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最強の雑草【カヤツリグサ】とは?その生態と種類・駆除方法をご紹介!

道端や田畑などに生えているカヤツリグサ。繁殖力が強く雑草の中でも最強と言える雑草です。庭のガーデニングエリアにももちろん生えます。刈っても刈っても生えてくる厄介な雑草!今回はカヤツリグサの駆除方法をご紹介します。カヤツリグサの生態を知り上手に駆除しましょう。
更新: 2022年6月14日
ティンカー・ベル
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最強な雑草!カヤツリグサの駆除方法

田畑や道端などに普通に見かける雑草のカヤツリグサ。昔の子供は道端に生えているカヤツリグサの茎を裂いて遊び道具にもしていたようですが、田畑などにおいては繁殖力が強く厄介な雑草だと嫌われています。刈っても刈っても生えてくるカヤツリグサの繁殖力!ここではカヤツリグサの生態を探り、雑草の中でも最強の雑草と言われるカヤツリグサを上手に駆除する方法や、おすすめの除草剤をご紹介します。

カヤツリグサとは

カヤツリグサはカヤツリグサ科カヤツリグサ属の雑草です。学名はCyperus microiriと言います。難しそうな学名をついていますが、道端や田畑など、どこにでもも見かける雑草です。ご先祖様の墓参りの時などに墓まわりに生えている雑草にもカヤツリグサをたくさん見かけます。本州から九州にかけて普通に分布しており、とても身近な雑草の一種です。

根元と先を切り取って両端から二人で同時に裂くと、真ん中あたりにちょうど蚊の対策に使う蚊帳のような四角い形ができることが、カヤツリグサの名の由来です。昔の子供はカヤツリグサでそんなことをして遊んだそうです。しかし、このカヤツリグサ、繁殖力が強く、雑草の中でも最強と言われるほど厄介で嫌われている雑草なのです。

カヤツリグサの生態は?

カヤツリグサは道端や空き地、畑、水田などに生育します。もちろん庭先などにも生えます。草丈は30~60cm。全体に光沢のある緑色をしています。根元には細長い葉があり、茎は枝分かれせずまっすぐに伸びています。茎の断面が三角形をしているのが特徴です。茎の先端には放射線状に5~10本の花柄を出し、金色の穂をまばらに付けます。発芽は4~8月、開花は7~9月です。

カヤツリグサの繁殖力

雑草でも最強と言われるカヤツリグサ。カヤツリグサにはいくつか種類があり、一年草のものや多年草の種類があります。どちらも春先から夏に開けて出芽し、秋までに成長して晩秋には枯死してしまいます。多年草はまた春に芽を出します。カヤツリグサの繁殖力は、地上部分を刈っても刈っても、しばらくするとすぐに生えてくる強い繁殖力を持ち合わせています。

たとえば耕運機を利用して土を掘り起こし、根をちぎり刈ったとしても、細かくちぎれた根が、土の中でまた一つ一つカヤツリグサとなった芽を出すという、強い繁殖力をもっているのです。カヤツリグサの根は細いながらも長くて丈夫な髭のようになってついています。ガーデニングでハーブなどを植えたエリアに生えてきたカヤツリグサを手で引き抜こうとすると、地下で根が絡み、隣りに植わっているハーブまで引く抜かれてしまうことがあります。

カヤツリグサには種類がある


カヤツリグサのカヤツリグサ科にはいくつか種類があり、そのまたカヤツリグサ属の中にもさらにいくつかの種類があります。世界全体を見るとカヤツリグサの種類は70属、約3700種類もあると言われています。日本で道端や田畑などあちこちで見られるカヤツリグサは近似種が混同されて生えています。

種類によっては田畑を好むものであったり山地や林に生育するもの、また水地にはえる種類もあります。イネ科の雑草によく似ていることや種類の多さから専門家でも見分けるが難しい種類もあるそうです。種類によって一年草と多年草のカヤツリグサがあります。

ジャガイモなどのように地中の茎の一部に養分を蓄える塊茎を作るそんな種類もあります。地下茎に300~600個の塊茎を作る種類は、地上部を除去しても、養分を蓄えた塊茎が地中に残っていると、塊茎は繁殖力が特に強いので塊茎から次のカヤツリグサの芽を発芽させてします。塊茎を作る種類は繁殖力が特に旺盛で駆除には困難な種類です。

食用の塊茎をもつ種類もある!

地中の茎の一部にでんぷんなどの養分を蓄えた塊茎は、ジャガイモやさつま芋などではお馴染みですが、これらの塊茎は食用となる塊茎です。それに対してカヤツリグサの塊茎のほとんどは食用とされません。しかし一部食用として利用される塊茎を作るカヤツリグサの種類もあります。カヤツリグサには塊茎を食べるためにわざわざカヤツリグサを栽培する栽培型と、ただ単に厄介な雑草の雑草型の種類があります。
 

健康食品として注目されているカヤツリグサの塊茎

塊茎を食用として利用できる種類はショクヨウカヤツリグサという種類です。地中海や西アフリカなどでは栽培してこの塊茎を食べます。近年日本でもタイガーナッツという名称で健康食品として紹介されています。最強の雑草として嫌われているカヤツリグサですが、塊茎が健康食品として紹介されている種類もあるのです。

カヤツリグサの駆除方法①:土壌を深耕する

カヤツリグサには一年で枯れてしまう一年草や翌年も芽をだす多年草の種類があります。一年草と多年草の簡単な見分け方は、手で簡単に抜け、抜いたときに根が付いてくるものは一年草。多年草は引き抜くと根が切れてしまったり、根茎が付いてくるものです。基本的には一年草の種類は種子の生産を抑えると繁殖を抑えることができます。

田畑でもまた家庭のガーデニングでも、雑草は育てている大切な植物と一緒に生えてくるので、カヤツリグサなどの雑草だけを駆除するには、土壌管理してまめに深耕を行うと雑草が生える予防ができ駆除することができます。雑草の種子を多く含む土壌の表面の上層を下層に入れるように土壌を耕すことで、寿命の短い一年草のカヤツリグサ類や、その他の雑草の駆除ができます。


カヤツリグサの駆除方法②:定期的に刈る

カヤツリグサ科の生態を見てみると、春先の発芽した頃は芝によく似ており芝生に紛れて生えてくると見分けがつきません。深根性がありなかなか抜けないタンポポなどと異なり、カヤツリグサ科の雑草は小さいうちなら手でも簡単に抜けるので、大きく成長してしまう前に抜いてしまうと、雑草の予防ができます。シンプルな方法ですが意外と効果のある駆除の方法です。

定期的にメンテナンスすることで、大切に育てている植物を守り雑草を減らすことができます。カヤツリグサ科の生態から考えると4月~5月上旬にかけて、草刈りを行うと成長前のカヤツリグサを駆除することができます。たとえば芝生に生えてきたものは見分けがつきません。芝生に生えてきた雑草は、抜くよりも芝と同じ長さに狩り揃えてしまうのもよい方法です。

カヤツリグサの駆除方法③:除草剤を使う

カヤツリグサのように地下に残っている根や塊茎に繁殖力が強くある生態の雑草は、地上部を刈っても完全に駆除することができず、時期が来るとまた生えてきます。手間や時間がない場合は、除草剤を利用して駆除するのも一つの方法です。手間をかけずに一気にカヤツリグサのような雑草を駆除することができます。しかし除草剤を使用する場合は注意も必要です。

花壇、畑、水田などの雑草の駆除に除草剤を使うと、枯らしたくない植物も除草剤の効果で枯らしてしまう恐れがあります。除草剤を使用する場合は含有されている成分や撒き方に気を付けなければなりません。例えば燐家との間に生えてしまったカヤツリグサなどの雑草を駆除しようと除草剤を使用したところ、自分の家との境に植えられていた燐家の樹木が枯れてしまったというトラブルが起こった話もあります。

除草剤を使用する場合は撒き方などの注意事項をよく読んで撒くようにしましょう。カヤツリグサの生態から除草剤の種類は根から除去できるタイプの除草剤を使用すると効果があります。また空き地、田畑、墓地、庭、駐車場、樹木の下など散布場所によっても有効なタイプがあります。場所によっては、除草剤を撒いた後、防草シートなどを引くことでより効果的に駆除することができます。

カヤツリグサにおすすめの除草剤1

ネコソギエースV

定期的に草刈りをしてメンテナンスするのに越したことはありませんが、手間がかけられない、あるいは場所によっては除草剤を使用するのも確かに便利です。カヤツリグサなど地中の根から新しい芽を出す繁殖力のある雑草におすすめの除草剤の一つ「ネコソギ」は地下茎から効いて、長期間、雑草がはえてくるのを抑えることができます。臭いもほとんどありません。使い方も簡単なシャワータイプです。

レインボー薬品 ネコソギエースV粒剤 3kg

出典:Amazon

撒いて2日目くらいから効果が出ます。6カ月ほど効果があります。農林水産省の登録商品で土壌汚染対策法で定められた有害物質や毒物や劇物に該当する成分は含まれていないので、人やペットがいる家庭でも安心して利用できます。ただし花壇や畑、水田、樹木の近くなど枯らしたくない植物のまわりに使用する場合は、使用上の注意を読んで、撒くようにしてください。

カヤツリグサにおすすめの除草剤2


ハートグリホエースPRO

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「ハートグリホエースPRO」もカヤツリグサ科の雑草の駆除におすすめの除草剤の一つです。葉から根まで枯らすことができる商品です。原液を水で薄めて使用します。じょうろで散布すると思いのほかたくさん消費してしまうので噴霧器を使用して散布することがおすすめです。約2週間ほどで雑草をほとんど駆除することができます。

他の除草剤に比べて価格もお手頃。しかし効果に引けは取らないと評判の商品です。使用にあたっては注意事項を読んで撒き方に気を付けてください。雑草の葉や茎から吸収されて根まで枯らします。根からは吸収されず、土の上に落ちた薬液は土壌の微生物によって天然物質に分解されるので、土を傷める心配はありません。

カヤツリグサにおすすめの除草剤3

シバキーププラスα肥料入り2kg

カヤツリグサ科の雑草は芝生にも生えます。芝生を傷めず、芝の丈よりも長く目立つカヤツリグサを駆除するのにおすすめの除草剤です。除草剤のほかに芝生の肥料が加わっているので芝生の育成をしながら、雑草は根までしっかり駆除してくれる、芝生用の肥料入り除草剤です。粒状タイプでパラパラ撒くだけなので簡単に使用できます。散布しやすいボトルに入っていてこれも便利だと好評です。

芝生への肥料効果と雑草の駆除や予防効果は約3カ月。ただし天候や土壌の条件によって多少効果に差があります。ゴルフ場で使用されている除草成分を初めて家庭用に配合した商品です。人やペットへの安全性も高く評価されています。

カヤツリグサの駆除方法はこれに限る!

カヤツリグサは地上部を刈っても地中に残った細かくちぎれた根からまた芽を出す繁殖力が強い雑草なので、除草剤を使用するときは根ごと枯らす効果のある除草剤を使うのがおすすめです。ただ、除草剤を使用して駆除する場合は、使用する場所によって、枯らしたくない植物にも影響が出てしまうことがあるので、撒き方は注意事項などに目を通して使用するようにしてください。定期的に雑草を刈ることができればそれに越したことはありませんが、しぶとい雑草には除草剤を上手に使って駆除しましょう。