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メヒシバとは?
メヒシバとは、イネ科メヒシバ属の一年草を指します。稲のように先端に穂が付いた植物で、どこにでも生えます。そのことから、メヒシバは雑草として扱われ、駆除対象として雑草防除されています。
メヒシバの大きさ
高さ:約30~70cm
葉:約8~20cm
メヒシバは大きくなると約70cm程になります。葉の長さは大きくて約20cmと考えれば、かなり大きい雑草といえます。しかも、葉や茎は放射状に広がります。70×20cmの植物が放射状に広がったら邪魔でしかありません。個体差がありますのですべてがそこまでデカくはありませんが、景観や交通の「邪魔」になるからと除草されていも仕方がないのかもしれません。
メヒシバの分布
メヒシバは日本全国で見かけ、主に夏ごろに生えます。生える場所も、畑、空き地、道端、湖畔など場所を問わず、中にはコンクリートの隙間、芝生、鉢の中など、「こんなところにまで」と思う場所に生え、勝手に自生しているのを見かけます。
特に、メヒシバ(雌日芝)と呼ばれるように、芝生に多く自生します。そのため、ゴルフ場やガーデニングなど、芝生を扱く人たちに迷惑がられています。
メヒシバの名前の由来
メヒシバの名前の由来はオヒシバ(雄日芝)から命名されました。イネ科オヒシバ属の植物とよく似ており、オヒシバよりも柔らかで優しい見た目が雄の代わりに雌に例えられ、雌日芝(メヒシバ)となったといわれています。
また、学名では「Digitaria ciliaris」と記載されます。Digitariaはラテン語で「指」という意味があるそうです。
メヒシバの特徴
メヒシバの特徴 その1「適応能力が高い」
メヒシバは適応力が高く生命力が高い特徴があります。耐乾・湿性、耐寒・熱性を持つメヒシバは北海道から沖縄までどこにでも自生します。また、耐陰性もあるため日差しが少ない木陰でも育ちます。場所によって生えやすいかは変わりますが、とりあえず土があればメヒシバは生えると思っていいです。
メヒシバの特徴 その2「穂がちぎれやすい」
メヒシバは穂の部分が簡単にちぎれます。穂がちぎれることで種子も一緒に落とします。メヒシバの生存戦力としては何らおかしくはないのですが、メヒシバが邪魔な人にとっては迷惑でしかありません。特に枯れ始める秋ごろはちぎれた穂が散乱しています。メヒシバを生やさないようにするためにも、ちぎらない、落ちたら掃除するようにしましょう。
メヒシバの特徴 その3「根が細かい」
メヒシバの根は、他の植物とは違い、細かく細い根が無数にあります。複数の根が絡み合うことでより強固に根を張っているのです。そのため、メヒシバを引き抜くと土ごと抜き取ることができます。
メヒシバの花言葉
メヒシバの花言葉は「情緒不安定」になります。
「女心は秋の空」と呼ばれるように、女性の心は秋空のように気持ちが移りやすいです。「雌(女性)」日芝(メヒシバ)が様々な場所に生える様子が、移り行く姿に思え、「情緒不安定」と付けられたのかもしれません。
ちなみに、一見すると花を付けないように見えるメヒシバも、花を付けます。開花時期になると先端の穂に赤紫色の小さな花が沢山付くのです。
メヒシバは雑草なの?
「雑草という名の植物は無い」と呼ばれるように、メヒシバも雑草ではなく「メヒシバ」という植物です。ギニアやヨーロッパではメヒシバの近縁種が食用として食べられており、決して雑草として扱うべきではないのかもしれません。
ですが、畑などに大量に自生し、しつこい植物であるのも事実です。ガーデニングでは景観を損ね、ゴルフ場ではプレイの邪魔をし、畑では食物の養分を奪うなど、人にとって厄介なのも事実なのです。イネ科であるメヒシバは穀物でもあります。ですが、望まず自生され邪魔になることから雑草として防除されています。
メヒシバの雑草防除 その1「根から抜き取る」
最も簡単な除草方法は「直接抜き取る」ことです。メヒシバをしっかりと握って引き抜きます。根は深くはありませんので土ごと簡単に抜くことができます。むしろ、根がしっかりしているため、抜くと土ごと取れます。
ただ、メヒシバの根は細いですのでちぎれやすいです。根を残したままだと再び生えてしまいますので、注意してください。
抜いたメヒシバを放置しない
メヒシバは抜いただけでは終わりません。抜いたまま放置すると種子が落ちてそこから新しいメヒシバが生えてしまいます。穂が実る前なら放置しても問題はありませんが、大きく育ったメヒシバは燃やすか燃えるゴミに出して種子を落とさないようにしましょう。
メヒシバの雑草防除 その2「除草剤を使用する」
確実に除草するなら「除草剤を使用する」ことです。イネ科用の除草剤を用意して駆除しましょう。ただし、芝生と一緒に生えている場合は、「芝生用の除草剤」を必ず選んでください。でないと芝生まで枯れてしまいます。
おすすめの除草剤
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多くの雑草に効果があるといわれている除草剤です。除草剤を根にまく必要が無く、上からかければ根まで枯らしてくれます。メヒシバとか関係なく除草してくれますので、何が生えているのかわからないなら、これを試してみてください。
保土谷UPL グリーンアージラン液剤
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数ある雑草の中でも、特にイネ科とキク科に有効な除草剤です。メヒシバはイネ科の植物ですので、効果が期待できます。もちろん、他の雑草にも効果はあります。メヒシバが多くて悩んでいるのならイネ科に効果があるグリーンアージラン液剤を試してみましょう。
住友化学園芸 シバニードアップ粒剤
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芝生を枯らさずに雑草のみを枯らす除草剤です。メヒシバは道端や畑だけではなくどこにでも生えます。その中には芝生の中も含まれます。しかし、芝生の中に生えてしまうと芝生も枯らしてしまうため強力な除草剤は使えません。そこで、芝生にも使用できる除草剤です。芝生を枯らさず雑草のみ枯らすことで綺麗な芝生にすることができます。芝生にメヒシバが生えてお困りの人は是非試してみてください。
除草剤の注意
除草剤を使用する際は。皮膚や目などに触れないよう注意してください。
除草剤は、植物を枯らすほどの成分があります。そのような強力な成分が人体に影響が無いわけがありません。体内に入ることで体調を崩し倒れてしまいます。場合によっては入院したり死亡してしまうことも珍しくはないのです。ですので、除草剤を使用する際は長そでやゴム手袋をはめ、皮膚や粘膜に絶対に触れないよう注意してください。
安全のため説明書きをよく読み、容量用法を守って正しく使用しましょう。
ペットや子供の好奇心が危険
除草剤は、ペットや子供がいる場合も大変危険です。好奇心から除草剤が使用された植物を触ったり舐めたりしてしまう可能性があります。迂闊に触ることが無いよう柵を設けたりして、絶対に目を離さないようにしてください。
メヒシバの雑草防除 その3「草刈り機を使用する」
草刈りといえば草刈り機です。回転する刃が雑草をまとめて駆除します。広い範囲に生えてしまったら草刈り機で一掃するととても楽です。ただし、草刈り機は地表に出ている分しか駆除できません。根が残っているため、放置しておけば再びメヒシバは生えてしまいます。また、駆除した勢いで穂が飛ばされ種子が拡散してしまいます。
広い範囲を除草するのに楽ではありますが、再び生えることを考えるとあまりおすすめしない方法です。
メヒシバの注意点 「枯れていても見逃さない」
メヒシバは一年草ですので秋ごろから枯れ始めます。枯れてしまえば肥料になるかもしれませんが、必ず抜くようにしてください。メヒシバの穂には種子があり、枯れることで種子が巻かれてしまうからです。ですので、枯れているからといって放置はせずに必ず抜くようにしてください。
落ちた種子は掃除する
メヒシバは枯れることで穂が落ちて種子が発芽します。そのため、落ちた種子は掃除する必要があります。箒でまとめてメヒシバと一緒に処分しましょう。ただ、一番は枯れる前に雑草防除することです。穂が落ちた後では掃除も容易ではありません。抜くにしろ除草剤を使用するにしろ、枯れる前、できれば新芽のうちに雑草防除することが大切です。
メヒシバの雑草対策 その1「敷き詰める」
メヒシバを生やさない対策として「砂利やレンガなどを敷き詰める」方法があります。これなら土が出ていませんのでメヒシバが生えることはできません。光が遮られる形にもなりますので、育ちにくくもします。砂利やレンガなど敷き詰める前に、防草シートを敷いておけばより完璧です。
ただ、完璧なはずなのですが、それでもなぜかメヒシバが生えてくる場合もあります。メヒシバの生命力が強いのか敷き詰めが甘いのかはわかりませんが、生えてきてしまったら直接抜くようにしてください。
メヒシバの雑草対策 その2「舗装する」
よりメヒシバ対策をするなら「コンクリートや防草舗装をしてしまう」事です。土が無いのですからメヒシバは生えません。コンクリートで舗装してしまってもいいですが、防草舗装の方がおすすめです。少々値は張りますが、コンクリートよりも水はけがよく温かみがあります。また、舗装後に一部をくり抜いて土の状態にすることもできます。
メヒシバの雑草対策 その3「低木を植える」
メヒシバ対策には「低木を植える」方法もあります。背が低い木を植えることで光を遮り、メヒシバが育ちにくくするのです。景観を壊さずに自然豊かな庭にすることができますが、それでもメヒシバは生えてしまいます。他の場所と比べるとメヒシバは少ないですが、いささか不十分な対策といえます。
まとめ
メヒシバは、そこらじゅうに自生します。繁殖力も高いため、中途半端に抜くだけでは「除草ができた」とはいえないでしょう。そのため、出来れば雑草防除には抜くのではなく除草剤を使用することをおすすめします。除草剤なら根も枯らして再び生えるのを防いでくれます。また、除草したら対策するのも忘れないでください。家の裏など普段手入れできない場所には砂利を敷くなどして対策をとりましょう。
メヒシバの防除が気になる方はこちらもチェック!
メヒシバの除草や駆除をもっと知りたい人は下記の記事もあります。詳しい除草法や対策法などが紹介されていおり、より雑草防除に詳しくなれます。また、雑草はメヒシバだけではありません。オオバコやドクダミといった雑草が他にもあります。それぞれの特徴や除草方法などが紹介されていますので、メヒシバと一緒に駆除できるように確認しておきましょう。
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