ホーザン C-200 ペダルレンチ 自転車 工具
GORIX ハイトルク ペダルレンチ
はじめに
街乗りサイクルに始まり、スポーツ用として広く使われているロードバイクまで、さまざまな用途に使われている自転車です。足でこぐ力を伝える大切な部分であるペダルですが、愛車のペダルを自分で交換出来たら、楽しいですし愛着もわきますよね。
車体のペダルを取り替える方法から、外れず困ってしまったときの対処法まで紹介するので、取り替え時に参考にしてください。
自転車のペダルって外れるの?
車体のペダルを外すことなんて可能なの?と疑問に思う人もいますよね。実はサイクルショップでは、納車の際に車体にその場で取り付けていますし、そのもの自体が消耗品の一つです。
取り替える際に必ず使う工具と手順さえ知っておくことで、街乗り用からロードバイクやMTBまで、どんな車体の取り替えをするときにも、手軽に外して取り替えることができます。
自転車のペダルの外し方を知りたい
車体のペダル部分が簡単に外せるとわかれば、お気に入りの愛車の取り替えをしてみようという意欲がわいてきますよね。長く大切に乗っている人や、趣味でロードバイクに乗っている人ならなおさらです。
さっそく、取り外して取り替えるために使用するツールの種類や、取り外しの手順を紹介していきます。
ペダルを外すのに必要な工具
日常使いも趣味で使うものも車体の種類を問わず、ペダルを取り外すためには、なにかしらの工具を使用します。一口に工具と表現してもたくさんのものがありますね。
取り替える際には、車体用のツールを用意することをお勧めしますが、サイズさえ同じであれば、車体用のツールではなくても外せます。
ペダルを取り替える際に最低限使用する工具であるレンチのことを、紹介させてもらいます。
ペダルを外すためには、15㎜のスパナが必要
ペダルをクランチから取るためにはサイズが15㎜のスパナを使用する必要があります。ネジ山の状態を調べてみると、モンキーレンチでも外せてしまいそうに感じますが、モンキーレンチはグリップ力が低く、回しにくいネジに使うと、ネジに力が伝わりにくいのでオススメできません。
無理にモンキーレンチを使用すると、ひどい場合はネジ山がナメて潰れてしまいます。無理はせずに、車体のために作られているレンチが最適なので、ペダルレンチの使用がおすすめです。
六角レンチを使うペダルの取り外し方については
ロードバイクやMTBといった、車体のタイプ次第では、六角レンチことアーレンキーを使用しないと、取り替えできない仕様をしているペダルが、取り付けられてることがあります。
使用するツールもアーレンキーですが、特殊なものになるので、この記事の後半でまとめて紹介します。アーレンキーを使用しての取り替えをしたい人は、目次から「六角レンチ仕様になっているペダルの取り外し方法」へ、ジャンプしてください。
ペダルの取り外し方
ペダルは、クランクというこいだ時の動力を伝えるパーツにネジで固定し、力を伝えます。これは、子供向けのものから、スポーツ向けのものまで共通の仕組みです。
ネジで固定しているのにいくらこいでも、取れることがないのは、右と左ひとつひとつのネジが、こぐ向きに合わせて取れないように作ってあるからです。
右と左ひとつひとつのネジ山の進行方向が違うので、右と左の脱着時の回し方も違っています。特に、逆ネジを使っている左の方の、回転する向きを間違えたまま力をかけてしまうと、ネジがナメてしまったり、工具が痛む原因になるので気をつける必要があります。
右ペダルの取り外し方は正ネジなので比較的簡単です
最初は右の方を取り外したいときの方法です。根元のネジ山がついている部分を見つけて、動かすためにレンチをかみ合わせます。右の方は正ネジなので、普段目にしているネジと同じ方向に回転すると、同様にに緩んで、締まります。
ペダルの根元部分にある平たい山の部分にレンチをガッチリとかみ合わせ、反対を足や木の角材などを使用して固定し、反時計回りに回転させて取ります。
はじめにネジを動かすときに、力をかけないと回転しないので、車体の後輪側に持ち手が向かうようにかませて、上から下へ力を入れると取り外しが簡単です。
左ペダルの取り外し方は逆ネジなので注意が必要です
左の方では、右の方とはネジ山の流れが逆になっているネジが使用されています。通称「逆ネジ」とよばれるネジがそうです。逆ネジは左回りに回転させると締まり右回りに回転すると取れます。右の方の取り外し方法を参考にしながら、反対側のクランクを固定していきます。
そして、左の方の根元のの平たくなっているところにレンチをかみ合わせ、力を入れて右回りに回転させます。逆ネジは、正ネジと逆方向に回転させる構造になっているので、逆ネジを組み込んである左ペダルは慎重に様子をみながら回転させてください。
右の方と同様に、後輪に持ち手が向くようにレンチをかみ合わせると、上から下へ力を入れて緩めるようにできるので、おすすめの方法になります。
おすすめのペダルレンチ①
ペダルの取り外しや取り付けに便利なので、普段から自転車に乗るのなら1本は、所有していたいと思うペダルレンチですが、どうせ持つなら使いやすいものを選びたいと思いませんか。
まずは、プロのサイクルショップや、ロードバイクを趣味としている人など、日ごろ車体を点検、修理する人も使う人気の高いC200を紹介したいと思います。
ホーザンのペダルレンチ C200
ホーザン C-200 ペダルレンチ 自転車 工具
サイズ | 15×15mm |
---|---|
全長 | 310mm |
ホーザンから販売されているC-200は、昔からプロのサイクルショップや趣味でスポーツサイクリングを楽しむ人など、日ごろから車体の整備、点検をしているプロたちに愛用者が多いペダルレンチです。
昔から愛用者が多いということだけあって、使い勝手も良く、長持ちするのが特徴です。
ペダルレンチの中では値段が高いが自転車屋も使う高品質なペダルレンチ
ホーザンのC-200は、数あるペダルレンチの中でも比較的お値段は高めな部類になります。お値段は高めですが、値段分の品質は確保されており、機能面でも使いやすいです。
車体のメンテナンスのために長く使いたいと考えている人や、多少お金をかけてもいいものが欲しいと考えている人におすすめです。
おすすめのペダルレンチ②
取り外しを楽にしたいけど、そこまで専門的なツールでなくてもいいから、出来れば安く済ませたい人もいますよね。いきなり専門家が使うツールで、うまく扱えるか、不安に感じる人もいるでしょう。
初心者でも比較的安価に購入出来て、扱いやすいペダルレンチを紹介したいと思います。
GORIXのハイトルクレンチ
GORIX ハイトルク ペダルレンチ
全長 | 約370mm |
---|---|
重量 | 470g |
GORIXというメーカーの、ハイトルクレンチは、比較的安価で初心者でも扱いやすいのでおすすめです。性能が優れたアイテムと取り替えをするのにも申し分なく、力も入りやすいレンチです。
持ち手が持ちやすくペダルを外すときに扱いやすい形状
GORIXのハイトルクレンチは、持ち手がしっかりしているので、メンテナンス初心者の人でも扱いやすいのが特徴です。お値段もお手頃なので、とりあえず取り付け取り外しのため1本持っておきたいという方におすすめです。
固くなったペダルも簡単に取り外せるので、家族全員の自転車のペダル交換も手軽に行えます。
六角レンチ仕様になっているペダルの取り外し方法
スポーツで使用する車体などのペダルの中には、ペダルレンチではなく六角レンチことアーレンキーで取り外す仕様のペダルがあります。
アーレンキーで取り付け、取り外しをするペダルの取り外し方法を紹介したいと思います。
工具は普通の六角レンチで大丈夫か
アーレンキーで外すタイプのペダルは、必要なアーレンキーのサイズがペダルによって違います。多いのは8㎜や6㎜です。
通常の六角レンチでも外すことはできますが、ペダルを外すときは力が必要なので、車体のメンテナンス専用のアーレンキーがあったほうが、確実に取り外しやすいです。
ペダルの取り外し方
ペダルの取り外し方は、左右それぞれ、通常の車体のペダルと同じように、ネジ山の流れが異なります。右の方は正ネジ、左の方は逆ネジになっているので、右の方を外すときは、アーレンキーの持ち手が後輪側に来るようにして、上方から下方へ押しおろすようにします。
逆ネジを使用している左ペダルも、アーレンキーの持ち手が後輪側に来るようにセットして、持ち手に上方から下方へ押しおろすようにしてください。
外すときは、反対側を足や木の角材などで固定して行うと、作業しやすくなります。
ペダルが外れない時の外し方
ペダルの取り付け取り外しに必要な工具を紹介して、外し方もわかってもなぜか外れないということがあります。クランクに固定しているネジが、固着してしまっているときです。クランクとネジが固着していると、簡単には外せません。
固着してしまったネジは、ネジの内部の固着を減らしてあげないと、いくら力を入れても外れず、工具もねじも駄目になってしまいますね。固着してしまった、クランクとネジの外し方を紹介したいと思います。
潤滑剤を吹き付けてしばらく放置
ネジが回転しないのは、固着してしまっているからです。固着を外すために、防さび、さび落としの効果がある潤滑スプレーを使います。潤滑スプレーを、固着が気になるペダルのネジの部分に吹き付け30分ほど待ちます。
プラスティックハンマーでネジの部分を軽くたたくと、内部の金属の固着が剥がれすくなるので、プラスティックハンマーがあれば叩いておくといいです。
ペダルレンチを使いペダルのネジを回す
自転車の後輪側へ持ち手を向けた状態でネジにかみ合わせ、回転させます。簡単には回らない場合は、自転車を壁などにしっかり立てかけて、足を使って持ち手を踏みこむなど、体重をかけて回転させてみてください。
少しでも動けば、成功です。取り外して、交換することができます。
ペダルが外れないときにあると便利なもの
固着は、目に見えずに進行します。いざ破損や故障して交換したくなったときにも、固着してしまっていて外れないと困りますよね。
外すために持っていると、便利なものを紹介したいと思います。
シリコンオイルなどの潤滑剤
CRC556などの潤滑剤は、色々な機械や可動部分に使えるので、自転車のメンテナンスだけでなく、色々な場面で便利に使うことができます。
自転車の固着に対しても、効果を発揮してくれるので、ぜひ1本は常備しておくことをおすすめします。
プラスティックハンマー
ゴムヘッドと樹脂ヘッドの2WAYで使えるハンマーです。プラスティックハンマーとは、金づちの叩く部分がプラスティックで出来ているものです。
傷つけにくいので、固着を取るために使うことができます。プラスティックハンマーで、ネジの部分を軽くたたくことで、内部に振動が届き、潤滑剤も浸透しやすくなるので、固着をスムーズにはがせるのです。
おすすめの潤滑剤①
一口に潤滑剤といっても、ホームセンターのプライベートブランドのものからはじまり、各社様々なものが販売されています。その中でも特におすすめで、万能に使える便利な潤滑剤を紹介したいと思います。
KUREのCRC556
呉工業から出ている潤滑スプレー、KURE CRC556は、聞いたり使ったりしたことがある人も、多いのではないでしょうか。車や、バイク、機械を使う家庭には1本は置いてある潤滑スプレーです。
車体のメンテナンスにも使用できますし、いろいろなものの潤滑剤としても使えるので、一家に1本は常備しておくのがおすすめです。
様々な作業に使えるシリコンオイル
KURE CRC556は自転車の潤滑だけでなく、様々なことに使えます。一例として、さびてしまったチェーンなどのさび落としとして使うこともできますし、放置していて動きにくくなった車体のブレーキの固着を取るためにも使えます。
使用時に注意しなければいけないのは、グリスではないので、固着や錆をとった後、拭き取ってグリスアップをする必要があることです。
おすすめの潤滑剤②
固着を取るために、使用されている潤滑剤は、ほかにもあります。これから紹介する潤滑剤は、ロードバイク乗りなど、車体を自分でメンテナンスする人が、使っていることが多い潤滑剤です。
ワコーズのRP-Cラスペネ
和光ケミカル社、ワコーズから販売されているラスペネという業務用潤滑スプレーは、KURE CRC556に比べるとお値段は高くなりますが、自転車屋やロードバイク乗りに愛用者が多い潤滑スプレーです。
業務用と銘打っているだけに効果も高いのですが、家庭で使用するには、お値段が高めなので、車体のメンテナンスをマメに行う人や、愛車にお金を惜しまない人向けです。
高い品質と浸透力でプロアマ問わず、自転車のメンテナンスをする人に人気です。
自分で自転車のメンテナンスをする人に愛用者が多い潤滑剤
ワコーズのラスペネは、業務用と銘打っていることもあり、プロにも愛用者が多く、その潤滑浸透力には定評があります。
プロが使っているのを知って、使うようになったという人も多く、ロードバイクなど趣味でこだわっている人が、良く選ぶ潤滑剤です。
自転車のペダルが外れない原因は
いざ、ペダルを外そうと思ったら、外れない、そういった時は困りますよね。特に日常の移動手段として利用している人は、できれば、スムーズに交換したいと思いますよね。
固着はなぜ起きてしまうのでしょうか。固着の原因を探っていきたいと思います。
力を入れているのにペダルが外れないのは固着が原因
ネジの向きに合わせて、しっかり回転させているのになぜかにネジが回転しないときがありますね。それは、内部で固着してしまっているからです。
固着によって、滑りが悪くなり、力をかけても外れなくなるのです。
固着はどうして起きるか
固着が起きる原因は様々です。しかし、多くの場合は、取り付け時にグリスを塗る、グリスアップをしていないため、さびなどがつき固着してしまうのです。
交換をするときは、取り付けの際にグリスアップをして、固着を防ぐことも忘れないようにしましょう。
固着したペダルを外すときの注意点
固着したペダルを外すときには、注意点があります。固着の再発や、車体のトラブルを減らすためにも注意点を守って、メンテナンスをしましょう。
潤滑剤を使った後はグリスアップを
取り外した後は、また取り付けなくてはいけません。取り付けたあと、取り外す際に、固着しないように、新しいものを取り付ける際には、ネジ部分にグリスを塗って、グリスアップすることを忘れないでください。
自力で外れないときは自転車屋を頼ることも大切
どうやっても固着したペダルが動かないときは、諦めてサイクルショップのプロを頼ることも大切です。無理に外そうとして、ネジがナメてしまったり、怪我をしてしまってからでは手遅れです。
手に負えないと思ったらプロに任せるのも、車体への愛情です。
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