検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

防水モルタルとは?その作り方から施工方法や用途まで解説!どう使う?

防止モルタルとは、添加剤を配合して防水性能をもたせたモルタルです。この記事では、防水モルタルの作り方や使い方、DIYでの池の作り方、モルタルとコンクリートの違いなどをご紹介しています。DIYでは難しそうなモルタルですが、ぜひ挑戦してみてください。
更新: 2024年3月24日
ロッキー
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

アトムハウスペイント 油性池用塗料 0.7L 黒

ニッペ 水性ベランダ・屋上床用防水塗料

緑長 プラスチック製トロ舟 20L グリーン

防止モルタルとは?

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

防水モルタルとは、防水成分が加えられたモルタルのことです。見た目は、普通のモルタルと変わりありませんが、普通のモルタルよりも水を通しにくいとされています。

水を通しにくい性質を活かして、簡易的な防水処理やコンクリートの中に防水層を作るのに使われています。家庭のDIYに使うこともでき、簡単な水漏れの修理や雨漏りへの対応、ガーデニングで池を作ったりするのに使われています。

セメントとモルタルとコンクリートの違い

セメント

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

セメントとは、モルタルやコンクリートの原料で水と反応して硬化する性質があります。セメントは、水分が乾いて硬化するのではなく、水と反応して硬化するのが大事なところで、適切な水の量で練る必要があります。セメントと水だけで練ったものは「ノロ」と呼んで、目地やタイルの補修に使われています。

モルタル

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

モルタルは、セメントに砂を混ぜて、水で練ったものです。砂が入ることで強度が増し、綺麗な仕上げをすることができます。主な用途は、レンガの接着やブロック塀の接着、土間の仕上げなどに使われています。水を入れるだけで使えるインスタントモルタルが、ホームセンターなどで手に入りやすくおすすめです。

コンクリート

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

コンクリートは、セメントに砂を混ぜて、砂利や砕石を加えてあります。砂や砂利は骨材として働いて、硬化した後の強度が高くなります。モルタルよりも大きな構造物に使われていて、駐車場の土間やブロック塀の基礎に使われていますね。

インスタントセメント

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

インスタントセメントとは、水を混ぜるだけで使えるセメントと書いてよく売っていますが、これはモルタルのことです。セメントに砂が混ぜてあり、あとは水を入れて練るだけなのでモルタルですね。

紛らわしいですが、各材料に何が入っているか覚えて、表示をよくみれば見分けがつき、どんな所へ使ったらいいか分かりますね。

防水モルタルの成分

防水剤の種類はさまざま

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

モルタルには微細な穴が空いていて、ここを水が通ってしまうこともあります。モルタルに防水材を混ぜて、この微細な穴を埋めてしまおうというのが防水モルタルです。

メーカーや用途によって、混ぜる防水剤はさまざまです。成分や配合は企業秘密なので、詳しくは記載されていませんね。どんな防水モルタルを選ぶかは、商品の表示をよく確認する必要があります。

防水モルタルの使い方

バルコニーの防水層に

バルコニーは、もちろん防水して施工されていますが、長い年月で劣化してヒビが入ったり、モルタルが浮いてくると、そこから水が侵入して最悪雨漏りしてしまいます。

雨漏りしたバルコニーを修復するのに、防水モルタルが施工されています。防水モルタルだけでは完全に防水できないので、表面に防水塗料を塗り、何層にも重ねて施工されています。

外壁の補修に

モルタル仕上げの外壁の補修に、防水モルタルが施工されています。モルタル仕上げの外壁は、どうしてもクラックやひび割れのメンテナンスをしないと、雨漏りの原因になってしまいます。水の侵入を防ぐ目的で、ひび割れ部分に防水モルタルを塗ります。この場合も、防水塗料を表面に塗って仕上げます。

池の防水層に


庭に池やビオトープを作る際に、防水モルタルを使う方法があります。池には水が浸透しないことが求められるので、防水モルタルと防水塗料を組み合わせて施工します。DIYでも、なんとかできそうですね。

防水モルタルを施工したあとは、定期的なメンテナンスで水漏れを防ぎましょう。モルタルはアルカリ性なので、池の生物に影響がでてしまいます。アルカリ分が溶け出さないように対策しておきます。

防水モルタルの注意点

防水能力は低め

モルタルに防水剤を混ぜて、防水能力を高めた防水モルタルですが、単体では防止能力は低めです。そのため、トップコートとして防水塗料を使用しないと、防水能力を発揮できません。

アルカリ分の溶け出しに注意

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

セメントはアルカリ性です。池などに防水モルタルを施工する場合は、アルカリ分が水に溶け出さないか注意してください。溶け出したアルカリ分が、池の植物や魚に悪影響を与えます。

またひび割れなどから浸水すると、ボロボロになってしまうので、防水とアルカリの溶け出しを防ぐために、防水塗料でコーティングすることが必要です。

モルタルの構造的な弱点

モルタルは万能な建材ではないので、注意して使う必要があります。DIYをする場合、水の配合や練り方で強度が弱くなることもありますし、薬剤を添付した特別に強いモルタルも存在しません。よってモルタルの配合、練り方、施工の厚さなどに注意しましょう。

モルタルは引っ張りに弱い

モルタルやコンクリートは、圧縮する力に強く、引っ張る力に弱いです。型に入れれば、いろいろな形が作れますが、構造をよく考えないと、ヒビが入り壊れてしまいます。

またモルタルを塗る土台がしっかりしていないと、モルタル面が引っ張られ割れる恐れがあります。DIYする場合は、モルタルを塗るだけでなく、土台をしっかり作りましょう。

防水モルタルの練り方

準備するもの

準備するものは、セメント、砂、バケツ、コテ、手袋です。まず手袋は必ずつけてください。モルタルは強アルカリ性なので、素手で触ると手が荒れます。モルタルは、すでに砂を混ぜてあるインスタントセメントであれば、砂は必要ありません。

練るためには容器が必要ですが、水が漏れなければ、なんでもいいです。むしろ一度モルタルを練るのに使うと汚れてしまうので、汚れてもいい容器を用意しましょう。

モルタルの練り方① セメントと砂を混ぜる

まずセメントと砂を混ぜます。均一にまぜることで、仕上がりがきれいになります。セメントと砂の配合は、1:2から3です。セメントに表示があるのでそれを守りましょう。

セメントと砂をバケツに入れたら混ぜますが、だんだん色がセメント色に変わっていくので、全体が同じ色になるまで混ぜます。最初からセメントと砂が混ざっている商品では、この工程は必要ありません。

平和 川砂(DIYシリーズ) 2リットル

出典:Amazon

モルタルの練り方② 水を混ぜる

セメントと砂を混ぜたら、水をすこしずつかき混ぜながら入れます。水の配合は商品の表示に従ってくださいね。気温や湿度により最適な配合は変わるので、様子をみながら水を足していきます。

水の量で硬さが変わりますが、大体ソフトクリームぐらいの硬さになるようにします。練り方はムラができないようにまんべんなく、水が入ると重くなりますが、頑張って練ります。練り方は手だけでなく、攪拌機を使った練り方も同じです。

緑長 プラスチック製トロ舟 20L グリーン

出典:Amazon

防水モルタルの施工のやり方

①施工面を綺麗にする


防水モルタルを塗る面は、綺麗に処理しましょう。まず汚れを落とします。ブラシを使って綺麗に落とします。次に、デコボコやでっぱりがないように削ってしまいます。スクレーパーをつかうと、綺麗に平らにできますよ。ベランダなどで、既存の床が浮いてしまっている場合は、隙間に充填剤をいれて埋めてしまいます。

SK11 カーボンスクレーパー 65mm

出典:楽天

②防水モルタルを塗る

防水モルタルを施工面に塗ります。塗る厚さは床であれば、3cmほどがいいでしょう。厚さが均等になるようにコテを使います。表面の仕上げ方はいろいろありますが、コテによるなめらかな仕上がりがいいですね。防水モルタルは、完全に硬化するまで待ちます、24時間はおきましょう。

③トップコートを塗る

防水モルタルが乾いたら、トップコートして塗料を塗ります。防水モルタルだけでは、防水能力が足りないので、屋外では表面に防水塗料を塗ることでしっかり防水できます。

コンクリート面強化剤

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

防水モルタルが余ったら?

用意した防水モルタルをちょうど使い切るのは難しいので、必ず余ります。余ったモルタルは、絶対に排水管へ流してはいけません。セメントの成分は水と反応するので、排水管の中で固まってしまい、排水管が詰まってしまいます。余ったモルタルは、庭へ穴を掘って埋めて処理しましょう。

おすすめの防水モルタル

ワークセレクト防水モルタル4kg×5袋

ワークセレクト防水モルタル4kg 5袋

出典:楽天

セメントと砂が混合済みで、水を加えて練るだけの防水モルタルです。適正な配合だと、厚さ1cmで45cm四方分になります。ちょっとした補修にぴったりですね。

ドライモルタル 10kg

こちらも、水を加えて練るだけの防水モルタルです。先ほどの防水モルタルと同じぐらいの値段で、倍以上の量が入っています。ベランダなどの広い範囲に使う場合に適しています。

防水モルタルで池をDIY

防水モルタルの防水性を活かして、ビオトープのような池をDIYすることができます。池の底は防水性能が必要ですが、防水モルタルを使えば、DIYで池を作ることができますよ。防止モルタルだけでは、防水性能が足りないので、表面に防水塗料を塗って仕上げます。

作り方① 穴を掘る

まず、池を作る場所へ穴を掘ります。穴掘りは慣れていないと案外大変ですね。池のサイズにもよりますが、そこまで深くなくてもいいので、スコップやツルハシがあればいいですね。穴掘りの時点で、池の形をほとんど作っておきます。

大五郎 ステン片手鍬 ピッケル型

出典:Amazon

作り方② 下地の作り方

池の形ができたら砂で下地を作っておきます。ホームセンターで売っている山砂でいいので、でこぼこになっている池に、砂の層を作るように敷きます。

砂を敷いたら、しっかり押して固めておきます。これでモルタルの施工がしやすく長持ちするようになります。できれば金網などを敷いておくと、さらに強度が増しますよ。

作り方③ 防水モルタルを施工


砂の下地の上に、防水モルタルを塗ります。厚さは3から5cmぐらいになるように、数回に分けて塗ります。

モルタルを塗るのはスピード勝負です。セメントの成分が水と反応して、どんどん固まってきます。固まってしまう前に、塗り終えてしまいましょう、もし硬くなってきたら、霧吹きなどで水を足してやると、塗りやすくなります。

モルタルが固まるまで、ブルーシートなどで雨が当たらないように養生しておきましょう。

アイリスオーヤマ ブルーシート #1000

出典:Amazon
出典:Amazon

作り方④ 塗料で仕上げ

防水モルタルだけでは防水性能に不安があるので、表面を防水塗料で仕上げます。

選ぶ塗料はもちろん、油性で池用となっていれば安心です。防水モルタルでも、アルカリ成分が水に溶けだしてしまうと、池の魚や植物に悪影響を与えるので、塗料でコーティングしてやります。防水とアルカリ成分が溶け出さないという、二つの目的で塗料を使用します。

アトムハウスペイント 油性池用塗料 0.7L 黒

出典:Amazon
出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon

防水モルタルをベランダに施工

ベランダにひび割れや水漏れがあると、雨漏りの原因になったり、柱が劣化したり悪影響があります。もしベランダから水漏れしているなら、防水モルタルを使って、DIYで直すこともできます。

ベランダの塗装は、外壁よりも技術のいる作業です、さらに雨漏りは、プロでも直すのがむずかしく、ベランダだけを直しても雨漏りが治らないこともあります。

自信がなければ、プロに任せるのが一番ですが、やり方を覚えておけば、ベランダのリフォームをするときに役立ちますよ。

①ベランダの下処理

まずは剥がれた塗料やバリをとっていき、表面をきれいにします。ひび割れがあれば、さきに補修材で埋めておきましょう。防水モルタルを塗る前に、下地としてプライマーを塗っておきます。プライマーを塗ることで、モルタルのつきがよくなります。

ダイノック DP-900N3プライマー

出典:Amazon

②防水モルタルの施工

防水モルタルを塗っていきます、やはり厚さは3CMほどです。厚さを均等に塗ることでベランダの勾配を活かせて、排水がうまくいきます。厚さにムラがあると水たまりができて、そこから劣化していってしまいます。

③防水塗料を塗り仕上げ

ニッペ 水性ベランダ・屋上床用防水塗料

出典:Amazon
出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon

塗料はベランダ用のものを使いましょう。広い範囲はローラーを使うと便利です。厚さは一度に塗るのではなく、2度塗りをメーカーも推奨しています。この塗料は、屋外のコンクリートにも使えるので、外構の模様替えにも使えますね。

まとめ

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

防水モルタルについてご紹介しました。防水モルタルは、モルタルに防水成分が配合されているので、防水性能がありますが完全ではありません。防水塗料とセットで使ってください。砂と水の配合や基本的な使い方は、普通のモルタルと同じです。防水モルタルを使ってDIYに挑戦しましょう!

モルタルについてもっと知りたい方はこちらもチェック!