はじめに(ポートランドについて)
オレゴン州・ポートランドの概要
ポートランドは、アメリカの西海岸で北から2番目にあるオレゴン州の州都になります。ここは州一番の都市ですが、実際の雰囲気は町と自然が残る地方の、「のんびりした」雰囲気・風情を感じることができます。ちなみにアメリカには東海岸のメイン州にもポートランドという都市があります。(実はオレゴンのポートランドは、ここから名づけられました)しかし今回は、オレゴン州のポートランドを取り上げています。
日本からのアクセス
日本からポートランドまで行く方法です。デルタ航空が東京(成田空港)とポートランド空港の間に直行便(9時間強)を出しています。それ以外の都市からだと経由便の利用になります。ポートランド空港からのアクセスで一番便利が良いのは電車(MAXライトレール)です。市内の中心「ダウンタウン」方向に最も格安で行けます。ポートランド旅行のツアー日数ですが、最低5日間、できれば1週間以上欲しいと感じる町です。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ①
観光名所「ポートランド・ユニオン駅」の概要
ポートランド・ユニオン駅は、鉄道(アムトラック)でポートランドを目指す時に到着する駅です。ここはダウンタウンエリアにあります。駅舎には高さ15mの時計台があり、ポートランド全体のランドマークのポジションを有しています。この駅からはライトレールやアムトラック、バスのターミナルもある、ポートランドツアーの玄関口です。
この有名スポットの周辺情報など
ポートランドユニオン駅は、ダウンタウンの北東に位置するターミナルの駅です。ここにはいろんな地方から来た人やツアーの旅行者が多くいます。比較的治安が良いといわれているポートランドでも、ここは特に注意が必要です。駅の中にカフェレストランがあるので、駅に到着したらすぐに食事することも可能です。周辺にはショップが少ないので、買い物のエリアまでは少し距離があります。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ②
観光名所「ポートランド日本庭園」の概要
ダウンタウンの西側にある緑豊かなワシントン公園の一角に、一瞬アメリカとは思えない「和」の空間が広がります。ポートランド日本庭園は、1967年に完成しました。日本人から見ると外国人が思う「和」では疑問に思う物もある中で、ここは正真正銘の「和」が活きています。
この有名スポットの周辺情報など
22,000㎡の敷地内に滝や茶室を配置し、日本の様々な庭園様式を再現しました。ポートランドに滞在する日数にもよりますが、ツアー中に何度も来たくなる雰囲気があります。昼間開館している公園内なので、基本的な治安は問題ないでしょう。周辺ですが、公園の北東側にショッピングセンターがあるので、買い物可能です。カフェもあります。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ③
観光名所「ランスー中国庭園」の概要
ダウンタウンの一角、再開発が進んでいるチャイナタウンの中心にあるのがラン・スー中国庭園です。この庭園も日本庭園同様、伝統的な中国洋式の庭園があります。中華料理店が中心に形成されることが多い他のチャイナタウンと違い、非常に立派な庭園の中で静かにしていると、数百年前の中国にいるような錯覚を感じます。
この有名スポットの周辺情報など
中国庭園の周辺はチャイナタウンとなっており、特に夜間は治安面で注意が必要となっています。ただ周囲に中華料理店やカフェが多数あります。ショッピングの買い物も十分楽しめます。ツアーの日数に余裕があれば、昼間にゆっくりと異国の中華の雰囲気を味わいながら散策するのも楽しいでしょう。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ④
観光名所「国際バラ試験場」の概要
日本庭園と同じワシントン公園内にあるローズガーデンは「国際バラ試験園」という名称です。ここは毎年のようにバラが好きな観光客が訪れます。4.5エーカー(18210㎡)の敷地内に、650品種のバラがあり、もしバラ園のすべてのバラを網羅したいのなら、薔薇の見ごろのシーズン中に無料のツアーが開催(5月末ー9月初)されます。
この有名スポットの周辺情報など
アメリカでは初めてバラ園として1915年に造園が始まり、「バラの町」とも評されるポートランドのバラ園からはダウンタウンの風景が良く見渡せます。バラのシーズンであれば限られた日数でも立ち寄りましょう。治安については、日中は問題ありません。周辺のカフェやショッピングの買い物は公園北東のダウンタウン方向に集中しています。ちなみにバラ園は入場無料です。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑤
観光名所「ホイト植物園」の概要
ワシントン公園でも西寄りにあるのが、「ホイト植物園」です。この植物園は、日本にあるようなレベルとは全く違い、大自然の山の中にいるようなうっそうとした雰囲気で、2000種類近くの植物が繁っています。園内には21のトレイルがあるので、日程が許せば、丸一日かけて植物園のトレイルのツアーにいそしみたいものです。
この有名スポットの周辺情報など
ポートランドのホイト植物園は、ほとんど自然に近い植物園という事もあるので治安面については、少し意識しておいた方が安心です。周辺で買い物をするためのショップや休憩のためのカフェは、公園の南側にある動物園の近くに数軒あります。ちなみにバリアフリー対応の区間が3,2kmほどあって、車いすやベビーカーでも散策可能です。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑥
観光名所「オレゴン鉄道歴史センター」の概要
ポートランドのダウンタウンエリアからウィラメット川を渡ったところにあるのが、オレゴン鉄道歴史センターです。ここは2012年に完成した、ボランティアによる無料の博物館です。動態保存されている蒸気機関車を所有しており、土曜日には実際に観光列車が走行します。
この有名スポットの周辺情報など
鉄道ファンなら、土曜日にツアー日程や日数調整をしてでも行きたい、こちらの博物館の周辺の治安はダウンタウンエリアよりも安全といわれていますが、細心の注意は必要です。近くにはリサイクルショップなどもあり、買い物には問題なく、カフェやレストランも数軒点在します。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑦
観光名所「オレゴン科学産業博物館」の概要
鉄道歴史センターのすぐ近くにあるのが、「OMSI」こと、オレゴン科学産業博物館です。ここには、施設の沖の川岸に元アメリカ海軍の潜水艦が停泊しており、子供向けの遊びながら学べる体験学習から大人向けの酒を飲みながら科学の話を聞くイベントなど、幅広い年齢層に対応しています。
この有名スポットの周辺情報など
OMSIの施設内にはカフェもあり、1ランク上のグルメやクラフトビールも味わえます。周辺の治安も昼間であれば差し支えなく、ダウンタウンエリアとは、ウィラメット川渡ればすぐです。近くのホーソーン橋ならば、徒歩で行き気可能で、買い物にも便利なので、日数にもよりますが、ツアーへの組み込みの検討は必須でしょう。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑧
観光名所「ポートランドミュージアム」の概要
ポートランドの町は「アート」の町としての評価も高く、その中核施設がダウンタウンエリア・サウスパークブロックスに隣接するポートランド美術館です。2棟の建物自体にも歴史的な雰囲気があります。写真・版画・絵画をはじめ、アジアやアメリカ先住民の美術工芸を所蔵し、ほとんどの所蔵品はゴードン・ギルキー氏が収集しました。
この有名スポットの周辺情報など
ポートランド美術館の周辺は、ダウンタウンエリアなので、夜間の治安は念のため注意が必要です。この周辺ですが、すぐ隣には南北に続く「サウスパークブロックス」がありあmす。またコンサートホールや図書館もあり、文化的なエリアとなっています。もちろんカフェも多数ありますので、休憩には困らないでしょう。スーパーマーケットもありますので、ちょっとした買い物も不便はありません。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑨
観光名所「ピトック邸」の概要
ポートランドのダウンタウンの西、ウェストヒルズにあるのが「ピトック邸」で、フランスのルネサンス様式の建物です。元々は新聞の出版者ヘンリーピトック夫妻の邸宅で、22の部屋を有しており、敷地面積は46エーカー(186,155㎡)もあります。現在は市の公園局が所有し、1965年から一般公開されています。
この有名スポットの周辺情報など
ここは丘の上の高台にあるので、野鳥の観察に適しているといわれています。治安面については特に問題はありません。周辺は住宅街となっており、カフェやショッピングの買い物ができるエリアとは少し離れています。ここに来れば非常に優雅な気分になれるので、日数があればツアーにぜひとも取り込みたいところです。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑩
観光名所「ザ・グロットー」の概要
ポートランドのダウンタウンから東に少し離れた郊外、コロンビア川の近くにある「ザ・グロットー」は、キリスト教カトリック教会にとっては聖地の一つでもあります。また人気の観光名所で世界中から17万以上の信仰者が訪れ、洞窟の中には聖母マリア像が安置されています。すぐ隣に礼拝堂もあるので、お祈りも捧げられます。
この有名スポットの周辺情報など
この場所の周辺には、「ゲートウェイ・トランジット・センター」と呼ばれる、買い物を楽しんだり、カフェで休憩できる場所があります。ところがここはポートランドで最も治安が悪いエリアといわれています。特に夜間は非常に危険が伴うため行くことをおすすめできません。ただそのあたりの危機をあらかじめ理解できているのでしたら、昼間に限って自己責任で行くのは良いと考えます。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑪
観光名所「ポートランドサタデーマーケット」の概要
ポートランドにツアーをするなら、どれだけ短い日数でも土・日は必ず入れておきましょう。なぜならば土曜日と日曜日に「サタデーマーケット」が開催されるからです。場所はダウンタウンエリアのウィラメット川沿いのバーンサイド橋のたもとで野外のショップが並びます。買い物はもちろんのこと、見るだけでも楽しいイベントです。
この有名スポットの周辺情報など
実はこのマーケットで25ドル分の買い物をすると、市内バス・電車の無料チケットや駐車料金が2時間無料になる特典もあります。周辺は、ダウンタウンエリアなので、疲れた時にカフェでゆっくり休憩も可能です。ただマーケットには、人が多く集まる場所でもあるので、治安面ではいつも以上に気を引き締めた方が良いでしょう。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑫
観光名所「ウォーターフロントパーク」の概要
「サタデーマーケット」が開催される場所は、川べりの「トム・マッコール・ウォーターフロントパーク」です。ここにくればウィラメット川と親しくなれる場所といえ、のんびり散策が楽しめます。また暑いときには噴水で涼をとることもできます。それからこの場所には、日本との関係を思わせるような「桜の並木」もあります。そしてここではサタデーマーケット以外にも様々なイベントが開催されます。
この有名スポットの周辺情報など
ウォーターパークは、ダウンタウンエリアにあるものの、ここは広々とした公園なので、昼間の間は治安面で特に気にする必要はありません。この周辺はカフェ、レストラン、百貨店などのショップが数多くあります。グルメや買い物に不自由することはほとんどなく過ごせます。またこの場所は「観光地:というよりは、地元の人の憩いの場でもあるので、在住者気分にも浸れます。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑬
観光名所「コートハウス・スクウェア」の概要
ダウンタウンの中心近くにある、パイオニア・コートハウス・スクエアは、3700m²の広さを持つ公共の広場です。元々ここにはホテル「ポートランドホテル」がありました。取り壊され駐車場だった時期を経て、1984年に広場が完成しました。ポートランド市内に100以上あるといわれる「パブリックアート」の代表的なものもあります。
この有名スポットの周辺情報など
ダウンタウン中心部の「コンクリートジャングル」の中に穴が開いたようにある、パイオニア・コートハウス・スクエアでは様々なイベント行事が行われます。周辺はダウンタウンの中心部だけにショップの買い物やカフェ、レストランのグルメをはじめツアーで必要なあらゆるものに対応しています。治安についても昼間であれば問題ないでしょう。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑭
観光名所「ミル・エンズ・パーク」の概要
日本と比べると広大なアメリカ大陸には巨大な公園が数多くあるイメージが強いですが、ギネスブックにも認定されている世界で最も小さな公園が、ポートランドのダウンタウン東側にあります。「ミル・エンズ・パーク」は道路の中央分離帯のようなところにひっそりと存在しますが、ここを訪れて写真撮影をする観光客は後を絶ちません。
この有名スポットの周辺情報など
公園自体はあまりにも小さいので人一人も入れませんが、周辺のすぐ横はウィラメット川となっていて川辺で休憩できます。反対側はトレードセンターや銀行などのオフィス街になっていて、カフェが点在しています。何しろギネスブックに認定されてますので、日数に限りがあっても記念撮影したい場所です。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑮
観光名所「ウィラメット渓谷」の概要
ポートランドの町から少し離れた郊外、市内を流れるウィラメット川の上流域「ウィラメット渓谷」は、気候と土壌に恵まれていることからブドウ畑や果樹園が広がっています。その規模はオレゴン州最大のアメリカブドウ栽培地域(ABA)といわれています。ここから眺める広大な風景は絶景そのもので、アメリカ大陸に来た感動が味わえます。
この有名スポットの周辺情報など
ブドウ畑とそこで醸造されるワインのワイナリーを複数訪問して、テイスティングが行えるツアーがポートランドを起点にいくつも開催されています。日数に応じて様々なプランもありますので、ぜひプランに取り入れましょう。大自然とブドウ畑を見ながらその場で味わうワインの味は一生の思い出となり、そのワインをお土産に買い物もしたいところです。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑯
観光名所「マルトノマ滝」の概要
ポートランドの町の北側を流れ、ワシントン州との州境にもなっているコロンビア川を少し上流にさかのぼると、その支流の一つが2段になっている大きな滝「マルトノマ滝」に遭遇します。この滝の落差は合計189mあり、オレゴン州で最も落差があります。この滝には先住民の伝説があります。ある部族の長とその娘によりこの滝が発生したと伝えられます。
この有名スポットの周辺情報など
観光客は滝の上段に架かる橋「ベンソン橋」まで行くことができます。そこについたならば、滝により発生する「マイナスイオン」を五感で感じつつ、目の間の滝の威力を見せ付けられます。このマルトノマの滝へもポートランドからツアーがありますので、日数に余裕があれば、ぜひ観光に訪れたい場所です。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑰
観光名所「フッド山(オレゴン富士)」の概要
ポートランドの町から東南東の方角にあるフッド山の標高は3429mあります。その形が富士山に似ていることから「オレゴン富士」とオレゴンに住んだ日本人の中では呼ばれています。オレゴン州で最も高い山で、シンボルであるこの山はポートランドの町からも良く見えます。夏は登山客、冬はスキー客で人気の山でもあります。
この有名スポットの周辺情報など
ポートランドの町からのオプショナルツアーとして他の自然スポットとセットでより近くで鑑賞するツアーや登山・スキーツアーも旅行会社に行われています。この山に登るとすればそれなりの日数が必要ですが、日本からはるか海を渡った人たちが富士山に想いを寄せた「フッド」山に、是非とも攻略を試みたい山でもあります。
アメリカ・ポートランド旅行のおすすめ⑱
観光名所「マイクロブルワリー」の概要
日本でも「クラフトビール」が年々注目を集めていますが、実はアメリカでも同様に、クラフトビール作る小さな醸造所「マイクロブルワリー」で、個性豊かなビールを数多く作っています。ポートランドは、そのなかでもマイクロブルワリーの世界では、「聖地」の様なところといっても差し支えありません。というのは、市内にある醸造所の数が世界一ともいわれているからです。これはビール好きにはたまらない朗報です。
この有名スポットの周辺情報など
1980年代初頭から、ポートランドのマイクロブルワリーが稼働し始めました。続々と増えて、今ではその数70以上もあります。個性豊かなクラフトビールの数々を、カフェなどで気軽に飲めますので、もしビールファンであれば滞在日数の許す限り、数多くのビールのテイスティングに挑戦していきましょう。マイクロブルワリーを数軒訪問するツアーもあります。
まとめ
以上で、オレゴン州ポートランド旅行のおすすめ観光スポットを紹介しました。日本庭園やオレゴン富士といった日本的なものも含め、非常に滞在しやすい町ポートランドは、治安も一部を除けば大変良好といわれます。とはいえ日本と違いますので、旅行中は常に最低限の注意を払いたいものです。今回の情報がポートランド旅行の参考になりましたら幸いです。