目次
タープのとは
キャンプで日陰などを作る多目的のシート
キャンプで必ずしも必要ではありませんがあると便利なものがタープです。ポールとロープを使ってシートを高く張ることで日差しを遮りリビングスペースに影を作ってくれます。張り方のバリエーション次第では影だけではなく耐水圧の低いテントを守るよに張って雨からテントを守ったり、プライバシーの確保のために使ったりとバリエーションがたくさんあります。このようにタープは張り方のアレンジ次第で色々使える多目的シートです。
タープじゃなくてもアレンジできる
基本的にはタープと呼ばれる製品を使いますがグロメットが付いている多目的なシートもタープのようにポールを使って張り方をアレンジすることができます。キャンプに慣れている方なら大型のブルーシートでもタープのように使えます。
タープの種類・バリエーション
張り方以外にもバリエーションいろいろ
タープの張り方以外にもタープには形状のバリエーションがあります。レクタタープ(スクエアタープ)、ヘキサタープ、ウイングタープ、スクリーンタープがあります。
レクタタープ(スクエアタープ)
基本的に大型のタープで形が四角(長方形)なためスクエアタープとも呼ばれています。最大の特徴は6本のポールを使い自立させて、張り方がいろいろアレンジできるようになっています。ヘキサタープ(スクエアタープ)は大型のため大人数でのキャンプにおすすめです。
ヘキサタープ
キャンプで1番見かけることが多い6角形のタープで2本のポールを使って自立させてロープを使って張り方をアレンジできるようになっています。比較的小さいものが多いのでソロ~少人数でのキャンプにおすすめです。
ウィングタープ
持ち運びがしやすいひし形のタープでキャンプツーリングやソロ用に使われています。ポールは2本使いますがアレンジ次第では1本でも使えるような張り方ができます。
スクリーンタープ
ポールを使って自立させるのですが他のタープとは違いテントのようになっているため張り方をアレンジすることができず多目的には使いにくいタープです。形状がドームテントのようになっているためロープを使わなくても自立します。
レクタタープ(スクエアタープ)の特徴
グロメットが多いので張り方をアレンジしやすい
レクタタープは前述のように四角く基本的には6本のポールを使用するのでグロメットが他のタープよりあります。必ずしも6本のポールを使用する必要はなくロープを使って小川張りなどのアレンジができ見た目も張り方によってバリエーションがたくさんあります。
他のタープより大型
スクエアタープと呼ばれるように長方形、または四角く大型なので家の屋根のように使え他のタープよりかはリビングスペースに使用すると影の面積が大きく張り方のバリエーション次第ですが開放感があります。また、ただグロメットが多いだけではなく大型なため生地に余裕があり高さが出しやすくなるためアレンジがしやすくなっています。
レクタタープ(スクエアタープ)の張り方
基本の張り方①

スタッフバッグからポール、幕体を取り出してポールを組み立て横に倒しておきます。次に幕体を広げて真ん中に使う他より少し長いことが多いメインのポールを横に倒したまま中央のグロメットのところに置きあらかじめ張り綱を張っておきます。最初に張り綱をしてポールを立てると一人でもタープの設営は簡単です。
基本の張り方②

メインの張り綱をする時にベグダウンは約45度の位置になります。45度が分からない場合は倒してあったメインポールの位置からさらにメインポール横に倒した先端がだいたいペグダウンにちょうどいい位置になります。
基本の張り方③

メインポールに張り綱ができたらポールを立ち上げ張り綱を調整しテンションをかけてメインポールが垂直になるように調整したらレクタタープが張れます。テンションを掛け終わると残りの4隅にサイドポールを取り付けて同じように張り綱をしてテンションをしっかりとかけてサイドポールが垂直になるように調整したら完成です。家の屋根のように中央部分が少し高くなっている基本の形になります。サイドポールのペグはそのまま延長線上にペグダウンします。
レクタタープ(スクエアタープ)おすすめの張り方1
雨の時のバリエーション1
多少の雨ぐらいならそのままでも問題ないのですがレクタタープに付いた水がスムーズに流れないとタープの一部に重さがかかりポールへかなり負担をかけてしまいます。そうならないように基本の張り方を少しだけアレンジをして水はけを良くする張り方があるので紹介します。この貼り方は基本にちょい足しするだけなので誰でも簡単に使えるのでおすすめです。
真ん中に綱を足す
レクタタープは全部で最低でも8箇所ほどグロメットがあるので6本のポールで立てたら2箇所グロメットが余ります。雨の日には水がスムーズに流れるよに余ったグロメットにロープを通して少し引っ張るようにしてテンションをかけることで谷のようにロープを通した部分がへこむので水が流れやすくなります。便利なのですが注意点としては水が一箇所に集まって落ちてくるので付近にいると水がはねて濡れやすくもなるので気をつけてください。キャンプサイトが芝生などの場合水跳ねは軽減されます。
レクタタープ(スクエアタープ)おすすめの張り方2
雨の時のバリエーション2
ポールを4本使用して張る方法でレクタタープの中にひし形になるようにポールを使います。ポールを使用したところが高くなり他のグロメットは張り綱でテンションをかけるので低くなり見た目が綺麗ですがしっかりと水流れていく張り方です。基本の張り方からかなりアレンジされていますが使うポールが少なくなるので人によってはこちらのほうが張りやすくなるかもしれません。雨対策と共におしゃれなキャンプを演出したい時におすすめです。
ポールの高さが違うのがポイント
張り方は中央にメインポールを2箇所使っていつもの要領で張ります。その後は同じ面ではなくそれぞれ違う面の真ん中にサブポールを2本使って貼っていき、残りのグロメットは全て張り綱でテンションをかけて低くするようにして張るだけです。レクタタープは大型なため雨の日はしっかりと排水できるようにすることが大切です。
レクタタープ(スクエアタープ)おすすめの張り方3
目隠しと防風のバリエーション
レクタタープが大型という特徴を利用してあえて天頂部分の影を作るスペース小さくして余った生地を壁のようにして目隠しと一方向からの防風を作るアレンジもあります。使用するポールが4なのでなれると基本の張り方よりポールを立てない分楽になります。プライバシーを確保しつつ風を防いでくれるので便利なのですが壁のようになっていない面からの風に非常に弱くなる張り方なので風の向きにが変わりやすいような天候ではこの張り方は危険です。
大型だからこそできる張り方
ポールを使うのは左右の手前、真ん中のグロメットになります。それぞれポールを使いレクタタープ張って奥のグロメットには張り綱を通してテンションをかけて地上から30センチぐらい浮かせて張っていき完成です。この張り方だと雨が降った時に天頂部分に水がたまるので手前のポールの間にあるグロメットに張り綱を通してテンションをかけて少し低くすることでスムーズに排水できるようになります。
レクタタープ(スクエアタープ)おすすめの張り方4
小川張り
小川張りはタープのバリエーションといいうか小川キャンパル(現キャンパルジャパン)がカタログなどで使っていた張り方をいつの間にかキャンパーがSNSなどで「小川張り」呼び出し広がりました。小川キャンパルは一度も小川張りという言葉を使ったことなく実は正式な呼び方ではありません。小川張りの利点としてはキャンプサイトが小さくても使いやすくレイアウトがコンパクトになる特徴がありテントとタープが綺麗に繋がります。
小川張りのしかた①
本来の小川張りとは小川キャンパルの「システムタープヘキサDX」に付属しているセッティングテープを使ってタープとテントを簡単に連結させる張り方ですが少し工夫するだけで小川張りはどのタープでもできます。セッティングテープのかわりにカラビナと張り綱を使って張るので風に弱いので注意してください。
小川張りのしかた②
レクタタープの場合大型なのでそのままでも使用できるケースがります。まず基本の張り方のようにタープをはりメインポールのある位置にテントを入れます。ポールが邪魔にならなければそれで大丈夫ですが邪魔になるようならポールを邪魔にならない位置に離してタープのグロメットにカラビナを付けて張り綱でタープと少し離したポールをつなげるだけです。
レクタタープ(スクエアタープ)おすすめの張り方5
開放感あるバリエーション
全てのポールを全部同じ長さの長いポールを使用すると平屋根になり開放感が出ます。平屋根だと雨が溜まりやすいのでポールを使用していないグロメットに張り綱を通しておくと万が一の時にも安心です。平屋根は大型のレクタタープを使うと非常に大きな日陰を作ることができるので大人数でのキャンプに役立ちます。
全て長いポールを使うのがポイント
基本の張り方と同じですがレクタタープに付属するポールだと長さが違うので平屋根にはなりません。そのため別途ポールが必要ですが全て同じ長さに揃えるのが大切です。
おすすめのレクタタープ1
スノーピーク:ライトタープポンタシールド
● 材質:本体/75Dポリエステルタフタ・遮光ピグメントPUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・UVカット加工・テフロン撥水加工(初期撥水100点、5回洗濯後90点) ●セット内容:タープ本体、自在付ロープ(2.5m×8)、ぺグケース、収納ケース、ジュラピンペグ(17.5cm×8) ●ケースサイズ:32×8×20cm ●重量:570g(本体のみ)
楽天で詳細を見るスノピークのレクタタープですが小型の2人用サイズです。レクタタープは大型のものが多いのですがこのタープはびっくりするぐらい小型でツーリングやソロで使用できるレクタタープになります。幕体の重さは570グラム、235×200センチと小さいので小川張りなど一部のアレンジはできませんがそれでもレクタタープなのである程度張り方にバリエーションがあります。付属のポールは短いですが長いポールを使用することもできるので通常のタープと同じ感覚で使用できるので便利です。
おすすめのレクタタープ2
テンマクデザイン:OTOKOMAE TARP
- 素材
- 本体コットン
- 張り綱ポリプロピレン2.6m、8本
- サイズ
- L285×W285cm
- 重量
- 2.33kg
- 付属品
- 収納ケース
- 原産国
- 中国
レクタタープに分類していいか少し迷うテンマクデザインの新作のタープです。発売は2018年7月なのでまだ購入することができませんがこのタープの特徴は他のタープと比べるとグロメットの量がかなりあるのでアレンジがたくさんでき従来ではできなかった張り方なども可能になります。グロメットがタープの内面に9箇所、外側に9箇所、タープに縁に16箇所もあります。大きさは285×285センチ、材質はコットンで使用しているため大雨が降り続くと雨漏りする可能性がありますが化学繊維と比べると燃えにくい素材です。
おすすめのレクタタープ3
キャンパルジャパン:フィールドタープレクタDX
■重 量/約11.0kg ■素 材/幕体:ポリエステル210d( 耐水圧1,500mm) ポール:スチール(250cm×2本、180cm×4本) ■パッキング/ 72×19×19cm ■カラー/ブラウン×サンド×レッド ■付属品/ペグ、張綱、ハンマー、収納袋
楽天で詳細を見る小川張りの語源となった小川キャンパル(現キャンパルジャパン)のレクタタープです。小川張りがしやすいセッティングテープはレクタタープに付いてこないので自作するかカラビナと張り綱を使って代用する必要があります。大きさは350×420センチなので大型ですがレクタタープの中では普通ぐらいのサイズです。ただの生地ではなく遮光コーティングとUVカット加工が施されているので濃い影ができ温度が上がりにくいく便利です。
おすすめのレクタタープ4
DOD(ドッペルギャンガー):チーズタープ
カラー ベージュ 希望小売価格 オープンプライス サイズ (約)W500×D500cm 収納サイズ (約)W62×D18×H18cm 重量(付属品含む) (約)6.1kg 最低耐水圧 350mm 材質 ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)
楽天で詳細を見る500×500センチのスクエア型の大きなレクタタープです。生地が大きいためグロメットがたくさんあり張り方のバリエーションが増えます。材質はポリエステルとコットンの混合のため化学繊維よりかは燃えにくくコットンより耐水圧が300ミリ少しだけあり、コットンは水が生地に染み込むことで繊維が太くなり水が浸透しないようになります生地に厚みがるため濃い影ができるので夏場のキャンプでも使え正方形なのでレイアウトに迷うことも少ないのが特徴です。
おすすめのレクタタープ5
コールマン:スクエアタープDX
●耐水圧:約1,500mm ●使用時サイズ:約550×400×250(h)cm ●収納時サイズ:約ø20×82cm ●重量:約15.5kg
楽天で詳細を見るランタンのロゴでお馴染みのコールマンのレクタタープです。アウトドア用品を作っている会社はいろいろあるりますがコールマンは初心者から上級者まで使われている信頼できる会社です。550×400センチとかなり大型なのでアレンジもたくさんできバリエーションが豊富にできます。大型な分かなり重たくなるので設営は1人でせず複数人でするようにしましょう。
おすすめのレクタタープ6
このレクタタープの特徴は裾の部分が少しだけ弧を描いているのでドームテント対して小川張りや連結させた時にフィットしやすくなっている特徴があります。またこのタープを含めロゴスのほぼテントなどの製品は火が付いても燃え広がらないように難燃性に加工されているので万が一の時でも安心です。UVカット、シームテープ加工、耐候性シートを使用していたりと使いやすく耐水圧も2000ミリと高いので影を作るだけではなくテントを雨から守るように使えます。
レクタタープ、張り方のまとめ
おすすめだけではなく自分だけの張り方を見つけよう
レクタタープはグロメットの数が多いのでアレンジのしがいがあります。今回紹介したバリエーション以外にも同じ雨対策まだバリエーションがあるかもしれません。このようにレクタタープは自分だけの張り方を見つけたり工夫したりとただ影を作るだけではなく寒さ対策としてテントをくるむようにしたり使い方は変幻自在です。ソロキャンプでもソロ用の小さなレクタタープも発売れれているのでヘキサタープもいいですがレクタタープを使ってみるのも面白いです。
タープが気になる方はこちらもチェック
キャンプで日陰を作る時に必要なものがタープになります。暮らし~のではタープに関する記事がたくさんあるのでレクタタープに限らずいろいろなタープを調べるのもおすすめです。
