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雑草の種類図鑑!庭や道端でよく見る雑草は?厄介な雑草の見分け方は?

雑草はどこに行っても目に入りますが、つい素通りしがちです。しかし、ガーデニングにおいては図鑑を片手に種類を調べる必要がある場合もあります。綺麗な花の雑草が気になる人もいるでしょう。そこで、よく見る雑草の種類と厄介な雑草の見分け方を図鑑にしてまとめました。
更新: 2021年5月24日
kashuyu10386
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雑草の定義

ひとくくりに雑草と言っても、ガーデニングにおいて厄介なものもあれば、綺麗な花を咲かせるものもそのグループに入っています。園芸品種が野生化したものが雑草と言われることもあるのです。では、雑草の定義とはなんでしょうか?

雑草の定義として、以下のようなものが挙げられている。 1、農学の立場からみて、「作物に直接または間接的な害をもたらし、その生産を減少させる植物(荒井:1951)」2、植物生態学の立場からみて、「人間活動で大きく撹乱された土地に自然に発生・生育する植物(ハーパー:1944)」3、一般人の立場からみて、「人間の身の回りに自生する草」(人里植物)。4、アメリカ雑草学会「人類の活動と幸福・繁栄に対して,これに逆らったりこれを妨害したりするすべての植物」 このうちの1だけを雑草と見なす考え方もある。

雑草の種類図鑑:ア行

アメリカフウロ(亜米利加風露)≪フウロソウ科≫

越年草で、紅い茎には細毛があり、高さ10~60cmに成長します。葉は掌状に5深裂、裂片も3裂しており、縁は紅みを帯びるのが特徴です。初夏、花柄の先に直径1cmの綺麗な淡いピンク色の花を咲かせます。種子を弾き飛ばして繁殖するタイプの雑草です。

イヌガラシ(犬芥子)≪アブラナ科≫

秋に発生し、根出葉で越冬する雑草です。茎は暗緑色に赤みがさしていて、高さは20~50cmに成長します。葉は羽状に浅く切れ込みが入るのが特徴の一つです。花期は4~9月で、黄色い十字状の形をした、直径4~5mmの花を咲かせます。

イヌタデ(犬蓼)≪タデ科≫

花穂についた赤紫色の小花が、密集して咲く一年草です。葉は広披針形で長さ3.5~8cmで毛が生えます。開花期は夏~秋と長めです。茎は直立か倒れて横に伸びます。一株当たりにとるスペースが大きく、草むら状になりやすい雑草です。

エノコログサ(狗尾草)≪イネ科≫

一般に「ねこじゃらし」と呼ばれる雑草です。初夏から秋にかけて旺盛に成長し、株になります。伸びた茎から緑色の花穂がつき、花穂は長い毛で覆われています。細い円柱状の茎は、高さ30~70cmで、葉は10~20cmの細長い楕円形です。

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)≪ゴマノハグサ科≫

早春に道端でよく見る雑草の一つです。冬の間に着々と範囲を広げていき、茎は長さ10~30cmで、横に広がって成長します。葉は丸みがあり、1~2cmです。春先に、綺麗な青色の小さな花を、多く咲かせる様が目につきます。

オオアレチノギク(大荒地野菊)≪キク科≫

ロゼット状になって越冬する雑草です。茎の先端に5㎜位の、総苞に隠れるほど小さい頭花が咲きます。茎もそうですが、特に葉の両面に短い毛が生えており、茎と茎葉は灰色が差した緑色です。頭花は夏頃につけ、花が終わると汚白色の冠毛が目立ちます。

オニタビラコ(鬼田平子)≪キク科≫

ロゼット状になりって冬越しする越年草です。ロゼット状の根出葉が主だった葉で、上部の葉は褐紫色気味で小さく、数も少ないです。高さは20~100cmまで伸び、枝先に直径7㎜程度の黄色い頭花を多く付けます。暖かい地域では通年で咲き続ける強健な雑草です。茎は傷をつけると乳白色の液が出ます。

雑草の種類図鑑:カ行

カキドオシ(垣通し)≪シソ科≫

つるが垣根をすら通り抜け、繁殖することが名前の由来で、庭にもいつの間にか生えることがあります。茎は直立して形は四角く、開花直前の長さは4~25cmです。開花後は、名前通りつる状となって1mの長さになります。つるの節からは根が出て、生育範囲を広げる雑草です。花は綺麗な淡紫色の唇形花です。

カナムグラ(鉄葎)≪アサ科≫

葉は掌状で5~7深裂し、長さ4~12cmになります。雄花は円錐花序に似た形で小さな黄緑色の花が咲き、雌花は穂状に垂れ下がって出現時には緑色、果実が成熟するころには赤紫色になります。

茎や葉に下向きの刺があり、近くの草木や電柱などに絡みついて成長します。手作業での除草が困難かつ、花粉症の原因になる厄介な雑草です。

カモガヤ(鴨茅)≪イネ科≫

しばしば花粉症の原因になる厄介な雑草です。株全体の高さ80~100cmで、葉の長さ10~40cm程度です。花粉対策には、開花期の6~7月までの除草がおすすめです。道端でよく見る雑草の一つです。

カヤツリグサ(蚊帳吊草)≪カヤツリグサ科≫

高さが30~50cmで茎は直立し、先端に花序枝をつけたのち、少し赤みを帯びた、長さ7㎜ほどの淡緑色の小穂がつきます。葉は線形で長さ10~30cmと長めです。

カラスノエンドウ(烏野豌豆)≪マメ科≫

標準的な名前は「ヤハズエンドウ(矢筈豌豆」ですが、カラスノエンドウという名前の方が広く認知されています。開花期は春~初夏で、綺麗な赤紫色の蝶形花が咲きます。四角い茎は直立し、長さ60~100cmほどです。成長すると巻きひげをつけるようになります。種が成熟すると乾燥した日に種子を飛散させます。

ギシギシ(羊蹄)≪タデ科≫

背丈が50~100cmと高めで、茎の上部で枝分かれした先に淡緑色の円錐花序がつきます。花も緑色で、結実後は内花被片が翼状になって、種と共に外側を向いて露わになります。

根出葉は長い葉柄のある長楕円形で、基部は心形で縁は波打ち、全体の長さは10~25cmです。冬はロゼット状になって越冬します。


キュウリグサ(胡瓜草)≪ムラサキ科≫

名前の由来は、葉を揉むとキュウリの臭いがすることから名づけられました。茎の高さは15~30cmで、下部の葉の長さ1~2.5cmの楕円形です。開花期の3~5月は、枝先に綺麗な淡青紫色の小さな花を咲かせます。

まれに庭に入り込み、同じムラサキ科のワスレナグサと間違われる雑草です。

雑草の種類図鑑:サ行

シロツメクサ(白詰草)≪マメ科≫

道端や河川敷でよく見る雑草で、よく言う「クローバー」の葉がつくのがこの植物です。その3枚の小葉から成る葉には白い斑紋があり、まれに4枚の小葉が葉を形成することもあります。開花期は5~8月で、綺麗な白い蝶形花が多く密集して球体の花序をつくります。

スギナ(杉菜)≪トクサ科≫

スギの葉に似ていることが名前の由来です。春、地下茎から胞子茎のツクシが現れた後に、栄養茎のスギナが顔を出します。冬の間は枯れ、春になるとまた発生する、繁殖力の強い多年草です。

高さ30~50cmで、茎から輪生した緑色の枝を多数出します。根ごと抜こうとしても千切れる方が早く、さらには切れた先から繁殖する厄介な雑草なため、手作業での除草は非常に困難です。

スズメノカタビラ(雀の帷子)≪イネ科≫

庭や道端、空き地、畑などでよく見かけます。踏みつけにも強いので群生しやすい、除草時では厄介な雑草です。葉は線形、茎が高さ5~30cm、開花期には3~5cmの小穂が現れます。

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)≪キク科≫

茎は直立し、1~2.5mの高さに成長します。葉は互生し、長さ6~13cmの披針形です。葉の縁に不揃いな鋸歯があり、表面はざらつきます。茎の先端に10~50cmの大きい円錐花序を出して黄色い頭花を密につけます。

周囲の植物の成長を阻害する物質を根から放出するため、繁殖力が非常に強い厄介な雑草です。

雑草の種類図鑑:タ行

タチツボスミレ(立坪菫)≪スミレ科≫

直径1.5cmの綺麗な淡い紫色の花を咲かせる多年草です。3~5月の開花中は、茎の高さ10cm、葉は心形で大きさ2cmですが、花後はいずれも約2倍になり、茎は立ち上がります。

見分け方としては、葉や茎の大きさ・形・発生場所などで、ある程度の判断できますが、タチツボスミレには変異も多いうえ、近縁種も多いので、断定は難しいです。

チガヤ(茅萱)≪イネ科≫

根は地中深くにあって横に伸び、生育範囲を拡大します。そのほふく茎から直接葉が直立して生え出るような状態で、葉も長い線形で先端が赤いです。初夏に現れる長さ10~20cmの花穂は、綿のようになります。繁殖力が非常に強く、根ごと抜き取るのが困難で厄介な雑草です。

ツタバウンラン(蔦葉海蘭)≪ゴマノハグサ科 ≫

つる性の多年草かつ雑草で、しばしば石の間に生えるため、カキドオシと間違えやすいです。園芸用としての需要もあり、開花期も重なるうえに同じ唇形花ですが、こちらは淡い青紫色をしています。

また、カキドオシよりもつる性が強く、葉は丸みを帯びており、切れ込みも僅かです。茎も、こちらは円柱状で暗紫色に対し、カキドオシは四角柱状で緑色、である点でも見分けられます。

ツメクサ(爪草)≪ナデシコ科≫

秋に発生して冬越しし、道端や庭でよく見る雑草です。高さは2~20cmと小型です。茎の先には腺毛があるため、少しべたつきます。葉は対生し、線形で0.5~2cmです。4~7月、葉の腋から出る柄に、小さな白色の花がつきます。1つの葉腋に対して1つの花芽をつけるため、花の数は多めです。

トウダイグサ(燈台草)≪トウダイグサ科≫

日当たりのよい場所でよく見る雑草で、高さが20~40cm、葉はへら型で長さ1~3cmです。春から初夏にかけて、枝先にできた総苞葉に抱かれる形で杯状花序がつき、黄緑色の小さな花を咲かせます。古来より用いられてきた「燈台」に似ることが名前の由来です。毒性があり、茎の切断面から出る乳白色の液体に触れるとかぶれます。

ドクダミ(毒矯み)≪ドクダミ科≫

もっぱら日陰のある道端や庭や垣根でよく見る、繁殖力の強い多年草です。葉は暗緑色で裏面は褐紫色を帯び、高さは20~50cm程度です。初夏に綺麗な白い花が咲きます。一度根付くと除草は難しいです。「毒を矯める」という名前の由来通り、生薬名では「十薬」と評価の高い名前を持つ植物でもあります。

雑草の種類図鑑:ナ行

ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)≪ケシ科≫

道端や公園、庭でもよく見る一年生の雑草です。全体的に毛が生えており、茎を切ると黄色い液体が出ます。高さ20~60cm、葉が羽状に裂けており、花は紅色の4弁花です。周囲の植物の成長を阻害する成分を放出します。

種子が約1000個以上入った芥子坊主を花の数ぶんつけるので爆発的に繁殖し、特定外来生物に匹敵する厄介な雑草です。

ナズナ(薺)≪アブラナ科≫

道端でも庭でもよく見かける雑草です。根出葉がロゼット状になって越冬し、茎の先に小さな白い花がつきます。茎の高さは10~50cmほどで、開花期は3~6月頃です。別名をペンペングサまたはシャミセングサと言い、その名前の通りに、種子の形は三味線のバチのような形をしています。


ニワゼキショウ(庭石菖)≪アヤメ科≫

道端や河川敷などでよく見る、小さく綺麗な花を咲かせます。開花期は5~6月で、背丈は10~20cmです。6弁花で、白色と淡赤紫色のものがあります。 葉は線形で長さ4~8cmです。

たまにニワゼキショウの群れの中に、オオニワゼキショウが混ざっることがあります。見分け方は、オオニワゼキショウでは花の色が綺麗な薄い青色で、ニワゼキショウより花の直径は小さく、果実が大きいといった違いがあります。

ノボロギク(野襤褸菊)≪キク科≫

冬はロゼット状になって越冬し、庭や道端、荒れ地、河川敷などでよく見る越年草です。開花期は夏ですが、一定の温度があればほぼ通年で咲いるので、除草で引き抜くには骨が折れる厄介な雑草です。

茎の高さは10~30cmで、枝分かれした先には黄色い頭花を多数つけます。葉は不規則に羽状に裂けており、互生して生えます。

雑草の種類図鑑:ハ行

ハキダメギク(掃溜菊)≪キク科≫

庭でもよく見る雑草の一つで、衝撃的なこの名前は、最初にこの植物を発見した場所が掃き溜めであったことが由来です。茎は15~60cmほどで、葉は卵形で縁は浅く鋸歯があります。夏から秋にかけて頭花が出るようになり、白い舌状花がつきます。

よく似た植物にコゴメギクがあり、見分け方としては、舌状花と葉が注目点です。ハキダメギクは舌状花が長く、葉も多いですが、コゴメギクは全体がスマートになっています。

ハコベ(繁縷)≪ナデシコ科≫

春の七草で、道端でもよく見る雑草の一つです。通常秋に発生して冬越ししますが、ほぼ通年で発生するので季節感があまりありません。茎は横に伸び、長さが10~30cmほどに広がって、密に群れます。茎の先には小さな白い花がつき、葉は対生して卵形に1~3cmの長さになります。

ヒメオドリコソウ(姫踊子草)≪シソ科≫

庭、道端、畑地、石壁の間などに生える、見た目に反して強健な雑草です。葉は縁に鈍い鋸歯があり、長さ1.5cm~4cmの卵円形です。上へいくに従って、葉の色が赤紫色を帯びます。

3~5月の開花期には、綺麗な淡い赤紫色の唇形花が、葉の間から突き出すように咲きます。背丈は10~20cmほどで、茎は四角いです。

ブタクサ(豚草)≪キク科≫

夏から秋にかけて花が咲く、秋の花粉症の原因にもなる厄介な雑草の一つです。全体的に白い毛があり、背丈は30~100cmと高いです。葉は羽状に深い切れ込みあります。黄色い花が密集して咲きますが、一見してあまり目立ちません。

ホトケノザ(仏の座)≪ナデシコ科≫

春一番に一斉に花が咲く、道端でよく見る雑草です。開花期は3~6月で、上部の葉の腋から綺麗な赤紫色の唇形花がつきます。茎は四角く、高さ10~30cmほどです。葉は長さ1~2cmの円形で、縁に鈍く鋸歯が入ります。名前が同じですが、春の七草の「ほとけのざ」とは違う植物です。

雑草の種類図鑑:マ行、ヤ行

ムラサキツメクサ(紫詰草)≪マメ科≫

別名アカツメクサです。よく言う三つ葉のクローバーは、3枚の楕円形の小葉から成っています。葉に入っている模様は白い三日月型またはV字型、茎の高さは20~60cmほどです。花は、直径2~3cmの球体を成す綺麗な濃いピンク色をした集合花序をつくります。一つ一つの花は蝶形花冠で、8月頃まで咲き続けます。

ヨモギ(蓬)≪キク科≫

茎は頑丈で直立し、高さ50~120cmにまで成長する、秋の花粉症の原因になる雑草です。総状花序をつけ、頭花は俯いて咲きます。開花期は9~10月です。葉は羽状に深裂しており、縁には鋸歯が、裏面には白い毛があります。周囲の植物の生長を阻害する成分を根から分泌する多年草です。

雑草の種類図鑑:春

ア~サ行

アメリカフウロ、イヌガラシ、エノコログサ、オオイヌノフグリ、オオアレチノギク、オニタビラコ、カキドオシ、カモガヤ、カラスノエンドウ、キュウリグサ、シロツメクサ、スギナ、スズメノカタビラ、スズメノヤリ

タ~ヤ行

タチツボスミレ、チガヤ、ツタバウンラン、ツメクサ、トウダイグサ、ドクダミ、ナガミヒナゲシ、ナズナ、ニワゼキショウ、ノボロギク、ハコベ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ムラサキツメクサ、ヨモギ

雑草の種類図鑑:夏

アメリカフウロ、イヌタデ、エノコログサ、オオアレチノギク、オニタビラコ、カナムグラ、カヤツリグサ、カラスノエンドウ、ギシギシ、シロツメクサ、スギナ、スズメノカタビラ、セイタカアワダチソウ、チガヤ、ツメクサ、トウダイグサ、ドクダミ、ナズナ、ムラサキツメクサ、ハキダメギク、ブタクサ、ヨモギ

雑草の種類図鑑:秋

イヌタデ、エノコログサ、オオアレチノギク、オオイヌノフグリ、オヒシバ、カタバミ、スズメノカタビラ、セイタカアワダチソウ、ブタクサ、ヨモギ

雑草の種類図鑑:厄介な雑草

除草が難しい、周囲の植物や人に悪影響を与える雑草をあげてみました。

カナムグラ(アサ科)、カモガヤ(イネ科)、スギナ(トクサ科)、スズメノカタビラ(イネ科)、セイタカアワダチソウ(キク科)、チガヤ(イネ科)、ドクダミ(ドクダミ科)、ナガミヒナゲシ(ケシ科)、ブタクサ(キク科)、ヨモギ(キク科)

雑草の種類図鑑:見分け方


見分け方1:植物の部位を知る

各植物ごとに共通または違う部位があります。つまり、厄介な雑草をより明確に判断するための見分け方は、その部位の知っておき、各雑草の特徴をおさえておくことです。植物用語は多いですが、見分けるにはこれを覚えておくことが肝要です。

見分け方2:科で見分ける

雑草と呼ばれるグループの中にとくに多いのがイネ科の植物です。ですから、上記のように、厄介な雑草にイネ科の植物が多いのはもっともなことでしょう。それゆえ、早期に除草するための見分け方は、イネ科の植物の特徴を知ることです。

見分け方3:イネ科の見分け方

葉は線形で長いものが多く、茎は直立のものや横に這うタイプもあります。葉の基部が茎を抱く葉鞘と、葉鞘の先端部分にある葉舌があるのもポイントです。茎には節があり、地上より上の茎なら葉が、ほふく茎ならそこから根を出します。花は穂状につくのも見分け方の一つです。

植物用語

植物用語は、細かに分類されており、科によって使う用語が違うこともあります。ただ単に花というだけでも、さまざまなパーツを組み合わせたものなので、多くの用語を使います。

最初は難しく思われるかもしれませんが、覚えてしまうと雑草だけでなく、他の植物の違いもわかるようになって楽しみが増えます。

葉鞘(ようしょう) 葉の基部は茎に巻き付いていて、茎に見えるもの(ツユクサ、ヨシなど)。

葉鞘の先端にヒレのような出っ張りが生じ、これを葉舌(ようぜつ)という。

花茎(かけい、Scape)は、植物において花のみをつける茎のことである。花軸の一種で、塊茎や鱗茎などから直接伸長し、葉をつくらず花のみをつけるものを指す。 花茎を持つ植物は多く、ユリ科、ヒガンバナ科、ケシ科、スミレ科、オモダカ科などの種で見られる。 花茎につく花は一つである場合もあるが、多くの花を一本の花茎からつけて花序を形成する場合も多い。種によっては、花の近傍に鱗片や苞葉などをつける花茎や、分枝する花茎も多く存在する。

花穂(かすい、spike, ear)は、穂のような形で咲く花のこと。ススキ、エノコログサ、ケイトウなどがこれにあたる。

花序(かじょ)とは枝上における花の配列状態のことである。チューリップのように茎の先端(茎頂)に単独で花をつけるもの(こうしたものを単頂花序という)もあるが、ヒマワリやアジサイのように花が集団で咲くものもある。このような花の集団を花序という。

花被片(かひへん、Tepal)は、植物の花被を構成する要素の一つ。外花被(萼)と内花被(花弁)を含む。通常、花弁と萼が形態的に類似する、あるいはほとんど区別できない場合に、それらをまとめて花被片という。

鋸歯(きょし、英: serration, teeth)とは鋸の歯状の葉縁の細かい切れ込みのことである[2]。

根出葉(こんしゅつよう、英: radical leaf[1])とは、植物の葉の形態の一種。根生葉(こんせいよう)、根葉(こんよう)とも言う。地上茎の基部についた葉のことで、地中の根から葉が生じているように見える[2]。

小穂(しょうすい)とは、イネ科やカヤツリグサ科における花を含む構造のことである。通常は複数の花を含み、鱗片状の構造が折り重なったものである。本来は花序に由来する構造だが、この類ではこれが花序を構成する単位となっている。

頭状花序においては、特殊な花序であり、個々の花は縮小されて花序の部品になっているため、各部分に特殊な名称がある。ここではキク科の花について説明する。個々の花のことを小花(しょうか)と呼び、小花が集まって形成される全体を指して頭花(とうか)、または頭状花(とうじょうか)と呼ぶ。…キク科の花では、小花には大きくは二つの形がある。一つは花びらの基部が細い筒となり、先端部が五つに割れて星形になったもので、これを筒状花(つつじょうか)あるいは管状花(かんじょうか)という。もう一つは、花びらの基部がやはり細い筒となるが、その先は一つの方向に向けて、幅広い平坦な広がりを作るもので、これを舌状花(ぜつじょうか)という。

舌状花は、基部の構造は筒状花と同じで、花弁の先端が片方に大きく伸びて広がっている点が異なる。花弁の基部の筒状の部分を筒部、先端の広がった部分を舌状部と言う。タンポポなどは、頭花が全て舌状花で構成されているが、ヒマワリなどで見られるように、中心部に筒状花が密集し、周辺に舌状花が並んで飾りとなっているものが多い。舌状花が装飾になっているものでは、舌状花は雌花となっているものが多い。

筒状花は花弁が筒状になったもののことで、ヒマワリやガーベラの中心の部分に集中しているのがそれであり、真ん中に集まっているものが多い。…筒状花は、先端が五つに分かれているものが多いが、たいていの場合、それはごく小さく、集まっているのを見ても、花弁の存在に気が付かないようなものが多い。しかし、その部分がよく発達し、装飾的になっているものもある。ヤグルマギクでは、やぐるま形の小花の周辺の小花は花弁の上半分がラッパ状に大きく広がって目を引くようになっている。また、アザミやコウヤボウキなどでは、先端の分かれた花弁が長く伸びて、目立つようになる。

匍匐茎(ほふくけい、ストロン/stolon)は、植物において、地上近くを這って伸びる茎のこと。匍匐枝(ほふくし)。

ロゼット(英: rosette[1])は、地表に葉を平らに並べた植物の状態を現す言葉である。…根出葉が円盤状に並んだような植物体を現す…。個々の葉をロゼット葉とも言う。

まとめ

雑草というグループには、ガーデニングにおいて厄介なものもあれば、綺麗な花を咲かせるもの、人間に直接害を及ぼすものまでさまざまなものがありました。

それゆえ、それら雑草と自分が植えた植物とを間違えて除草してしまったりしないよう、雑草のこともよく知っておくことは大切と言えるでしょう。

雑草対策が気になる方はこちらもチェック!

当サイト「暮らし~の」では、雑草対策についての記事も掲載しております。除草は根気のいる作業ですが、それを少しでも楽をするためのお役立ち情報が載っています。多種多様な雑草から大切な園芸植物を守るための術として、ご活用いただければ幸いです。