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家庭菜園での「メロン」の栽培方法!温度や時期など美味しく育てるコツを解説!

家庭菜園でのメロンの栽培方法をまとめました。基本の育て方から植え方のコツ美味しいメロンを収穫する摘芯や整枝の方法まで網羅しています。ぜひ、家庭菜園で美味しいメロンを栽培し、新鮮なうちに美味しいメロンを味わってみてくださいね。
2020年8月27日
吉岡てんぱ
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メロンは家庭菜園で栽培できる?

メロンといえば、メロン農家の方々が丹精に育て上げ出荷したものを入手するイメージが強いですが、実は家庭菜園でもメロンを栽培することが可能です。近年、家庭菜園でも育てやすいように品種改良されたメロンが人気で、以前よりもより気軽に育てられるようになりました。

メロンの家庭菜園での栽培向き品種

家庭菜園はブランド苗がおすすめ

夏野菜の苗を中心に、サントリーやタキイなど、大手メーカーが手掛けるブランド苗が出回っています。価格はノーブランドの苗よりも若干高い設定になっていますが、育てやすさなどを考えると、妥当な価格です。また、ブランド苗は、育て方の詳細がホームページに記載されていたり、中には栽培に関する質問を受け付けているメーカーもあるので、初心者でも安心して育てることができますよ。

サントリー本気野菜らくなりメロン

メロンを家庭菜園で育てても、実がならないということもよくあります。しかし、サントリー本気野菜のらくなりメロンなら、確実に美味しいメロンの実を収穫することができますよ。皮まで食べられるくらいの薄皮の品種なので、中玉(200g~400g)ですが、食べ応えは十分です。

サントリー本気野菜スイートミニメロン

とにかく甘くて美味しいメロンがたくさん食べたい!という人におすすめなのが、サントリー本気野菜のスイートミニメロンです。メロンは小玉(200g程度)ですが、1株で最大20個近くの収穫が可能です。メロンは、摘芯や整枝などの作業が欠かせませんが、スイートミニメロンは多少放置気味の育て方をしても、しっかり育ちますよ。

タキイ極甘ネットメロン

タキイの極甘ネットメロンは、その名の通り甘くて美味しいメロンが成ります。なんと、メロンの糖度は15度~16度と高級メロンに匹敵する甘さですよ。その上、病害虫にも強いので、初心者にも育てやすい品種す。

サカタのタネおうちでネットメロンころたん

サカタのタネのネットメロンころたんは、果肉が熱く、可食部が多いことでも人気のがあるメロンの苗です。また、メロン表面に傷をつけることで、メロンの表面にイラストを浮かばせることもできるので、家族みんなで栽培を楽しむことができますよ。

デルモンテプランターメロン

デルモンテのプランターメロンは、その名の通りプランターなどの省スペースでも手軽に育てることができるメロンです。糖度は13度くらいですが、1㎏程度の実ができるので、収穫の喜びが味わえますよ。プランターでは2個、地植えでは4個程度のメロンが収穫できます。

メロンは家庭菜園なら苗から?種から?

メロンは苗から?種から?

メロンは、比較的発芽率が高いので、種まきからでも育てられます。そのため、たくさんの苗を育てたい場合は、種まきした方がコストはかかりませんよね。しかし、家庭菜園で育てる場合で数本のメロンを育てたいときは、苗を買った方が効率がよいです。寒い時期の種まきになるので、温度管理等で失敗する可能性もあるので、どのような育て方、植え方をしたいのか考えて、苗から育てるか種から育てるか決めてくださいね。

メロンの植え付け苗の選び方

メロンの苗は、本葉が4枚になったころが植え付け苗として最適です。ホームセンター等の売れ残りの場合、本葉が5枚以上になっていることも多いです。その苗でも、もちろん育てることはできますが、老化してしまった苗ということで、やはりあまりおすすめはできません。多少手間をかけても、本葉が4枚程度の植え付け苗を探せれば、それが一番いいですね。

メロンの種まきの方法

メロンを種から育てる場合の育て方について見ていきましょう。種まきは、3月上旬ごろから行うことができます。ただ、発芽温度は昼の気温が28℃くらいなので、発芽するまではトンネルの中など暖かさが保てる場所で育ててくださいね。メロンは、種まきから定植可能になるまでの期間が約1か月と短いので、お住まいの気候に合わせて、種まきの時期を決めましょう。

メロンはプランターでも栽培できる?

メロンは、本来ツルが地面を這うように伸び、実をつけるので、家庭菜園での栽培は難しいと言われていました。しかし、最近はプランターでも栽培できるメロンが増えてきています。小玉~中玉のメロンは、プランター栽培が可能という旨の記載がない苗でも栽培することができるので、ぜひ、ベランダなど限られたスペースでも、メロンの栽培にチャレンジしてみてくださいね。

ただ、プランターが小さい場合、メロンが育つと倒れてしまうことがあります。プランターは幅も深さも30㎝以上あるものを選びましょう。


メロンは家庭菜園なら支柱が必要?

支柱があれば省スペースで栽培可能

メロンを家庭菜園で育てる場合は、農家のように、地面を這わせて育てても構いませんが、より省スペースで育てたい場合は、支柱を活用しましょう。プランター栽培の場合は、支柱は必須アイテムです。立体的に栽培することで、病害虫の被害も軽減するので、初めてのメロン栽培の場合は、支柱を使った育て方がおすすめですよ。

支柱はあんどん仕立てで育てる

メロンを栽培する際は、朝顔の栽培で行うような、あんどん仕立てで育てると管理しやすくなります。使用する支柱は、高さが120㎝以上の支柱を使用しましょう。

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メロンの実を受けるネットを用意する

あんどん仕立てでメロンを栽培する場合、メロンの実が成長することで、支柱が倒れたり、実が落下してしまうことがあります。そのため、メロンの実ができたら、キッチン用の排水口ネットなどを使って、実を受ける土台を作りましょう。メロンが小玉の場合は、メロンの実のみをネットで覆い、支柱に結び付ける方法でも大丈夫です。

メロンの家庭菜園での植え付け時期

メロンは、4月中旬から6月ごろまでが植え付け時期とされています。ただ、メロンは気温により生長が変わってくるので、植え付け時期の目安は、気温を見て決めるのが無難です。低温が続き、植え付けが6月末ごろ以降になる場合は、肥料を多めに与え、生長を促しましょう。

メロンの家庭菜園での栽培方法1.土づくり

地植えの場合

メロンの苗を植え付ける2週間前ごろに、苦土石灰とたい肥を土によく混ぜ込んでおきましょう。苦土石灰は、植え付ける場所の畝全体の表面が、うっすらと白くなるくらいの量を混ぜ込みます。たい肥は、1平方メートルあたり2㎏程度混ぜ込んでおきます。

メロンの苗を植え付ける1週間前になったら、緩効性化学肥料を混ぜ込みます。混ぜ込む量は、肥料のパッケージに書かれている量を守ってください。化学肥料は、できればメロンなどの夏の植物の栽培に適した肥料を選びましょう。

プランター栽培の場合

プランター栽培の場合は、一般的な培養土やメロン栽培に特化した培養土を使用しましょう。培養土をプランターに入れる前に、必ず鉢底石を入れ、水はけがよくなるようにするのがポイントです。

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出典:Amazon
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メロンの家庭菜園での栽培方法2.植え方

夜間の温度が18℃以上ある場合の植え方

夜間の温度が18℃、昼間の温度が25℃以上あれば、苗をそのまま植え付けて構いません。その際、メロンの苗と苗の間は、ツルが伸びることも考慮して、1m程度空けて植え付けましょう。メロンの苗を植え付けるときは、苗が収まる程度の穴を掘って、元肥を入れ、苗を植え付けます。プランターの場合は、直径30㎝、深さ30㎝以上のプランターに苗を1つ植えましょう。

夜間の温度が17℃以下の場合の植え方

夜間の温度が17℃、昼間の温度が24℃以下の場合は、マルチやトンネルを用意し、苗を植え付けます。畝に黒マルチを敷き、透明のビニールでトンネルにしますが、苗を植え付ける株間は、上記同様1m程度空けた植え方をしましょう。支柱を使用した栽培の場合は、支柱の周りを覆うようにマルチや肥料の空き袋をかぶせると、保温対策ができますよ。

夜間の温度が14℃以下の場合の植え方

夜間の温度が14℃、昼間の温度が20℃以下の場合は、基本的にメロンの苗の植え付けに向かない気候です。苗は、購入してしまうとどんどんポットの中で成長してしまいます。できれば、夜間の温度が15℃、昼間の温度が20℃を超える日が続くようになってから、苗の準備を始めましょう。

収穫量が増える植え方

メロンは、1株でも人工受粉をすることで実をつけることができますが、収穫量を増やしたい場合は、2株以上植える植え方をしましょう。2株以上植えれば、雌花も雄花も増えるので、受粉するチャンスが増えます。ただ、受粉させたいからと株間を狭くした植え方をすると、病害虫が発生する原因にもなるので、しっかり株間を空ける植え方をしてくださいね。

メロンの家庭菜園での栽培方法3.水やり

メロンの育て方の中でもポイントになるのが、水やりです。植え付け後しばらくは水やりを控えめにしましょう。水やりを控えることで、根がしっかり張るので、より生長が旺盛になります。土が完全に乾き、夕方や朝になっても葉がしおれている場合は、水をたっぷりあげます。基本的に、葉がしおれた場合でも、水やりは朝だけで大丈夫です。


メロンの家庭菜園での栽培方法4.追肥

メロンの実を美味しく大きくするための育て方で、重要なのが追肥のタイミングです。1つ目のメロンの実が卵くらいの大きさになったら、その後は最後の実の収穫が終わるまで、2週間に1回のペースで追肥を行いましょう。肥料は、メロンの肥料や、夏野菜向けの肥料を使用すると、より美味しいメロンになりますよ。

メロンの家庭菜園での栽培方法5.摘芯・整枝

メロンは2本仕立てになるよう整枝する

メロンの整枝については、好みに合わせて残す本数を決めて構いません。ただ、初心者が欲張りすぎると、収穫量が減ったり、味が落ちてしまうこともあります。そのため、慣れるまでは、基本の「2本仕立て」になるよう整枝していきましょう。また、品種によっては、他の仕立て方や整枝の方法が適している場合もあります。苗や種を買った際は、パッケージやプレートに描かれいている整枝の方法をよく読み、適した整枝を行いましょう。

2本仕立ての整枝と摘芯

本葉が5枚程度になったら、ツルの先端を摘芯(摘み取ること)します。その際、残った脇芽のうち2本を残し、それ以外の脇芽はは摘芯します。摘芯は基本的に指で行いましょう。摘芯にはさみなどを使うと、稀に病気の原因になることがあるので、注意してくださいね。

摘芯せずに残した2つの脇芽を子ヅルとして伸ばし、仕立てていきます。11節(11枚目の葉がついているところ)~15節目あたりに咲いている雌花に人工受粉させると、生長がよくなると言われています。ただ、初心者の場合はなかなか思い通りいかないこともあるので、それ以外の場所で人工受粉してしまったら、そのまま育ててみてもいいかもしませんね。

着果後の子ヅルの整枝と摘芯

子ヅルはそれぞれ、25節程度まで伸びたら、摘芯します。メロンの品種にもよりますが、着果させる目安をしっかり確認し、それ以上欲張って着果させないのがポイントです。着果したツル(側枝)は、2節程度伸ばしたらそこでまた摘芯しておくと、実の生育がよくなりますよ。

プランター栽培の場合の整枝と摘芯

プランター栽培の場合は、ツルが伸びすぎて混雑してしまうこともあります。その際は、節の数にこだわらず、支柱から超えた部分を摘芯し、整枝しましょう。ただ、できるだけしっかりと支柱の周りにツルを巻き、25節程度は伸ばせるように努力はしましょう。

メロンの家庭菜園での栽培方法6.受粉

家庭菜園の場合人工受粉が必須

家庭菜園の場合、虫による受粉がうまくいくこともありますが、なかなか雌花と雄花の開花のタイミングが合わないなど、受粉せず花が落ちることが多いです。そのため、家庭菜園でメロンを育てている場合は、人工受粉が欠かせません。

人工受粉する時間

人工受粉は涼しい時間に行った方が成功率が高くなります。そのため、できれば午前9時ごろまでには受粉させましょう。

人工受粉のやり方

雌花が開花したら、雄花を摘み取って、雄花の花びらをちぎって、雄しべを雌しべに軽く押し付けます。同じ種類のメロンであれば、他の株の雄花を使用しても構いません。人工受粉できたか不安な場合は、雄花を複数受粉させても問題ないので、安心できるまで受粉させましょう。

メロンの家庭菜園での栽培方法7.病害虫

うどんこ病

メロンを家庭菜園で育てていると、うどんこ病にかかることがよくあります。うどんこ病とは、葉に白いカビが発生するもので、発生面積が増えると枯れることもあります。うどんこ病を見つけたら、早めにベルクート水和剤などの薬剤を散布しましょう。

ツル枯病

ツル枯病も、メロンを家庭菜園で育てていると、よく発生します。その名の通り、茎やツルの生え際が茶色くなり、最終的に枯れることも多いです。ツル枯病は、メロンの連作障害の1つなので、毎年栽培箇所を変えて防げる場合も多いです。もしツル枯病を見つけたら、トップジンM水和剤などの薬剤を散布しましょう。

ウリハムシ

ウリハムシは、その名の通りウリ科の葉を好む害虫で、成虫は葉や果実を食べますが、幼虫は根と果実を食べるため、1度つくとメロンが全滅してしまうこともある危険な害虫です。ウリハムシの防除には、ダントツ水溶剤が有効です。


アブラムシ

アブラムシは、メロンの苗がまだ小さい頃によく発生します。そのため、苗が大きく成長するまでの間は、防虫ネットなどをかけておくのも予防に役立ちます。もしアブラムシがついてしまったら、スタークル顆粒水溶剤などを散布し、早めに駆除しましょう。また、アブラムシの天敵であるテントウムシを呼び寄せるナスタチウムなどを一緒に植えておくのも効果的ですよ。

メロンの家庭菜園での収穫時期

メロンの基本的な収穫時期

メロンは品種にもよりますが、受粉後、40日~50日で収穫時期を迎える品種が多いです。そのため、人工受粉をした際は、人工受粉をした日付をタグなどに書いて、支柱に留めておくのもいいですね。

メロンの収穫時期の見極め方

メロンの実の付け根に、薄い褐色のひび割れができたら、95%程度熟した合図になります。このひび割れができると、自然にメロンの実が落ちますが、メロンの実が落ちたときが100%完熟したときです。プランター栽培で100%完熟させて収穫したい場合は、メロンをネットに入れて、地面に落ちないようにしっかりと支柱に結び付けておきましょう。

メロンを家庭菜園でも美味しい実に栽培するコツ

美味しい実の育て方1.長雨に当てない

メロンは、長雨に当てると、根が張らなくなり株の元気がなくなってしまいます。そうすると、実ができにくかったり、実ができても糖度が低くなってしまうこともあります。長雨の時は、株が濡れない場所にプランターを移動させたり、傘などで雨よけしてあげましょう。

美味しい実の育て方2.肥料切れに注意する

美味しくてきれいなメロンを収穫するためには、肥料切れを起こさないようしっかり管理してあげることが大切です。実の数が増える時期は、肥料も多く必要とする時期です。追肥のし忘れがないよう、カレンダーなどにしっかり書き込んでおくのもいいですね。

美味しい実の育て方3.必要に応じて摘果する

メロンには品種や植え方により、適切な実の量が決まっています。そのため、その量以上に実がついてしまったら、適宜摘果(実を摘み取る)してあげないと、うまく実が育ちません。もったいないと思いますが、欲張らずに適切な量の実だけを育てるようにしましょう。

美味しい実の育て方4.完熟するまで収穫を待つ

メロンの実ができたら、うれしくてつい早く収穫したくなります。しかし、完熟するまでしっかり待ってから収穫するのが、実を甘くするコツです。ただ、甘い香りを放つと動物に食べられてしまうこともあるので、実がある程度成長してきたら、動物除けのネットを張るなど対策をしておくといいですね。

メロンを上手に美味しく栽培しよう

お店で購入するメロンももちろん美味しいですが、家庭菜園で育てたメロンは、愛情をかけた分更に美味しいです。メロンは、水やりや病害虫に気をつけていれば、意外と簡単に育てられるものです。ぜひ、メロンの栽培にチャレンジして、他では味わえない最高のメロンを堪能してくださいね。

果物の栽培が気になる人はこちらもチェック

夏に収穫期を迎える果物は、メロンのほかにもスイカやブルーベリーがあります。いずれも基本の育て方さえマスターすれば、簡単に収穫までたどり着けますよ。メロンと一緒に、ぜひ育ててみてくださいね。