北海道の人気でおすすめの美術館や博物館一挙公開!
北海道は土地も広大で、札幌を始めとして小樽や函館、帯広など大きな街が点在しており、そこに美術館や博物館などの施設も多数オープンしています。その中にはユニークなテーマやコンセプトの元に優れた興味深い展示や展覧会、イベントを開催して地元の人のみならず遠くから観光客も訪れる人気の施設が少なくありません。
今回はそんな北海道の人気の美術館や博物館をご紹介していきます。(※この記事は2018/6/29現在の情報です。)
北海道で人気のおすすめ美術館①
最初は北海道の人気のおすすめ美術館について7館ご紹介します。
北海道立近代美術館
1977年に札幌にオープンした美術館で、北海道の地域性を生かした作品を中心に優れた絵画や彫像などの美術品を系統的に収集し展覧会を開催しています。他にもガラス工芸品や、20世紀前半のパリで活躍した絵画家の作品をなども積極的に多数収集しています。
国内外の多彩な展示!
この美術館は札幌の街中にありながら緑豊かな静かな環境の中に建っており、北海道の美術の歴史を追随する展示のほかに、ガラスや紙の工芸、彫刻、版画など国内や海外の作品も収集し、またこの館独特の多彩な作品を展示する特別展や企画展、その他にもイベントなども多数開催しています。
ギャラリーの基本情報
住所:北海道札幌市中央区北1条西17丁目
連絡先:011-644-6881
料金:展覧会ごとに異なります。事前に確認してください。
アクセス:札幌、地下鉄西18丁目駅から徒歩5分
北海道で人気のおすすめ美術館②
雪の美術館
雪の美術館は、旭川の郊外の大雪山連峰を望む高台にヨーロッパのビザンチン様式をそのデザインに採用して1991年に建設されてオープンし、中世のヨーロッパのお城のような外観は、口コミでも話題となり沢山の人々が訪れています。この美術館は幻想的な雪と氷の世界を多くの人に伝えたいとの想いから誕生しました。
心に残るデザイン!
館内の内装は北海道をモチーフとして、全て雪をイメージしたオリジナルデザインとなっており、雪の結晶をガラスにデザインした「スノークリスタルミュージアム」(画像上)や、降るような巨大天井画が描かれた幻想的な「音楽堂」(画像下)は他では見られないユニークな装飾のホールとなっており、音楽会などさまざまなイベントも開催されています。
ギャラリーの基本情報
住所:北海道旭川市南が丘3丁目1-1
連絡先:0166-73-7017
料金:一般700円 高校・大学生500円 小中学生400円
アクセス:車=道央自動車道「旭川鷹栖I.C」より札幌方向へ約10分
道央自動車道「深川I.C」より旭川方向へ神居古潭経由で約30分
バス=道北バス・北海道中央バスをご利用ください。
旭川駅、11番「旭川市1条通7丁目停留所」プレミアホテルCABIN手前より乗車 (約15分)
「高砂台入口」停留所下車 徒歩約10分
北海道で人気のおすすめ美術館③
北海道立函館美術館
道南エリアの函館の五稜郭のすぐそばに総合の美術館として1986年にオープンしました。「道南の美術」や「書と東洋美術」、「文字と記号に関わる現代美術」の三つをテーマを中心とした収集や展覧会をメインに開催しています。
多彩な企画展を開催!
建物の正面にある近代彫刻の巨匠・ブールデルの大きな女性像を見ながら、館内に入ると中央のホールにはロダンやルノワールなどの西洋近代彫刻や、日本の近現代彫刻作品が展示されており、また「ユトリロ展」や「ダリ展」などの他に、道南の美術および現代の美術を展示する企画展や展覧会を行っています。
ギャラリーの基本情報
住所:北海道函館市五稜郭町37-6
連絡先:0138-56-6311
料金:一般 170円(140円) 高大生 100円(70円) 中学生以下 無料 ※( )内団体10名以上
アクセス:市電 函館駅前から湯の川方面乗車「五稜郭公園前」下車 徒歩7分
タクシー JR函館駅より10分/函館空港より20分
北海道で人気のおすすめ美術館④
北一ヴェネツィア美術館
ヴェネツィアはイタリア北部に位置する有名な「水の都」ですが、「北一ヴェネツィア美術館」はこのヴェネツィアをテーマにして1988年に小樽に、ヴェネツィアにある「グラッシィ宮殿」をモデルにしてデザインされて建設されました。
この古都ヴェネツィアの歴史のある豊かで爛熟した文化や生活を中心として紹介する展覧会を開催しています。
ヴェネツィアを彷彿とさせる!
館内の展示としては、ヴェネツィアの文化的な成熟期とされる18世紀頃の宮殿の豪華な部屋や、一年を通した貴族の優雅な生活の様子を再現しており、他にも口コミでも美しいと評判の地元ヴェネツィアの色彩豊かなガラス工芸品を多数展示し、イベントなども人気となっています。
ギャラリーの基本情報
住所:北海道小樽市堺町5番27号
連絡先:0134-33-1717
料金:一般700円 高校・大学生500円 小中学生350円
アクセス:JR南小樽駅から徒歩約10分
北海道で人気のおすすめ美術館⑤
かみふらの深山峠アートパーク・トリックアート美術館
上富良野にオープンしたトリックアートの作品を集めた美術館で、建物の外観に見える立体的な彫像も実際は絵で描かれています。また館内に展示されている作品のトリックのクオリティが優れており口コミでも評価が高く、他のトリックアート展覧会の追随を許さないような、ここだけの驚きのトリックが仕掛けられています。
つい騙されてしまう!
沢山のトリックの展示の中で例えば上の画像は、人物画の上に紙が貼りついているように見える絵ですが、実際は全て描かれたトリックアートです。
これ以外にも、人間の持つ「遠近感」や「大小関係」、「上下感覚」などで起きる錯覚を想定したさまざまのトリックが多く、つい騙されてしまいます。
いずれにしても「百聞は一見にしかず」、是非あなたの目で確かめて体験してみて下さい。
ギャラリーの基本情報
住所:北海道空知郡上富良野町西8線北33号深山峠
連絡先:0167-45-6667
料金:一般(大学生以上)1300円 中高生1000円 小学5年生以上700円 小学4年生以下無料
アクセス:上富良野駅から車で10分
北海道で人気のおすすめ美術館⑥
北海道立帯広美術館
帯広の緑ヶ丘公園の敷地内にあり、道立としては5番目にオープンした美術館です。周辺は緑が豊かで静かな環境の中に建っており、斬新なデザインの建物は「建築設計競技」を実施して選ばれた洗練されたデザインとなっています。
田園風景や農村風景を展示!
北海道の東部にゆかりの芸術家の作品や近・現代の版画を中心としたプリントアート、また「落穂ひろい」に代表されるフランスのバルビゾン派の作品を中心に、田園風景や農村生活を描写とした西洋美術品を中心に収集し展覧会を開催しており、またさまざまな企画展やイベントも定期的に開催し、口コミでも好評を博しています。
ギャラリーの基本情報
住所:北海道帯広市緑ヶ丘2番地緑ヶ丘公園内
連絡先:0155-22-6963
料金:
[コレクション・ギャラリー]一般260円 高校・大学生150円 小中学生無料
[特別展]展覧会ごとに異なります。
アクセス:バス=帯広駅より、拓殖バスをご利用ください。
「緑ヶ丘6丁目」 下車 徒歩2分
車=JR帯広駅から約10分
北海道で人気のおすすめ美術館⑦
拓真館(たくしんかん)
拓真館は、旭川と富良野の丁度中間に位置する美瑛の町にある写真をメインとしたギャラリーとなっています。「拓真」とは住所の「美瑛町字拓真」の番地名から名付けられました。
このギャラリーは廃校となった小学校の建物を利用し改造して建てられ、周辺は自然美溢れる大変美しい環境のまるで絵葉書のような静かな森の中に佇んでいて、口コミでも美しいと話題となっており、ここに訪れると何か懐かしい郷愁を感じます。
美瑛の美しさを世界に発信!
館内には、日本の風景写真の第一人者として世界的にも知られる前田真三氏の美瑛の風景を中心とした写真作品が数多く展示されています。
そしてこの写真の多くは、多数の写真集やポストカードなどでメディアにも発表され、写真や自然を愛する人たちに美瑛の風景のすばらしさを、国内のみならず海外にも発信し続けています。
住所:北海道上川郡美瑛町字拓進
連絡先:0166-92-3355
料金:無料
アクセス:美瑛駅から車で15分
北海道で人気のおすすめ博物館①
ここからは北海道の人気でおすすめの博物館に関して7館ご紹介していきます。
札幌市青少年科学館
この札幌市青少年科学館は、「科学に関する知識の普及を通して、創造性豊かな青少年を育成すること」を目指して札幌にオープンした科学館です。
館内には世界初となる「人工降雪装置」や「低温展示室」など積雪寒冷地の札幌にある科学館としての特徴を全面に出しており、また科学の発見や理解を通して青少年の想像力を育成するために実験や参加体験、イベントを重視している施設となっています。
プラネタリウムは必見!
この科学館の目玉ともなっているプラネタリウムは、美しいリアルな満天の星空を眺めることができると口コミでも話題となっており必見の価値ありです。ここでは子供から大人まで誰もが楽しみながら考えて、科学の知識を習得できるミュージアムとなっています。
博物館の基本情報
住所:北海道札幌市厚別区厚別中央1条5丁目2-20
連絡先:011-892-5001
料金:展示室700円 プラネタリウム500円 中学生以下無料
アクセス:地下鉄東西線 新さっぽろ駅1番出口正面、もしくはJR千歳線 新札幌駅から5分
北海道で人気のおすすめ博物館②
苫小牧市科学センター ミール展示館
この苫小牧市科学センターには、世界に1機しかないというソ連の宇宙ステーション「ミール」の同型の予備機(画像上)が展示されています。ミールとはソ連邦によって1986年に打ち上げられ、2001年3月まで15年以上も地球軌道上で活躍した宇宙ステーションで、ミールという名前はロシア語で「平和」とか「世界」を意味します。
興味深い展示が多数!
ミールの展示の他にも、プラネタリウムや航空機、反射望遠鏡など天体や宇宙に関するコーナーやイベントが充実しており、実験や体験型の展示も多く、その他にもかつて国鉄時代に活躍した「C11」型蒸気機関車なども展示されており、口コミでも楽しく学べると好評のコメントが多く寄せられています。北海道での旅行やドライブの際には、是非訪れてみて下さい。
博物館の基本情報
住所:北海道苫小牧市旭町3-1-12
連絡先:0144-33-9158
料金:無料
アクセス:JR苫小牧駅から徒歩15分
道南バス(4分乗車)+徒歩(5分
車=苫小牧西IC→約30分または苫小牧東IC→約20分
北海道で人気のおすすめ博物館③
札幌ウィンタースポーツミュージアム
札幌の大倉山ジャンプ競技場敷地内にオープンしたスポーツミュージアムで、1972年に開催された冬季オリンピック札幌大会の記録や資料などウィンタースポーツの歴史に関する展示やイベントを中心にしている博物館ですが、その他にも日本初の西洋スタイルの山小屋「パラダイスヒュッテ」の懐かしい写真などが展示されています。
ジャンプのシュミレーターなどが人気!
このミュージアムの中でも口コミなどでも人気なのがシュミレーターを使ってのジャンプやスピードスケート、ボブスレー滑走、クロスカントリー、フィギュアスケートのスピン体験などウィンタースポーツをリアルに疑似体験できて迫力ある臨場感が楽しめるコーナーです。 下の動画を参考に是非トライして体験してみて下さい。
博物館の基本情報
住所:北海道札幌市中央区宮の森1274番地
連絡先:011-631-2000
料金:大人600円 )中学生以下無料
アクセス:札幌、地下鉄東西線円山公園駅からバスで15分
北海道で人気のおすすめ博物館④
小樽市総合博物館
小樽市総合博物館は、平成19年7月に主に小樽市の歴史や自然を中心として、北海道の交通史、科学技術をテーマに青少年科学技術の振興を目指してオープンされました。
施設は本館と運河館の二つ施設があり、それぞれ歩いて20分ほど離れていますが、二日間に渡って利用できる共通入館券もありますので、是非両方の施設を見学してみてください。
鉄道ファンならずとも必見!
博物館の構内を走る美しいグリーンの車両の「アイアンホース号:Porter4514」は、北海道で保存されている最も古い動く蒸気機関車となっており、1909(明治42)年の製造で北海道で最初に走った蒸気機関車「義経号」や「弁慶号」、「しずか号」と同じポーター社で製造された蒸気機関車です。
重要文化財に指定されている「機関車庫と転車台」(画像上)を実際に現在も利用して運行しており、蒸気機関車全盛時代の姿を再現する口コミでも評判の「動く機関車の歴史絵巻」と言える貴重な展示となっています。
博物館の基本情報
住所:本館=北海道小樽市手宮1-3-6
運河館=北海道小樽市色内2-1-20
連絡先:0134-33-2523
料金:大人400円 (冬期300円)高校生200円 (冬期150円)
アクセス:JR小樽駅から車で10分
北海道で人気のおすすめ博物館⑤
青函連絡船記念館摩周丸
1988(昭和63)年3月13日の津軽海峡を往復していた青函連絡船の最後の日まで、青森駅と北海道の函館の間を「海峡の女王」と称されていたほどの優雅な船体で航海していた「摩周丸」を、函館港の実際の乗船場があった岸壁に係留し保存して公開しています。
郷愁を感じる展示!
青函トンネルの開通まで、津軽海峡を往復し当時の動脈として活躍していた青函連絡船の「摩周丸」の船橋にある操舵室や無線通信室が当時のまま残されており見学できるほか、前部にあったグリーン船室を展示室に改装して、航海に使われた実物の部品や連絡船の模型等を展示するとともに、パネルやビデオのより青函連絡船の航海の歴史や運行の仕組みなどを展示やイベントを通して解説しており、中々興味が尽きません。
博物館の基本情報
住所:北海道函館市若松町12
連絡先:0138-27-2500
料金:大人500円 小~高校生250円 幼児無料
アクセス:JR函館駅から徒歩で5分
北海道で人気のおすすめ博物館⑥
馬の資料館
北海道における開拓時代に、トラクターなどの農業機械が登場する以前に農耕馬として力強く活躍し開拓民を助けた馬たちを人々は愛情込めて「ばん馬」と呼んでいます。
帯広にオープンしたこの「馬の資料館」では、北海道の大地で農民と共に歩んできた「ばん馬」のその姿やルーツ、歴史に関する展示やイベントを行い紹介しています。
迫力満点の「ばんえい競馬」!
この資料館では、ばん馬の歴史や文化を伝える資料として、馬耕の器具や馬具など数多くの貴重な資料を展示しています。
また隣接する帯広競馬場では、世界で唯一「ばんえい競馬」を開催しており、500kg以上の石を積んだソリをばん馬が曳いて走る競馬を見ることができます。口コミでも見ていて非常に迫力があると話題になっています。
博物館の基本情報
住所:北海道帯広市西13条南8丁目3 馬の資料館
連絡先:0155-34-7307
料金:無料
アクセス:車=「芽室帯広IC」から約15分、「音更帯広IC」から約15分、帯広空港から約40分
タクシ= 帯広駅南口から約7分
バス=帯広駅→競馬場 十勝バスが運行。
帯広駅バスターミナル12番乗り場から十勝バスで、「競馬場」停留場で下車
北海道で人気のおすすめ博物館⑦
博物館網走監獄
博物館網走監獄は、明治以来網走に建てられた刑務所の旧建造物を保存し公開する野外歴史博物館となっており、明治時代から使用されていた旧刑務所の監房、教誨室、庁舎を中心にして食堂や作業場、風呂場など、また使用された器物や備品などが等身大の人形と共に展示されている日本で唯一の監獄の博物館です。
リアル感が伝わってくる!
展示の中でも特に貴重な建物が、木造平屋の五棟の放射状になっている監房で、実存しているのはここだけで昭和61年まで実際に使われており、この五棟の中に独居房や雑居房合わせて226房が造られています。日本の旧刑務所として歴史的にも価値があり、見学していると当時の監獄の雰囲気が伝わってくるリアル感があります。
博物館の基本情報
住所:北海道網走市字呼人1-1
連絡先:0152-45-2411
料金:大人1080円 高校生・大学生750円 小・中学生540円
アクセス:網走駅からバスで10分
まとめ
北海道のおすすめの美術館・博物館、いかがでしたか?
こうしてみてくると北海道には多くの美術館や博物館があり、各施設ごとに口コミでも話題となっている工夫を懲らしたユニークな展覧会やイベントを開催している施設が多いですね。
北海道に旅行や観光で訪れた際にはこれらの施設で開催されている企画展や展覧会など、またイベントに是非参加してみて下さい。きっと心に残る素敵な展示に出会えますよ。