うなぎの釣り方のコツが知りたい!
天然うなぎを釣って食べよう!
うなぎは釣り方が難しいと思う人もいるでしょうが、そのコツやうなぎがいるポイント、時間帯などのコツがわかれば意外と初心者でも簡単に捕まえることができる簡単な釣りです。おいしい天然うなぎが身近な川にいるとわかれば、釣って食べるしかありません。今日は初心者でも簡単に釣れるうなぎの釣り方・仕掛けの作り方などをご紹介します。
うなぎの釣り方・仕掛け1
まずは、うなぎリールを使った投げ釣りのうなぎ釣りの仕掛けからご紹介します。この釣り方はボートなどで川の真ん中に出て川岸に向かって投げる釣り方です。川岸のうなぎのねぐらや移動中のうなぎを狙った釣り方です。
リールを使った仕掛け
竿は万能竿・投げ竿・磯竿などで3.5メートルほどの長さのものがよいでしょう。リールはスピニングリール3000~3500番台。夜釣りの場合は、鈴をつけて音でアタリを知るか、ケミカルライトを付けて明かりを頼りにどじょうが掛かったかどうかアタリを確かめましょう。
餌など
うなぎ釣りの餌はミミズや魚のむき身、ゴカイやイソメも使えます。一般的にはどじょうが多く使われているようです。
うなぎ釣りの餌の付け方
うなぎ釣りの釣り方は他にもありますが、餌の話がでたところでここでうなぎ釣りの餌の付け方についても触れておきましょう。
うなぎ釣り餌:どじょうの付け方
うなぎ釣りの餌はドバミミズが最適といわれていますが、涼しいシーズンになってくるとそのドバミミズも簡単には取れなくなってきます。そんな時に多くの人が使いやすい餌にどじょうがあります。どじょうでうなぎ釣りをするときの付け方は頭にチョンがけ。どじょうの泳がせ釣りはうなぎにとても有効な釣り方・餌の付け方です。
うなぎ釣り餌:ドバミミズの付け方
うなぎといえばドバミミズが餌として向いているという人が多いです。でも、ミミズは長いし針に付けにくい。切って付けるという付け方もありますが元気のないミミズはうなぎへのアピール不足が気になります。特にドバミミズは暴れまわるので付け方が難しい、苦手という人もいるでしょう。そんな人はドバミミズの頭から針を入れようとしているのではないでしょうか。ミミズも頭に針を打たれまいと必死で逃げます。それに頭に針を入れると早くミミズが死んでしまい、うなぎにとっても魅力的な餌に見えません。ミミズの付け方は体の真ん中くらい環帯とよばれる少し太いところから下に向かって針を入れるという餌の付け方をします。
うなぎの釣り方・仕掛け2
うなぎの釣り方その2は、うなぎが夜になると活動的になる習性を利用した放置型の釣り方の仕掛けとなります。夜のくらい中でアタリを見るために鈴をつけたり、ケミホタルを使ったりするのが特徴です。
ウキ釣りの仕掛け
投げ釣りよりももっと簡単にうなぎを釣りたいというときはウキ釣りを試してみてください。竿は万能竿。ウキをつけて、針はうなぎ針を使用します。こちらも夜釣りになる場合は鈴やライトを頼りにアタリを見極めます。
うなぎの釣り方・仕掛け3
うなぎの釣り方その3は、ねぐらで大人しくしているうなぎの鼻先に餌をちらつかせて無理やり引きずり出すという少し荒々しい方法です。うなぎ釣りは放置が多い中、うなぎとの駆け引きができて面白いという人も多い釣り方です。
竿を使わない穴釣り
うなぎの釣り方は何と竿を使わない穴釣りという方法もあります。これは夜釣りではなく日中明るいうちに行います。この方法は川の土手などの穴に隠れているうなぎの鼻先にエサをちらつかせて釣るという方法です。棒の先にハリスと針、そしてエサを取り付けて穴にそーっと差込みます。この時静かに差し込まないとうなぎが警戒してしまうのでできるだけ自然にどじょうなどのエサが迷い込んできたという感じに行います。
穴釣りの合わせ方
アタリは直接手に感じるのでかなり強く錯覚してしまいますが、しっかり食いつくまでしばらく待ちましょう。うなぎがエサを飲み込んだなと思ったら一気に引き抜きます。これはゆっくりしているとうなぎが中で体を丸めたり横穴に入って引っ張り出せなくなってしまうからです。
うなぎ釣りのコツ:釣れる時間帯
うなぎの活動が活発になる時間帯は
普段のうなぎは昼はずっとねぐらの中でおとなしくしています。釣りでは夕マズメと呼ばれる時間帯がうなぎが活動を始める時間帯。うなぎの仕掛けを仕掛けるのであれば、この夜間の時間帯を狙って仕掛け、翌朝かかっていないか確かめにいくのが良いでしょう。
うなぎはなぜ夜釣れる?
うなぎ釣りをするとき、夜の時間帯が良いといわれるのは、うなぎの食事の時間帯だから。活発に餌を探して見つけた餌を食べる時間帯です。夕方までにうなぎ釣りの仕掛けを投げておくと、この餌をうまいぐあいにうなぎが食べて針にかかっています。昼でも起きているうなぎもいますので、鼻先にチラチラさせてあげれば食いつきますがやはり夜の方が行動範囲が広くなり積極的に餌を食べようとするのでポイントも広がります。
うなぎ釣りのコツ:釣れるポイント
釣れるポイント:狙い目は岸の近く
昼間に投げ釣りやウキ釣りでうなぎ釣りをするなら狙うポイントは川辺の雑草に隠れた土手の奥。そこの穴に隠れています。昼のうなぎを餌で誘い出して釣る釣り方なら、土手を狙いましょう。ボートなどで川の真ん中から川岸を狙うのが一般的な昼のうなぎ釣りの釣り方です。
釣れるポイント:増水シーズンは
普通の状態のうなぎならばポイントの狙い目は川岸で良いのですが、梅雨時や台風の時など川が増水している時はこの限りではありません。うなぎが川の増水に乗って移動していくのでねぐらから離れて移動しているお引越しシーズンとなります。増水の時期だけは時間帯も、ポイントも変わってきますので逆に釣れやすい時期といえるでしょう。
うなぎ釣りのコツ:釣れやすい時期
うなぎはいつ釣れる?釣れる時期
普段はあまり動き回らないうなぎ。それは活動時間帯の夜であってもあまり変わりません。ねぐらとなる川岸の穴の付近を活動範囲としています。しかし、雨の後など川が増水した時期を見計らって自分のなわばりを広げようと移動します。このうなぎが移動する雨の時期がうなぎが釣れる時期となります。
うなぎ釣りの時期・シーズンは
うなぎ釣りに向いているシーズン・時期は5月から9月ころ、梅雨の時期や台風の時期に川が増水する頃が狙い目です。季節なら初夏から晩夏というところでしょう。
うなぎの釣り方・仕掛け4
増水時の釣りのコツ・ポイント
今までご紹介したうなぎ釣りの仕掛けやポイントはあくまでもうなぎの平常時のポイントや釣り方です。うなぎ釣りシーズンでも川の水の増水時のうなぎの活発な移動について触れましたが、穴などからでてくるのを待たずとも通り道で待ち伏せするのが増水時のうなぎ釣りのコツです。
置きバリ釣りの仕掛け・餌の付け方
うなぎの移動シーズンを待ち伏せする釣り方は置きバリ釣りといいます。これはとっても原始的な仕掛けで、タコ糸と釣り針のみというもの。川幅の細い支流から大きな川へとうなぎが移動してきたところに仕掛けます。餌はドジョウが日持ちするので向いています。付け方は頭から針を入れますが、死んだドジョウがあたかもまだ元気に生きているかのような水の流れがあるところに仕掛けます。仕掛けは杭などにしっかり結んで土手に差してうなぎが食いつくまで放置します。
うなぎ釣りのコツ:釣れるシーズン・旬な時期
うなぎ漁のシーズンは春から秋まで
うなぎ漁の時期は5月から12月まで。それ以降になってしまうとうなぎが冬眠してしまうのでうなぎ漁のシーズンには向いていません。うなぎが釣れるシーズンとしてもそのくらいの時期が狙い目でしょう。
うなぎが美味しいシーズン
そして、うなぎが美味しいシーズンは冬といわれています。これは冬眠に向けて体に脂肪を蓄えたうなぎが釣れるからです。特に5年以降、たっぷり川で大きく栄養を蓄えた「下りうなぎ」は特に美味だといわれています。このうなぎが動き出すシーズンは10月頃。大きな栄養たっぷりのうなぎを狙うならこの下りうなぎを狙ってみてはいかがでしょうか。
うなぎのさばき方:地方によるさばき方の差は?
関東は背開き・関西は腹開きって本当?
うなぎのさばき方でポピュラーなものは背開きでしょう。関東は背開き、関西は腹開きなどといわれることもありますが、最近動画で日本全国でうなぎを捌いている姿を見る機会に恵まれ確かめていますがあまり関係ない印象を受けます。関西の影響を受けていそうな九州の方でも背開きにしている人を見かけることの方がほとんどです。
うなぎのさばき方:うなぎの締め方
うなぎの締め方
ご紹介している動画でうなぎをみごとな手さばきでさばいているのは九州は佐賀の方です。ご覧のように背開きにしています。元々魚をさばくお仕事をずっとされていたということで、うなぎも釣った時点ですでに氷入りのクーラーボックスで締めているので、持ち帰ってすぐにさばいています。これは真似したい方法ですね。うなぎ釣りには凍らせたペットボトルを持っていきましょう。もし、自宅に帰ってから締める場合にも氷水にしばらくつけてうなぎがクテッとしたところをさばくとさばきやすいでしょう。
うなぎのさばき方:背開きの方法
背開きのやり方
うなぎをさばくのに必要なのは頭を打ち付ける釘のようなもの。目打ちでOKです。きれいならば釘でも可能です。うなぎが乗る長さのまな板。これは普通の家庭では無いのでホームセンターなどで長い板を買ってきてまな板にしましょう。目打ちを打つ穴を予め開けておくと作業がスムーズです。頭の目の少し下あたりをまな板に打ち付けたら、頭を中骨のあたりまで包丁を入れます。そこから背びれの上から腹の皮を突き破らない程度まで包丁を入れて左手の指先で包丁の切っ先の深さを確認しながらしっぽまでさいていきます。広げて骨を取り除き、丁寧にするにはこのあと腹骨、背びれを取り除いて背開きの完成です。
うなぎのさばき方:腹開きの方法
切腹と腹を割った付き合い
関西は腹開き、関東は背開きというお話をしましたがそれには侍のいる江戸と商人の町である浪速での考え方の違いです。腹開き=切腹をイメージさせて嫌う武士と、腹を割って話をしようという意味で腹開きを選ぶ関西という話があります。またさばいたあとの調理方法も両者では違いがあるようです。それはこのあとうなぎ料理の項で続きをお話しましょう。
腹開きのやり方
背開きと腹開きのやり方は基本的にはあまり違いはありません。強いていうとすると、目打ちを打つ頭の向きが背開きは横向き、腹開きは頭を裏返して喉に差すという感じなるところくらいでしょうか。包丁を背中から入れて腹の皮を切らずに残すか、お腹から包丁を入れて背中の皮を切らずに残すかの違いだけです。
うなぎの調理方法・レシピ
うなぎの白焼き
開き方の背開き、腹開きよりも関東・関西でうなぎの調理方法で差が出るのがこの白焼きにあると感じています。白焼きとはうなぎをタレにつける前の焼きの状態です。関東の白焼きは焼く前にうなぎを開いたものを一度蒸します。そのあと焼いていきます。関西は蒸す行程はせずに開いたものをいきなり焼いていきます。仕上がりに差が出て、関東風は身がふっくら。関西風はうなぎの脂をしっかり感じることができるという特徴があります。どちらが良い、悪いではなく好みの問題となるでしょう。
うなぎの蒲焼き
ご自分のお好みの焼き方をしたうなぎの白焼き。ここにタレを塗りながらさらに焼いていくことでうなぎの蒲焼きができあがります。うなぎの蒲焼きのタレは酒、みりん(この2つは煮切ってアルコールを飛ばします)、しょうゆ、砂糖の4つの材料で作ることができます。煮物の煮汁と同じですがとろみと色を付けるためにタレ作りの段階でしっかり煮込む事。また分量はどれも同じ分量が基本ですが甘いのが好きな人は砂糖を多めにしても良いですし、逆の人は砂糖を少なめにしても。ただし砂糖をあまり少なくしてしまうとタレのトロ味が出にくくなりますのでほどほどに。
うな重とうな丼の違い
話は少し余談になりますが、お店でいただくうなぎ料理として似ているのにお値段が違う「うな重」と「うな丼」があります。ほとんどのうなぎ屋でうな重の方が値段が安くて、うな重はお高く設定されているでしょう。重箱に入っているだけで値段が高いわけではありません。うな重には肝吸いが付いたり、その他の副菜が付くということもあるでしょうが、基本的にうな重の重は「うなぎ重ね」という意味があるからです。うな丼はご飯の上にうなぎの蒲焼きを並べてタレをまわしかけたもの。うな重はご飯とうなぎが何段か重なっている("重"になっている)ものであることがほとんどです。うなぎの使用量が多いのでお値段も高めに設定されているんですね。
まとめ
川にいる天然のうなぎの釣り方、釣れるシーズンや時間帯、餌の選び方や付け方などご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。うなぎは釣ることよりもさばいて調理する方が大変でしょう。さばき方は腹開きよりも背開きの方が一般的でお手本もたくさんあります。家で自分が食べる分に関しては皮を貫通させないというルールも大目に見て、まずは天然うなぎの味を味わうことからはじめてみてはいかがでしょうか。もっと気軽に自分で天然うなぎを釣って美味しく味わいましょう。
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