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ロープワークを覚えよう!
キャンプではテントやタープを張って寝床や日陰を確保しないといけません。テントやタープの張り方は説明書がありますが、ロープの結び方はどうでしょうか?テントにロープを結ぶときなどはなんとなくでもできてしまうのできちんとロープワークを覚えているという方は多いのではないでしょうか?
最適なロープワークを覚えておく
ロープワークはロープの結び方を何種類も覚えるだけでなく、用途や目的に合った結び方を使うことで解けない結びができ、テントやタープの張り方が楽になったり撤収が速くできたりします。とはいえたくさんのロープワークを覚える必要はなく、使える実用的なロープワークを覚えておけばいいのです。「こういう時はこの結び方がいいよ」とスムーズにロープワークできれば、仲間から一目おかれる存在になれることでしょう。
テント・タープの基本の張り方
ロープワークを覚える前にキャンプのテントとタープの基本の張り方をおさらいしておきましょう。どこでロープを使っているのか、どんな結び方が適切なのかわかりますよ。
テントの張り方
キャンプでは一般的なドームテントの張り方です。2本のポールをクロスさせてテントに通して立ち上げることで自立します、上からフライシートをかぶせてペグとロープで固定、形を調整します。ドームテントは自立するのでロープはフライシートの調整に主に使います。
テントによって使うロープの数はいろいろ
ドームテントは一般的なテントですが、他にもテントの形はいろいろです。ドームテントは比較的少ないロープの本数で設営できますが、もっとロープを使うテントもあります。そのときにすばやく設営できてほどくのも簡単なロープワークを覚えておくと楽にキャンプをすることができますよ。
タープの張り方
タープの張り方はいろいろありますがポールを柱として立ててロープで固定しています。シートの張りでポールが倒れてしまわないようにロープの張り方が重要になってきますね。またタープを美しくピンと張った張り方をするにはロープで引っ張らないといけません、このときポールやペグへのロープの結び方が重要ですね。
ロープが緩んでいないか注意
ロープワークはいろいろな便利な結び方ができますが、風でテントやタープがゆれたりするとロープの結び目が緩んでくることがあります。緩んでしまったロープはほどけやすく危険です。キャンプ中は定期的にロープがゆるんでいないかチェックするようにしてください。
おすすめロープの結び方①
もやい結び
もやい結びは英語ではボーラインノットと言いいます、ボーとは船の船首のことで船を係留するために使われていますね。結び目が変わらない強い輪っかを作ることができて、かつほどきやすく理想的なぜひ覚えておきたいロープワークです。覚えれば片手でも結ぶことができテンションがかかっていればまずほどけない、ロープワークの王様と呼ばれるほど便利な結び方ですね。ロープワークはこのもやい結びを覚えることから始めましょう。
もやい結びの覚え方
もやい結びは頑丈ですが、結び方は簡単です。小さい輪っかを作りそこへロープを通してぐるっとまわして、また輪っかを通して結びます。覚え方は「ヘビが池から出てきて、木を回ってまた池に戻る」とごろ合わせで覚えるとわかりやすいですよ。ロープの輪っかの向きを逆にしてしまうと締まらないので注意が必要ですね。
テント・タープへもやい結びの使い方
もやい結びはキャンプでは張り綱に使えます、張り網はガイロープとも呼びますがテントのフライシートなどを張るロープのことですね。この張り綱のペグ側ではなくフライシート側を結ぶのに使えます。もやい結びは輪っかの大きさが変わらず、頑丈なので風が強い日でもしっかり止まってくれますよ。逆にペグにもやい結びをしてしまうとロープのテンションが変えられないので向きません。
キャンプに限らず覚えておきたい
非常に便利なもやい結びはキャンプだけに限らずいろいろな場面でつかうことができます。船舶免許を取るときには必須ですね、何度も練習して手に覚えさせてしまえば忘れません。もしあなたが海におぼれてしまってロープが投げ込まれたとします、この時に自分の体にもやい結びを素早くして救助してもらうという場面があるかもしれません。慣れればもやい結びは数秒でできるようになりますよ。
おすすめロープの結び方②
自在結び
自在結びは張り綱結びともいいますね、キャンプでよく使う結び方です。自在金具があれば使いませんが、自在金具と同じ働きができ、ペグと合わせて張り綱の長さを変えることができます。自在結びを使えばキャンプで自在金具を忘れたり壊れたりしてしまっても張り綱の調整ができますよ。
自在結びの覚え方
自在結びはまずペグなどへロープをひっかけます、このあと結び目を2つ作ることがポイントです。ペグ側で1回むすびテント側で2回結びます、残ったロープの処理をしたら完成です。テントやタープに結んだ上でテンションをかけながらやると結びやすいですね。テント側の結び目を動かすことでロープの長さを変えることができますよ。
テント・タープへ自在結びの使い方
自在結びはまさにキャンプでテントやタープをロープで張るためにある結び方です。テントとタープの張り方は先にペグダウンしてからそこへ張り綱します、その方が地面に左右されませんし楽です。そして張り綱のテンションを調整できる自在結びが必須になってきます。よく覚えてキャンプで使えるようにしておきましょう。
おすすめロープの結び方③
巻き結び
巻き結びはロープを丸太や木に巻き付けるのに使います。ロープを使って巻き結びをしておけば結びやすくほどけにくいので一時的に船を係留したり、キャンプではハンモックのロープを木に結び付けるのに使われています。他の呼び方は止め釘結び、マスト結び、船乗り結び、徳利結びなんていう面白い呼び方があります。簡単に結ぶことができてキャンプだけでなく使えるぜひ覚えておきたいロープワークですね。
巻き結びの覚え方
巻き結びは簡単にできます。覚え方はロープを1回巻き付けたらその上に巻き付けてもう一度巻きます、最後に一番下にロープを通して完成です。二重巻き結びといって巻き結びを二重にする結び方にするとさらに強度を上げることができますよ。
テント・タープへ巻き結びの使い方
タープの張り綱を木に結びつけるのに使えますね。あとはハンモックを木に吊るすのに巻き結びを使うと簡単でほどきやすくできます。日常では細いロープで木材をまとめたり雑誌やダンボールをロープで縛るのに便利ですね。巻き結びは他の結び方に比べてほどけやすいのが注意点です、緩んでいないかチェックしながら使ってくださいね。
おすすめロープの結び方④
二重八の字結び
二重八の字結びはロープの先端に輪っかを作る結び方です。輪っかを作るという点でロープワークの中ではもやい結びに似ていますが、もやい結びよりも小さい輪っかを素早く作ることができます。キャンプはもちろん登山でもよく使われています、結び目は頑丈でほどけにくいので命綱にも使われていますね。結び目をカラビナにひっかけたりして使うことができます。
似ている止め結びと八の字結び
ロープワークで一番簡単な結び方が止め結びですが八の字結びとよく似ています。止め結びよりも八の字結びのほうが頑丈なのでより強いこぶを作りたいときは八の字結びを使います。二重八の字結びも同じで二重止め結びに似ています、両者を使い分けられるとロープワークをより理解できていると言えますね。
二重八の字結びの覚え方
二重八の字結びはロープの先端を折り返して結ぶことで輪っかを作ります。ロープを折り返したら二重のまま八の字結びをするだけでできます。簡単なうえにほどけにくい便利なロープワークですね。動画にあるように先に輪っかを作ってもできますし、ロープを巻き付けながら結ぶこともできます。覚え方は止め結びを1回巻き付けるように覚えておくと、止め結びと八の字結びがごちゃごちゃになりません。
テント・タープへ二重八の字結びの使い方
二重八の字結びはタープのポールの先端へ張り綱を結ぶのに適しています。輪っかの小さめの二重八の字結びを作ってポールの先端へ通しておけば、キャンプ中にはまず緩みません。高くてなかなかチェックすることのできないポールの先端は頑丈な二重八の字結びなら安心ですね。二重八の字結びは頑丈ですが結んだあとで輪っかの大きさを調整できません、最初にちょうどいい大きさで結ぶようにしましょう。
ハンギングチェーンを作ることもできる
二重八の字結びはロープの末端だけでなくロープの途中に作ることもできます。これを利用してキャンプでハンガーを干したりランタンを吊るしたりするのに便利なハンギングチェーンをロープで作ることができますよ。二重八の字結びは頑丈なのでランタンを吊るしたぐらいではほどけません。軽いものしか吊るさないときは二重止め結びにしてもいいですね。
おすすめロープの結び方⑤
二重テグス結び
二重テグス結びは2本のロープの端をつなげるときに使います、短いロープしか持っていなくてもロープをつなげることで長いロープを作ることができます。二重テグス結びはテグス結びを二重にした結び方でより信頼性があり、登山の降下の時にも使われています。欠点は太いロープには合わないことで船で使うような太いロープでは使われません。テグスは釣り糸のことですが、釣りや登山など比較的細いロープ同士をつなぐのに適していますね。
二重テグス結びの覚え方
二重テグス結びにはロープを2本用意します、2本のロープの結び方は同じです。片方のロープへ2回巻き付け結びます、反対のロープも同じように結んで完成です。両方のロープが結んであれば結び目同士で止まってほどけません、これで短いロープをつなげて長いロープを作ることができます。
テント・タープへ二重テグス結びの使い方
二重テグス結びはタープを小川張りするときに使えますね。テントを飛び越してタープを張る小川張りには長いロープが必要です、手持ちのロープの長さが足りない時に二重テグス結びを使って長いロープにすることができますね。また洗濯物干しロープとして長いロープを作りたいときにも活用できそうですね。
テント・タープへ自在金具の使い方
自在金具とは
テントやタープの張り綱に付けて使います、自在結びをするのと同じ効果で張り綱のテンションを調整することができます。材質や金属やプラスチック製で小さいものです。張り綱のテンションを調整するにはますペグダウンしてそこへ張り綱を掛けます、あとは自在金具でテンションを調整するだけです。自在金具があることでテントやタープの設営が楽にできますね。
自在結びを覚えていれば必要ない?
自在金具に頼らなくても自在結びを覚えれいれば必要ないと思うかもしれません。自在結びは便利で覚えておいて損はありませんが、ロープの太さや硬さでうまく機能しない場合があります、そんなときは自在金具を使いましょう。
ロープの太さをチェック
自在金具がロープの太さがあうかどうか買う前にチェックしてください。自在金具に対してロープが太すぎるとはいりませんし、ロープが細すぎると止まりません。自在金具の表示をよく見てロープの太さに合っているかどうか確認しましょう。
おすすめ自在金具
DOD(ディーオーディー) レインボーアルミ自在 7色1セット
DOD(ディーオーディー) レインボーアルミ自在 7色1セット
サイズ: 本体/(約)長さ40mm×幅12mm、穴径/(約)5.2mm 製品内容: アルミ自在×7個、カラビナ×1個
7色のカラフルな自在金具です、無機質になりがちな自在金具がレインボーカラーでキャンプサイトが明るくなりますね。他にもDODにはおしゃれなテントやタープがあるので合わせて使うといいですね。対応するロープは3mmから5mmまでです。一般的なロープに使えるようになっていますね。
AVIL アルミニウムコードスライダー 自在金具 20個セット
AVIL アルミニウムコードスライダー 自在金具 20個セット
【サイズ】縦幅 約39mm/横幅 約16mm 穴径:約5‐6mm 板厚:約2.0mm 【商品内容】自在金具 レッド10個・ブルー10個・ワイヤーリング1個・収納用ビロード袋
この自在金具はよくある形ですが、品質がいいです。テントやタープに付属しているものとは違います。バリがなく仕上げられていて、ロープが引っかからずに止めたいときはしっかり止まります。ロープを色分けして使えるので、付属の自在金具をグレードアップさせたいときにおすすめですね。
まとめ
ロープワークは非常に便利でキャンプだけでなく日常生活でもいろいろな使い方ができます。一度覚えておけば一生使える技術になり、いざというときに役に立ちますね。ぜひロープを使って結び方を練習してください、手に覚えさせることで考えなくても結べるようになります。覚えたロープワークはキャンプやいろいろなところで活用してくださいね。
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