鍾乳洞観光の魅力とは?
鍾乳洞は、独特の魅力がある観光スポットといえます。洞窟に入っていくだけでもワクワクしますが、自然の作り出すさまざまな生成物を見ると大きな感動を覚えます。また、洞窟内の気温が一定であることも大きな魅力で、特に暑い夏などは涼を求めて多くの観光客が見学に訪れています。所要時間はそれほど必要ありませんが、満足感の高い観光スポットといえるでしょう。
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポットをご紹介!
それでは、東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポットをご紹介しましょう。見所や詳細情報とともに、11ヶ所の鍾乳洞をピックアップします。どうぞご覧ください(記載の情報は2018年7月21日現在のものです)。
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット①
日原鍾乳洞
関東随一の規模といわれる東京都の鍾乳洞で、東京都の指定天然記念物にも選定されています。冬場も年末から正月にかけての時期以外は見学が可能なため、一年を通して多くの観光客が訪れています。洞窟の長さは1270mあり、高低差も1314mとなかなか歩き応えがあります。気温が年間を通じで11度と安定しており、夏は涼しく冬も快適な環境です。
鍾乳洞の見所は?
日原鍾乳洞には8つの洞窟がありますが、観光客が見学できるのはその内の「新宮洞窟」と「新洞」の約80mの部分となっています。荘厳な雰囲気の「白衣観音」やカエルの形をした「ガマ岩」など数々の見所があります。新宮洞窟は小さな岩が多く迫力はいまひとつですが、新洞の方は石筍や石柱などがたくさん見られ、日原鍾乳洞の一番のポイントになっています。
鍾乳洞の詳細はこちら!
【住所】東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
【TEL】0428-83-8491
【所要時間】約40分
【開洞時間】夏時間(4月1日から11月30日)8:00から17:00まで,冬時間(12月1日から3月31日)8:30から16:30まで
【入洞料金】大人(高校生以上)700円,中学生500円,小学生400円
【アクセス】中央自動車道「八王子IC」より1時間30分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット②
鳴沢(なるさわ)氷穴
山梨県の国指定の天然記念物で、有名な青木ヶ原樹林内にあります。溶岩が流れ出た後にできた空洞で、長さは153mと短い洞窟です。この洞窟の特徴は何といっても、洞窟内に年間を通して君臨する氷柱で、冬場に天然の氷柱が形成され始め、初夏の時期までそれを楽しむことが可能です。洞窟内の気温は平均3度と低く、洞窟内の天井から滴り落ちる水滴が見事な芸術作品を生み出します。
鍾乳洞の見所は?
直径が50cmを超えるものもあり、高さも3mもある巨大な氷柱が見学できます。夏場は非常に多くの観光客が涼を求めて見学にやってきますので、早めの到着がおすすめです。また、こちらの洞窟では体験メニューが用意されており、洞窟や樹海のインストラクターが自然体験の手伝いをしてくれます。暑い夏にはもってこいのスポットですので、ぜひお出かけになってみてください。
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【住所】山梨県南都留郡鳴沢村8533
【TEL】0555-85-3089
【所要時間】約15分
【開洞時間】夏時間8:30から18:00まで(季節・時期によって変動),冬時間(11月16日から3月15日)9:00から16:30まで
【入洞料金】大人(中学生以上)280円,小学生130円
【アクセス】中央自動車道「河口湖IC」より20分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット③
富岳風穴
前述の鳴沢風穴と同じ青木ヶ原樹海にある洞窟で、昭和初期までは天然の冷蔵庫として蚕の卵の貯蔵に使われていました。国の天然記念物にも指定されており、1000年以上前の火山の大爆発で流れ出た溶岩が固まってできた溶岩洞穴です。南北にのびる主洞と東西にのびる支洞があり、総延長は約200mほどあります。平均気温は3度と低く、夏でもひんやりとしています。
鍾乳洞の見所は?
込み合っていなければ、常識の範囲内で大きな声を出してみましょう。声が反響しないことに気づきます。これは洞窟の壁が音を吸収する性質の岩でできているためです。面白いですので試してみましょう。夏でも溶けない氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩などを15分ほどの見学コースで楽しむことができます。洞窟の外には売店もあり、山梨のお土産やご当地グルメも味わえます。一緒に利用してみましょう。
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【住所】山梨県南都留郡富士河口湖西湖青木ヶ原2068-1
【TEL】0555-85-2300
【所要時間】約15分
【開洞時間】夏時間8:30から18:00まで(季節・時期によって変動),冬時間(11月16日から3月15日)9:00から16:30まで
【入洞料金】大人(中学生以上)350円,小学生200円
【アクセス】中央自動車道「河口湖IC」より20分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット④
小平(おだいら)鍾乳洞
全長93mという短い鍾乳洞ですが、現代の人々の目に触れるようになったいきさつが他にはない特徴になっています。明治時代にこの鍾乳洞は発見され、いったんは公開されましたが、鍾乳洞の入り口が埋まってしまい見学ができなくなり、忘れられた存在になっていました。しかし、その後鍾乳洞の存在を裏付ける古文章を通して再びその存在が知られるようになり、昭和59年に再発見となって今に至っています。
鍾乳洞の見所は?
この鍾乳洞では、珍しい貴重な鍾乳石がみられるので、それを見逃さないようにしましょう。「ヘリクタイト」や「ボックスワーク」といった鍾乳石は全国的にも珍しいもので、学術的な観点からも注目されています。この鍾乳洞があるのは「小平の里」という施設で、親水公園やキャンプ場、湿生植物園なども楽しむことができます。鍾乳洞は20分ほどで見学できますので、ほかの施設も一緒に利用してみましょう。
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【住所】群馬県みどり市大間々町小平鋼445
【TEL】0277-73-2000
【所要時間】約20分
【開洞時間】夏時間(4月から9月)9:00から17:00まで,冬時間(10月から3月)9:00から16:00まで
【入洞料金】大人310円,小・中学生150円
【アクセス】北関東自動車道「伊勢崎IC」より40分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット⑤
源三窟(げんざんくつ)
栃木県の名湯「塩原温泉郷」にある鍾乳洞で、全長は50mほどあり、さまざまな形の鍾乳石や石筍、石柱などを見学できます。洞窟内の石灰岩からは、魚の骨や貝の化石、木の葉化石などが発掘されており、地質学的にも貴重な鍾乳洞となっています。洞窟内の平均温度は15度から16度が維持されているため、夏は涼しく冬は暖かい快適な空間を作り出しています。
鍾乳洞の見所は?
この鍾乳洞は言い伝えが残されており、「源氏」の隠れ岩屋であったとされています。この鍾乳洞の由来についてガイドさんが説明をしてくれ、子供向けに紙芝居などを使って説明してくれます。ぜひ興味深く説明を聞いてみましょう。また500円の料金を払うと、レプリカの甲冑を着て写真撮影をすることもできます。戦国武将の気分になって記念写真を撮りましょう。見学の後の温泉も楽しみです。
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【住所】栃木県那須塩原市塩原1118
【TEL】0287-32-2338
【所要時間】約10分
【開洞時間】夏時間(4月から11月)8:30から17:00まで,冬時間(12月から3月)9:00から16:00まで
【入洞料金】大人(高校生以上)600円,小・中学生400円
【アクセス】東北自動車道「西那須野塩原IC」より30分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット⑥
田谷の洞窟
人口の地下洞窟で、真言宗のお寺「定泉寺」の境内にあります。鎌倉時代に修行僧が掘り進んだ洞窟で、長さは1kmにもなります。観光客に開放されているのはそのうちの250mほどの部分です。洞窟はあくまで参拝と修業の場であるので、観光用の設備などはありません。そのため中は真っ暗で、入り口でろうそくに火を灯してから入洞します。中の気温は16度ほどで、夏も冬も快適な環境です。
鍾乳洞の見所は?
洞窟内は迷路のようになっており、定泉寺で購入できる洞窟の地図を広げると、その複雑さがよくわかります。修行の場に「エキサイティング」という言葉は似合いませんが、暗闇を今にも消えそうなろうそく1本で進んでいき、おまけに段差などが多いためゆっくり歩く必要があるため、なかなかスリルがあります。洞窟の壁面に彫刻された仏像などがたくさんあり、修行僧たちの当時の姿が思い浮かびます。
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【住所】神奈川県横浜市栄区田谷町1501
【TEL】045-851-2392
【所要時間】約30分
【開洞時間】9:00から16:30まで
【入洞料金】大人400円
【アクセス】横浜横須賀道路「日野IC」より20分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット⑦
三ツ合鍾乳洞
東京都にある鍾乳洞で、小さいのですが見所の多いおすすめの洞窟です。昭和45年に発見された鍾乳洞で、標高450mの高台にあります。長さは120mほどで、三段になっている縦穴型の鍾乳洞です。洞窟内は変化に富んだ洞内生成物が多く、フローストーンやカーテン、石筍など鍾乳洞らしい数々の生成物を楽しめます。また、洞窟内には高さが12mもある「竜神の滝」があり、不老長寿の水といわれるほど清らかです。
鍾乳洞の見所は?
縦穴型鍾乳洞ですので、いくつかの階段を上りながら見学することになります。加えて足元が少々悪い部分も多いので、運動靴など歩きやすい靴で入洞することをおすすめします。また鍾乳洞の外にも見所があり、この鍾乳洞の発見のきっかけとなった鍾乳石「天の岩戸」を見学することもできます。ただ、岩の絶壁を登っていくことになりますので、安全に気を付けながら冒険気分を味わってみましょう。
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【住所】東京都あきる野市養沢1075
【TEL】042-596-4225
【所要時間】約20分
【開洞時間】夏時間(5月から8月):平日9:00から17:00まで(土・日・祝日は18:00まで),冬時間(9月から4月):平日10:00から16:00まで(土・日・祝日は17:00まで)
【入洞料金】大人400円,中学生300円,小学生200円
【アクセス】首都圏中央連絡自動車道「あきる野」ICより40分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット⑧
不二洞
群馬県にある鍾乳洞で、関東で一番長い鍾乳洞として知られています。長さが2.2kmあり、洞窟探検をするにはもってこいの長い鍾乳洞です。「上野村・川和自然公園」の中にあり、県の天然記念物にも指定されています。大昔、猿がたくさん集まって騒いでいたのを不思議に思った村人が近づいてみたところ、小さな穴が開いていてそれがこの鍾乳洞の最初発見といわれています。
鍾乳洞の見所は?
平成4年に新しい支洞が発見されるなど、未だにその全貌は明らかではありません。洞窟内には見所のポイントがたくさんあり、地獄や極楽にちなんだユニークな名前が付けられています。ライトアップも施されており、鍾乳石が浮かび上がるように綺麗に見えるポイントがたくさんあります。生成物も多彩で見応えたっぷりの鍾乳洞です。近くには上野村自慢の吊り橋などもありますので、一緒に楽しんでみましょう。
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【住所】群馬県多野郡上野村川和665
【TEL】0274-59-2146
【所要時間】約40分
【開洞時間】夏時間(4月から11月)9:00から17:30まで、冬時間(12月から3月)10:00から15:00まで
【入洞料金】大人800円,小中学生500円
【アクセス】関越自動車道「本条児玉IC」より1時間30分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット⑨
西湖コウモリ穴
国指定の天然記念物にも指定され、富士山麓の溶岩洞穴の中では最大規模を誇ります。総延長は350mにもなり、平成10年から一般に公開されるようになりました。洞窟内には富士山の噴火で流れ出た溶岩が固まってできた鍾乳石や縄状溶岩などがたくさん見られ、天井からもところどころに鍾乳石が垂れ下がっていてなかなか見応えがあります。また、富士山麓周辺の鍾乳洞よりも平均気温が高いのも特徴です。
鍾乳洞の見所は?
鍾乳洞の名前の通り、昔はたくさんのコウモリが住み着き冬の越冬場所となっていましたが、環境の変化や心無い人々の無差別な立ち入りによって絶滅寸前まで追い込まれてしまいました。現在では保護活動が行われ、洞窟内に保護区を設けて少しずつ生息数を広げています。冬場は見学不可ですが、3月から11月いっぱいは見学が可能です。希少なコウモリたちと鍾乳石をぜひ楽しんでみてください。
鍾乳洞の詳細はこちら!
【住所】山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068
【TEL】0555-82-3111
【所要時間】約30分
【開洞時間】夏時間(3月20日から11月30日)9:00から17:00まで,冬は見学不可
【入洞料金】大人300円,小・中学生150円
【アクセス】中央自動車道「河口湖IC」より25分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット⑩
尾須沢鍾乳洞
観光用に解放されている鍾乳洞ではありませんが、歩きやすい靴と懐中電灯を持参すれば誰にでも楽しめる鍾乳洞です。高さ25mほどの石灰石の岸壁に、「第1洞」から「第3洞」の3つの洞穴が見つかります。長さは、第1洞が55m、第2洞が20m、第3洞が35mとそれぞれに異なっており、鍾乳洞の内部の様子も、各洞窟によってそれぞれに特徴が違っています。
鍾乳洞の見所は?
第1洞は、高さが3.5m幅7mの滝から流れ出る水流が鍾乳洞の岩肌を覆っています。また第3洞は、二股に分かれている洞窟が支洞によってつながっており、鍾乳洞らしさはこの洞窟が一番です。それに対して、第2洞は内部が非常に狭く、四つん這いになって前進するような少々厳しい洞窟内になっています。安全に楽しむなら、第2洞以外の洞窟をおすすめします。なお、入洞料金は無料になっています。
鍾乳洞の詳細はこちら!
【住所】埼玉県飯能市下名栗字尾須沢
【TEL】042-980-5051
【所要時間】洞窟による
【開洞時間】特になし
【入洞料金】無料
【アクセス】首都圏中央連絡自動車道「狭山日高IC」より45分
東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポット⑪
大岳(おおたけ)鍾乳洞
東京都の天然記念物に指定されている鍾乳洞で、昭和36年に発見されました。全長は300メートルと比較的長く、観光客に開放されていない未開拓の部分も含めると、全長は1000mにもなります。この鍾乳洞は生成物が非常によく発達しており、鍾乳石や石筍、石柱や石灰華などがはっきりとした形で存在している貴重な洞窟となっています。100年に数センチしか成長しない鍾乳石ですので、その貴重さがわかるというものです。
鍾乳洞の見所は?
約20分ほどで見学できる鍾乳洞ですが、東京でこれだけ保存状態のいい、また学術的に貴重な鍾乳洞を見学できるのはここだけでしょう。自然が形作った生成物をぜひゆっくりと観察してください。この鍾乳洞を運営する鍾乳洞の発見者「田中ユキ」さんがこちらの名物おばあちゃんになっています。ぜひおしゃべりしてみてはいかがでしょうか。
鍾乳洞の詳細はこちら!
【住所】東京都あきる野市養沢1587
【TEL】042-596-4201
【所要時間】約20分
【開洞時間】夏時間9:00から18:00まで,冬時間9:00から16:30まで
【入洞料金】大人500円,中学生400円,小学生300円,幼児100円
【アクセス】首都圏中央連絡自動車道「あきる野IC」より45分
出かける前の心得とは?
鍾乳洞に出かける際に覚えておきたいいくつかの注意点があります。鍾乳洞見学で後悔しないよう、次の点をチェックしてから出かけましょう。
・歩きやすい服装や履物ででかける(スカートやハイヒールなどは避ける)
・観光用に整備されていない鍾乳洞は懐中電灯などを持参する
・温暖な時期でも上着を持参する(洞内は予想以上の涼しさのため)
・撮影禁止の場所に注意する
・悪天候の際には無理をしない
・危険な場所には立ち入らない
鍾乳洞探検に出かけよう!
ここまで、東京都&東京近郊の鍾乳洞おすすめスポットをご紹介しました。鍾乳洞は冒険気分を刺激してくれるエキサイティングな観光スポットです。大自然のパワーを感じる神秘的な鍾乳洞に、皆さんも出かけてみてはいかがでしょうか。
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