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ミヤマクワガタ採集!活動時期・時間から採れるポイント、捕獲方法まで解説!

夏といえば虫取りです。子供と一緒にミヤマクワガタの採集に出かける親も多いと思います。ですが、なんの知識もなく採集できるほど虫取りは甘くはありません。ミヤマクワガタを採集するため、活動時期や時間、捕獲方法などを紹介します。
更新: 2023年6月26日
haduki0
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ミヤマクワガタとは?

ミヤマクワガタとは、クワガタムシ科に属するクワガタの一種の事です。古くから日本全国に生息しています。ノコギリクワガタと共に、クワガタの代表ともいえる品種です。

ミヤマクワガタのサイズ

ミヤマクワガタは雄と雌でサイズが違います。雌の方が角が短いためサイズは小さいです。
雄:約20~80mm
雌:約25~50mm

環境や飼育方法、個体によって変わりますが、参考にしていただけたらと思います。

ミヤマクワガタの生息地

ミヤマクワガタの生息地は日本全国にあります。沖縄を含めた一部の離島を除けば、九州から北海道まで生息しているといっていいでしょう。

深山に生息するクワガタ

ミヤマクワガタの「ミヤマ」とは、「深山」という意味があります。これはそのままの意味で、深い山奥をさします。標高が高く山間部に位置する、深い森の中にミヤマクワガタの生息地があります。冷涼湿潤を好むミヤマクワガタにとって、涼しい山奥は生息しやすいといえるのでしょう。

ミヤマクワガタは生息地によって型が違う

ミヤマクワガタは日本全国に生息地がありますが、どれも同じ形をしてはいません。生息地の環境によって多少の違いがあります。

基本型

基本となるミヤマクワガタの型です。主に図鑑に記載されているだけではなく、モスクワ大学の博物館に標本が保存されているなど、「日本のミヤマクワガタはこうである」ことを世界的に表しています。生息地は広く、北海道と東北地方を除いた場所に生息しています。

基本型の特徴

第三内歯と第一内歯がほぼ同じ、または第一内歯の方がやや長いのが特徴です。良くも悪くも平均的な顎を持ち、大腮先端をくっつけると第1内歯がやや離れます。

フジ型

フジ型の「フジ」は、富士山や伊豆周辺で多く見られることから付けられたいわれています。ですが、富士周辺以外でも生息しているようで、北海道から九州まで、日本全国で見つかります。基本型のミヤマクワガタと生息地は重なっており、基本型とフジ型が混生しています。
ミヤマの名に合わず、フジ型は低地のみで活動をしています。森の中で採れるのには変わりませんが、「深山」でないのがフジ型の特徴です。

フジ型の特徴

基本型よりも大腮先端の開きが小さいのが特徴です。また、第一内歯が第三内歯より長いです。

エゾ型

エゾ型は、主に北海道や東北で多く見られます。低地高地問わず、様々な場所で見かけることができるでしょう。また、他県でも生息はしています。ですが、北海道とは違い標高の高い山間部でしか見かけることはありません。
3型の中で、もっとも冷涼湿潤を好む型といえます。

エゾ型の特徴

基本型よりも大腮先端の開きが大きいのが特徴です。また、第一内歯は第三内歯より短いです。丁度フジ型とは反対の特徴といえます。

ミヤマクワガタの特徴一覧表

大腮先端の開き 第一内歯の大きさ
エゾ型 大きい 小さい
基本型 中間 中間
フジ型 小さい 大きい

日本以外の生息地

ミヤマクワガタの生息地は日本だけではありません。朝鮮半島、中国、台湾などにも生息地があります。それぞれ「チョウセンミヤマクワガタ」「チュウゴクミヤマクワガタ」「タカサゴミヤマクワガタ」という名前ではありますが、どれもミヤマクワガタの品種であることには変わりはありません。ミヤマクワガタは世界中に生息地があるのです。
 

ミヤマクワガタの活動時期

ミヤマクワガタの活動時期は、5~9月ごろまで活動します。その活動時期の中でも、特に6~7月ごろが最も多く見られる活動時期です。
ミヤマクワガタは冷涼湿潤を好むくせに、活動時期は夏真っ盛りです。そのため、涼しげな場所を求めて「深山」の場所に生息するようになったのかもしれません。

ミヤマクワガタの活動時間

ミヤマクワガタは、活動時間は決まってはいません。昼の時間帯に活動する個体もいれば、夜の時間帯に活動する個体もいます。ですが、夜の時間帯の方が活動は活発です。自販機などの灯りに群がる特性があり、夜間のミヤマクワガタは飛び回っています。

ミヤマクワガタはどんな場所にいるの?

樹に掴っている

ミヤマクワガタは、主に樹に掴っていることが多いです。クヌギの樹に掴っていることが多いですが、地域によって違いますので、特に決まりはないです。あえていえば樹液が染み出ている樹です。大きい木、小さい木などに関係なく見つけられますので探してみましょう。


樹の洞や葉の陰にいる

日差しが強い時間帯は、洞の中や葉の陰など涼しい場所にいます。涼しい時間になるまでは、そのままじっとしていることが多いです。

灯りに飛んでくる

ミヤマクワガタは光に集まる習性があります。そのため、自動販売機やコンビニなどの灯りに飛んできます。蛾などの光に集まる虫と一緒に、ミヤマクワガタも見つけることができるでしょう。

ミヤマクワガタはサイズによって行動が違う?

ミヤマクワガタは、サイズによって行動が変わります。小さいミヤマクワガタはよく飛び回り、夜間によく集まってきています。逆に大きいミヤマクワガタは体が重いせいかあまり飛び回りません。樹の洞や葉の裏に隠れていることが多いです。すべての個体がそうではありませんが、小さい個体は活発、大きい個体はのんびりな傾向が強いです。捕獲する際は、どんなサイズが欲しいかで捕り方を変えていきましょう。

ミヤマクワガタの採集方法 その1「燈火採集」

ミヤマクワガタの、光に集まる習性を利用した捕り方です。灯りを用意し放置しておけばミヤマクワガタが光につられて飛んできます。

必要なもの

・ライト
・白い布
・テープ(布を止める)

捕獲のポイント

燈火採集をする際は、白い布にライトを当てて捕獲します。布が無くても飛んでは来ますが、布に光を当てることでミヤマクワガタが布にとまり、捕獲しやすくなるのです。また、布が白い方が明るくライトが映ります。ミヤマクワガタが来たかどうかもわかりやすいので、シーツなど白い布でスクリーンを作成するようにしましょう。

LEDライトの注意

灯りといえばLEDライトです。蛍光灯などとは違い明るく照らしてくれます。ですが、ミヤマクワガタの捕獲にLEDライトは向いていません。というのも、LEDライトの光は、虫にとって見えにくい光だからです。そのため、燈火採集をする際はLEDライト以外の灯りを使用するようにしましょう。

自販機や街頭などの灯り

灯りを用意しなくても、山間部に設置してある自動販売機や街頭にミヤマクワガタが飛んできている場合もあります。よくコンビニの窓に虫が沢山張り付いているのを見たことはありませんか?ミヤマクワガタの生息地が近いと、その中にミヤマクワガタも集まってきているのです。蛾なども多いですが、その中からミヤマクワガタを探してみてください。準備が全く必要のない「棚から牡丹餅」な捕り方です。

燈火採集の注意点

天候によっては飛んでこない

燈火採集は、暗い時間になればいつでも行うことができます。ですが、天候によってはミヤマクワガタが飛んできませんので注意してください。天候が崩れやすい梅雨の時期は要注意です。

・満月の日(ライトよりも月の光の方が明るく、月に向かって飛んでしまうため)
・雨の日(雨が強くて飛べない)
・風の日(風が強くて飛べない)

大きいサイズは飛んでこない

燈火採集で捕獲できるミヤマクワガタは、小さい個体が多いです。というのも大きい個体はあまり飛ばないからです。そのため、燈火採集で採れるミヤマクワガタは軒並み小さい個体です。
燈火採集は放置しておくだけと楽ではありますが、大きいミヤマクワガタが欲しいのなら別の捕り方をする必要があります。

ミヤマクワガタの採集方法 その2「トラップ採集」

トラップ採集とは、エサを仕掛けて置き、そのエサにかかったところを捕獲する捕り方です。エサは樹液でも果物でも構いません。トラップにする樹を選んだらエサを塗りましょう。そして、後はトラップに引っかかるのを待つだけです。トラップ作成が少々手間ですが、仕掛けてしまえばあとは待つだけの手軽な方法です。

必要なもの

・トラップ用の餌(完熟果実)
・網or刷毛(エサを入れておくorエサを樹に塗るため)

トラップ採集のポイント

トラップ採集のポイントとして「熟した匂いのエサ」を用意します。ミヤマクワガタはトラップに用意したエサの「匂い」に引かれて寄ってきます。そのため、より熟して匂いが強いエサの方がトラップに掛かりやすいのです。
 

トラップの作り方

大まかな作り方はエサを発酵させるだけです。
1:バナナやリンゴなどのフルーツを適度な大きさにする
2:焼酎を混ぜる(発酵しやすいように砂糖やドライイーストも可)
3:密封した袋に入れて暖かくする(ジップロップなど)
4:数日後、発酵臭がするようなら完成
5:エサを樹に塗って後は待つだけ

トラップ採集の注意点

トラップを仕掛ける樹は樹液が出ていないかを確認します。もし、樹液が出ているようだと、トラップではなく樹液にひかれてしまい、あまりトラップにつられません。また、周囲の樹も同様です。周囲の樹に樹液がたっぷりあると、そちらへ群がってしまいます。
樹を選ぶ際は、周囲を含めて樹液の確認と、臭いが拡散するように風通しが良い場所に設置しましょう。

ミヤマクワガタの採集方法 その3「ルッキング採集」


ルッキング採集とは、直接森などへ出向き捕獲する捕り方です。ミヤマクワガタは昼の時間でも活動していますので、意外と見つけることができます。樹に掴っているのを捕獲したり、洞や葉の陰にいるのを直接捕獲してください。森の中を歩きますので、もっとも体力が必要な捕り方ですので水分補給はしっかりとしましょう。

必要なもの

・柄の長い虫取り網
・ライト(洞の中など暗い場所を見るため)

ルッキング採集のポイント

ルッキング採集のポイントは、隅々まで見ることです。日中のミヤマクワガタは日差しをさせるため隠れています。また、積極的には動きませんので、樹の色と同化して見つけにくくなっています。ですので、探す際は樹の表面、葉の裏、枝先など隅々までチェックします。中でも、洞は大きい個体が居やすくポイントです。

ミヤマクワガタの採集方法 その4「揺らして捕獲する」

ルッキング採集と似ている捕り方として、「樹を揺らして落とす」捕り方があります。ミヤマクワガタが居そうな樹を見つけたら、蹴るなどして大きく揺さぶります。すると、ミヤマクワガタが掴ってられずに落ちてきます。

必要なもの

・帽子(落下物から頭を守る)

落とす捕り方のポイント

落とす捕り方のポイントは、躊躇せずに揺らすことです。中途半端な揺れではミヤマクワガタは落ちてきません。思いっきり蹴飛ばして樹を揺らしましょう。また、揺らす際は一回ずつ揺らします。連続して揺らすと何が落ちてきているのかがわかりません。ミヤマクワガタなのか木の実なのか毛虫なのかがさっぱりです。どこに何が落ちたのかを確認するためにも、一回ずつ揺らして確認しましょう。

採集における注意点 その1「採集は晴れの日に行う」

ミヤマクワガタの採集は晴れの日に行います。理由は天候が悪いと捕獲しにくいからです。例えば、風が強いと樹に強くしがみついて落ちにくいですし、雨の日だと落ちてきたのがミヤマクワガタか雨粒なのかがわかりません。そもそも、風が強い日や雨の日は行動を控えているため見つけにくいです。他にも、雨の日は泥濘が多く動きにくいなどのデメリットがあります。ミヤマクワガタは6月にも見かけますが、梅雨の時期である6月は採集にあまり向いていないといえます。採集をする日は晴れの日にするようにしましょう。

採集における注意点 その2「森を甘く見ない」

ミヤマクワガタの採集地である森や雑木林を決して甘く見てはいけません。場所によっては漆などの毒性のある植物や、蛇や熊などの危険な生き物が多く生息しています。また、足場も悪いことが多く転んで怪我をしてしまう可能性もあります。たとえ見知った場所でも意外な事故はあるものです。森や雑木林に入る際は、ふざけずに周囲を確認しながら行動するようにしましょう。

服選びのポイント

服選びのポイントとして、袖がある服をおすすめします。袖があれば草木や虫によって、いつの間にか怪我やかぶれてしまう事を防ぐことができるからです。ミヤマクワガタが生息している場所は標高が高い森の中です。標高が高く木陰が多い森は思ったよりも涼しい環境になっています。そのため、夏に長そででも意外と暑く感じません。安全のためにも長そでや軍手を装着し、極力肌を露出しないようにしましょう。

関東で採れるミヤマクワガタの採集場所

ミヤマクワガタが採れる埼玉県の名所を紹介します。今回紹介するのは関東ですが、他の地方でも名所は沢山あります。

神奈川県北部「丹沢山地」

神奈川県の採れる場所として、丹沢山地をおすすめします。丹沢山地は最高脳の蛭ヶ岳で標高1673mとミヤマクワガタにとって快適な場所です。範囲も神奈川県の6分の1を占め、丹沢山地全域にミヤマクワガタを見かけることができます。

アクセス

小田急渋沢駅北口から神奈中バス「渋02 大倉行」にて大倉下車。
丹沢山地内ではケーブルカーが出ていますので、それを利用して移動しましょう。

埼玉県所沢「航空記念公園」

埼玉県の採れる場所として、航空記念公園をおすすめします。航空記念公園は広く自然も豊かです。道は整備されていますので歩きやすく迷うことがありません。ジョギングコースやこども広場周辺は樹も多いですので、クワガタ採集に最適といえるでしょう。
ミヤマクワガタを探すだけなら秩父の方が山間部ですので沢山います。ですが、航空記念公園の方が道が整備されているほか休憩場所も多いです。長く楽しくクワガタ採集をするのなら、航空記念公園をおすすめします。

アクセス

西武新宿線「航空公園駅」から徒歩すぐ

所沢航空記念公園

群馬県沼田市「玉原高原」

自然豊かな群馬県の中でも玉原高原をおすすめします。標高約1500mに位置する高原は夏でも涼しく避暑地としてはもってこいです。ブナの原生林を始め、四季折々の植物を楽しむことができます。また、サイクリングロードが玉原湖まで整備されていますので、虫取りだけではなく、サイクリングを楽しむことができます。自動車でないと交通の便が悪いのが少々気がかりですが、虫取りついでに原始林や玉原湖を満喫しましょう。

アクセス

関東自動車道 沼田ICから約30分

玉原高原 | 見る | 沼田市観光協会
沼田市には、歴史と文化、自然によって培われた史跡・文化財、景観、味覚と見どころ満載。迫力満点の吹割の滝をはじめ、さわやかな風が吹き抜ける玉原高原など、心も身体もリフレッシュ。

東京都世田谷区「砧公園」

都会である東京都でも、ミヤマクワガタを見かけること場所はあります。その中の一つ砧公園はミヤマクワガタだけではなくカブトムシも採れる場所として有名です。また、アスレチック広場や世田美術館といった施設もあり、虫取りに飽きた子供も一日中楽しむことができるでしょう。

アクセス

小田急小田原線 千歳船橋駅から徒歩 20分

砧公園|公園へ行こう!

千葉県君津市「清和県民の森」

名前に森とあるように清和県民の森は自然豊かな場所です。広大な敷地内には様々な植物や動物が多く生息しており、見て回るだけでも十分楽しむことができます。また、キャンプ場やロッジもあり、夏は泊りがけキャンプを楽しむ家族連れも少なくありません。昼の時間は虫取りなどで遊び、夜はBBQを楽しむなど、夏のイベントとして最適な場所です。

アクセス

内房線木更津駅か君津駅より、日東交通バス「中島」行きに乗り 終点の「中島」下車。

清和県民の森

山梨県韮崎市周辺

クワガが採れる場所といったら韮崎市です。様々なメディアで紹介され、全国的に有名な場所といえます。ミヤマクワガタだけではなく、オオクワガタなど様々なクワガタを見ることができます。ですが、メディアで紹介された弊害で、クワガタ販売の業者など大勢の人がクワガタ採集にきています。そのため、時期によってはクワガタが減り、見つけられないこともありえます。
時期によっては、静甲斐市双葉周辺など、別の場所の方がいいかもしれません。

韮崎市
韮崎市は山梨県の北部に位置する自然豊かな市です。四季折々の表情をみせる韮崎へぜひ一度お越しください。

採集のモラル

虫取りは、基本的に許可が必要ありません。私有地に注意すれば好きなように行えます。ですが、皆が好き勝手してしまうと秩序が無くなり、生態系や生息域が崩れてしまいます。ミヤマクワガタに夢中になるのは構いませんが、必ず採集のモラルを守って行いましょう。

生息地を荒らさない

ミヤマクワガタが活動する時期は夏です。いくら涼しい森の中とはいえ、昼の時間は熱さが身に染みます。冷却剤やペットボトルもすぐに使い切ってしまうことでしょう。ですが、使い切った物を森に捨てていくのは止めてください。プラスチックなどは土に戻りませんので自然を汚してしまいます。景観も損ねてしまいますので、必ずゴミが出たら持ち帰るようにしてください。
また、森林伐採なども論外です。樹や枝を切ってしまうと、野生動物の生活に影響が出てしまいます。多少なら問題はありませんが、邪魔だからといって積極的に自然を破壊することは絶対に止めましょう。

乱獲はしない

ミヤマクワガタは売ることができます。そのため、乱獲して金儲けをしたくなるかもしれませn。ですが、乱獲してしまうと絶対数が少なくなり、その場所にミヤマクワガタがいなくなってしまいます。実際、山梨県韮崎市には業者も多く来ており乱獲をしています。その結果、年々ミヤマクワガタの個体数が減ってきているといわれています。沢山いたら沢山取りたいのはわかりますが、他の人や将来のためにも乱獲はしないようにしてください。

最後まで面倒を見る

虫取りは捕獲したらそれで終わりではありません。捕獲したら世話をする義務がうまれます。飼育ケースなど環境を用意し、ミヤマクワガタが寿命で亡くなるまではしっかりと育てましょう。もし世話ができないようなら、売るか逃がすかしてください。育てられない生き物を手元に置いておくわけにはいきません。絶対に「捕獲したらそのまま放置」することないようにしましょう。

まとめ

近年、ミヤマクワガタはあまり見かけなくなっています。理由はいろいろありますが、その中の一つは「人気があって売れる」からです。ミヤマクワガタを乱獲し、販売している業者は沢山あります。そのため、ミヤマクワガタが欲しいだけなら、直接捕獲に出かけるより購入してしまう方が手っ取り早くすみます。ですが、虫取りの楽しみは手に入れることだけではありません。「ポイントに集まっているかな?」「今日は採れるかな?」といった行為そのものに楽しみがあります。また、捕り方を工夫する楽しみや、自分で採れるという喜びは、虫取りでしか味わうことのできません。
ミヤマクワガタの個体数は減ってきているのかもしれません。ですが、日本全国で「採れる」という報告は沢山あります。夏にしかできない楽しみを、是非満喫してみましょう。

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