SHIMANO PD-ED500 SPDロードペダル
シマノ PD T400 SPDペダル
BBB BPD-61
シマノ PD-T421 SPDペダル
シマノ PD-M520
シマノ PD-M324 片面SPD
HEPINGJIANGENBO MTB ペダル
Funn リッパー
GEWAGE 自転車 spd ペダル
SPDペダルとは?
シマノが送り出すビンディングシステム:SPD(SHIMANO Pedaling Dynamics)
ビンディングペダルには、さまざまなメーカーも種類もあります。SPDは「SHIMANO Pedaling Dynamics」の略称。他のメーカーでも互換性のあるものを出していますが、ここでは、店頭でも手に入りやすいシマノの製品を中心に比較し、選び方のポイントを確認していきます。
ビンディングとは?
自転車でのビンディングは、「ペダル」と「シューズの底」を固定させる役割があります。スキーのビンディングをもとに、原型が作り出されました。 ビンディングでペダルとシューズを固定させることにより、ペダル・シューズ間での「ズレ」や「滑り」をなくし、よりペダルを踏みやすくさせます。
ペダルから足が踏み外れて怪我をする心配もなくなるので、自転車に慣れてきた方のステップアップにはもってこいではないでしょうか。
ビンディングペダルのメリット・デメリット
SPDペダルは、「ビンディング」によりペダルとシューズを固定し、ライディングでのペダルの回転をスムーズにさせる働きがあります。
よく「引く力」を利用してペダルを回しやすくする、という説明を目にしますが、「引く」というよりは「回転させる上で固定されているほうが楽」という印象が強いかと思います。
正しいペダリングをするとき、固定されている状態が有利だということは、実際に体験するとわかるはずです。メリットは、正しくペダリングしたときにわかるので、ぜひ体験してみてください。
デメリットは、「慣れるまで怖い」というところですが、慣れてしまえばメリットの方を強く感じられるので、あってないようなものと言えるでしょう。
SPDペダルの3つの基礎知識
ここでは、SPDペダル(ビンディングペダル)の基本構造を確認しておきましょう。選び方に迷った時、何が必要か把握しておくことで、スムーズに比較検討できるはずです。
基礎知識1.SPDペダル本体
ペダルそのものを取り替える
SPDペダルを導入する場合は、まずペダルそのものを取り替える必要があります。シューズと固定できるように設計された専用のペダルを取り付けることで、ビンディングとしての基本形となります。
実は用途によって、種類もさまざまなので、選び方の基本としては、まずペダルの種類から比較してみるのがおすすめです。
基礎知識2.クリート
「ペダル」と「シューズ」を固定するためにシューズ側に装着するもの、それが「クリート」です。シューズの底、足指の付け根のあたりに取り付けます。ビンディングの構造上、クリートがなければ、シューズはペダルに固定できません。小さくはありますが、なくてはならない重要なパーツです。
SPDペダルとシューズの付け外し
SPDペダルにシューズを固定させる場合は、クリートとペダルの金具部分をあわせ、「カチっ」とはめ込む感覚で簡単に取り付けできます。逆に、外すときは足をひねるようにすると、簡単に外れる仕組みとなっています。
シマノのSPDペダルのクリートは、取り付け方外し方のうち、「外し方」を2種類に分けてクリートを展開しています。ここも選び方のポイントとなるので、ぜひ確認してみてください。
シングルリリース
「外側にひねる」と外れるタイプのクリートです。動作がひとつだけなので、外し方さえわかれば特に問題なく使用できるでしょう。
マルチリリース
「外し方が複数ある」タイプのクリートです。とにかく外すのが楽なので安心。信号待ちでの着脱が多くなる、街乗りにおすすめと言えるでしょう。
ただし、さまざまな角度に外せるため、安定感はシングルに比べ劣る面も。シングルかマルチか、クリート自体はそんなに高くないので、実際に購入して比較してみるのもよいかもしれませんね。
基礎知識3.SPDペダル専用シューズ
クリートは通常、普通のスニーカーなどには装着できません。ネジでクリートを固定するので、専用のシューズが必要となります。
もちろんシマノでも何種類かモデルが出ていますし、他メーカーでも互換性のあるシューズを販売しているところもありますので、シマノ以外のメーカーも確認し、比較してみることもSPDペダル検討の楽しみとなるでしょう。
SPDペダル選びに失敗しないための3つのポイント
ここまで基本を確認してきましたが、シマノのSPDペダルとひとくちにいっても、さまざまな種類が存在します。選び方で迷う前に、ここではSPDペダル、ペダルそのものの種類について、確認・比較していきましょう。
ポイント1.SPDペダルの種類
SPD/クリッカー
今回の主役。付け外しがしやすいビンディング構造、クリートがシューズ底にある溝にしっかり収まり、歩行にも影響を与えない作りで、多くのサイクリストの支えとなっています(クリッカーは「ポップアップ」と呼ばれる構造で、特に着脱しやすいモデルとなっています)。
他のメーカーからも、同じ構造のものは販売されていますが、シマノのSPDペダルが、日本でもっとも利用されているといっても過言ではないでしょう。
また前述の通り、互換性のある製品を他メーカーも製造しています。特にシューズにおいては、シマノ以外の選択肢もあり、比較の際にはそのあたりも、ぜひ参考にしてみてください。
SPD-SL
レースにおいて、最高のパフォーマンスを発揮させるためのビンディングペダル、シマノ「SPD-SL」。その姿かたちは「SPD/クリッカー」とは、まったく違います。
軽量化とパワー伝達を目的としたペダルの形状、張り出したクリート(歩けることは歩けますが、クリートが大きく靴底から出っ張るので、とても歩きづらいです)。
「目標はレース出場!」、また一般では「ヒルクライムでタイムを出したい!」という方は、ぜひ軽量でしっかりと踏み込めるSPD-SLを選んでみてください。そこまでではないかな、という方はまず手始めに「SPD/クリッカー」を選んでみるのはいかがでしょうか。
ポイント2.利用シーン
通勤
毎日の通勤で、少しでも快適にペダルをこげれば、この上ないことでしょう。シューズのデザイン性を考えると、そのまま仕事場に行けるようなモデルは少ないかもしれませんが。SPDと通常使用の使い分けができるペダルもあるので、その点も考慮してペダルを選んでみてはいかがでしょうか。
また帰りのことも考慮すると、暗い道を走行することになると予想できるので、反射板付きの種類を選択肢として、取り入れてみるのもいいかもしれません。
旅/ツーリング
「自転車」に乗り、自分の力で目的地まで。そして訪れた先では「徒歩」で観光や食事も楽しみたい。そんな方にこそ、SPDペダルはおすすめです。
ビンディングで固定されることで脚への負担も軽減し、その分訪れた土地では、徒歩でおもいっきり散策もできる。旅を目的とする場合、観光するための体力も計算に入れておいた方がよいかもしれません。
より軽量なものを選んで脚への負担を和らげたり、道中の部品トラブルを予測して、SPDと通常使用可能(フラットペダル)なタイプを選んでみたりと、状況を予測した選び方も必要になることも。
ご自身がどのようなツーリングを目的とするか、確認しながら選ぶのもまた楽しみの一つでしょう。
街乗り
基本は、生活の足として自転車を利用される方にも、SPDペダルは最適です。日々のお買い物、ちょっとコンビ二まで。少し遠くのショッピングセンターに、お気に入りのカフェに自転車で。シチュエーションはさまざまですが、この場合「ちょこっと使い」もできる種類が最適でしょう。
SPDペダルには、片面がSPD用、もう片面がフラットで、通常使用が可能なデュアルタイプが多く用意されています。
たまの遠出をするときはSPDで快適に。夏にサンダルでちょっとだけ自転車に乗りたいときはフラットな面で。街乗りする際は、このデュアルタイプが活躍しそうですね。
ポイント3.デザイン
ロードバイクやクロスバイクの購入時、デザインにこだわって選ばれる方が多いと思います。せっかく選んだ自分好みの自転車、せっかくならパーツのデザインもこだわりを持ちたいものですよね。
反射板はペダル以外にもつけられますし、フラットな面が付いていなくても、ちょっとこぎづらいだけで乗れないということではないので、「SPDは使いたい、けどデザイン性はもっと考慮したい」という方は、デザイン一本にこだわってみる選び方もありではないでしょうか。
初心者の方に◎両面ともにSPD対応のおすすめ2モデル
ペダルの「面」を気にせずにスタートできる
両面がSPD対応の種類はSPD初心者、またブルベなど長距離を走りたい方におすすめです。「どっちがSPD付いている面だろう・・・」と考えなくてもカチッとはまる。走り始めがとっても安心で楽なタイプです。
普通の靴では使い辛い
両面ともSPD対応なので、普通の靴で踏むのは、かなり違和感があると思います。また靴底とのグリップを高める構造にもなっていないので、普通の靴で乗る場合は、注意して乗ってください。
長時間こぐと、SPDの金具が足裏にあたって痛みが出るかもしれません。比較する際は、このあたりもポイントとなりそうです。
おすすめSPDペダル1.PD-ED500
SHIMANO PD-ED500 SPDロードペダル
クロモリ素材の耐久性のある両面SPDペダル。比較的安めの値段設定と、外しやすいマルチリリースに対応しているSM-SH56が付属しており、初めてのSPDペダルにぴったりのモデル。何かと予算のかかる自転車用品、少しでも手軽にペダル交換したい方におすすめ。
おすすめSPDペダル2.PD-T400
シマノ PD T400 SPDペダル
「クリッカー」と呼ばれる脱着しやすいシリーズ。反射板付きで夜道での視認性をアップ。また「ポップアップ」と呼ばれる構造により、ビンディングの取り付け方が簡単になるよう工夫された機能が、初めての使用をサポートします。
PD-ED500と同様、マルチリリースのSM-SH56が付属。付け外しともに簡単、頻繁に信号待ちがおきやすい街乗りに最適なモデルです。
ロングライドに◎軽量にこだわったおすすめ2モデル
レースモデルと変わらないほど軽量
長時間のライディングに挑戦したい。その場合、ほとんどの方が車体の軽量化を一度は考えるでしょう。疲労が溜まるほど、特に足回りの部品に対しての重量感が著しく感じられるはずです。
軽さは、あなたのライディングを一つ上へと引き上げてくれるでしょう。降車時の歩行も、走行時の軽量感も確保したい方におすすめです!
おすすめSPDペダル1.GE-162
GEWAGE 自転車 spd ペダル
カラーバリエーション豊富なSPDペダルをお探しの方には、こちらのアイテムがおすすめ。ブラック、ブルー、レッドの3色から選択できます。また、片面ビンディングと両面ビンディングから選べるので、お好みに合わせて購入してください。
負荷を均一に分散させてくれるSPDペダルとなっており、テンションの調節を行えます。そのため、こちらのSPDペダルを使用する際は、ご自身に合わせて調節しましょう。
おすすめSPDペダル2.PD-R97P
PD-R97P
安価で購入できるSPDペダルをお探しの方には、こちらのアイテムがおすすめ。4000円程度と非常に安い価格で購入できるので、試しにSPDペダルを購入したいという方にも適しています。
また、こちらのSPDペダルは、踏み込む部分を広く作ることで、踏み込みやすくなっているのが特徴的。SPDペダルとして全体のバランスがいいため、気になるという方は、ぜひこの機会に購入してみてください。
フラットペダルも使用可能!デュアルタイプおすすめ3モデル
ビンディングを使用したい気持ちもあるけど、普通に乗れるようにもしておきたい、そんなあなたのこだわりを叶えてくれるシマノのデュアルタイプのペダル。
SPD/フラットの面を使い分けることで、街乗りに最適のパフォーマンスを発揮、またSPDに不安のある方も選び方に迷ったら、このタイプを選んでみるのもよいのではないでしょうか。
おすすめSPDペダル1.BPD-61
BBB BPD-61
デュアルタイプの中でも軽量のBPD-61。遠くに行くときもあなたの脚に負担をかけず、日々のライディングではフラット面を活かして、街中を自由気ままに。汎用性の高いモデルとなっています。
またニードルベアリングを採用しているため、自転車をこぐ時の足にかかる力を軽減し、軽い力で進みやすいことも特徴です。テンション調整機能搭載により、さらに細かく走りたいシーンや状況に合わせて調整できることも魅力でしょう。
おすすめSPDペダル2.PD-M324
シマノ PD-M324 片面SPD
ペダルといえばこんな形、という見た目のPD-M324。比較的重量はありますが、フラット面のグリップの強さは、PD-A530よりも上かもしれません。
形状が他のSPDと若干異なるので、ペダルの形状にこだわりたい、車体のデザインに合わせたい方にはおすすめ。マウンテンバイクへの使用もよいのではないでしょうか。
おすすめSPDペダル3.PD-T421
シマノ PD-T421 SPDペダル
ポップアップと呼ばれる、ビンディングの着脱がしやすい機能をもったクリッカーシリーズのデュアルタイプペダル。反射板が付き夜道のライディングをサポートします。ロングライドにSPD側を、フラット面は通勤時を、などプライベートにも通勤にも自転車を利用される方におすすめです。
ちょっと違ったモデルでアレンジ!MTB用SPDペダルおすすめ4モデル
通常のSPDペダルで気に入るものがない方は、MTB用のペダルも比較の対象にしてみてはいかがでしょうか。ちょっと人とは違う形にこだわって、ペダルを選ぶのもよいかもしれません。デザインにこだわる選び方をされる方にもおすすめです。
おすすめSPDペダル1.HEPINGJIANGENBO MTB ペダル
HEPINGJIANGENBO MTB ペダル
4000円~5000円程度で購入できるMTB用SPDペダルをお探しの方には、こちらのアイテムがおすすめ。ペダルタイプは、両面SPDペダルとなっており、初心者にもおすすめのアイテムとなっています。
また、こちらのMTB用SPDペダルは、耐久性が高く、愛用するのにピッタリ。全体的に丸みを持たせることで、足が落ちてしまったときの怪我を防止します。ぜひこの機会に購入してみてください。
おすすめSPDペダル2.Funn リッパー
Funn リッパー
カラーバリエーション豊富なMTB用SPDペダルをお探しの方には、こちらのアイテムがおすすめ。カラーは全6色取り揃えられているため、すでにお持ちのバイクに合わせて選んでみてください。
また、こちらのMTB用SPDペダルは滑り止めピンがついており、しっかりとしたグリップ力を発揮します。降りた後も歩きやすい設計のため、気になるという方は、ぜひこの機会に購入してみてください。
おすすめSPDペダル3.PD-M820
PD-M820
スマートなデザインが特徴的な、両面SPDモデル。ダウンヒル用に作られているので、面が広く安定性バツグン。専用のシューズの組み合わせなら、その安定性を最大限引き出せます。乗車時の安定感を求めたい方におすすめ。
おすすめSPDペダル4.PD-M520
シマノ PD-M520
コンパクトな見た目がスタイリッシュ。シマノがMTBだけでなく、ロードサイクリストへもおすすめするPD-M520。軽量で価格帯も低めなので、実はエントリーモデルとしてもおすすめのモデルとなっています。
まとめ
ここまでSPDペダルの比較方法・選び方のポイント・おすすめモデルを確認してきました。ロングライドを目的としない限り、なかなか優先度は上がりにくいパーツのひとつではありますが、クロスバイクやロードバイクを購入したら、ぜひ検討していただきたいパーツのひとつでもあります。
逆にロングライドや、旅/ツーリングを目的として自転車に乗られる方には、ぜひその快適性を実感して欲しいと思います。選び方を把握していただいたうえで、ご自身にぴったりのSPDペダルをぜひ見つけてみてください。