エーゼット 自転車用メンテナンススタンド
KURE(呉工業) 自転車専用チェーンルブドライ
ベッセル ドライバーセット ファミドラ8 TD-800
KTC L型 六角棒レンチ セット HL107
シマノ ブレーキシューセット M70T4 BR-M530
ブレーキは自転車で最も重要な装置
「最近ブレーキが利きにくくなった」「レバーが固い(もしくは戻らない)」なんて状態のまま自転車に乗っていませんか?ブレーキは自転車で最も重要な装置であると言っても過言ではありません。
自転車に乗る人の命を守るとても大事な役割を果たしているからです。上手く作動しなければ、即座に事故につながる可能性もあります。
ブレーキの不調を防ぐために、日頃から調整・メンテナンスを行うようにしましょう!
自転車のブレーキ調整は自分でもできる?
下手にいじると壊してしまう恐れもありますから、調整はプロである自転車屋さんに任せるのが最も確実です。しかし、自転車屋さんが近くになかったり、持っていく時間が取れなかったりといった事情から、頻繁に自転車屋さんに見てもらいに行くのは難しいという人もいるでしょう。
ここでは家でもできるような簡単な調整・メンテナンス方法や、レバーが固い・戻らないなど軽微な不調の直し方について紹介します。
必要な工具も少ないので、ぜひ試してみてください!
ブレーキのパーツと自転車が止まる仕組み
実際にブレーキに触れる前に、その仕組みを理解しておきましょう。自転車のブレーキは主に「ブレーキシュー」「アーム」「ワイヤー」「ブレーキバー」の4つのパーツで構成されています。
レバーを握ると、ワイヤーが引っ張られ、アームが動き、アームの内側についているブレーキシューのゴム部分が車輪にあたり、自転車が止まるという理屈です。
ブレーキの種類はいろいろありますが、基本的にはどれも同じような仕組みになっているので、調整法や直し方も似通っています。
自分でもできる自転車のブレーキ調整方法
家でもできる、ブレーキの簡単な調整・メンテナンス方法、不調の直し方は「清掃する」「油を注す」「定期的な点検」「ブレーキシューの交換」「レバーのアジャスターやネジを調整する」の5つです。
どれもやり方さえ知っていれば、簡単なものばかりなので試してみてください。
調整・メンテナンスに必要な工具は?
ブレーキの調整に必要な工具はあまり多くありません。ブレーキシューの交換まですることになった場合は少し使う工具が増えますが、交換用のブレーキシュー以外は、自転車の調整以外にもよく使うものですから、特別な工具は必要ありません。
軍手
手が汚れたり、怪我したりするのを防いでくれます。ブレーキシューの交換をする場合には、パーツに手の油が付かないようにする役割もあります。
雑巾・タオル
自転車の清掃に使用します。油を注した後に、余計なところについた油をふき取るのにも使います。
自転車用スタンド
エーゼット 自転車用メンテナンススタンド
色 | ブラック |
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自転車が倒れないようにするための道具です。なくても作業ができなくはありませんが、あると便利です。特に慣れないうちは、倒れないように気を使いながら作業をするのは大変なため、使うことをおすすめします。
油(自転車用)
KURE(呉工業) 自転車専用チェーンルブドライ
内容量 | 130ml |
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注油用の油を用意してください。自転車用のものがあればベストですが、なければ100円ショップやホームセンターで販売している、機械用の潤滑油でも問題ありません。
ただしスプレータイプのものは使用しないでください。もともと自転車に注してある油を溶かしてしまう恐れがあります。
ドライバー
ベッセル ドライバーセット ファミドラ8 TD-800
サイズ | 16 x 14.4 x 3.2 cm |
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ブレーキシューの交換や、レバーのネジを回すために使います。ネジのサイズに合うものを用意してください。
六角レンチ
KTC L型 六角棒レンチ セット HL107
重量 | 250g |
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ブレーキシューを交換する時に必要となります。ナットのサイズに合うものを用意してください。
ブレーキシュー
シマノ ブレーキシューセット M70T4 BR-M530
ブランド | SHIMANO |
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ブレーキシューを交換する場合、新しいものが必要です。自転車についているブレーキに対応するものを用意しましょう。対応するブレーキシューを調べるためには、ブレーキの型番でネット検索をしてみてください。
製品ページが見つかるはずです。そちらに対応するブレーキシューも載っています。もしわからなければ、自転車屋さんに聞くか、メーカーに相談しましょう。
調整・メンテナンス方法①清掃する
ブレーキの調整は清掃から
汚れは自転車のパフォーマンスを落とす大きな原因です。特に、車輪の汚れはブレーキシューの消耗を早めてしまいます。雑巾やタオルで拭くだけでもかなり汚れは取れるので、こまめに清掃するようにしましょう。
後処理が面倒ですが、時間が取れるときには水洗いもすると、より一層きれいになるのでおすすめです。
水洗いする時の注意点
水洗いをする時には少し注意も必要です。金属部分が濡れたままだと錆びの原因になってしまいます。洗った後はしっかり乾かしましょう。乾かす時に逆さまにして置いておくと、ワイヤーに入った水が抜けやすくなります。
乾かした後、チェーンなどに油を注すのも忘れないようにしましょう。
調整・メンテナンス方法②油をさす
ブレーキレバーが固い・戻らない時の直し方
ブレーキレバーを握ってみて、固い・戻らないという時の直し方は油を注すことです。油を注す場所は、レバーを握った時に、動いて擦れ合う部分。各箇所に数滴ずつ油を注してください。
油を注しすぎると、かえって動きが悪くなることもあるので、注意しましょう。油を注してもまだレバーが固い・戻らないままなら、レバー自体の破損・故障の可能性があります。自転車屋さんに相談しましょう。
油をさしてはいけない場所も
油を注すときに注意してもらいたいのが、注してはいけない場所があるということです。具体的には、車輪とブレーキシューには油が付いてしまわないようにしましょう。
油で滑るとブレーキが利かなくなってしまうからです。もし油がついてしまったなら、水で薄めた中性洗剤をつけた布でふき取りましょう。
調整・メンテナンス方法③定期的な点検
ブレーキの故障を防ぐため、あるいは故障に気づくために点検するポイントは4つ。簡単にチェックできるので、こまめに確認するようにしてください。
ブレーキレバーを握った時の動きは正常か
ブレーキを何度か握って、動きが鈍いところがないか確認してください。動作が鈍い場合は油を注しましょう。
ワイヤーのサビ・破損はないか
ブレーキレバーからブレーキに伸びるワイヤーも点検してください。ワイヤーには金属のワイヤー部分(インナーワイヤー)と、それを保護するチューブ部分(アウターワイヤー)があります。
まずは、インナーワイヤーがチューブに覆われていない部分があるはずなので、そこを見ます。サビていたり、切れかかっていたりしないかチェックしましょう。
次にアウターワイヤーに破損がないか確認します。表面の樹脂が破損していると、中に水が入りサビの原因になります。ワイヤーにサビや破損があると、ブレーキを使った時に突然切れてしまう可能性もあり大変危険です。
自転車屋さんで交換してもらいましょう。
アームは曲がっていないか
走行中の衝撃で、ブレーキアームが徐々に曲がってしまうことがあります。定期的に確認してください。確認方法は、ネットで新品のアームの製品画像を探して見比べるのが分かりやすいです。
曲がっていたらすぐに交換しましょう。
ブレーキシューの状態は?
車輪と接する面(ゴムの部分)に油や砂・埃などで汚れていないか、ゴムが消耗していないかを確認します。すでに説明しましたが、油がついているとブレーキが利かなくなるので、ついていたら中性洗剤も使ってよくふき取りましょう。
また、砂などがついていると、消耗が激しくなるので、これもふき取ってきれいにしましょう。金属片など固いものが食い込んでしまうこともあります。そんな時は、カッターを使うと取りやすいです。
ゴムのすり減り具合を確認する目安は溝の深さです。新品のブレーキシューは溝の深さが2㎜くらいありますが、これが1㎜以下になっていたら交換の合図。大体半年から1年くらい乗っていれば、交換時期が来るはずです。
交換は自転車屋さんにお願いするのが確実ですが、いくつかの工具をそろえれば、家でも十分できる作業です。
調整・メンテナンス方法④ブレーキシューの交換
ブレーキシューの交換はやり方さえ知っていれば意外と簡単です。とはいえすでに紹介した3つの調整法と比べると難しいので、説明を読んでよく分からなければ、無理せず自転車屋さんにお任せしましょう。
それでは具体的な説明に入ります。文章だけでわかりにくい場合は、参考動画を見ながら確認してみてください。
手順①古いブレーキシューを取り外す
まず古いブレーキシューを取り外します。六角レンチを使いナットを緩めて、ブレーキシューとワッシャー(金属の輪っか)を取り外してください。
新しいものを取り付ける時に順番が分からなくならないよう、ワッシャーは一つ一つ外して並べておきましょう。
手順②新しいブレーキシューを仮止めする
次に新しいブレーキシューを取り付けます。ブレーキシューの左右を間違えないように気を付けてアームに取り付け、ワッシャーとナットをはめて軽く固定します。
後でブレーキシューの位置を調整するので、ナットはきつく締めず、手を放しても外れてしまわない程度に仮止めしましょう。
手順③ブレーキシューの位置を調整し、本締めする
ブレーキシューの仮止めがすんだら、位置を調整します。ブレーキシューがリム(車輪の金属部分)と並行になっているか、リムからはみ出ていないかをを確認したら本締めです。
左右交互に少しずつ締めていって、左右均等になるよう微調整しながら締めていきます。
もし片寄ってしまったらアームに付いている小さなネジを回して調整できます。ネジを締めると外側に、緩めると内側に動きます。
またこの時、ブレーキシューがリムに当たるまで締めてしまわないよう注意してください。ブレーキシューとリムの隙間が1mm~2mmほどになるまで締めれば完了です。
1mm~2mmの間隔に調整する時は、薄い板や厚紙などを挟むとやりやすいです。ブレーキシューチューナーという専用の工具も販売されているので、調整が難しい場合には使ってみてください。
調整・メンテナンス方法⑤レバーのアジャスターやネジを調整する
ブレーキレバーには、ワイヤーの張り具合を調整するためのアジャスターや、レバーの位置を調節するための調節ネジが付いています。
ワイヤーが伸びてブレーキが利きにくくなっている場合には、アジャスターを回してワイヤー側に動かすと、ブレーキの利きが強くなります。
アジャスターが固い時はペンチを使いましょう。伸びてしまったワイヤーは戻らないので、アジャスターで調整しきれなくなったら交換しましょう。
調節ネジは締めるとブレーキの位置がハンドルに近づくので、手が小さくて握りにくい人は調節してみてください。
自転車のブレーキ調整が終わったら?
調整が終わったら、必ず正常に作動するかどうか確認してください。タイヤを手で回すなり、安全な場所で走ってみるなりしてから、実際にブレーキをかけてみましょう。
何度か試してみて、毎回きちんと止まるようなら問題ありません。
調整が上手くいかない時は?
直し方がよくわからないままいじってしまうと、さらなる故障の原因になります。今回紹介した簡単な調整方法を試してみてもブレーキの利きが戻らない場合は、自転車屋さんに持って行ってください。
難しいことは、直し方を知るプロに任せましょう。
ブレーキの利く自転車で安全なサイクリングを!
ブレーキは自転車に乗る人の命を守る安全装置です。事故を未然に防ぐためにも、日頃からこまめに状態をチェックしましょう。
また、止まるときに徐々に減速するだけでもブレーキの消耗は軽減できます。無理な運転はせず、安全な自転車で快適なサイクリングを楽しんでください!