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ヘリコニアとは?その種類や花言葉、育て方まで解説!夏や冬時期の管理は?

ヘリコニアをご存知でしょうか?ヘリコニアとはとても観賞価値の高い鮮やかな見た目をしている植物です。しかし、ヘリコニアは育てるのが難しい部分がありますのでしっかりとした知識が必要。今回はそんなヘリコニアの種類、花言葉、育て方などを解説していきます!
更新: 2022年5月14日
T・S
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ヘリコニアとは?

ヘリコニアとは、オウムバナ科オウムバナ属に属する植物です。こちらは元々はバショウ科ヘリコニア属に属していたのですが、近年独立してオウムバナ科となりました。ですので、少し古い資料ではバショウ科と記されています。原産地は中南米ですが、ハワイでよく見かけることがあり、トロピカルな雰囲気のある花です。今回はそんなヘリコニアについて解説していきます!

ヘリコニアの特徴

ヘリコニアはオウムのくちばしのよう

オウムバナ科という科に属しているだけあり、花がまるでオウムのくちばしのようですよね。色がとても鮮やかで美しく、観賞価値が非常に高い植物です。これだけ鮮やかですのでもちろん人気があり、ハワイに行った際もファーマーズマーケットでよく販売されています。また、オウムのくちばしだけではなく「ロブスターの爪」と言われることもありますね。

花に見えるのは実は苞

とても鮮やかなヘリコニアですが、実はこの美しい部分は花ではなく「苞(ほう)」と言います。この苞が美しい色をしており、実は花はこの苞の中に咲きます。花は黄色・オレンジ色であることが多いですね。また、地面から見えている茎のような部分は偽茎(ぎけい)と言って、実は茎ではありません。葉の鞘が重なって茎のように見えるだけなのです。

ヘリコニアの花と開花時期

花は苞の中にあり、サイズは大体5㎝程度と非常に控えめの可愛らしい花です。苞の方が美しいのであまり目立ちませんが、蜜はちゃんとあり、虫やハチドリなどが集まってきます。開花時期は6月~10月で、最盛期としては6月~9月です。しかし、周年で出回っていますので花自体はいつでも見ることが出来ます。

ヘリコニアの大きさ

沢山の種類があり、その種類によって大きさが違います。小さい種類のものであれば高さは50㎝ほどで収まりますが、大きな種類のものは7mまで育つこともあります。どんな環境で育てるかにも左右されますが、ある程度大きくなることを知っておきましょう。

ヘリコニアの名前

ヘリコニアという名前には少し物語があり、ギリシア神話から来ています。これは芸術を司る女神「ムーサ」が住んでいた「ヘリコン山」が由来となっているそうですね。ちょっとした豆知識です。

ヘリコニアの種類

ヘリコニアは約100種類

オウムバナ属の種類は約100種類もあると言われており、かつ野生種同士が掛け合わさって雑種が生まれることもあり、正確な品種数は分からない状況にあります。ただし、主に育てられている種類は大体下記で紹介したものとなっています。どれも特徴がありますので、育ててみたい種類をチェックしておきましょう!

ヘリコニア・ロストラータ

ヘリコニア・ロストラータは最も人気があり、まさに「オウムのくちばし」のような色の苞を持った品種です。学名は「Heliconia rostrata」で、英名は「Lobster claw」、つまり「ロブスターの爪」ということですね。高さ3m以上に育ちますので、ある程度スペースのある場所で育てましょう。


ヘリコニア・プシッタコルム

ヘリコニア・プシッタコルムは南アフリカ北部原産で、高さは1m程度に収まる種類です。特徴は赤色の苞の中にオレンジ色の花を咲かせることで、大人気のロストラータとは違い、オウムのくちばしのような雰囲気は薄れています。

ヘリコニア・ビハイ

ヘリコニア・ビハイはブラジル原産で、高さは3m以上にもなります。ロストラータに似ていますが、黄色い部分が少なく、ロストラータと比べて赤と緑色が強く強調されているのが特徴です。

ヘリコニア・アウランティアカ

ヘリコニア・アラウンティアカはプシッタコルムのように苞に赤や緑色が無い種類です。高さは1m程度で、苞も花もオレンジ色なのが特徴です。

ヘリコニアの花言葉

花言葉は「注目・脚光・風変わり」とされています。見た目が派手ですので、とても似合っている花言葉ですよね。風変わりというのは良い方にも悪い方にも捉えられる言葉ですが、何か目立つような活動、お仕事をされている方に贈るのにピッタリな花言葉となっています。

ヘリコニアの育て方①環境

ヘリコニアは半日陰で管理

暑い地域の花ですので、強い日差しが必要だと思われがちですが、実は真夏の直射日光を浴びるのは苦手です。春と秋は直射日光でも大丈夫ですが、夏は少し遮光してあげましょう。気温が40度を超えだす頃は葉焼けが起きやすくなりますので、日陰に移してあげたいところです。遮光する為のネットはホームセンターに販売されていますのでチェックしてみましょう。

ヘリコニアの冬越し

育てるにあたって一番ネックとなるのが冬越しです。夏は遮光すれば屋外に置いても問題ありませんが、15度を下回りだすと成長が悪くなりますので室内に移動してあげましょう。10度を切ると枯れる危険性が出てきますので、室内でも寒い場合はエアコンなどで温度を保ちます。その際、エアコンの風を直接当てたりすることがないよう注意して下さい。

耐陰性があるから屋内でも大丈夫

夏には遮光、冬には加温が必要であることを先述しましたが、そうすると日差しに当たりにくくなってしまいます。ですが、ヘリコニアには耐陰性がありますので、日光の当たる量が多少減っても問題ありません。ただし、全然当たらないとなると成長が悪くなりますので、室内に置く場合はカーテン越しに日光をあてるようにしましょう。

ヘリコニアの育て方②土作りと植え付け

ヘリコニアの用土は水はけが大切

過湿状態になると根腐れなどが起きてしまいますので、水はけの良い土で育てましょう。ご自分で作る場合は観葉植物用の土を6割、赤玉土を2割、鹿沼土を2割の割合で混ぜ、水はけがそれでも悪いようであれば赤玉土を少し足しましょう。また、植え付けた後に株の周りに鹿沼土をかけることで見た目も良くなり、コバエの発生も防げます。


プロトリーフ 赤玉土(中粒) 5L

出典:Amazon

ヘリコニアの植え付け

用土を用意したら植え付けをしましょう。植え付け時期は春時期である5月~6月に行います。その時期を過ぎると暑い日が増えてしまいますので、出来るだけ早く植え付けるようにします。植え付け方には特に注意点はありませんので、株を傷つけないよう取り出して、優しく慎重に行いましょう。

ヘリコニアの育て方③水やりと肥料

ヘリコニアへの水やり

春夏秋の季節に水やりをする時は、土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをして下さい。表面が乾く前に水やりをすると過湿状態になるかもしれないので避けましょう。冬が近づき気温が15度を下回ると成長が緩やかになってきます。そのタイミングで水やりの頻度を下げましょう。土の表面が乾いてから3日後に水やりをするくらいが目安です。

ヘリコニアへの肥料

基本的に肥料をあまり必要としない植物ではありますが、早く大きく育てたい場合は肥料を与えましょう。液体肥料を使っても緩効性肥料を使っても構いません。肥料は基本的に春夏秋だと与えるようにして、冬は与えないようにしましょう。冬はあまり成長がしませんので、肥料分が無駄になるだけではなく、肥料焼けという現象が起きてしまいます。

ヘリコニアの育て方④植え替えと増やし方

ヘリコニアの植え替え

日本でヘリコニアを育てる際は、多くの場合鉢植えで育てることになります。しかし、それなりに大きくなる植物ですので、鉢の中で根詰まりが起こります。2~3年に一度程度の頻度で大きな鉢に植え替えしてあげましょう。その際に使う用土は植え付けの際の用土と同じで構いません。また、植え替え時期は植え付け同様に5月~6月に行うのがおすすめです。

ヘリコニアの増やし方

おすすめは株分けでの増やし方です。株分けでの増やし方はとても簡単で、植え替えの際に株を鉢から取り出したら、大きくなった株を数株に分けてしまいましょう。その際は清潔なハサミを使って下さい。株分けしたものを別々の鉢に植えて管理していくだけで増やしていくことが出来ます。

ヘリコニアの育て方⑤剪定

過湿状態にならないよう管理する為に、年に1~2回剪定をしてあげましょう。古くなった葉を剪定するだけですのでとても簡単です。剪定する際も清潔で切れ味の良いハサミを使いましょう。剪定時期は冬前の成長が緩慢になってくる時期がおすすめです。風通しをよくする程度の剪定にしておき、あまり剪定しすぎないようご注意下さい。

ヘリコニアの育て方⑥病害虫と対策

ヘリコニアにつく害虫

ヘリコニアには「ハダニ・アブラムシ・カイガラムシ」などの害虫がつきます。また、屋外で管理していると「ダンゴムシ・ナメクジ・バッタ」の被害を受けることもあります。屋外で被害を受けるものに関しては室内に移動させるか補殺をするかで対応しましょう。ハダニやアブラムシといった害虫は薬剤を使って対処するのがおすすめです。


葉水で害虫を防ぐ

害虫対策として最もシンプルな方法が「葉水」です。葉水とは霧吹きなどで葉に水分を与える行為を指しますが、実はこの葉水でハダニやアブラムシ被害を予防することが出来ます。一日一回、葉の裏側に葉水をするだけで効果がありますので是非行うようにしましょう。また、葉水をする際に葉に積もるホコリをとることで清潔に保てます。

ヘリコニアに関するTwitter

ヘリコニアはサイズに注意

こちらはヘリコニアが想像以上に大きいことが書かれています。種類によって大きさが様々なヘリコニアですが、3m以上に育つ種類も珍しくありません。3m以上というのは大人二人分の身長くらいありますので、かなりの大きさですよね。鉢も大きな鉢が必要となってきますので、育てる際はスペースを十分に確保しましょう。

植え替えの様子

こちらは植え替えを行っている様子が紹介されています。どんどん大きくなっていく植物ではありますが、最初から大きい訳ではありませんので、植え替えと共に鉢を大きくして段階的に育てていきます。大きくなるまである程度の期間がかかりますので、長い目で見て育てていきたいですね!

まとめ:ヘリコニアとは?

今回の「ヘリコニアとは?その種類や花言葉、育て方まで解説!夏や冬時期の管理は?」はいかがでしたでしょうか?

特徴や花言葉、育て方、増やし方などを解説させて頂きましたが、今すぐ育ててみたくなった方も多いかもしれません。夏は遮光をすれば問題ありませんが、冬は室内に入れないと枯れてしまいますのでご注意下さい。また、剪定などの管理をすることで過湿状態になるのを防げますので、お手入れもしっかり行いましょう!

ヘリコニアが気になる方はこちらもチェック!

今回はヘリコニアの育て方について解説させて頂きましたが、他にもガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。