な水作りの方法は、カルキ抜きが終わったあとの水道水に人工海水の元を入れ、水の比重は「1.004~1.020」あたりにします。そのため比重計を準備しましょう。マハゼは水温が15℃〜26℃の間が最も適正と言われていますが、日本の冬の水温でも問題ありませんので、特にヒーターの準備は必要ありません。
 

マハゼの飼い方 ろ過装置の準備

テトラ (Tetra) オートワンタッチフィルター AT-20

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マハゼの飼い方の重要な装置で、水を循環させかつ綺麗にするろ過フィルター、ろ過装置が必要です。マハゼの飼い方の注意すべき点で、水質が悪化すると病気(白点病や白カビ病など)に感染しやすくなります。ろ過装置は汽水を作るのにも必要です。水槽に合わせたろ過装置を準備しておきましょう。また最低月に2度は、ろ過フィルターの交換をおすすめします。

マハゼの飼い方 エサの準備

ヒカリ (Hikari) 川魚のエサ 徳用 150g

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マハゼの飼い方の重要な点であるエサ。マハゼは雑食性と言うより、何でも食べる悪食と言ったほうが良いでしょう。そのため餌は何でも構いませんが、マハゼは底に生息しているので、水に浮く餌はおすすめできません。ペットショップで売っているナマズやドジョウ、フナ用の餌がおすすめです。もちろん釣りの時に使う、ケビやゴカイなどでも良いのですが、活かしておくのが難しいためおすすめしません。
 

マハゼの飼い方 マハゼの入手方法

(淡水魚)ヒナハゼ(3匹)

マハゼの飼い方の最後はマハゼの入手方法ですが、ペットショップ等でも売ってあるのが珍しく、購入して手に入れる方法は難しいと思います。ハゼの仲間であるヒナハゼや、ハタタテハゼなどは、ペットショップで購入することが可能です。しかしながら近くの川の河口等どこにでも生息し、釣りやすい魚のため、釣って手に入れる方法が最も早く的確だと思います。
というわけで次はマハゼの釣り方をご紹介します。

マハゼの釣り方

初めて釣りをされる方でも、ハゼの釣り方はとても簡単で初心者向けの釣り方といえます。ハゼの釣り方は大きく分けて2種類。1つは餌を使った釣り方と、もう一つはルアー呼ばれる疑似餌を使った釣り方です。ハゼは汽水域に生息し、川の河口や海底がドロや砂で出来たところを好みます。そのため釣り場所も、初心者の方でも安心出来る釣りやすい場所が多いのが特徴です。ここではそれぞれの釣り方についてご紹介します。
 

マハゼの釣り方:エサ釣り

河口や堤防から初心者がハゼを釣るのに最適な釣り方は、ライントラブルが少ない『テンビン仕掛け』がおすすめです。市販の釣り針がついたハゼ用仕掛けを使えば、初心者の方でも簡単に図のような仕掛けが作れます。餌はアオイソメ、ケビなどの虫エサがぴったり。釣り方は、海に向かって仕掛けを投げ、仕掛けが着底したら、後はあたりが来るのを待つだけで充分です。初心者の方にでも簡単にハゼが釣れる釣り方です。
 

マハゼの釣り方:ルアー釣り

近年ハゼの釣り方がエサ釣りから、ルアー釣りへと変わってきました。ルアーを使ったハゼの釣り方を『ハゼクラ』といいます。ルアーはハゼクラ専用のミノータイプのルアーから、ワームを使った釣り方まで様々ですが、ここではハゼクラ専用ミノーを使った釣り方をご紹介します。仕掛けはいたってシンプルです。ルアーをキャストした後、底を狙ってゆっくりとリールを巻いていきます。またハゼの習性として縄張り意識が強いことがあります。縄張りに入って来たルアーを追い払う際、針にかかることもよくあります。極端に言えば、ハゼのこの習性を利用して釣る釣り方なのです。
 

飼育用に釣る場合の注意点

ハゼを飼育用に釣る場合は、針のカエシ部分をヤスリなどで削っておくことをおすすめします。こうすることで、ハゼの口を傷つけることなく捕獲することができます。また餌釣りの場合、餌を飲み込んだ場合は飼育用には向いていません。この場合は、美味しく料理して食べてしまいましょう。
 

マハゼの料理


味も良いことで知られているハゼ。ここではハゼの食べ方についてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
 

ハゼのから揚げ

大きさが10cm以下の小ぶりなハゼが沢山釣れた場合は、唐揚げがおすすめです。170〜180℃の油でカラッと揚げれば、お酒のおつまみやスナックがわりにおいしく食べることができます。小さなハゼが釣れた場合の定番の食べ方です。
 

ハゼのてんぷら

10cm以上の大きいハゼが沢山釣れた場合は、なんといっても天ぷらがおすすめです。こちらも定番の食べ方ですが、白身魚でクセがなく、身がふっくらと柔らかく味の良いハゼは、天ぷらにするとより一層美味しく召し上がれますよ。
 

ハゼの甘露煮

いちどに沢山ハゼが釣れると、せっかくなので保存食としておきましょう。ハゼは内臓をとって、グリルで白焼きにします。その後少し乾燥させ、日本酒やみりん、醤油と合わせた出汁で、じっくりと煮込んでいきます。梅干しを入れるとよりさっぱりと美味しく召し上がれますよ。ハゼが大漁の際の定番の食べ方です。
 

ハゼの南蛮漬け

こちらも定番の食べ方、ハゼの南蛮漬けです。野菜も一緒に撮れて栄養価も高い食べ方です。先述したハゼの唐揚げが余った時にも使えます。ビールのおつまみにもぴったりです。
 

最後に

いかがでしたでしょうか。ここでは私達の身近な魚であるマハゼの生態や、たくさんの種類があるマハゼの仲間達のご紹介と、マハゼの飼い方についてご紹介しました。マハゼを手に入れる方法として、ハゼ釣りの仕掛けや釣り方も併せて紹介しています。マハゼの飼い方の紹介でしたが、ハゼの仲間である「ハタタテハゼ」や「クロユリハゼ」、淡水魚の「ヨシノボリ」も、マハゼ同様に飼育することができます。ぜひあなたもマハゼの飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。
 

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