突っ張り棒は収納に大活躍
つっぱり棒は便利な収納アイテムとしてよく使われています。基本的な使い方は壁と壁の間に突っ張らせて固定し、そこへ物を引っ掛けたり吊り下げたりして収納する方法です。落ちることなく設置できていれば、さまざまな物を収納できます。
ほかにもつっぱり棒と壁面を活用する、または複数のつっぱり棒を平行に設置することで、上に物をのせるという収納も可能です。さらに横向きではなく、縦向きに設置する使い方もあります。
突っ張り棒はどこにでも収納スペースを作れる
壁と壁や天井と床など突っ張らせられる場所なら、つっぱり棒はどこへでも設置できます。ちょっとしたすき間も、つっぱり棒を使えば収納スペースになるのです。収納家具を置くスペースがない場合でも、つっぱり棒で収納を補えることは多々あります。
それにつっぱり棒の設置はとても簡単です。なお取り外しは、設置した時と逆の工程ですみます。なので収納物にあわせて設置位置を調節したり、設置場所を変えたりできるのです。
賃貸にも最適な突っ張り棒
つっぱり棒は壁や天井と床などに傷を付けません。クギやネジといった固定するための留め具を使わないためです。なので壁に傷を付けられない賃貸のお家でも安心して設置できます。
賃貸のお家に住んでいるからと、収納家具以外での収納スペース作りを控えている人は多いです。でもつっぱり棒による収納スペース作りなら問題ありません。ただし、つっぱり棒だけで落下防止のために高い強度で設置すると、跡が付く恐れがあります。
突っ張り棒は費用の負担をおさえられる
使いやすさに加えて、費用の負担をおさえられる収納アイテムといった利点がつっぱり棒にはあります。それはつっぱり棒の販売価格が安いためです。小さなサイズのつっぱり棒なら、100均ショップでも販売されています。
大きいサイズで強度の高いつっぱり棒は、ホームセンターやネット通販でいつでも購入可能です。欲しいと思った時、安いので気軽に用意できます。より便利に収納できるようになるフックなども安価です。
突っ張り棒のデメリットは落ちること!?
気軽に使える便利なつっぱり棒ですが、設置した後に落ちる場合もあります。当然ながら引っ掛けたり吊り下げたりしている収納物も、つっぱり棒とともに落下するということです。
せっかく収納スペースができたとしても、つっぱり棒が落下してしまっては意味がありません。今までにつっぱり棒を使用したことがあり、落ちるイメージや落下した経験を持っている人は、あまり使えないアイテムだと思っていませんでしょうか。
突っ張り棒が落ちると危険
つっぱり棒が落下した場合、もとの状態へ戻すのに手間がかかります。それだけでなく落ちるとさまざまな危険性がでてくるので気を付けないいけません。突っ張らせている状態で落下すると壁紙を削ってしまい傷が付きます。
さらに何も収納していないつっぱり棒だけの状態であっても、落ちると床を傷付けてしまうことでしょう。収納物がある場合はなおさらです。また、落下の際にまわりの物へぶつかって被害が広がる可能性もあります。
落ちない工夫で落下を防止する
説明の通りつっぱり棒は落ちる危険性があります。でも落ちない工夫をすることで、落下を防止することが可能です。
いろいろな方法でつっぱり棒を受けたり支えたり、固定金具などの留め具でしっかりと固定するなどして、強度を強化し頑丈な状態で設置すれば落下を防止できます。まずはつっぱり棒が落下する原因を知りましょう。
その後で、状況に適した落ちない工夫を取り入れ実践してみてください。どれも簡単な方法になります。
突っ張り棒が落ちる原因
①設置方法
突っ張り棒の構造を知る
最初につっぱり棒の構造を簡単に理解しておきましょう。つっぱり棒は壁と壁や天井と床の間に固定します。この固定方法は、内蔵のバネで押し広げ支えているにすぎません。
そのままの使い方なら留め具などは使用せず、突っ張らせる力と摩擦だけで固定されているのです。仕組みが理解できれば、使い方にあわせた方法で耐久性の強度を強化し、さまざまな利用状況での落下防止対策をとりやすくなります。それと正しく設置してください。
規定の長さ以上に伸ばしている
誤った設置方法で多いのが、規定の長さよりも引き伸ばして使うことです。
つっぱり棒は伸縮できる構造になっています。最短に縮めた状態から、伸ばして長くし設置場所に突っ張らせるのです。つっぱり棒として使える長さの範囲は、最長に引き伸ばした状態ではありません。
規定よりも長くまたは最長に伸ばすと、つっぱり棒の強度は弱まります。長さが足りない場合は、ついつい規定以上に伸ばしてしまいがちなので気を付けましょう。
設置面に対して垂直に設置できていない
つっぱり棒は、設置面に対して垂直になるよう突っ張らせる必要があります。
垂直になることで、つっぱり棒の両はしへ均等に押し広げ支える力が働くのです。これが垂直ではなく斜めになってしまうと、支える力が分散し強度が弱くなります。時間に余裕のない場合など、つっぱり棒を雑に設置すると斜めになることが多いです。
落下したら余計に時間がかかるので丁寧に設置しましょう。設置した後、垂直になっているか確認してください。
②使い方
収納物が重すぎる
正しく丁寧につっぱり棒を設置しても、落下してしまう原因としてよくあるのは、収納物が重すぎるということです。つっぱり棒は耐荷重というものが決まっています。この耐荷重を超えた重量の負担を、受け手であるつっぱり棒にかけてはいけません。
つっぱり棒への収納は、主に引っ掛けたり吊り下げたりする方法です。この方法では重い物をまず収納しないでしょう。それなのに重量が重くなるのは、収納物が多すぎるからです。
突っ張り棒の耐荷重を知る
先に出てきた耐荷重は、どれぐらいの重さに耐えられるのかという範囲です。耐荷重はつっぱり棒のパッケージなどに記載されているので、よく確認しておきましょう。注意点として耐荷重は、規定内のどの長さに引き伸ばしても一定というわけではありません。
記載されている耐荷重は、つっぱり棒が最短の状態時の数値です。長く引き伸ばすほど耐荷重は小さくなります。つまり強度が落ちるわけです。この点をふまえて使用してください。
受け手の強度に問題がある
つっぱり棒を設置する前に確認するべきことがあります。つっぱり棒の設置場所となる、受け手の壁などの強度です。しっかりとした受け手でないと、つっぱり棒を支えられません。
受け手が薄い壁の場合には、つっぱり棒の突っ張る力を支えきれずに負けてしまい、穴が空いてしまう恐れがあるので気を付けてください。また、受け手の強度だけでなく材質も重要です。タイルのように摩擦が活かされない受け手だと落下しやすくなります。
突っ張り棒が落ちないようにするためのポイント
①支える
つっぱり棒を支えている力は、受け手となる壁などの設置面だけにかかります。片方だけでも支えられなくなると落ちるのです。この支える力を分散させれば落下を防止できます。支える力を分散させる方法は、つっぱり棒だけに頼らないことです。
つっぱり棒を突っ張らせている状態で、ほかのアイテムを使って支えてあげる方法になります。これは耐荷重の強化にもつながり、収納量を増やすことが可能です。アイテムを活用しましょう。
②摩擦を活かす
つっぱり棒は受け手側に向かって押し出す力だけで、固定しているわけではありません。受け手との設置面に生じる摩擦の力も、固定するための重要な要素です。この摩擦力を強化するためには、ほかのアイテムを加えます。
つっぱり棒と受け手側の間に、摩擦力のあるアイテムを挟むのです。この方法を活用すれば、そのままでは摩擦が弱い受け手に対しても、つっぱり棒を設置できます。より場所を選ぶことなくつっぱり棒が利用可能です。
③縮ませない
つっぱり棒は軸をまわして伸ばしたり縮めたりします。設置する際は、縮んでいる状態から少しずつまわし伸ばして突っ張らせていきます。このまま固定されていればよいのですが、自然と縮む方向へまわっていき突っ張っていない状態になって落ちる場合があるのです。
勝手に軸がまわらないよう固定することで、この落下パターンを防止できます。防止方法は留め具など、ほかのアイテムを使うことです。身近なアイテムも活用できます。
突っ張り棒を落ちにくくするアイテムたち
①つっぱり棒
突っ張り棒を下から支える
つっぱり棒の支える力を分散させる簡単な方法は、ポールなどを立てて下から支えることです。立てたポールの上に突っ張り棒をのせるようにします。
これでつっぱり棒に物を引っ掛けたり吊り下げたりして重要が加わっても、突っ張る力だけでなく下のポールも負担を支えてくれるのです。
ほかの突っ張り棒で支える
つっぱり棒を下から支えるために最適なポールがない場合は、ほかのつっぱり棒で代用可能です。ちょうどよいサイズまで引き伸ばしてしっかりと固定させポールにします。それを使っているつっぱり棒の下にくるよう設置してください。
②すのこ
すのこの構造を活かす
すのこは木材がすき間を空けて並んでおり、裏側からゲタという別の木材で固定している構造です。これをつっぱり棒が落ちない工夫に活かせます。すのこはホームセンターで購入可能です。小さいサイズでも十分なら100均ショップでも販売されています。
すのこで突っ張り棒の落下防止
すのこの構造を活かしたつっぱり棒の落ちない工夫は、すのこのゲタを利用します。受け手側にすのこを立て掛けて、そこへつっぱり棒を突っ張らせ、設置面の下へゲタが当たるようにしてください。支える力が分散されます。
③ワイヤーネット
ワイヤーネットに引っ掛ける
ワイヤーネットは網目状になっているアイテムです。つっぱり棒の受け手となる両側の壁へ立て掛け、網目につっぱり棒を入れてから突っ張らせてください。そしてワイヤーネットとつっぱり棒を留め具で固定します。
留め具は結束バンドで大丈夫です。つっぱり棒を入れる網目は、両側のワイヤーネットで同じにするとズレずに設置できます。
便利に使えるワイヤーネット
ワイヤーネットの網目へつっぱり棒を入れることで、支える力がワイヤーネットへ分散されます。そしてつっぱり棒が落ちることを防止できるのです。また、ワイヤーネットの空いたスペースを使って壁掛け収納ができます。つっぱり棒との収納とあわせて便利に活用可能です。
突っ張り棒の落ちない工夫④耐震マット
耐震マットで摩擦力を強化する
摩擦が生じづらい素材でできた壁に、そのままつっぱり棒を突っ張らせても滑って落ちることがあります。壁とつっぱり棒の間へ耐震マットを挟むと、摩擦力が上がって固定を強化することが可能です。留め具などを使わずに利用できます。
壁を保護する耐震マット
耐震マットは摩擦力を強化するだけでなく、つっぱり棒が当たる部分の壁面を保護してくれます。賃貸では跡が付くことを防ぐため強く突っ張らせられません。耐震マットを挟めば保護されるため、跡が付くことを気にしないで突っ張らせる力を強化できます。
突っ張り棒の落ちない工夫⑤ファンデのパフ
あまったパフを活用する
先項でご紹介した耐震マットは100均で購入できます。なので簡単に用意できますが、その前にいらない物を有効活用しましょう。ファンデーションのパフがあまっているなら、これをつっぱり棒の固定強化に使うのがおすすめです。
意外と効果的なパフ
ファンデーションのパフも意外と、つっぱり棒の固定強化に効果的です。耐震マットと同じように、壁とつっぱり棒の間へ挟んで使います。留め具は必要ありません。もちろん壁に跡が付かなくなる効果も期待できます。
突っ張り棒の落ちない工夫⑥吸盤
吸盤でくっつかせる
これまでつっぱり棒を支える力の分散や摩擦力の強化により、落下を防止する方法をご紹介してきました。これらとは違ったアプローチで、つっぱり棒を落下させない方法が吸盤です。つっぱり棒の両はしに吸盤を取り付けてくっつかせます。
摩擦力のない壁に最適な吸盤
タイルなど表面に凹凸のない素材に対して、吸盤は強力にくっつきます。こういった素材の場所なら吸盤は最適です。でも凹凸のある素材の場合、吸盤はくっつきません。
突っ張り棒の落ちない工夫⑦専用グッズ
落下防止の専用グッズを使う
「突っ張り棒落ちない君」という突っ張り棒の落下防止グッズがあります。支える力を分散させる留め具のようなグッズです。このグッズはホッチキスを使ってとめるため壁に穴が開きます。目立たない小さな穴ですが、特に賃貸の場合は使用しても問題がないか確認をとりましょう。
まとめ
落ちる危険性のあるつっぱり棒について解説してきました。つっぱり棒が落下する原因を理解すれば、状況に応じて固定を強化し落下を防止することが可能です。その防止策には留め具などいろいろなアイテムを活用します。
壁と壁や天井と床だけでなく、クローゼットの中などさまざまな場所に有効です。留め具により固定を強化すると、耐荷重が増してたくさんの物や洋服などを収納できます。落下防止の工夫を試してみてください。
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今回は突っ張り棒の落ちない工夫について解説しましたが、突っ張り棒の収納術についてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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