窓枠DIYについて
アルミサッシのままの窓枠
DIYが流行り、情報もたくさん集められることから、誰もが簡単におしゃれなお部屋作りをおこなえるようになりました。DIYで素敵な空間にしている人は多いことでしょう。でも窓枠はどうでしょうか。
アルミサッシのままの窓枠で、手をかけられていない人がほとんどです。そもそも窓枠は、DIYではどうしようもできない部分だと思われているかもしれません。ですがアイデアしだいで、自作により手作りできます。つまりDIYが可能です。
おしゃれさに欠けるアルミサッシの窓枠
アルミサッシは多くのお部屋の窓枠に用いられています。なぜかというと、他の窓枠に比べて安いうえに長持ちするからです。でも見た目が、いかにも一般的で画一的な窓枠という感じがして、おしゃれではありません。
なのでインテリアにこだわっても窓枠がアルミサッシのままだと、全体で見た時のお部屋のおしゃれさは低下してしまいます。インテリアの完成度を上げるためには、アルミサッシではない窓枠にする必要があるのです。
アルミサッシを隠す窓枠DIY
窓枠にもこだわるといっても、アルミサッシを取り外して他の窓枠にすることは、個人が簡単におこなうDIYの範囲をさすがに大きく超えてしまいます。なのでアイデアを活かしてみてください。簡単に説明すると、アルミサッシを隠せばよいのです。
内窓となる窓枠をDIYで自作して二重窓のように設置すれば、アルミサッシを隠せます。これだけで窓枠にまでこだわった、おしゃれさの完成度が高いお部屋を作り出せるのです。
窓枠の作り方は簡単で誰でも自作できる
窓枠をDIYで自作するとなれば、DIY初心者は難しいと思うことでしょう。ですが作り方は簡単で、誰でも簡単に自作できます。DIYで自作する窓枠は、基本的に木枠です。アルミなどではなく、扱いやすい木材を使用するため難しくありません。
塗装の加工も簡単にほどこせることから、どんな雰囲気のお部屋にもあわせられます。ナチュラルテイスト、フレンチカントリー、アンティーク風、男前系など流行りのインテリアにも対応可能です。
格子や棚付きの窓枠も自作できる
普通のお部屋に備えられたアルミサッシの窓枠は、ほとんどが格子のないものです。格子付きの窓は、おしゃれさや高級感ともに、ランクが上の印象を与えられます。さらに防犯的な役目も担ってくれるのです。あると嬉しい格子も、DIYで自作できます。
二重窓のようになる内窓をDIYするわけですから、格子はお部屋の内側にくるため、そこを棚として活用することも可能です。棚にインテリア小物をディスプレイするのもよいでしょう。
元通りに戻せる自作の窓枠
賃貸のお部屋に住んでいるなら、転居する際にはお部屋の状態をすべて元通りにしないといけません。そこで窓枠をDIYすると心配になるのが、元のアルミサッシの窓枠に戻せるのかどうかという問題です。
木材でDIYした窓枠を、アルミサッシの窓枠と二重窓になるよう内窓として設置するだけなので、取り外せば簡単に元の状態へ戻せます。賃貸のお部屋でも気軽に試せますし、別の自作した窓枠を模様替え気分で付け替えることが可能です。
窓枠DIY自作での作り方①準備
お部屋のテイストにあわせてデザインを考える
窓枠を変える、正確には内窓をDIYして二重窓にすると、アルミサッシが隠れるおかげでお部屋の印象が大きく変わります。窓枠が与えるインテリアへの影響が、意外と大きかったことに驚くことでしょう。そのためDIYする窓枠はデザインが重要です。
お部屋のテイストにあわせてデザインを考えなければ、ちぐはぐな雰囲気が生まれてしまいます。お部屋と窓枠のテイストを統一するのがおすすめです。逆に窓枠へあわせるのもよいでしょう。
さまざまな窓枠アイデア実例を参考にする
どんな窓枠にしようか考えるといっても、何もない状態だとなかなかイメージは浮かんできません。なので、窓枠DIYのアイデア実例を参考するのが早いです。作り方が難しそうだと思っていることでも、工夫しだいで簡単に実現できる内容があります。
こうした工夫のやり方は、アイデア実例から得られる場合が多いです。加えて、思ってもいなかった工夫も取り入れられることでしょう。DIYが苦手なら素敵な実例をマネしてみてください。
窓の構造を把握しておく
どんな窓枠を作りたいかイメージができたら、DIYで完成させた窓枠を取り付ける予定の窓について、構造を把握しておきましょう。すべての窓が共通しているわけではないからです。
窓の構造をふまえずに窓枠をDIYすると、設置できないといった事態になりかねません。その次に、内窓としてどのように取り付けるのかを考えていきます。二重窓として完成した姿も思い描いておくと、DIY作業をスムーズにおこなえるはずです。
窓枠のサイズをしっかりと測る
窓枠をDIYするにあたって、作り方の重要ポイントになるのがサイズの計測です。DIYした窓枠を設置すると二重窓になるため、内窓にあたる部分を測っていきます。そして簡単にでも設計図を作りましょう。面倒に感じても、設計図を作っておいた方が楽です。
それに間違いをなくせますし、完成までの時間も早くなります。この設計図へ正確に測ったサイズを書き込んでください。サイズが間違っていると窓枠として設置できません。
窓枠DIY自作での作り方②材料や道具
木材はホームセンターで購入する
DIYする窓枠のサイズを記入した設計図を持って、ホームセンターへ木材を購入しにいきましょう。いろいろな種類の木材が販売されています。
よほどの強いこだわりがなければ、安価な木材で十分です。その木材は加工していない状態だと、安価ということがひと目でわかり、チープに感じてしまい不安になるかもしれません。でも塗装をほどこすことで、高級感のある見た目に変えることができるのです。
100均ショップでも材料をそろえられる
窓枠の本体となる材料は木材で、ホームセンターで購入する必要があります。ですが他の装飾系の材料は、100均ショップでそろえることが可能です。どの材料をどのように使うのかは、アイデアになります。
アイデア実例を参考にしながら、必要な材料をそろえてください。100均ショップに100円(2018/6/15時点の価格)で販売されているアイテムが、その価格とは思えないほどの演出効果を発揮してくれます。組み合わせもおすすめです。
木材はホームセンターでカットしてもらう
木材へ話を戻します。木材のカットは、購入する際にホームセンターに依頼した方が楽です。無料または有料でカットしてくれるお店が多いので、費用の負担が大きくないならお願いしましょう。
自分でカットする場合は「マイターボックス 」という道具があると便利です。のこぎりできれいに木材をカットするには慣れが必要となります。でも「マイターボックス 」があれば、初心者でも上手にカットできるようになるのです。
ネジと木工用ボンドで木材を固定する
木材はネジでとめて固定します。強度を上げるため補助的に木工用ボンドを使うのがよいでしょう。ネジどめについては、まずキリで木材へ下穴を開け、そこへドライバーでネジをまわして埋める流れになります。
下穴を開けないと、木材が割れてしまうことがあるので気をつけてください。下穴開けとネジどめは、ドリルドライバーという電動系のドライバーがあるととても便利です。窓枠以外にもDIYをおこなうなら一台あると重宝します。
DIYには防備も大切
材料や道具がそろったからといって、何も考えずにDIYを始めてはいけません。窓枠のDIYは危険性が高い作業ではないものの、誤ってケガを負ってしまうことはあり得ます。そのため最低限の防備は必要です。一番ケガを負ってしまいやすい体の部位は手になります。
手先を使って作業をするためです。なので軍手は着用してください。できれば万が一のためにゴーグルで目も守るとよいでしょう。マットなどがあると床を傷つけずにすみます。
窓枠DIY自作での作り方③制作
設計図の作り方通りに窓枠を組み立てる
すべての準備ができたら、木材を組み立てて窓枠を完成させてください。設計図通りの作り方で進めれば、問題なくできあがることでしょう。窓枠をDIYで自作するということは、おしゃれなインテリアに仕上げたいというのが多くの理由になります。
そのためほとんどの場合で、木材へ塗装をほどこすことになるはずです。木材を塗装するには、表面をなめらかにする研磨という作業をおこなわないといけません。窓枠組み立て後にやります。
自作の窓枠に塗装をほどこす
上記で説明した通り塗料を塗り始める前に、木材の表面を研磨する必要があります。サンドペーパーを使って磨いてください。サンダーなどの道具もありますが、窓枠は研磨する面積が少ないので手でも大丈夫でしょう。
木材の表面がきれいになったら、塗装をほどこします。ステインやワックスを使うと、ナチュラルな雰囲気やアンティーク調の風あいを演出することが可能です。塗料によってさまざまなテイストに仕上げられます。
内窓へ設置して二重窓のようにする
塗装が終わったら十分に乾燥させてください。重厚感を出すために重ね塗りなどの技もあります。塗料がしっかりと乾いた後で、やっと内窓として二重窓のように設置できます。
自作した窓枠を窓へはめてみて、問題がなければ固定させていきます。賃貸ではなく建物へキズを付けても問題がない場合は、ネジどめして固定するのが安心です。窓枠がズレないよう丁寧に進めましょう。
窓枠DIYアイデア実例集①スタイリッシュ
黒塗りシンプルでスタイリッシュに
白い壁にシンプルな窓枠をあわせると、スタイリッシュな空間を作り出せます。ですが窓枠だけでは寂しいため、格子も加えましょう。格子の色はもちろん窓枠と同じにしてください。基本的にこの窓枠をDIYすれば、おしゃれなお部屋になります。
格子がおしゃれのポイントになる
DIYする窓枠は内窓になります。枠だけのために、窓のタイプによってはもとの窓枠が隠れず見えてしまいます。これは格子を付けることで解決可能です。もとの窓枠があまり気にならないようになります。手前の格子が目立ち、奥の窓に意識が向かなくなるためです。
スタイリッシュな窓枠はあわせやすい
黒い枠に格子を付けたタイプのスタイリッシュな窓枠はシンプルだからこそ、いろいろなテイストのインテリアにあわせられます。黒色がアクセントになり空間が引きしまって、かっこいいお部屋になることでしょう。カフェ風や男前系に最適です。
窓枠DIYアイデア実例集②ナチュラル
手作り感を活かしたおしゃれさ
DIYで自作したものと、ナチュラルテイストの空間は相性がよいものです。DIYの手作り感がナチュラルな印象を与えてくれます。あまり装飾をほどこさず、自然な感じで溶け込ませるのがポイントです。木材本来の色合いを活かすか、白色ベースがよくあいます。
窓枠DIYアイデア実例集③アンティーク風
塗装で高級感を表現する
安価な木材も塗装をすれば、高級感を演出できます。本物のアンティーク素材は効果ですし、簡単には見つけられず探す手間がかかってしまうものです。なので塗装によって自作しましょう。アンティークよりもシャビーなヴィンテージ感を出したいなら、キズを付けるなどの処理をほどこしてください。
窓枠DIYアイデア実例集④模様
格子で模様を作る
縦横の直線だけの格子もおしゃれですが、もっとオリジナリティーをだしたいなら、格子で模様を作ってみてください。目を引く模様にすれば、自分だけの個性的な空間になることでしょう。組み立てる前に設計図を作ると、失敗を防げます。
窓枠DIYアイデア実例集⑤アイアンパーツ
アイアンで高級感のある装飾をほどこす
木の窓枠は塗装することで高級感を出せると説明しました。さらにアイアンパーツを加えると、豪華さを演出できます。このアイアンパーツは安いものでも構いません。格子などに取り付けるだけなので、このDIYも簡単です。
窓枠DIYアイデア実例集⑥カーテン
窓枠でカーテンレールを隠す
DIYした窓枠は、カーテンともよくあいます。もとの窓枠が隠れず見えてしまう場合は、格子の他にカーテンで隠す方法もおすすめです。カーテンを組み合わせる場合のポイントはカーテンレールで、内窓として取り付ける窓枠で隠すとおしゃれに仕上がります。
カーテンを装飾にする
DIYした窓枠はあくまで枠になるようシンプルにして、カーテンで装飾をおこなう方法があります。窓枠はそのままに、カーテンを取り替えれば印象を変えられるので、模様替えも簡単です。この実例のように複数種類のカーテンを使うのもよいでしょう。格子に張った突っ張り棒をカーテンレール代わりにできます。
窓枠DIYアイデア実例集⑦グリーン
フェイクグリーンで装飾する
格子付きの窓枠を取り付ければ、それだけでもおしゃれになります。そこへ装飾を加えると、奥行きのあるインテリアに仕上げることが可能です。ナチュラルなテイストのお部屋にあうのがグリーンです。
本物は管理が必要になるため、人工のフェイクグリーンがよいでしょう。フェイクグリーンは100均ショップに100円(2018/6/15時点の価格)で販売されているものがおすすめです。
グリーンで癒しのお部屋にする
窓枠の装飾にグリーンを使うのは、おしゃれさをアップさせるだけではありません。グリーンには癒しの効果があり、リラックスできるお部屋になるのです。フェイクグリーンの他には、管理の手間が比較的かからない多肉植物やエアープランツも適しています。
グリーンはアクセントにもなる
窓枠にフェイクグリーンを1つ飾るだけでも、緑色がアクセントになり空間を盛り上げてくれます。でも1つだと目立つため、配置のセンスが必要です。しっくりくるまでいろいろなパターンの配置を試してみましょう。
窓枠DIYアイデア実例集⑧扉
扉型の窓枠もDIYできる
扉型の窓枠に憧れを持つ人は多いんじゃないでしょうか。この扉型も、取っ手や蝶番(ちょうつがい)などの金具を加えることでDIY可能です。100均ショップに100円(2018/6/15時点の価格)で販売されています。
扉型にも格子を付ける
扉型の窓枠にも格子を付けるとおしゃれ度が上がります。金具を取り付ける以外は、通常の木製窓枠と同じ作り方です。難しく考えずにDIYしてみましょう。
窓枠DIYアイデア実例集⑨棚
窓枠を棚として活用する
窓枠に厚みを持たせると、棚として活用できます。DIYした窓枠はディスプレイ棚として最適で、装飾がしやすくなることでしょう。棚を意識して設計してみてください。
棚として窓枠を作る
棚を意識するよりもさらに、棚としての役割を重視して窓枠をDIYする方法があります。ディスプレイ棚というよりも実用的な棚になり、便利に使うことが可能です。
窓枠DIYアイデア実例集⑩二重窓
もとの窓枠を活かす
DIYした窓枠は内窓として設置するので二重窓になります。もとの窓枠をあえて見せ、その見えた感じをふまえて設計すると、簡単にはマネのできないおしゃれさを表現可能です。二重窓を活かした上級テクニックになります。
二重窓の空間を活用する
もとの窓とDIYした窓枠は二重窓になり、間に空間が生まれます。そこへ突っ張り棒を張ってカーテンをかけるなど、空間を活用するのもおすすめです。
どんな窓にも設置できる
内窓にあたる窓枠をDIYして二重窓にするだけなので、構造を把握していればどんな窓にも設置できます。キッチンの小さな窓にも、自作の窓枠を取り付けてみましょう。
窓枠DIY/まとめ
木製の窓枠の作り方と、アイデア実例集をご紹介してきました。おしゃれなインテリアの足を引っ張るアルミサッシは、内窓を自作し取り付ければ隠せます。DIYによる作り方は簡単で、アイデアさえあれば誰でも素敵な窓枠を自作することが可能です。
実例を参考にして、おしゃれな窓枠をDIYしてみてください。窓枠にまでこだわってこそ、インテリアの完成度を最大限に高められます。模様替えにあわせて付け替えるのもおすすめです。
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