伸縮式草ヌッキー
薬剤噴霧器
ラウンドアップ マックスロード(そのままかけるだけの除草剤)
防草シート用 隙間 補修テープ
防草シートおさえピン
防草シートおさえピン(鉄製)
玉砂利
コンクリート用砕石
瓦チップ ブラウン
デュポン 防草シート ザバーン 240BB
デュポン 「ザバーン 350G」
ガーデンナイツ 防草シート
日本ワイドクロス 「防草アグリシート」ホワイト&ブラック
高密度135G 防草シート
防草シートの使いみち
頑固な雑草が生えるのを防いでくれるのが防草シート。街中でも、売り出し中の土地一面に敷かれているのを見ることがよくあります。一戸建てでも、何の植物も生えてほしくない隣家との境の狭い敷地などに使うことが多いようです。 防草シートはそのままだと見た目が良くないので、上に砂利を載せて防草シートが敷いてあることがわからないようにしている方もいます。「だったら砂利だけでも良いのでは?」と思う方は一度実験してみましょう。砂利の厚みが数センチ程度なら、雑草は砂利の隙間から平気で伸びてきます。
遮光することで植物が生えるのを防いでくれる
植物が生育するうえで重要な要素が光です。防草シートは、基本的には地面を遮光することでシートの下から雑草を含む植物が生えるのを防ぐ性能を持ちます。性能はシートの厚みや素材によって異なります。 商品としては幅50センチまたは1メートル(業務用にはもっと長い幅のものもあるようです)、長さは10メートルから100メートルのロール状態で販売されていることが多いですが、小さいものは折りたたまれた状態で売られているものもあります。
太陽光発電所でのニーズも増加中
耕作放棄された農村の土地や、人口減少が進み始めた郊外の土地が次々と太陽光発電施設になっていることはご存知だと思います。しかしせっかく発電施設を作っても、地面がむき出しのままだと雑草がはびこり、太陽光発電パネルへの日照を遮ってしまうのです。 ですので太陽光発電施設では必ず雑草対策が必要で、そのために防草シートが必要となり、人気を集めています。
防草シートの敷き方:手順1
植物が生えていたら、一度きれいに取り除きましょう
防草シートは、雑草が生えている上からいきなり敷けば良いわけではありません。高価なものを使っても、敷く前の準備や敷き方で手を抜いてしまうと、せっかくの商品が性能を発揮できなくなってしまいます。
植物、特に雑草と呼ばれているものの生命力は想像以上です。雑草が生えている上からシートを敷くと、シートが盛り上がって地面とのあいだに隙間が出来てしまうということもありますが、少しでも生命力を弱めておかなかればほとんどの防草シートは雑草に突き破られてしまいます。ですので敷く前にできるだけ根ごと雑草を取り除きましょう。最低でも刈払機や鎌などを使って葉の部分を取り除く必要があります。 雑草取りに時間も手間もかけたくない場合は、除草剤を使う方法もあります。
伸縮式草ヌッキー
薬剤噴霧器
ラウンドアップ マックスロード(そのままかけるだけの除草剤)
グリホサートが主成分です。そのままかけるだけなので手軽に使用できます。
防草シートの敷き方:手順2
きれいにシートを敷きましょう
雑草を取り除いたら防草シートを敷きます。このとき、防草シート同士のあいだに絶対に隙間ができないように気を付けてください。隙間があると、結局そこから雑草が生えてきてしまうことと、風によってシートがめくれあがってしまうことがあるためです。 防草シートをまっすぐ、しかも隙間ができないように敷く作業はけっこう大変ですが、頑張りましょう。費用はかかりますが、防草シート補強用テープを使えば補強できるだけでなく、正確に作業が行えます。
防草シート用 隙間 補修テープ
防草シートの補修、つなぎ合わせに! 防草シートの亀裂補修に 防草シートのつなぎ合わせに 押え具の隙間からの雑草防止に
シートを敷くときにはピンで固定しましょう
防草シートは地面に固定する必要があります。重しがわりに砂利を載せる方法もありますが、面積が広い場合には専用のピンが便利です。できれば50センチ間隔程度に密に固定する方が風が入りこむ可能性が低くなり、遮光性が高まります。
防草シートおさえピン
ピンの素材はプラスチック製か金属製がほとんどです。少量で良ければ100均でも販売しています。 プラスチック製の方が安いですが、素材は金属製(特に鉄製)の方が「錆びることで抜けにくくする」効果があるため人気です。
防草シートおさえピン(鉄製)
素材としてはプラスチックよりも鉄製の方が価格は高いですが人気があります。抜くのを忘れてしまっても、いずれは錆びて消えてしまいます。
防草シートの敷き方:手順3
できれば砂利を敷きましょう
手順2まできちんと行えば、雑草を防ぐ効果がかなり期待できます。しかし、更に効果を高めたい場合は防草シートの上に砂利を敷きましょう。砂利が重しの役目を果たすだけではなく遮光性も高めてくれるため、防草シート自体を日光や風雨から防護する役割を果たします。これにより防護シートの耐久性が高まります。 もちろん砂利には「見た目を良くする」効果もあります。見た目を良くすることを目的とする場合には玉砂利などを使うことが多いですが、効果を高めるだけで良いのであればコンクリート用の砂利でも性能は同じです。
玉砂利
丸くて比較的つやのある石です。一色だけのものも、この商品のようにミックスのものもあります。
コンクリート用砕石
本来はコンクリート作りのためのものですが、じゅうぶん代用品になります。「砕石」と「砂利」があり、砂利の粒の大きさはほぼ同じですが、砕石の方が角張っています。
最近は「瓦チップ」を敷く人も増えているようです。瓦チップは屋根瓦を砕いたものです。 瓦チップを敷き詰めると赤茶色のきれいな庭になり、家屋や植栽とのコントラストが際立ちます。
瓦チップ ブラウン
高性能の防草シートを選ぶには?
厚いものを選びましょう
防草シートは遮光のために使います。ですので「厚み」があるものの方が当然性能が高くなります。残念ながら防草シートには厚みの表示基準が統一されてないので、「厚さ 0.5ミリ」や「約110g/㎡」など製品同士の比較がしづらいのですが、比較が可能な場合は厚いものを選びましょう。
不織布がおすすめです
防草シートの主要素材はポリエステルかポリエチレンですが、構造には「織布タイプ」と「不織布タイプ」があります。 織布タイプは、一般的な布のように縦と横に繊維を編んで作られています。従ってどうしても編み目ができてしまいます。一方不織布は和紙のような構造で編み目がありません。編み目があると、その箇所から雑草が顔を出す可能性が高まります。また、織布タイプは切断面がほつれやすいので、耐久性も劣る傾向があります。一般的には不織布タイプの方が性能が高いと言えます。
耐久性のあるものにして交換の手間を減らしましょう
防草シートの耐久性は短いものは一年程度ですが、なかには十年持つとされている耐久性の高いものもあります。耐久性の高いものの方が当然高価なのですが、防草シートを敷き直す労力を考慮すると価格よりも耐久性の高い商品を使うことをおすすめします。
おすすめの防草シート5選をご紹介!
今回は「できるだけ何度も手間をかけたくない」という方のために、遮光性と耐久性を重視したおすすめ品5選をご紹介します。やはり高耐久の特殊素材を使用した厚みのあるものがおすすめですし、実際人気も高いようです。 ちなみに筆者が100均の防草シートを試用してみたところ、チガヤがいとも簡単にシートを貫通して次々と生え、一年経った頃には雑草が生い茂ったうえにシートがズタズタになっていました。価格につられて使用してしまいましたが、一年で再び重労働をするはめになり後悔しています。
おすすめの防草シート 1
デュポン 「ザバーン 240BB」
デュポン 防草シート ザバーン 240BB
驚異の耐久性!!ハサミ・ カッターで簡単施工!! 超強力!!デュポン社の防草シート「ザバーン」です。 極太繊維と特殊熱圧着の4層構造で雑草を長期間抑えます。 環境に影響する化学物質は使用していません。 防草シート・ 防砂利シートの決定版!! 紫外線の当たらない場所では半永久的に防草効果が持続!! 目詰まりしにくく、水や空気、液体肥料も通すので植栽も可能!! 重量:240g/m2 厚み:約0.64mm ※「BB」とはブラック・ブラウンの略で、リバーシブルで使用可能です。お好みの色の側を表にして使えます。
ザバーン(xavan)は米国デュポン社製の防草シートです。ザバーンは、量販されている防草シートの中ではもっとも太いレベルの不織布繊維を使用しており、その特殊な素材と厚みで雑草の貫通を長期間にわたって防ぎます。 多くのユーザーが「価格は高いが、やっぱり性能ならザバーン」と絶賛する、大人気のザバーンの主な特徴は以下のとおりです。
人気のザバーンの主な特徴
・遮光率99% ・透水性が高いこと。水・空気・液体肥料を通しますが、雑草の発生は抑えます。 ・切断面がほつれにくく、劣化しにくいうえに施工も容易です。 ・このザバーン240シリーズはポリプロピレン・4層スパンボンド不織布構造となっており、貫通性の強い雑草にも耐えられます。とても頑丈で、シートの上に砂利を10センチ程度の厚みで敷けば駐車場にも使用できるほどです。 ・主材のポリプロピレンに対して特殊処理を施すことで、紫外線による劣化を防いでいます。上に砂利を敷くなど紫外線が当たらない環境下であれば、防草効果は半永久的に続きます。 ・環境に配慮した製品です。燃やしても水と二酸化炭素に分解されるだけで、有毒物質が発生しない素材を使用しています。 240BBと同性能で、色が違う(グリーン)だけの240Gという製品もあります。周囲に植物が生えているような環境であれば、この240Gの方が目立ちにくいでしょう。
おすすめの防草シート 2
デュポン 「ザバーン 350G」
デュポン 「ザバーン 350G」
ザバーン 240BBと素材や特徴は同じですが、厚みが増していることで以下のような性能が240BBよりも高くなっています。駐車場やウッドデッキ下地など高耐久性が求められる場所への用途として人気があります。 ・スギナ、チガヤ、ハマスゲなど貫通力の強い強壮雑草に対する貫通抵抗力を15%強化 ・耐久力も強化 ・上に載せた砂利の沈みを防ぐ効果も期待でき、車の通行によるわだちの発生や変形を防ぐ 性能が高くなっている分価格も高くなっており、240BBの約2倍です。特殊な用途でなければ、一般的には240BBで十分だと思われます。
おすすめの防草シート 3
ガーデンナイツ 防草シート
ガーデンナイツ 防草シート
厚手の丈夫な生地と高機能UV剤で高い耐久性を実現した防草シート。専門工場で生産した、高透水・高耐久の除草シートです。
おすすめの防草シート 4
日本ワイドクロス 「防草アグリシート」
日本ワイドクロス 「防草アグリシート」ホワイト&ブラック
・高い遮光性で防草効果・即効透水性加工でぬかるみ防止 ・高密度の強力特殊織で強度をさらに高め耐久性を向上 ・チタンホワイト糸が太陽光を反射して明るい栽培環境
ザバーンやエコナルに比べると強度や耐久性はやや劣るものの、遮光率などは同等です。「ぬかるみ防止」「泥はね防止」「滑り止め効果」が特徴となっており、菜園や農地に適した性能を持っています。主な特徴は以下のとおりです。 ・高い遮光性による防草効果と即効透水性素材でぬかるみを防止し、施設園芸や露地栽培の快適農業環境を提供 ・高密度の強力特殊織物シートにより優れた耐久性を発揮し、施設園芸内や露地通路の環境健全化に寄与 ・チタンホワイト糸のカラーが太陽光を反射し、施設園芸内の明るい栽培環境と果実等の色つきを促進 このホワイト&ブラックの他、ブラック/シルバーグレー/グリーンのラインアップがあり、目的に合わせた選択が可能な点が魅力で人気です。 価格もザバーン240の半分程度ですので、シートの上を重量物が通ったり、人が頻繁に通行するような環境でなければこちらがおすすめです。
おすすめの防草シート 5
高密度135G 防草シート
高密度135G 防草シート
高密度で厚手の生地を使用した、耐久性抜群のプロユーザー向け防草シート。耐用年数が4〜6年と長く、薄手の防草シートと比べて約2倍長持ちします。 抗菌剤入りで、カビやコケの発生を防いでくれるのも嬉しいポイント。 田畑の雑草押さえや、菜園・ハウス内の通路、砂利や人工芝の下敷きなど、様々な用途に活用できる万能防草シートです。
やがてグランドカバーが防草シートの役割を果たしてくれるようになります
雑草を根ごと抜いたところにグランドカバーを植え付けても、グランドカバーの成長速度よりも雑草がまた生えてくるスピードの方が圧倒的に早いので、グランドカバーだけで地面を覆うことは困難です。 この「土にかえる植栽専用草なしシート」を使えば、グランドカバーだけを繁殖させることができ、さらに防草シートを撤去する手間も不要になります。そしてグランドカバーの葉と根が地面を覆いつくすことで、今度はグランドカバー自体が雑草の育成を防止してくれるようになります。
「土にかえる植栽専用草なしシート」使用実例
「シートの上からグランドカバーを植え付ける」と文章だけではイメージしにくい方のために、植え付けの例とその後の育成の様子をお見せします。 シートを覆いつくして根が地面に伸びるまでの期間は、植え付けるグランドカバーの種類や植え付け感覚、そして季節や日照条件などにも左右されます。ヒメイワダレソウの場合、日照条件の良い場所であれば、春に植え付けて夏の終わり頃にはシートがほぼ見えなくなるくらいまで繁茂してくれます。
目的に合わせて防草シートを使い分けましょう
今回は高性能の防草シートを中心にご紹介しました。防草シート敷きは、雑草を取り除く作業も含めて重労働なので何度も繰り返すのは大変だからです。予算的に許されるのであれば、是非高性能のものをおすすめします。 しかし雑草の種類や生え方は気候や立地条件によっても大きく異なります。初めて防草シートを敷く方で、お金もあまりかけたくない場合は、まずノーブランドの安い防草シートを部分的に試してみるのもおすすめです。安い防草シートでは雑草に歯が立たなかった、という場合には今回ご紹介した高性能の防草シートを使ってみてください。
まとめ
・防草シートは庭などの地面の上に敷き、その遮光性で雑草が生えてくるのを抑制してくれるものです。 ・防草シートを敷く前には、できるだけ雑草を根ごと取り除きましょう。よほど厚みがあるシートでないと、尖った雑草がシートを次々と貫通します。 ・防草シートを敷くときは、シート同士のあいだに隙間を作らないように気を付けましょう。シート押えピンやテープで補強しましょう。 ・高性能の防草シートは高価ですが、その分高い遮光性を持ち雑草の抑制力が高いだけでなく、特殊な素材で耐久性にも優れるのでおすすめです。 ・防草シートを敷くのは重労働であるため何回も敷き直すのは大変です。従って高価格でも、遮光性が高く厚みがあり、しかも特殊な素材を使用しているものの方が長期間使用できるため人気があります。 ・防草シートのなかには、最終的に土にかえってくれることで「特定の植物だけを生やす」性能を持っているものもあります。 ・予算や目的に合わせて防草シートを使い分けましょう。
手のひらに収まるような小さいタイプもありますが、面積が広い場合には大きいものが必要です。体重をかけて地面を掘り返すような使い方ができるものがおすすめです。