ディフェンバキアってどんな観葉植物?
特徴的な葉がステキな観葉植物
ディフェンバキアは、熱帯アメリカが原産で、サトイモ科に分類される植物です。葉っぱが特徴的で、葉の模様は品種によってさまざまですが葉に白や淡い黄色の斑があるのが特徴的で、美しくエキゾチックな印象を与えてくれる常緑樹で、風水的にも人気があります。30~200cmに生長した姿は人を魅了し、昔から観葉植物として親しまれている植物です。また日陰に強いことも室内の観葉植物としてぴったりです。
サトイモ科の特徴として幹から数本の枝を出し、その先に楕円形の葉っぱを付けます。順調に生育していくと、葉の付け根からさらに茎を伸ばし、棒状の白い花を咲かせます。花の周りを淡い緑色や白の葉っぱが周囲を囲むように覆います。その姿が爽やかで、優しい色味が室内を明るい雰囲気にしてくれます。名前の由来は、この花を見つけたドイツの植物学者ディッフェンバッハの名にちなんで名づけられました。
ディフェンバキアの育て方のポイントは?
ディフェンバキアの育て方は置き場所が重要!
熱帯アメリカ生まれのディフェンバキアは日当たりのよい場所が大好きです。ですが直射日光に長時間当たると葉が傷んで茶色に枯れる「葉焼け」を起こしてしまうので、直射日光を避け、半日陰で育てましょう。直射日光さえ気をつければ熱帯の植物なので暑さには強い植物です。
ただ、寒さに弱く冬に枯れる失敗をしてしまう方も多くいますので秋から冬にかけては室内で管理するようにしてください。室内でも、直接暖房などの風が当たる場所は葉が乾燥してしまうので避けましょう。そして直射日光はさし込まないが明るい場所で管理するようにして下さい。
育てる時の注意点
ディフェンバキアは風水効果なども期待しつつ普通に育てている分には何の問題もありませんが、茎などを切った時に切り口から出る樹液にはシュウ酸カルシウムという有毒物質が含まれているので作業する時は注意しましょう。皮膚に付くとかぶれたり、口などの粘膜に触れるとひどい痛みと炎症を起こすという事を常に念頭に置いて、小さいお子さんやペットのいる家庭では置き場所にも充分注意して下さい。
ディフェンバキアの水やり
夏の水やり
一般的に植物への水やりは乾燥気味にするようにした方が良く、ディフェンバキアも例外ではありません。土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをして下さい。長いあいだ湿った状態が続くと根腐れの原因になりますのでひんぱんに水やりをするのは避けましょう。逆に葉は湿気が高い方を好みますので空気が乾燥している時は霧吹きなどで、葉っぱを濡らしてあげて下さい。枯らしてしまったら風水にかけた期待も消えてしまいますので大事に育てて下さいね。
冬の水やり
冬は成長が緩やかなので水やりは控えめにします。冬は、土の水分が蒸発しにくく、土の表面が乾いていても中の方は湿った状態だったりしますので、土が乾いてから3日~4日経過してから水やりをするのが良いでしょう。表面が乾いてすぐ水をあげてしまうと常に湿った状態が続くことになり根腐れの原因となります。また、葉は季節に関係なく常に湿った状態を好みますので葉っぱへの霧吹きは、冬もおこなうようにして下さい。
ディフェンバキアの肥料や追肥
ディフェンバキアのより良い育て方のためには肥料の与え方も大切です。ディフェンバキアの生育期は春から秋にかけてですので、その暖かい時期に1ヶ月に1度のペースで穏やかに効きめが現れる固形の暖効性置き型肥料を与えて下さい。株の根元に置くとよいでしょう。また10日~2週間に1度、液体肥料を与えて下さい。葉が大きく育ち耐寒性も強くなります。成長が穏やかな冬場は基本的に肥料を与える必要はありません。
ディフェンバキアの土作り
前述しているようにディフェンバキアの育て方で注意したい点は、湿った状態が長引くと根腐れを起こしやすいので、土は乾燥気味にするという事です。その為にも土は水はけが良く、また栄養の高いものを選んでください。熱帯生れなので寒さに弱く冬は室内で育てる事を考慮すると腐葉土は匂いがあり、カビが生える心配もありますので腐葉土よりはピートモスの使用をおすすめします。
用土の配合としては、赤玉土:5、ピートモス:3、バーキュライト:2の割合が良いでしょう。初心者の方は簡単な方法として園芸店などで観葉植物用培養土をもとめられても良いでしょう。
ディフェンバキアの仕立て直し
ディフェンバキアの育て方を日々楽しんでいるうちにも背丈が伸びすぎてバランスが悪くなったり、葉が落ちて見栄えが悪くなったりと樹形が乱れてきたりします、そのような時は株の仕立て直しをして下さい。時期としては5月~6月が適期です。仕立て直しの方法は、地際から2節か3節ぐらいのところから茎をカットし、根の部分は古い土を少し揉みほぐして落し、新しい用土を入れた一回り大きな鉢に移し替えます。
仕立て直しをした時にカットした茎の方は、葉のついている先の部分は挿し木に、他の茎の部分も茎ざしや、茎伏せなどの方法によるディフェンバキアの増やし方をおすすめします。次の項「ディフェンバキアの増やし方」を参考にして下さい。仕立て直しの作業中は前述のように切り口から出る樹液のシュウ酸カルシウムが有毒ですので皮膚や口に触れないようにくれぐれも注意して下さい。
ディフェンバキアの増やし方
ディフェンバキアの増やし方は一般的な方法として仕立て直し後の茎の「挿し木」と、「取り木」があります。挿し木は一度にたくさんの増やし方をしたい時におすすめですが、中には発根しないものも出てきたりします。取り木は茎から発根させ、初心者でも成功する確率が高いですが、1度にたくさんの増やし方をしたい場合は不向きです。それぞれ長所、短所がありますので状況に合わせて増やし方を選んでください。
挿し木でのディフェンバキアの増やし方
まず、挿し木の時期は、ディフェンバキアの仕立て直しの適期の5月~6月頃と同じ時期が良いでしょう。仕立て直しの時に出た茎を10cmから15cmほどに切ります。仕立て直しの時、切った枝から樹液が出ますのでそれを洗い流し、切り口をよく乾燥させて下さい。乾燥した茎を粒の小さい赤玉土に挿しますが、この挿し木の方法を「茎挿し」といいます。また挿し木の種類にも挿さずに寝かせる方法もあり、これを「茎伏せ」と言います。
仕立て直しの時、カットした茎に葉のついているものがある場合、挿し木は「茎伏せ」ではなく、「茎挿し」にすると、そのまま葉を楽しむ事ができます。挿し木作業のあとは日陰に移動させ、土の表面を乾燥させないように時々水やりをしながら様子を見るようにして下さい。2週間から3週間経つと根が生えて来ますのでしっかり伸びたことが確認出来たら鉢に植え替えます。その後は少しずつ明るい場所へ移動させるようにして下さい。
取り木でのディフェンバキアの増やし方
取り木とは茎の周りをはいだりするとその部分に栄養分がたまって根の発根をはかどらせる事を利用した増やし方です。ディフェンバキアの取り木は仕立て直し作業との関連はなく、主茎を利用するので挿し木のように沢山の増やし方はできませんが、取り木処理後は挿し木より成長が早く育ち安くなります。取り木の適期は5月から8月までの生育期がおすすめです。
まずディフェンバキアの茎の途中部分の皮を1周剥ぎます。幅は2cmほどでよいでしょう。次に、はがした部分に水を含ませた水苔をまきます。透明なビニール袋で水苔の周りを覆い、上部と下部を縛って下さい。2週間から3週間ほどで発根して来ますので、十分根が張ってきた事を確認出来たら根の下で茎を切り新しい鉢に植え替えかえます。
ディフェンバキアの植え替え
観葉植物を長く楽しむための育て方は成長に合わせて色々な作業が伴います。その中でも仕立て直しや、挿し木などとともに、植え替えもまた欠かすことができない作業です。生育すると着実に大きくなるので、鉢で育てている場合は、習慣的に植え替えが必要になって来ます。鉢に根がいっぱい張ってくると鉢の底からも根がはみ出してきます。そうなると水やりをしてもなかなか下まで浸透しにくく、鉢底から水がしみ出さなくなります。
このような事が確認出来たら植え替えの合図と考えて下さい。生育が活発なディフェンバキアなら1年で植え替えが必要な事もありますが、通常2年に1回が植え替えの目安と考えて良いでしょう。ディフェンバキアの植え替え時期は5月から8月頃の高温多湿期が適しています。鉢から株を抜き、根のまわりの古い土を落とし一回り大きな鉢に移しますが、作業中に茎などを傷つけてしまい皮膚などに樹液がつかないように注意して下さい。
移し替える鉢には前述の用土または市販の観葉植物の土を入れて植え替えましょう。植え替えはディフェンバキアにとっては大手術のようなものですから、植え替えが終わった後はたっぷりと水やりをし、日陰に置いてしばらくはそっとしてあげて下さい。
ディフェンバキアの病気
炭そ病
ディフェンバキアが注意すべき病気には炭素病があります。これは炭そ病菌というカビが要因で起こります、葉に灰白色や黒い斑点ができ、徐々に全体に広がっていき株が枯れる病気です。一度罹ったら回復しませんので病気になったらすぐにその部分を切り取って処分して下さい。
炭そ病は風通しのよくない場所に置くと罹りやすい病気です。ディフェンバキアに限らず、どんな種類の植物にも罹りうる病気なので大切な観葉植物が枯れるのを防ぐためにも管理する場所には風通しの良いところを選びましょう。風水的には部屋の西側が適していますが、その場合も風通しを考慮して置き場所を決めて下さいね。
ディフェンバキアの害虫
ハダニ
害虫に関してはハダニに注意して下さい。ハダニは乾燥した場所を好みます。ディフェンバキアも乾燥した土を好みますのでディフェンバキアの育て方のポイントとして、土の乾燥にともなってハダニが発生しないよう常に観察が必要です。またハダニは葉の裏に付き、養分を吸い取ってディフェンバキアを弱らせ、枯れる原因になりますので日常の育て方の中で、葉の裏のチェックも習慣づけましょう。
もしハダニが発生してしまった時は専用の薬剤を散布し駆除して下さい。またハダニは他の種類の観葉植物にも移りますので観葉植物が他にもあれば移っていないか確認しましょう。またディフェンバキアの葉は湿気の多い方を好む観葉植物なので常に霧吹きで水を吹きかけてあげる事でハダニの発生を防ぐ事ができます。
ディフェンバキアの冬越し
管理温度は
ディフェンバキアは熱帯原産の植物なので、暑さに強い観葉植物です。それゆえ日本の冬を野外で越すのは、厳しいでしょう。冬場は5度以下に気温が下がると葉が枯れるので、もし元気な育て方をしたければ、気温が10度以下ならば、室内での育て方が望ましいです。
冬場の育て方は、人間と同じ環境の中での育て方で問題がありませんが、暖房の風が直接当たる場所は避けて下さい。葉が湿った状態を好むディフェンバキアにとって水分が蒸発しやすい状態になってしまうからです。そのような時は季節に関係なく霧吹き器で葉に水分を与えるようにして下さい。冬が終わり、気温が13度以上になったら、戸外に移しての育て方でも大丈夫です。
ディフェンバキアが枯れる原因って?
これまでディフェンバキアの育て方についていろいろお話しをしてきましたので枯れる原因なども少しはお分かり頂けたと思いますが、大きく分けて3つ枯れる原因が考えられます。
1.寒さ:熱帯育ちのディフェンバキアは冬の寒さには大変弱く気温が5度以下になると枯れてしまいます。
2.水のやりすぎ:ディフェンバキアは土に関しては乾燥気味を好み、水をやりすぎると根腐れを起こしてしまいます。
3.直射日光:長時間直射日光に当てたままにしておくと葉焼けを起こし、枯れる原因になります。
その他にもハダニや炭そ病も枯れる原因になります。それぞれの対策は各項目で説明してありますのでもう一度確認しておきましょう。
ディフェンバキアの種類と品種
白と緑の葉が個性的なディフェンバキアはサトイモ科の種類の観葉植物で、和名は「シロガスリソウ」や「ハブタエソウ」と言います。夏にぴったりの涼しげなディフェンバキアは世界中で親しまれ贈り物にも風水的にも人気の観葉植物ですが、いったいどんな種類があるのでしょうか。
ディフェンバキア カミーラ
小型の品種で、緑色の葉の中央部に大きくて淡い黄色や乳白色の班が入っています。園芸品種の中では流通量が多く、比較的手に入りやすく人気の品種です。日照不足には割合強いですが、寒さには弱く冬10℃以下になると枯れる心配があるので屋内での育て方をおすすめします。
ディフェンバキア アモエナ トロピックスノー
厚くて丸みのある緑色の葉の中央部に、大きく乳白色や淡い黄色の班が入っています。この品種はディフェンバキアの中でも背丈が大きくなる種類で、日陰に強く、また冬の寒さにも比較的強いのが特徴です。風水的にもインパクトがあり、インテリア性にも富み人気の品種です。
ディフェンバキア アンナ
この種類は園芸品種の中でも小型でコンパクトな種類です。葉の中央部分は緑色の斑点がたくさん入っていて、縁の部分が白覆輪(しろふくりん)になるのがこの種類の特徴で、大変美しい品種です。
ディフェンバキア コンパクタ
こちらも小型の品種ですが、良く増える品種で好まれています。葉は濃い緑色で、浅緑の斑が入っています。
ディフェンバキアの花言葉
ディフェンバキアの花言葉
花言葉は「危険な恋」です。定かではありませんが、熱帯アメリカ原産の美しい葉の姿かたちが花言葉のいわれだと伝えられています。また美しい反面、樹液など危険な植物であることから付けられたとも言われています。
ディフェンバキアの風水の効果
金運をアップさせる
ディフェンバキアはどちらかといえば花よりも葉を楽しむ植物ですが、風水的にはどんな効果があるのでしょうか。まずその大きな葉は風水的にはお金の無駄使いを防ぎ、金運をアップさせると言われています。財運を支配する方位は西なので室内の西側に飾るとさらに風水の効き目がアップします。また鬼門である東北の方角に置くと厄除けや魔除けの役目を果たしてくれます。
インテリアにぴったりなディフェンバキアを育ててみよう
ここまでディフェンバキアの育て方や増やし方などについてお話しして来ましたが、日当たりと冬の温度管理さえしっかりできればどなたにも育てやすい観葉植物といえるでしょう。緑と白のコントラストが涼しげで、夏のインテリアにもぴったりです、風水的にも魅力的ですね。大きさや葉の模様など種類も豊富ですので、ぜひお気に入りを見つけて育ててみてください。
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