オイルサーディンとは
サーディンとは
サーディンとは、マイワシなどの小型のいわしのこと。オイルサーディンは、それらの頭と内臓を取り除き、塩漬けにした上で香辛料などとともに油で煮たものです。簡単に言うと、いわし油漬けです。保存食として世界で食べられており、輸入物や国産物など、さまざまなオイルサーディン缶が流通しています。
オイルサーディンは日本初缶詰?その歴史とは
日本におけるオイルサーディンの歴史は意外と古く、初めて製造されたのは明治4年と言われています。長崎の外国語学校に勤めていた松田雅典がフランス人教師からオイルサーディン缶の製造技術について教わり、2年かけて作ったのが、日本初の缶詰となるオイルサーディン缶でした。
その後、殖産興業などによって缶詰の量産が始まり、現在は多くの種類の缶詰がありますが、その第一歩はオイルサーディンだったのです。
オイルサーディンを常備するメリットとは
メリット①栄養豊富!オイルサーディンの栄養価とは
オイルサーディンの原料であるいわしには、DHAとEPAがバランスよく含まれています。これらの栄養素は頭をよくすると言われ、血液をさらさらにしたり生活習慣病を予防したりといった効果もあります。
また、この他にもカルシウムやビタミンD、ビタミンEなども含まれ、いわしは積極的にとりたい食品の一つです。オイルサーディン缶は加工品ではありますが、酸化しない上、骨もそのまま食べられるのでいわしの栄養がしっかり摂取できます。
メリット②使い勝手抜群!
オイルサーディンというと、日本の一般的な家庭料理にはあまり登場しませんが、実は使い道はかなり豊富です!常備していて損はありません。そのまま食べてもおつまみになりますし、野菜と併せてサラダにしてもよし、オイルも一緒にパスタに絡めても美味しいです。
和風のアレンジとも相性がいいです。生のいわしは傷みやすいと言われますが、オイルサーディン缶の場合は長期保存がきき、蓋を開けてさっと使えるので大変便利です。
メリット③バラエティ豊かな商品
オイルサーディンの味は、いわしの味といえばそうなのですが、油漬けされているので風味は違います。また、輸入品や国産品などさまざまな商品があり、油やいわしの種類、スモークしているかどうかなどで味が少しずつ異なります。
多く使われているのは、大豆油ですが、他にはオリーブオイルや米油で漬けた商品も。お好みの商品を見つけてみるのもいいですし、そのまま食べるのか、料理に使用するのかによって使い分けるのもいいですね。
オイルサーディンとアンチョビの違いとは
アンチョビとは
オイルサーディンと同じくいわしの加工食品として有名なのがアンチョビですが、両者はどう違うのでしょうか?アンチョビは火を使わずいわしを塩漬けにして発酵させ、オイルに漬けたものです。一方、オイルサーディンはいわしを油に漬けて加熱したもので、加工方法が異なります。また、オイルサーディンはいわしの頭と内臓を取りますが、アンチョビは三枚におろすので、見た目も違います。
食べ方の違いとは
アンチョビは塩漬けすることによっていわしの長期保存を可能にしているため、塩味がかなり強いです。そのため、オイルサーディンとは違い、そのまま食べるのには向きません。
同じいわしの加工食品ではありますが、アンチョビは調味料と考えて料理に使うのがよいでしょう。一方、オイルサーディンは、用途としてはツナ缶やサバ缶が近いです。両者の違いを理解し、代用はせずに使い分けることをおすすめします。
美味しい食べ方①パスタ
オイルサーディンのほどよい塩気はパスタと相性抜群です。オイルベースやトマトベース、和風など、さまざまなアレンジが可能です。イタリアンの風味をより引き立たせるため、オリーブオイルサーディン缶を使用するのがおすすめです。
レシピ.オイルサーディンのペペロンチーノ
オイルサーディンの油とうま味に、唐辛子とにんにくのパンチが相性抜群の一品です。材料と調理工程が少ないため、忙しいときでもさっと作れます。
レシピ.オイルサーディンの和風パスタ
醤油で味付けした和風パスタです。いわしは日本食でも古くから食べられてきた食材なので、和風の味付けにもマッチします。トッピングの大葉のさわやかさが食欲をそそります。
美味しい食べ方②缶ごとアレンジ
オイルサーディン缶をそのままトースターやグリルで火にかける食べ方もあります。鍋などを使わずに済むので手間いらず。そして、意外にも缶の武骨な感じがおしゃれに決まります。簡単なのに、チーズや薬味などを上に載せれば、立派な一品に仕上がりますよ。コンロの直火で加熱する場合は、直接缶を置くと不安定で危険ですので、網などを引いた上で行ってくださいね。
レシピ.オイルサーディンのアヒージョ
オイルサーディン缶ににんにく、鷹の爪、イタリアンパセリなどを入れ、そのままグリルやトースターで加熱するだけの簡単アレンジです。バゲットと合わせてワインのおつまみに最適です。
レシピ.オイルサーディンのチーズ焼き
オイルサーディン缶の上に白ねぎ、チーズを乗せ、そのままオーブントースターで加熱するだけの一品です。加熱したねぎの風味とほろほろのいわし、溶けたチーズが食欲をそそります。
レシピ.オイルサーディンの缶ごと焼き
とてもシンプルな一品です。材料はオイルサーディン缶と醤油とレモンと一味唐辛子だけ。小腹が空いたときやもう一品欲しいときなどに、さっと作れていわしの栄養もとれるので、嬉しいですね。
美味しい食べ方③サラダ
野菜と合わせてサラダにするのもおすすめです。野菜だけのサラダはヘルシーではありますが、少々物足りなく感じることも。そこにオイルサーディンを加えれば、いわしの栄養も一緒にとれる上、満足度の高い一皿になります。
レシピ.オイルサーディンとレタスとセロリのサラダ
カリっと炒めたオイルサーディンと、レタスとセロリのシャキシャキ感が相性抜群のサラダです。味付けはオイルサーディンの塩気を生かしてコショウのみ。ドライトマトがいいアクセントになり、さっぱりと食べられますよ。
レシピ.オイルサーディンのマリネ風サラダ
オイルサーディンと野菜をマリネ液に漬け込み、サラダに仕上げた一品です。オイルサーディンのうまみが全体になじんで美味しく食べられます。いろいろな野菜と合わせれば、栄養価がさらに上がり、いろどりも楽しめます。
美味しい食べ方④ポテトと合わせて
オイルサーディンは、じゃがいも料理にも合います。ほどよいいわしの塩気とうまみの染み出したオイルがほくほくのじゃがいもと絡まれば、美味しくないはずありません。つまみやおかずの一品としておすすめです。
レシピ.オイルサーディン&ハッシュドポテト
ハッシュドポテトにオイルサーディンをソース代わりにかけるという技ありの一品です。じゃがいもをスライスするのは少々手間ではありますが、カリカリに焼けたハッシュドポテトにオイルサーディンソースが絡まれば、お酒がすすむこと間違いなしです。
レシピ.ポテトとオイルサーディンのオーブン焼き
レンジで加熱したじゃがいもに、オイルサーディンと玉ねぎを乗せてオーブンで焼きます。味付けは、ケチャップ、にんにく、チーズなど。ローズマリーで香りづけすれば、ホームパーティーでも活躍しそうなおしゃれな一皿に仕上がります。
美味しい食べ方⑥トマトと合わせて
オイルサーディンとトマトの酸味も相性がいいです。冷たいトマトと合わせてサラダや前菜として食すのも美味しいですし、トマトと一緒に煮込んだり、オーブンで焼いたりするのもおすすめです。
レシピ.オイルサーディンのトマトサラダ
バジルとトマトの王道組み合わせにオイルサーディンを合わせることで、より食べ応えのある一品に仕上がっています。玉ねぎのドレッシングがさっぱりとした味わいです。簡単に作れるので、夏バテ中の栄養補給にぴったりです。
レシピ.オイルサーディンのトマト煮込み
オイルサーディンをにんにくやトマトと一緒に煮込んだ一品です。材料のうまみが凝縮され、唸る美味しさです。ワインに合いますよ。
美味しい食べ方⑦パンと一緒に
オイルサーディンをシンプルにパンに合わせて食べるのもおすすめです。サンドウィッチの具材として使用してもいいですし、ブルスケッタとも合います。チーズを乗せてトースターでさっと焼いても美味しいですね。いろいろなアレンジが楽しめます。
レシピ.オイルサーディンと大葉のサンドウィッチ
オイルサーディンとスライス玉ねぎ、大葉のサンドウィッチです。食パンに塗った粒マスタードがピリッとアクセントになります。オイルサーディンはハーブと相性がいいので、大葉と合わせても美味しいです。ランチにぴったりなさわやかな風味の一品です。
レシピ.オイルサーディンのオープンサンド
材料はオイルサーディン缶、キャベツ、食パン、塩コショウ、レモン汁といたってシンプルです。調理工程もこれらの材料を食パンに乗せるだけという超簡単アレンジですが、オイルサーディンのうまみが際立ち、満足できる一品です。
美味しい食べ方⑧和風アレンジ
オイルサーディンというカタカナ語の名称からすると意外かもしれませんが、和風アレンジも美味しいです。
レシピ.オイルサーディンとミョウガの炊き込みご飯
オイルサーディンを米やショウガと一緒に炊き込み、最後にミョウガを混ぜ合わせた一品です。いわしのうまみ吸ったご飯に、薬味のアクセントが絶妙です。
レシピ.オイルサーディン丼
フライパンで熱したオイルサーディンを醤油と日本酒で味付けし、ごはんに乗せ、青ねぎを散らすだけの簡単アレンジです。シンプルなのに、いわしと醤油とねぎの組み合わせが抜群にご飯に合います。
まとめ.オイルサーディンで簡単に美味しく栄養アップ!
オイルサーディンの魅力は、料理への使いやすさと栄養の高さです。そのまま食べてもいいですが、さまざまなアレンジを楽しみながらいわしの栄養を食生活に取り入れてみてくださいね。
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