砂壁をDIYでリフォームしたい！
和室の壁を砂壁に貼れる壁紙で補修しよう
古くなった和室の砂壁(土壁)は、砂がはがれてきて掃除も大変ですし、経年によって暗くくすんで和室の印象を暗くしてしまいます。でも、業者にリフォームを依頼すると、結構なお値段がしてしまいますよね。
なんとかしたい和室の砂壁(土壁)は、初心者でもリメイクすることができます。砂壁に貼れる壁紙で和室を明るくリフォームしましょう。
DIYでの古民家リフォームが流行中
古民家リフォーム動画に注目が集まる
子供や若い人を中心に、人気がある動画サイトでも、古民家リフォームの動画がアップロードされ、多くの人が古い和室が綺麗な洋室に変わっていくところを見て楽しんでいます。自分もこんな古民家を買って和室リフォームをしたいというコメントも見かけます。
和室の砂壁はDIYで簡単に補修可能
動画サイトなどで動画を楽しむ人のほとんどが、自分にもできそうなことをやってくれているものを好みます。作業をしている動画の中の人を自分に置き換えて、ワクワクしたり達成感を感じます。
砂壁(土壁)の塗り替えなど補修作業は、近所のホームセンターやネット通販で買える材料ででき、作業範囲は広いものの「自分にも出来そう」と思えるくらい、簡単な作業ばかり。その自分でもできそうな簡単さも、人気の理由のひとつなのでしょう。
和室の砂壁を洋風にリフォーム：下地づくり①
砂壁(土壁)リフォームは下地が大切
砂壁(土壁)の補修には、まず下地つくりが大切です。これさえできてしまえば、7～8割は完成しているといっても過言ではありません。逆に下地づくりをおろそかにすると、せっかくリメイクした壁紙からアクがあがってきたり、剥がれてきたりと長持ちしない出来になってしまいます。
砂壁DIY：剥がす
下地づくりの方法は大きく分けて3種類あります。その中でも短時間に、お金をかけずにできる方法が砂壁(土壁)を剥がしてしまう方法です。
築100年近い古民家は砂壁(土壁)の作りも違うので、剥がすというのは大変な作業ですが、比較的新しい数十年前の砂壁(土壁)であればヘラのようなもの(ホームセンターで数百円程度)で簡単に剥がして下地を出すことができます。
霧吹きで湿らすと剥がしやすい
砂壁を剥がすのは難しそう、大変そう、と思われる人も多いでしょうが、ヘラがあれば意外と簡単に面白いほど、スッキリと落とすことができます。剥がす前の砂壁に霧吹きで水をふきかけておくとさらに作業効率がアップして、女性でも力いらずで壁剥がし作業ができます。壁を剥がしたあとに下地用シーラーを塗装しておくとさらによいでしょう。
和室の砂壁を洋風にリフォーム：下地づくり②
砂壁DIY：ベニヤ板を貼る
コストは少しかかりますが、剥がすよりも簡単で、仕上がりも綺麗、後からアクや剥がれの心配もないのがベニヤ板を貼る下地づくりの方法です。ベニヤ板の貼り方で、柱が丸見えの壁を柱を隠した大壁にリフォームすることもできます。ベニヤの上に壁紙を貼れば良いので、作業も楽ですし、あまり汚れることもありません。
ベニヤ板の貼り方
古い砂壁の表面に砂がパラパラとしているようなら、それをブラシなどで落としておきます。掃除機で直接吸い取ってしまうのもよいでしょう。ベニヤ板を貼るなら、下地塗装は必要ありません。柱と柱の間にちょうどはまる長さに1×4材をカットしてピッタリはめ込み、その上にベニヤ板を打ち付けます。
隙間はパテ埋めするとさらに良し
ベニヤ板と柱の隙間、ベニヤ板同士の隙間は、パテ埋めすることで壁紙が綺麗に貼れます。パテを塗るとその部分が盛り上がってしまうこともありますのでしっかりと、紙やすりなどでパテの盛り上がりを平らにならしてから壁紙を貼ると、綺麗に仕上がります。
和室の砂壁を洋風にリフォーム：下地づくり③
砂壁DIY：パテを塗る
砂壁(土壁)の塗り替えに近いのが、パテを塗ってその上に壁紙を貼る方法です。時間もコストもかかりますが、壁自体の強度の補修も兼ねておこなえる丁寧な下地作りのやり方です。パテで砂壁(土壁)の上にもう一枚の壁下地を作ることになりますので、その後の壁紙を貼ったり、貼り直したりという繰り返しの作業にも耐えられる下地となります。
パテ塗りで壁下地を長持ち
壁紙メーカーなどで推奨しているのが、パテ塗りで砂壁(土壁)の上にもう1枚壁を作って下地とする方法です。パテ塗りの前に砂壁下地用の塗料を塗ってよく乾かすこと。
パテを塗って乾かしたあとに、やすりで平らにならすこと。この2点でさらに綺麗な下地で壁紙貼りの作業が進みます。時間はかかりますが、綺麗に仕上げたい物件にはおすすめの方法です。
手間やコストを考え好きな方法で下地を作ろう
作業の手間はどれも同じような感じです。自分が手に入りやすい材料を使った下地作りでよいでしょう。
砂壁にはそのまま壁紙を貼れないの？
砂壁の特徴
砂壁(土壁)は、湿気を吸って部屋の湿度を一定に保ってくれるという利点があります。砂壁に水を吸わせてみるとわかるのですが、非常に吸水性に富んだ壁材です。日本には梅雨や台風の時期がありますね。
その間の部屋のジメジメを砂壁は吸収してくれているのです。よほど乾燥している時期でない限り、砂壁はそのままでは内部に汚れを含んだ湿気がたまっていると考えた方がよいでしょう。
砂壁リフォームの欠点①ヤニ
砂壁(土壁)は水分と一緒に空中のチリ、木材やタバコのヤニなどの、長い間の汚れを吸着しています。下地塗装を何もしないままただ砂壁に貼れる壁紙を貼っても、時間とともに砂壁のよごれを含む湿気によって、壁紙にシミができてきてしまいます。
砂壁リフォームの欠点②剥がれ
下地塗装をしない砂壁(土壁)に砂壁に貼れる壁紙を貼っただけでは、湿気によって汚れだけでなく接着面も剥がれてきてしまいます。砂壁に貼れる壁紙といっても、下地塗装は大切。
シーラーという砂壁下地塗料の塗装、または、塗装が面倒な人は、ベニヤ板を貼って湿気や汚れが表に出てこないようにしないと、あとですぐにリフォームし直しということにもなります。
おすすめの砂壁リフォームは
ベニヤ+壁紙リフォーム
このように、砂壁は下地づくりをしっかりしないとただ壁紙を貼っただけでは「長期間持たない」ということがおわかりいただけたでしょう。さらに、砂壁の和室をリメイクして洋室にするなら、柱を隠してしまえるベニヤを貼った上に、壁紙を貼る和室のリメイクがおすすめです。
パテ+壁紙リフォーム
古民家を買って、自分の好きにリフォームできるなら、今後の壁紙の張り替えを想定して、ベニヤではなく壁をパテで埋めてしまうのもおすすめです。パテを塗って乾かすという手間がかかりますが、今後砂壁に対する心配をしなくて済みます。パテを塗った後に表面を平らにやすりがけしておくのを忘れずおこないましょう。
砂壁に貼れるおすすめ壁紙①
壁紙じゅらく柄・和室用
和の趣きと凹凸があるように見える、和室用じゅらく柄の壁紙です。砂壁の風情は好きだけど、古くなると砂が落ちてきて掃除が大変ということもあるでしょう。だけど和室は和室のまま使いたい、そんな悩みを持つ方におすすめのリフォームが、砂壁を和風の壁紙に張り替えて補修する方法です。
平な砂壁ならシーラー塗装だけで壁紙が貼れる
砂壁は表面が砂で少し凹凸がありますね。手で触れると砂が落ちてきたり、隅の方から剥がれてきたりします。凹凸があるように見える平らな和室用の壁紙なら、下地用シーラーを塗装するだけで、壁紙を貼ることができるので簡単です。
砂壁の塗り直しは定期的なメンテが必要
砂壁をクロス壁にリメイクする理由が、砂壁のメンテナンスが大変だからという理由で、洋風にしたいのでない場合、砂壁風の壁紙に張り替えましょう。和室の雰囲気そのままで、メンテナンスのわずらわしさを解消できます。
砂壁に貼れるおすすめ壁紙②
シール壁紙「リメイクシート・ホワイトウッド」
リメイクシートは、あこがれていた白い木目調も簡単に再現してくれます。壁の色や好みに合わせて種類もあるので、自宅の部屋にあうものを選びましょう。壁紙を貼るだけで、和室のイメージは大きくかわり、家にいることが楽しくなります。壁紙は使いやすい小さなサイズや、切れ目を目立たさない大きなサイズもある便利なリメイクツールです。
はじめての壁紙貼りならシール壁紙がおすすめ
和室の雰囲気をガラリと変えてくれる、洋風の壁といえば白いペンキの木製の壁ですね。部屋の照明の下でもテカることがない素材の壁紙を選んで貼りましょう。はがせるタイプなので、賃貸マンションなどの壁にも使えます。
剥がしたものは、そのまま貼り直しも可能(何度も貼り直していると粘着力は低下します)なため、コスパも良よく貼り方も簡単なのでDIY初心者にも人気です。
ベニヤの上から貼るのがおすすめ
砂壁に貼れる壁紙といっても、どんな壁紙でもそのまま貼ることはできません。下地づくりの方法を参考にして、パテの塗装、砂壁を剥がす、ベニヤを打ち付けるなど下地づくりをしてから壁紙を貼ることで、壁紙の寿命は長く延びます。壁紙を簡単できれいに貼るおすすめな方法は、ベニヤを打ち付けた上から壁紙を貼り付けることです。
砂壁に貼れるおすすめ壁紙③
防音シート レンガ風
壁紙は、長いロールタイプだけではありません。シートタイプの厚みのある壁紙は、柱と壁の段差がある砂壁のリメイクにもピッタリです。シート1枚の大きさが70cm×77cmなので、扱いもラクラク。女性ひとりでも簡単に砂壁のリメイクができます。
クッション性のある素材
厚みのある防音タイプシート。これを貼るだけで簡単な防音部屋ができあがります。クッション性がありますので、元気な子供やペットがいるご家庭におすすめです。このシートは防音だけでなく、断熱効果も期待できますので、冷暖房費の節約にも一役かってくれるでしょう。
砂壁に貼れるおすすめ壁紙④
石の壁紙
洋風モダンな和室のリメイクには、人気の大理石柄の壁紙はいかがでしょうか。経年の汚れで、すすけた感じに暗かった和室の居間が、壁紙を張り替えるだけで明るい洋風のリビングに生まれ変わります。柄合わせが必要なので、多めに用意しておきましょう。
砂壁の洋風リメイクに
存在感のある大理石風のプリントののり付き壁紙。防カビや防水された壁紙ですから、砂壁の下地をしっかり作っておけば、壁紙の劣化も少なく、長く使えます。令和のライフスタイルは洋風なソファやベッド、テーブルの家具が主流です。レトロな砂壁の和室は洋風にリメイクすれば家具とマッチしてお部屋のコーディネートがしやすくなります。
砂壁に貼れるおすすめ壁紙⑤
壁紙 はがせるレンガ
若い人を中心に人気の高いレンガ風プリントの壁紙。リアルなレンガを再現していますので、部屋が豪華な雰囲気になります。畳みをカーペットやフローリングに変えたら、壁紙も洋風にしたいですね。砂壁を剥がしてペンキで塗装するのもよいですが、張り替えて簡単に雰囲気を変えることができる壁紙を貼ってみてはいかがでしょうか。
本物のレンガのような壁紙
砂壁の塗り替えは、プロにお願いしないと、初心者にはリフォームも難しいですね。塗り替えないといけないような古くなった砂壁は、思い切って洋風の壁紙に張替え補修してみましょう。
砂壁の塗り替えは大変でも、下地づくりならはじめての人でも簡単におこなうことができます。ソファやテレビなどの家電も映える、豪華なレンガ壁が手に入りますよ。
砂壁に貼れるおすすめ壁紙⑥
お部屋のリフォーム用壁紙
しっかり下地シーラー塗装をほどこした砂壁、土壁に施工することができる壁紙です。明るいクリーム色で、お部屋の雰囲気が明るくなります。多少壁に凹凸があっても、それが目立たないような模様になっているので、誰が貼っても綺麗に仕上がります。
水で貼るタイプの壁紙
DIYでも扱いやすい、水で張り付くのりがついた壁紙です。水と刷毛があれば、簡単に壁紙を貼ることができるので、のりを別に買う必要もありません。壁の塗り替え補修をしたい時にも、剥がしやすいタイプの壁紙になっています。
砂壁に貼れるおすすめ壁紙⑦
壁紙 花柄
アンティーク調がおしゃれで、防水性もある壁紙です。和室だけでなく、トイレや洗面所などの水まわりの壁にも使用できます。長さは5メートルあるので、たっぷり使うことができます。余ったら壁だけでなく、ラックなどいろんな小型収納家具に貼って、イメージチェンジにも使えるでしょう。
イメージを変えたい時にぴったり
貼ってしまうとはがすのは難しいタイプのため、賃貸物件で砂壁に壁紙を貼るときは、ベニヤ板貼って壁にはめ込むようにするとよいでしょう。古い砂壁があるが、塗り替え補修できない。塗装が難しいというお部屋にはベニヤに貼ってはめ込む壁補修がおすすめです。
砂壁を塗り替えたい人は
塗り替えには珪藻土がおすすめ
珪藻土は、非常に吸水性の良い建材です。100均でも珪藻土のコースターが売られていたり、バスマットとして珪藻土が使われたりしますね。初心者でも扱いやすく、壁の塗り替え作業が簡単にできる素材です。
真っ白い明るい壁にできる
珪藻土は風呂場の壁以外の室内の壁、どこにでもぬることができます。容量は2回塗り分ですが、真っ白に仕上げるなら3回塗りが推奨。少し多めに用意しておくとよいでしょう。塗りやすく、いやなにおいもせず、使いやすい壁材です。
和室の砂壁リフォームまとめ
DIYで簡単砂壁リフォーム
古くて部屋が暗い雰囲気になってしまう、昔の砂壁。ポロポロと落ちてくる砂でお掃除も大変ですし、ジャリっとした感覚は踏んでしまったら不快なものです。
塗り替え補修を考えているなら、思い切って洋風の壁紙DIYに挑戦してみませんか。はじめて壁紙を貼る人にも使いやすい、人気の壁紙をご紹介してきました。気に入ったものがあったらぜひ手にとってみてくださいね。
リフォームが気になる人はこちらをチェック
砂壁の塗り替え補修に限らず、いろんなリフォームのやり方をご紹介しています。リフォームが気になる人は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
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出典：amazon.co.jp