6.3cm ロングVer. アルミ棒 ファイヤースターター
Chileeany 大きいサイズ 火打ち石
Jialefu 火吹き棒 火起こし
キャプテンスタッグ ファイヤースターター
ファイヤースターターと火打ち石
火打ち石やファイヤースターターがないと着火は大変
現在では火打ち石はあまり使われていませんが、キャンプでライターやチャッカマンなどを忘れた時に火を起こすには大変です。
よく知られているように、摩擦を利用して火種から木に着火するやり方もありますが、コツが分かっていてもきりもみ式などは着火までに非常に、時間がかかり労力もかなり必要になるので、着火できたとしても疲れます。昔ながらある火打ち石を利用すると簡単に着火できますが、火打ち石は持ち運びに少し問題があります。
火打ち石とは
火打ち石は昔話にも出てくるように、昔から使われてきた着火のための道具で、金属片できた火打金に尖った硬めの石を打ち付けて、剥がれた金属片に着火させ火花を起こし、火種とすることで物を燃やす発火具です。
この着火方式は、現在でも一部のライターに採用されていてフリント式と言いますが、ダイヤルを回して摩擦することで剥がれた金属片が火花になり、ライターの可燃性ガスに触れることで着火するようになっています。
ファイヤースターターとは
現在の火打ち石
ファイヤースターターは、火打ち石と同じような使い方で火をおこす道具です。変わったところと言えば、材質が変化して細長く小型化しました。そのためアウトドアでも持ち運びしやすく重宝します。
大きさは細長いか小さいので、登山などのアウトドアでは万が一に備え、てリュックサックなど入れていくことも多いです。原理があまり変わっていないため、着火に手間がかかるのはあまり変わらずに携帯性がよくなった、まさに現代版火打ち石です。
エマージェンシーファイヤースターターとも呼ばれる
アウトドアだけではなく、サバイバルグッズの一種としても発売されていて、エマージェンシーファイヤースターターやマグネシウムファイヤースターターと呼ばれています。しかし原理や機能などは、普通ファイヤースターターと変わりません。
ファイヤースターターと共に自然災害時に使えることが売りですが、実際に災害で使われることは少なく、火打ち石もファイヤースターターも、ライターがあれば出番がない発火具です。
ファイヤースターターの原理
ナイフでも火が起こせる
火打ち石は、硬質の石を使って金属片に打ち付けていましたが、ファイヤースターターはマグネシウムなどでできた金属棒を使うので、固くなくても削るようにするだけで火花を起こせます。
マグネシウムは塊では燃えにくい金属ですが、粉末状になると火が付きやすく燃えやすい性質になるため、ナイフで削るようにするだけで大丈夫です。またファイヤースターターはナイフがなくても、付属品にストライカーと呼ばれる専用の火打石があります。
火打石とほぼ変わらない原理
ファイヤースターターの原理は、マグネシウムの塊でできた金属棒と、ストライカーと呼ばれる専用の火打石を削るようにスライドすることで、火花を生み出します。
つまりストライカーをどのように使うのかが大切で、火打石との違いは携帯性、打ち付けるではなくストライカーでマグネシウムを削るように使うという違いがあるだけで、コツや使い方、原理は変わりません。便利なところは、専用のストライカーを使わずナイフでも使用できる点です。
ファイヤースターターの使い方1
原理が分かれば使い方も分かってくる
原理はマグネシウムの塊でできた金属棒を、ストライカーと呼ばれる専用のナイフみたいな、金属片で削るようにしてマグネシウムを粉末状にすることで、火花をだすわけなので使い方もそのままです。
燃えやすいものの近くで、ストライカーやナイフの背面で、マグネシウムの金属棒をこするようにすると火花が起きるので、近くで火が付くまで何度もスライドさせます。燃えやすいものは、ティッシュペーパー、麻紐や渇いた杉の葉などがあります。
使い方が正しくてもなかなか着火しない
ファイヤースターターはいくら使い方が正しくても、チャッカマンやライターのように、ワンアクションで簡単に火がつかないので、マグネシウムの金属棒を何度もストライカーやナイフで削る必要があります。
またファイヤースターターが新品の場合は、マグネシウムの金属棒にコーティングが施されている場合があり、少し着火しにくく、ファイヤースターターの寿命については後述しますが、削ると削る分が消耗して、寿命が早くなりますがもともと寿命は長めです。
ファイヤースターターの使い方2
マグネシウムの粉末を使い方が大切
ファイヤースターターには同じような使い方で、もう一つ使い方があります。それはストライカーやナイフでゆっくり擦ることでできる、マグネシウムの粉末の使い方にあります。
ファイヤースターターの原理は、マグネシウムが燃えやすい「粉末」なることで火花できるので、あらかじめマグネシウムの粉末を作り燃やしたいものに乗せておくことで、火花が着火しやすくします。原理の応用みたいなやり方ですが、使い方はあまり変わらず簡単です。
ストライカーやナイフでゆっくり削るだけ
ナイフやストライカーで素早くこすってしまうと、火花が出てしまい、ゆっくりと擦ると粉末状に削れていくので、火を付けたいものに乗せるように、近くで削っていきます。次に普通に使うように、マグネシウムの金属棒をこすり火花を出し、削った粉末状のマグネシウムに当てるようにするだけで火が付きます。
どちらの方法でも着火することができますが、普通の使い方と同じように、ライターやチャッカマンのように、ワンアクションでは着火しにくいです。
ファイヤースターターのコツ
ファイヤースターターのコツ1:小刻みに何回も擦る
火がつくまでのコツとしては、マグネシウムの金属棒を素早く上下に擦ることにあります。火花なのでなかなか着火しませんが、慣れると数回で火を起こせるようになります。コツを掴むまでは少々手間ですが、一回マグネシウムを削ってから火を起こすほうが、着火しやすいのでおすすめです。
またコツを掴むまでは、マグネシウムを節約しようと思わず、どんどんこすっていきましょう。ファイヤースターターの寿命は短くなりますが、火をつけることが大切です。
ファイヤースターターのコツ2:火種を育てる
ファイヤースターターのコツは、ライターやチャッカマンなどと比べると火力がないので、いきなり木などに着火しようとしないで、アウトドアでは木の葉、枯れ草、あれば麻紐などの燃えやすいもので火をつけてから、小枝から徐々に大きなものをくべていき火を大きくしましょう。
火をつける原理が単純なので、故障とかはありませんが、そのぶん火に勢いがないので、必ず紙などよく燃えるものから火をつけることが大切になります。
ファイヤースターターのコツ3:火の付け方
火をつける時はティッシュペーパーなら、ティッシュペーパーから新聞紙へ、そして小さな木、最後にくべるのは炭や薪です。
木の皮や木の枝など、そのままでは少し燃えにくいものは、ナイフで表面を逆立てるようにすると、火が付きやすくなるのでおすすめです。ファイヤースターターのコツを掴むと、アルコールストーブなどにも着火できるようになります。
ファイヤースターターのコツ4:ナイフについて
ストライカーを使わずナイフの背面で火を起こそうとしても、ナイフの種類によっては上手く火花が散らず、着火できない場合があります。凹凸のない綺麗な背面だと、マグネシウムが削れにくいためです。
ほんの少しだけヤスリを背面にかけるだけで、ストライカーの代用として使えるようになります。ナイフを使うとかっこいいのですが、おすすめはやはりストライカーで擦ることです。
ファイヤースターターの寿命
長さに寿命は比例する
製品によってマグネシウムの長さが違ってきます。ファイヤースターターの寿命は、火花が出せなくなるということなので、マグネシウムの金属棒がながければ長いほど、製品寿命が長くなります。
後は使い方次第でマグネシウムの消費量も変わってくるので、コツを掴んで上手く着火できる人ほど製品寿命が長くなり、下手なほどたくさん擦るため製品寿命は短くなります。買い替え時はマグネシウムの金属棒が短くなってきて、使いにくくなった頃でも充分です。
マグネシウムは安い
マグネシウムがまだ残っているともったいなく思うかもしれませんが、短い状態だと火をつけにくくなったりするので、寿命だと割り切っても問題ありません。マグネシウム自体の価格は安く、1キロあたり300円程度と言われていて、通販で探せば300円台のファイヤースターターもあります。
ただし安すぎるファイヤースターターは、マグネシウムではなく素材不明の金属で、発火しないというトラブルに遭う可能性もあるので注意しましょう。
ファイヤースターターはストライカー次第
ストライカーの良し悪し
ファイヤースターターの良し悪しを決めるのは、ストライカーになります。ストライカーが悪いと火花が散りにくく、結果的にマグネシウムの金属棒の寿命が減り、粉末状になったマグネシウムだけできます。
またストライカーの大きさが短いと、しっかり握れずに擦りにくい場合があり、フリントがマグネシウムと一体になっているタイプは、フリントが細いため、ストライカーで擦りにくい場合があったりと、マグネシウム以上に大切です。
よいストライカーとは
ストライカーにマグネシウムが含まれているものは、マグネシウムの粉末ができやすいので一短一長あります。粉末のマグネシウムに火を付けるとよく燃えるので便利ですが、火花が出にくい特性があります。
ストライカーが小さいものは焚き火には向きませんが、アルコールストーブや固形燃料に直接燃やす時には便利です。適材適所なのですが、使いやすいストライカーと言われているのは、定規のような形になっているものになります。
ストライカーは自作可能
ただし加工は難しい
コツの時に、ナイフの背面をほんの少しだけヤスリにかけると、火花が出やすくなると紹介しましたが、同じような感じでストライカーも自作することができます。
ステンレスの板をヤスリなどで削ったり、工具を改造したりしてつくりますが、経験のない人には金属の加工は少し難しいです。その場合は比較的簡単な方法としては、100円ショップのステンレスのハサミを分解して、ストライカーとして使うこともできます。
ファイヤースターターを使うメリット
あえて手間を楽しむ
キャンプ場によりますが、基本的にはライターやチャッカマン、マッチなど他の発火具のほうが便利です。しかしキャンパーの中では雰囲気を優先したり、手間も楽しむことが好きな人もいます。雰囲気重視や手間も楽しむことができる人は、それだけでファイヤースターターを使うメリットになります。
ガスを使わない
ガスを使わないということは、ガスが使えない場所でも使用できるということです。標高が高い山ではライターが使えない場合があります。理由は気圧の関係で着火装置でガスに点火できない、しにくくなるからです。
昔ながらの火打ち石と同じ原理のライター(フリント式)は使えますが、ボタンを押して着火するタイプは放電しにくくなります。ファイヤースターターなら気圧関係なく使えるので、標高の高い山ではおすすめです。
水濡れに強い
ファイヤースターターは、ストライカーもマグネシウムも金属でできています。水没しても拾い上げて、マグネシウムの金属棒とストライカーをしっかりと布などで拭けば、すぐに使用できます。乾かす必要がないので便利です。
おすすめのファイヤースターター1
6.3cm ロングVer. アルミ棒 ファイヤースターター
6.3cm ロングVer. アルミ棒 ファイヤースターター
使いやすいと評判の定規型のストライカーが付属しているファイヤースターターです。ブランド品のファイヤースターターではありませんが、価格が安いのにマグネシウムが長いため、失敗しても製品寿命は長めでお得です。
ファイヤースターターがどんなものかわからないけどとにかく使ってみたいという方や、キャンプなど型から入る方にはコストパフォーマンスもいいので、おすすめの商品になります。安くてもちゃんと使えるため人気のファイヤースターターです。
おすすめのファイヤースターター2
Chileeany 大きいサイズのファイヤースターター
Chileeany 大きいサイズ 火打ち石
他のファイヤースターターと比べると、マグネシウムの金属棒があるだけで持ち手などはついていませんが、太く長めになっているため、ファイヤースターターとしての寿命は長いのでおすすめです。
ファイヤースターターを保管する時に使える収納袋もついてきますが、少し大きくなるので、キーホルダーのようには使えない欠点もあります。車の中に常備しておくなど、万が一に備える場合には問題ありません。
おすすめのファイヤースターター3
Jialefu 火吹き棒 火起こし
Jialefu 火吹き棒 火起こし
Jialefuから販売されている、こちらのファイヤースターターは、専用のケースがついていて持ち運びやすいです。また、火吹きふいごも付属しているので、効率よく火をおこすことができます。
ファイヤースターターは慣れれば、10秒ほどで火をおこすことも可能です。キャンプなどのアウトドアだけでなく、防災用品として1つ備えておくのもおすすめ。水に濡れてもふき取ることで火をつけられます。
おすすめのファイヤースターター4
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ファイヤースターター
キャプテンスタッグ ファイヤースターター
キャプテンスタッグから販売されているファイヤースターターは、1000円程度で購入できます。アウトドアブランドにもかかわらず低価格なので、コストパフォーマンスに優れている商品を探している方から人気です。
専用の袋は付属していませんが、グリップとプレートが紐で繋がれているため、紛失することはありません。キャンプなどのアウトドアをはじめ、バーベキューや防災地などのシチュエーションでも役立ちます。
ファイヤースターターのまとめ
ファイヤースターターは見た目にこだわる人におすすめ
ファイヤースターターは手間をかけて火を起こすので、アウトドアやサバイバルとして、専用の道具を使ってみたいという方にはおすすめできます。
他には、普段はキャンプやアウトドアをしない人やタバコを吸わずライターを持っていない人は、災害時にファイヤースターターあると便利になりますが、着火させるまでは慣れないと苦労することが多いので、もし災害用に備えるなら、ファイヤースターターで練習をして着火できるようにしましょう。
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