マニキュアフラワーとは
アメリカンフラワーがもとになったアクセサリー
アメリカンフラワーとは合成樹脂を使用した造花のアクセサリーです。硬化している部分がレジンと似ていますがアメリカンフラワーはディップアートとも呼ばれワイヤーをバラなどの花の形にして液体の樹脂に浸(ディップ)して数時間乾かすと樹脂が固まりアクセサリーなります。この液体の樹脂はディップ液と呼ばれ粘度が高くワイヤーに表面張力で膜を張るので浸すだけでワイヤーの形通りになり綺麗なバラなどのアクセサリーができます。
マニキュアフラワーとアメリカンフラワーの違い1
主要な材料が大きく違う
マニキュアフラワーはアメリカンフラワーで使う専用のディップ液の代わりにマニキュアを代用したのもでアメリカンフラワーとの1番の違いは、ディップ液やうすめ液が不要なのでアメリカンフラワーより安く作れます。ディップ液は色付きのものや透明のもなどありますがどれも1000円は超えるのに対してマニキュアは100円ショップでもいろいろな種類があり入手しやすいです。
マニキュアフラワーとアメリカンフラワーの違い2
手間が少しかかる
作る時の材料費が1番違いますがそれ以外もアメリカンフラワーとマニキュアフラワーには違いがありよく似た製法ですがマニキュアにはアメリカンフラワーに使う専用のディップ液ほどの粘度がないため作りにくく、アメリカンフラワーのような樹脂ではないので強度も下がってしまいます。そのためマニキュアフラワーは強度あげるために一手間加えたりとアメリカンフラワーより難しいですがコツなどがわかるとマニキュアフラワーのようなアクセサリー作れるので近年人気です。
マニキュアフラワー作りに絶対必要な材料
アクセサリーに必要な材料①:ワイヤー
手芸用品店などに置いている細いワイヤーを使います。マニキュアフラワーには必ず必要な材料で100円ショップにある針金でも作れますが、針金とワイヤーだと太さがかなり変わってくるので見栄えが悪くデザイン的にも綺麗に作るのが難しくなります。バラのように幾重に重なった花は特にワイヤーが目立とバラみたいに見えにくいので注意が必要です。ただしワイヤーが型になりにくいものは作りにくいです。
アクセサリーに必要な材料②:マニキュア
ワイヤーと同じくマニキュアフラワーの要になる材料で着色しなくてもさまざまな種類ものがあり便利です。できるだけ太い筆のものがマニキュアフラワーを作る時は使いやすく、価格もいろいろありますが安いマニキュア、ラメや六角ホログラム入りでも問題ありません。安くてもちゃんとピアスなどのアクセサリー加工できる綺麗なマニキュアフラワーが作れます。
マニキュアフラワーを作る時にできるだけ揃えたい材料
できるだけ必要な材料①:トップコート
トップコートはマニキュアの仕上げで使うもので艶をだしたり、擦れたりしても剥がれにくくする効果があります。マニキュアフラワーに使うことで膜が張った部分に強度を持たせたりすることができ艶もでるのでコツが無くても綺麗に見えます。またトップコートだけをあらかじめ塗っておくことでマニキュア塗る時に塗りやすくするもできます。
できるだけ必要な材料②:ワイヤーの形を作る物
なんでも良いのですが例えばワイヤーで丸い輪を作りたい時に必要なのが円柱のペンや鉛筆などを使います。ワイヤーを巻き付けていくことで綺麗な形ができ綺麗なデザインになりますが作れるのは花だけではなくワイヤーを変形させていろいろ作れるのでデザインに正解はなく自分の好きなように作るのも大切です。また直径を大きくしたい場合はマスキングテープを巻いておくことで調整することができます。
できるだけ必要な材料③:各種パーツ、工具
ピアスにするにはピアスの金具、フェイクピアスなどの樹脂パーツが必要になります。キーホルダーに加工するならキーホルダーの金具など作りたいアクセサリーやデザインに合わせていろいろなパーツが必要です。またヤットコなどの工具はアクセサリーを作る時にあったほうが良い道具でパーツ同士をつなぐCカンなどを開く時に役立ちます。
できるだけ必要な材料④:スポンジ、発泡スチロールなど
マニキュアフラワーにマニキュアを塗った後乾かす時にスポンジなどに刺して固定します。クリップに挟んでワイヤーを曲げることで代用できます。マニキュアを塗った部分が机などにくっつかないように乾かせれば材質などは特に問わずなんでも利用できるのですがワイヤーをピンクッション(針山)のように刺して固定できる方が便利です。
マニキュアフラワーの作り方1:準備・デザイン
バラなどの花をデザインしていく
ワイヤーを使ってバラや紫陽花など好きな花になるようにデザインしていきます。コツは特になくボールペンなど円柱の物を利用すると綺麗に作れるのでここまでは比較的簡単です。
作り方①ワイヤーを使ってデザインする
ボールペンなどにワイヤーを少し隙間ががあるぐらいで巻き付けてワイヤーの根本を持ってペンを回転させてからペンを抜き取ります。次に花の種類に合わせて同じ要領で輪を作っていきますがあまり輪が大きいとマニキュアを塗る時に膜が張れにくく難しくなるので気をつけてください。この輪1個が花びら1枚になります。そのため例えば桜を作る場合は5この輪を作り紫陽花だと4つ輪になります。
作り方②ワイヤー形を花に合わせて整える
好きな花びらの数だけ円を作ることができたらそれぞれ重ならないように調整して根本のワイヤーをしっかりねじって隙間ができないようにします。現在の状態だと円ですがここで好きな花なるように円を例えば潰すようにして細長く変形させたりして好きなデザインの花びらにしていきます。ここも先程と同じように幅があったり形が大きいとマニキュアを塗る時に難しいくなるのでデザインを優先しがちですがまずはあまり大きくならないようにすることが大切です。
完成したら根本(茎になる部分)を曲げる
完成したら余ったワイヤーをある程度位置で切り茎になるように直角に折り曲げてワイヤー部分は完成です。なれるまで手先が器用じゃない方はかない難しいかもしれません。また輪を作る時は隙間がありすぎると変になります。
マニキュアフラワーの作り方2:マニキュアを塗り
材料によってはここからが難しい
マニキュアを塗っていくのですがマニキュアフラワーで1番重要な作業であり1番難しい作業とも言われていますが人によってはワイヤーで型を作るほうが難しいです。新品のマニキュアなど粘度が低いと膜が張れずに苦労します。
作り方①:マニキュアを塗る
マニキュアを塗る時はブラシを横にしてさっと塗るようにします。塗るという表現ですが感覚的には表面張力で膜が張るようにするだけなのでゆっくりと滑らすようにして塗っていき一度に塗るのではなくワイヤーに粘度を意識して塗りワイヤーの縁のマニキュアの粘度が高まり最後横にしたブラシで表面をなぞるようにすると膜が張れます。基本的には一枚の花びらを塗ったらなれるまでは一旦乾かしてしたほうが次の花びらが塗りやすいですが試してみてできそうならそのままでも問題はありません。
作り方②:二度塗りなどを施す
膜が張れたら少し動かして均一になるようにして、マニキュアを乾かす時は発泡スチロールやスポンジじ突き刺して固定して乾かします。
一回目だけでは薄く膜があるだけなので透けているのでデザインや好みに合わせて二度塗りをしていきます。トップコートを塗る場合も同じですが二度塗り、仕上げのトップコートはすでにマニキュアで膜ができている状態なのでコツとしては刷毛で塗らないで垂らすようにすることが大切です。
マニキュアフラワーの上手な作り方
マニキュアを塗る時のコツ①
花びらの幅や大きさが刷毛より大きくならないようにすることが大切です。大きくても細長かったりすると大丈夫ですが刷毛の長さ以内の幅で円を作るようにしましょう。
マニキュア塗る時のコツ②
マニキュアを塗った後形を変えることはできませんが角度なら微調整することができるので変に反ったりしていない塗りやすい角度にしておくというコツもあります。
マニキュア塗る時のコツ③
マニキュアに粘度が大切です。新品より古いマニキュアは粘度が高く膜を作りやすいですが粘度が高くても上手く塗れません。粘度が高い場合はうすめ液を使うと調整することができます。
マニキュアを塗る時のコツ④
トップコートであらかじめ膜を作る方法もあり、トップコートに粘度が大切ですがトップコートはすぐに固まるので粘度の調整がしやすい面があります。
マニキュアを塗る時のコツ⑤
レジンで底をつくるコツというか裏技です。UVレジンで底を作ることで直接塗ることができます。ワイヤーにマスキングテープ隙間なく付けてそこへレジンを入れ薄く広げて紫外線に当てて硬化させます。しかしレジンを使うならマニキュアフラワーに凝る必要もないので微妙な裏技になります。
マニキュアフラワーでグラデーションの作り方
単色でもグラデーションはできる
グラデーションといえば色の濃さや色自体が変化しているため複数の色を使うように思うかもしれませんが濃淡のグラデーションであれば1色だけ使ってグラデーションを塗ることができます。
グラデーションの作り方
普通のマニキュアは複数の色でグラデーションで塗ることができますがマニキュアフラワーで塗れるグラデーションは濃淡のグラデーションになります。通常の塗り方と同じように刷毛を横にして滑らせるようにして塗り膜ができたらどちらかに傾けると傾けた方向へマニキュアがたまり濃淡ができてグラデーションになります。ただ濃淡のグラデーションの場合薄い方は膜も薄いので強度があまりないのでトップコートなで加工したほうが破れにくくなります。
マニキュアフラワーでバラの作り方1:準備
バラの大まかな作り方
普通のマニキュアフラワーを作るときと同じようにバラでもワイヤーを使って型を作ります。バラは花びらが幾重に重なっている花なのでバラらしく見えるようにするために、ワイヤーの型を複数使ってそれぞれマニキュアを塗り最終的にはバラに見えるように重ねるようにして組み立てていくだけです。そのため難易度は高いですが基本ができたら作り方自体はそんなに変わらないので何回練習すればすぐに作れるようになります。
バラの方の作り方
基本と同じようにペンなどをつかて円を作っていきます。輪の数が3つのもが1つ、輪の数が4つのものが1つ、5つのもが1つ必要になります。輪の数が3つのものは形状が楕円になるように整えて、輪の数が4つのものは外側に軽く引っ張り内側曲げて上からペンチなどで押さえハート型にワイヤーを変形させ輪が5つのものは楕円形に変形させて型作りは完了です。輪の作り方など詳しいことは動画を参考にしてみてください。
マニキュアフラワーでバラの作り方2:マニキュア塗り
グラデーションにせず二度塗りが大切
型ができたらマニキュア塗ります。ここも基本の塗り方と同じように刷毛を横にして一度で塗ろうと思わずゆっくりと滑らすようにして膜を張っていき、それぞれの輪に膜が張ったら一旦スポンジなどにさしてしっかりと乾かしてからもう一度同じ色のマニキュアを塗っていきます。二度塗りすることで発色がよくなりマニキュアが厚くなるので透けることもなく強度も少しだけ増して膜が破れにくくなり組み立て時の破損を防げるますがトップコートを使うのもおすすめです。
トップコートはソフトタイプを使用
トップコートにはソフトジェルとハードジェルがあります。ハードジェルは仕上がりが固くなるので膜が張った後の調整がしにくくなる、もしくはできないのでソフトタイプがベターです。
マニキュアフラワーでバラの作り方3:組み立て
一段目の組み立て
トップコートで補強した場合しっかりと乾かしてから組み立てていくようにしてください。まず3つの輪の型を持ち花びらの1枚を内側に曲げていきます。カールさせた花びらを起こして残りの花びらは軽く内側に曲げて最初にカールさせた花びらを覆うようにして角度を調整して3つの輪の型は完了です。
2段目の組み立て
先程作った3つの輪の型を中心にセットして4つの輪の型の花びらを軽く曲げていきます。曲げる時は丸い円柱状のペンなどを使って緩やかなカーブを描くように曲げて最初のときのように立てていき角度を調整して2段目の組み立ては完了です。
3段目の組み立て(完成)
最後に5つの輪の型と合わせていきます。先程1段目と2段目をあわせたパーツに5つの輪の型合わせて巻きつけるようにして組み合わせた後先程と同じようにペンなどを使ってそれぞれが緩やかなカーブを描くように曲げて花びらを立てていきます。よりバラに見えるようにするコツとしては外周の花びらは少し重ね気味にしておくほうが綺麗です。
マニキュアフラワーでピアスの作り方
小さいモチーフだとピアスにしやすい
ピアスを作る時大きなモチーフよりも小さいモチーフのほうが作りやすいのでマニキュアフラワーはピアスにする時に便利です。ビーズアクセサリーでピアスを作る時は丸カンなどを使ってピアスの金具とくっつけてピアスにするのですがワイヤーを使っているのでカン類は使わず余っているワイヤー丸めてカンの変わりします。そしてその後とピアスの金具を繋げば完成ですがデザインや好みによっては単につなげるのではなくチェーンなどを使用します。
マニキュアフラワーのピアスのデザイン1
直接ピアスの金具に付けないでモチーフとして使ったデザイン
直接金具にを付けないでモチーフとしてマニキュアフラワーを使ってドロップピアスのようにしたデザインでグラデーションのマニキュアフラワーが綺麗です。トップコートやレジンで表面を保護しているため艶があります。
マニキュアフラワーのピアスのデザイン2
そのまま金具に取り付けたデザイン
先程と比べると作り自体はワイヤーとピアスの金具だけで作られていてシンプルになっています。レジンを施してあるので強度もあがり光沢があります。
マニキュアフラワーの作り方のまとめ
作り方自体は簡単なアクセサリー
マニキュアフラワーは作り方自体は非常に簡単でワイヤーで型を作って、マニキュアを塗って乾かすだけです。ただなれるまで難しくコツを掴むと簡単にできるようになり、花だけではなくワイヤー形次第ではいろいろなものを作ることができます。マニキュアはUVレジンとの相性もいいので補強などにレジンを使うことで破れにくくしたり雨ぐらいなら濡れても問題なくなるのでマニキュアフラワーを作ったらできるだけUVレジンを使って補強することをおすすめします。
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