自転車タイヤの空気が抜ける
空気を入れてもまたすぐ抜ける…なんてケースは自転車にとっては良くあることです。パンクしてないのにそうなるのはどこか悪い場所がある証拠。では、その原因というものはどのようなものなのでしょうか。
実は、自転車の種類や走行する道の状況や日々の使い方などが原因になります。その結果「パンクしてないのにタイヤの空気を入れてもすぐ抜ける」ということになるのです。
悪徳修理屋に注意
パンクしてないのにも関わらず、空気を入れても2~3日ですぐ抜ける、というような状態になれば必ず自転車修理屋に持っていきますよね。
そのとき、良心的な自転車屋であれば適切な処置を施してくれますが、悪徳な修理屋はパンク箇所をでっち上げ、さらに空気挿入口のバルブを意図的に緩めるという行為をします。
こうすることで、タイヤから空気がすぐに抜けるように仕向け、タイヤ自体を磨耗させるわけです。タイヤ交換は場合によっては5000円前後かかることもあり、ユーザーにとってはそこそこの出費です。ですので修理後には、必ずバルブをチェックしましょう。
自転車タイヤ比較その1:ビーチクルーザー
ビーチクルーザーは、砂浜なども想定された自転車です。当然ながら街乗りにも適しています。最近になって一般化してきた種類の自転車なので、空気を入れてもすぐ抜けるという話はそこまで聞こえてきません。
ビーチークルーザーは一般的なママチャリと部品が共通していることも多く、バルブなんかもその具体例といえます。しかし、虫ゴム部分はブランドによっては一般的に売られているものだと対応しない場合があります。
空気が抜ける事は無いが
普通の自転車に比べるとタイヤが太いのが、ビーチクルーザーです。そのためタイヤ自身が結構丈夫なので「パンクしてないのに空気を入れてもすぐ抜ける」ということはあまり無いのです。
ですが、場合によっては破損しやすいというものも存在します。その原因は、部品です。先述のように、ビーチクルーザーは普通の自転車と部品が共通するというケースが多いです。
これを交換し改造するのがビーチクルーザーの楽しみでもありますが、規格外の部品を使用してしまうと、タイヤの太さとあわないのでスポークが何本も外れて、タイヤがゆがんでしまいパンクしやすくなるということがあるのです。
自転車タイヤ比較その2:ママチャリ
利用者の最も多いママチャリは、「パンクをしていないのに空気を入れてもすぐ抜ける」という声が多いです。
原因として考えられるのが、タイヤ全体、例えば細かい部分ですと虫ゴムやバルブが量産されたもので、さらに安価なのでそこが腐食しがちということが考えられます。その腐食した部分が空気の漏れを生み出してしまうというわけです。
しかし修理そのものもママチャリであれば非常に安価ですし、そもそもママチャリ自体も安価なので調子が悪くなると買い換えるという選択肢もあります。
空気が抜けるという声が多い
先ほどあげた原因のほかに、素人修理によって劣化が進むということも考えられます。
パンク一つとって見てもタイヤ修理におけるプロと素人の差は歴然です。
完全に修理し終えたとしても、小さい穴から空気が漏れ、その穴が少しずつ大きく広がりパンクするということもあるのです。そういった小さい穴を見逃し「パンクしてないのにな」と放置していると、パンク以上のタイヤの破損につながります。
自転車タイヤ比較その3:マウンテンバイク
マウンテンバイクは、自転車の中でもトップの頑丈さを誇ります。そのためパンクしてないにも関わらず、空気を入れてすぐ抜けるというトラブルには縁遠い自転車なのです。
通常の走行に加え、スタントのようなアクションにも耐えうる構造になっているのでタイヤはもちろんバルブや虫ゴムに至るまで頑丈さはすさまじいものがあります。
そもそもマウンテンバイクは、パンク自体滅多にしない自転車ですので安心感もあります。
使い方次第では空気が抜ける
しかし、そんなマウンテンバイクであっても「パンクしてないのに空気を入れてもすぐ抜ける」という状況下に置かれてしまうということがあります。まず考えられるのが、タイヤのある部分から空気が漏れてしまってるというケースです。
その原因はバルブにあります。激しいアクションを繰り返すことでバルブが緩んでしまい、空気が抜けてしまうというわけです。
あるいは「バルブのナットをあえてゆるめる」という使用方法は空気が漏れる原因なんです。なぜかバルブ部分のナットをあえて緩めるという人が結構居るのですが、故障の原因になりますのでしっかりと締めましょう。
自転車タイヤの空気が抜ける原因と道1:アスファルト
道路というとアスファルトで舗装された道が今や定番です。しかし、このアスファルトがパンクしてないのにすぐ抜ける状態を引き起こすのです。アスファルトは、黒い色をしています。ですので太陽光を吸収し高温になります。
するとその熱がタイヤに伝わり、劣化が進むというわけです。修理としてはタイヤ交換が基本ですが、バルブですとか虫ゴムを交換するだけで良いという場合もあります。空気を入れても、パンクしてないのに空気が漏れているのを感じる時は注意しましょう。
自転車の種類にもよる
アスファルトは「パンクしてないのに空気を入れてもすぐ抜ける」といったタイヤ劣化の原因になるとは言いましたが、それはすべての自転車を指しているわけではありません。一番影響を受けるのは、やはりママチャリでしょう。
ママチャリはあくまでも3~4キロ圏内の走行を想定して作られているものが多いです。
ですので、アスファルト上を長距離を走行するだけでも劣化スピードは早まります。今は中古なら5000円代のものもありますし、故障したら修理せずに買い換えるという人も多いです。
ですがそもそも走行中に故障してしまうということ自体が危険ということをよく覚えておいてください。
自転車タイヤの空気が抜ける原因と道2:凹凸
画像のような、道の凹凸というのも「パンクしてないのに空気を入れてもすぐ抜ける」というトラブルの原因になります。
こういったデコボコした道の上を日常的に走っていると、バルブが緩みやすくなります。それに気づかず走行していると、虫ゴムが破れてしまい修理が必要になるというわけです。
それだけでなく、タイヤそのものが劣化していくので大変危険です。ですのでこういったデコボコ道は避けて走行しましょう。
特にルック車は注意
マウンテンバイクやロードバイクには、ルック車というものがあります。その名の通り、見た目だけのものです。ですので機能性が低く、こういった段差に対する耐性は無いのです。
自転車タイヤの空気が抜ける原因と道3:砂道
砂道というと、一見するとそんなにタイヤ劣化の原因にはならないようなイメージがあります。しかし、こういった砂道は「舗装されていない」ので小石などがむき出しの状態です。
これらがタイヤを傷つけてしまい、結果的に空気の漏れにつながる場合があります。また、こういった小さい石が虫ゴムを傷つけてしまうということもあります。また、砂道はガラス片などを見えにくくするので実は危険が多いともいえるのです。
散歩用の道に、砂道は多い
とは言うものの、「いまどきアスファルトで舗装されていない砂道なんて多くは無い」と思われる方も多いかと思います。しかし、実際には「あえて」砂道にしているという場合があるのです。
それが、散歩コースとして作られた道です。木々が生い茂った散歩コースは、自転車での走行の定番です。自然を感じるように作られているのでアスファルトで舗装されていないケースが非常に多いです。
キャップの紛失に注意
こういった道を日常的に走行していると、虫ゴムが根元から腐食していくのです。あるいは安定した走行が出来ないのでバルブのキャップが外れて紛失してしまった結果空気が漏れる原因となります。
そして、空気がすぐに抜けるように感じます。するとしょっちゅう空気を入れてもすぐに抜け、パンクかを調べてもパンクしていないのに抜ける、そんな日々を過ごす結果になってしまうのです。
自転車タイヤの空気が抜ける前にミゾをチェック
空気が漏れてしまう原因は虫ゴムのキャップのはずれや根元の緩みだけではありません。
もちろん普段の走行で虫ゴムの根元が緩んだりキャップを紛失してしまったりということが原因の中では多いですが、それ以上に「タイヤの限界を超えた走行」というのも良くあるのです。
溝がほとんど無い状態で走行しているとそこから空気が漏れてしまい、タイヤの劣化につながります。これは虫ゴムの根元から劣化してしまうというトラブルを引き起こしたり、また事故の原因にもなるので非常に危険です。
スリップの危険も
タイヤの溝が無くなると、摩擦が無くなります。摩擦が無いと車と同じように、特に雨の日などは滑ってしまいやすくなるのです。これは最早、空気漏れを超えたトラブルで事故の危険性すらあります。
自転車は災害時に乗らない
台風に地震と、現在日本は二つの災害被害に直面しています。こういった時、自動車ですと渋滞などに捕まってしまうので自転車で移動しようという人も居るということを知りました。しかし、絶対にやめたほうが良いです。
私は今回の台風21号の被災地に住んでいる人間ですが、どこかの建物の外壁や木片、細かいガラスが散乱しているような状態です。
今現在は自治体が災害ゴミを回収しきれいになりましたが、そうなる前の状態の道路を自転車で走行すると、タイヤの劣化に繋がります。
パンクしないタイヤなら?
パンクしないタイヤであれば大丈夫な気もしますが、実は良くありません。タイヤにガラスなどが刺さったままになるので、やはりタイヤが劣化してしまうのです。さらに言うと、パンクしないタイヤは修理が非常に大変ですので画像のような被災状況の中で走行するのは避けましょう。
自転車購入時の注意点
最近ではネットサイトで自転車を購入するという人も多いですが、悪質なサイトですとタイヤの状態が悪い状態の自転車をそのまま送りつけてくるというケースもあります。特に海外ブランドのものを個人輸入しているようなところですと、タイヤそのものが歪んでしまっており、劣化が早いため空気が抜けやすいということもあります。
レビューやSNSをチェック!
そういった悪質サイトに引っかからないためにも、SNSなどで利用者のレビューをチェックしましょう。とは言うものの、良い点がひたすら上げられているサイトを利用すれば良いというわけではありません。
逆に、トラブルに巻き込まれた人の投稿を確認しどういう結果になったのかをチェックするのです。
そうすることで、例えば購入してまだ日が浅いのに空気がすぐ抜ける等の不具合に対してどう解決したのかを見ることで、そのサイトが本当に良心的なサイトなのかがわかるというわけです。
自転車タイヤ、どのくらいの頻度で抜けるのが正常?
自転車は乗っていなくても空気が抜けていきます。ではどのくらいの頻度で「あっ、抜けてるな」となるのが正常なのかといいますと、大体2週間に1回のペースですね。もし数日に1回のペースで空気が抜けていると感じるのであれば、それはタイヤに異常があるといえます。
ロードバイクなどスポーツ用の場合
走行距離が長いロードバイクや激しい動きをするマウンテンバイクの場合、頻繁に利用するのであれば空気が抜けるペースは早いです。これらの自転車であれば、数日に一回は確認したほうが良いでしょう。
自転車タイヤの裏側と空気が抜ける現象の関係性
タイヤの劣化に伴う空気の漏れというのは、タイヤの裏側に生じるトラブルが原因である場合がかなり多いです。タイヤの裏側は、実はメッシュ状の布が張られています。
これが膜のような役目を果たし、チューブやそこに付随する虫ゴムや虫ゴムの根元が護られているのです。
キャップは直接的には関係ありませんが、微量な空気漏れを防ぎタイヤ裏の布とチューブを密着させるのに重要です。この布は、走行するにつれて徐々に劣化していきます。
そして劣化してしまうとすだれ状になり、チューブはもちろんのこと、虫ゴムの根元にも悪い影響が出てきます。こうならないためにもキャップは大切なものなのですが、紛失しやすいのが難しいところです。
タイヤ裏の劣化を見極めるには
タイヤそのものの劣化具合であれば溝を見れば一発でわかりますが、タイヤ裏の劣化は見なければわかりません。ですが、例えば虫ゴムの根元を締めているにも関わらずしょっちゅうぐらぐらしているようであれば、タイヤの裏側を確認しましょう。
根元は、タイヤの裏側が劣化してしまったときの影響をすぐに受けてしまいます。また空気挿入部のキャップが紛失してしまっているようであれば、必ず買いましょう。キャップがあることで、タイヤはより長く使えるようになります。
自転車タイヤの空気の抜ける頻度が上がったら
空気が頻繁に抜けてしまうようであれば、タイヤの内部が限界を迎えている可能性があります。つまりチューブですとか、あるいは虫ゴムといったタイヤ部品です。チューブは、非常に小さい穴が開いてしまうとそこから空気が抜けてしまいます。
また、虫ゴムも劣化によって穴が開いてしまったり、あるいは根元がぐらついてしまうということもあります。
根元以外にも、キャップがしょっちゅう取れてしまうという場合にも注意必要です。キャップが取れやすいということは、空気挿入口がゆがんでしまっているということが考えられます。
虫ゴムの根元やキャップなど細かい部分を見るのも大事
普段の修理やメンテナンスでは、虫ゴムの根元やキャップに至るまでチェックするという人はそんなに居ないかと思います。しかし、こういった細かい部分をチェックすることも非常に大切なのです。
根元がぐらついたまま放置すると、空気が少しずつ抜けていきタイヤの劣化に繋がります。キャップが外れたままでいると、空気挿入口の劣化が進み、空気が漏れる原因にもなるのです。
「たかがキャップ」と思われるかもしれませんが、こういった小さい不具合が、大きな不具合へと繋がってしまうのです。
自転車タイヤの空気が抜ける事と気温
タイヤの劣化は走行する道とも関係が深いことは先ほどご説明させていただきました。ですが、この道と関係が深いのが「気温」です。特に今年のように異常な暑さが続くと、アスファルトの表面がかなり高温になります。
「卵を放置しておいたらゆで卵ができた」という話もあるほど、夏場のアスファルトは高温なのです。
そんな高温なアスファルトの上を走行するということは、自転車のタイヤもまた高温になってしまうということなのです。
タイヤが高温になると、その熱は内部にも繋がります。するとチューブにも不具合が生じてしまい空気漏れが頻発し、パンクしてないのに空気を入れてもすぐに抜けているような感覚を覚えるのです。
夜は安全なのか?
逆に言うと、気温が低い夜だとそのような危険は無いといえます。そのため、夏場になると夜にロードバイクなどで走行を楽しむというライダーが結構居るのです。ですが夜道は自動車との接触など、事故の危険が高まるというリスクもあります。
人通りの少ない道であったとしても、歩行者との事故も考えられます。そのため夜に走行する際は、タイヤに対するリスクはあまりありませんが事故のリスクが上がるということを念頭に入れておかねばなりません。
自転車タイヤの空気が抜ける件に関するまとめ
今回は、自転車のタイヤにおけるトラブルについて書かせていただきました。自転車のタイヤというのは、思った以上に劣化スピードが早かったりします。
私自身も、タイヤが故障している状態なのを知らず自転車をこぎ続けてしまい、結果タイヤが破れ中のチューブがむき出しになった状態で転倒してしまったということがあります。
幸い周囲に人が居なかったので大きな事故にはなりませんでしたが、もし人とぶつかってしまっていたらと思うと、今でもゾッとすることがあります。
自転車は近年大きなブームになってきていますが、単にブームに乗っかって自転車を楽しむだけではなく、きちんとタイヤのメンテナンスをして事故にならないことを心がけなければならないのです。
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