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アップルミントの育て方やハーブとしての効果効能とは?活用方法含めてで解説!

アップルミントはほのかに林檎の香りがするミントです。乾燥させてハーブティーにするなど使い方はいろいろ。アップルミントは強くて育てやすいのでガーデニング初心者にもピッタリです。アップルミントの育て方や増やし方、活用方法や使い方、レシピをご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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アップルミントってどんな植物?

アップルミントは、ヨーロッパや西アジアを原産とするミントの一種です。アップルミントの草丈はだいたい20~100センチくらいです。アップルミントはとても丈夫で育て方も増やし方も簡単。可愛らしくてしかも葉っぱからはアップルを混ぜたようなミントの爽やかな香りがするので、ガーデナーに人気があるハーブです。一株植えておけば、自分で育てたアップルミントの葉っぱで気軽にハーブティーを楽しむなど活用できます。

ほかのミントと交雑しやすい

ミントには、アップルミントのほか、パイナップルミント、スペアミント、レモンミント、チョコレートミント、オレンジミントなどさまざまな種類があります。ミントはほかの種類のものと交雑しやすいので、これらの種類を近くに植えておくとじきに交雑してしまいます。交雑したミントを楽しむのもひとつ。ただし、純粋なアップルミントの香りやハーブティーを楽しみたい場合は、ほかのミントから離れたところで育てる必要があります。

アップルミントの増えすぎに注意

アップルミントは、生育旺盛な植物で地下茎を伸ばしながらぐんぐん成長します。とくにアップルミントを地植えにする場合は注意が必要です。知らないうちに地下茎を張り巡らせてほかの植物をおびやかすこともあります。一度繁殖したアップルミントを取り除くのはとても大変です。土のなかに間仕切りをするなどの工夫をして、アップルミントがあまり広がっていかないように気を付けましょう。

アップルミントの花の特徴

アップルミントの花の開花時期は6~8月です。アップルミントは、夏に向けて長めの花茎をすっと伸ばし、白や薄いピンク色の小花を咲かせます。アップルミントはシソ科に属する植物で、花姿はシソに少し似ています。

アップルミントの葉の特徴

アップルミントの葉っぱは、明るいグリーン色をしています。アップルミントはやや丸みを帯びた葉っぱの形をしていることから、「丸葉薄荷(まるばはっか)」という別名で呼ばれることがあります。また、アップルミントの葉っぱの表面には、細かい毛が生えていることから、「ウーリーミント」という別名も持っています。アップルミントの葉っぱからは、ミントにほのかなリンゴが混じったような香りが漂います。アップルミントの葉っぱは、生のままもしくは乾燥させてハーブティーにすると美味しいです。ほかにもポプリや入浴剤といった使い方があります。

アップルミントの基本データ

科名属名

シソ科ハッカ属

学名

Mentha suaveolens

和名

アップルミント

別名

丸葉薄荷(マルバハッカ)、ウーリーミント

英名

Apple mint、Round leaved mint

原産国

ヨーロッパ、西アジア

アップルミントの花言葉

アップルミント特有の花言葉はなく、ミント全体の花言葉となります。ミントには、「美徳」「有徳のひと」「かけがえのない時間」「効能」「貞淑」「徳」「爽快」と全部で7つの花言葉が存在します。


花言葉1「美徳」

ミントは、その爽やかな香りで人々を癒してくれるハーブです。そんな特徴から「美徳」という花言葉が生まれました。

花言葉2「有徳のひと」

「有徳のひと」を辞書で調べると、「優れた人格を持った人、徳のある人」とあります。とてもよい花言葉なので、ミントはプレゼントフラワーにもおすすめです。

花言葉3「かけがえのない時間」

ミントは、寒い冬のあいだ地上部の葉っぱや茎が枯れたようになくなります。ですが、土のなかでは根っこが生きていて、春からの芽吹きのためにじっと力を蓄えています。ミントの春夏秋冬の季節に合わせて、精力的に生きる様子から、「かけがえのない時間」という花言葉がイメージされたようです。

花言葉4「効能」

ミントには、健胃、口臭予防、安眠、リラックスといった効能があると言われています。「効能」は、そんなミントの特徴ずばりの花言葉です。

花言葉5「貞淑」

ミントの香りはすっきりと爽やかです。私たちに清々しい気持ちをもたらしてくれるミントの香りから、「貞淑」という花言葉がつけられました。

花言葉6「徳」

ミントは、小さな葉っぱからなぜこんなにも良い香りがするのだろう、と感心するほどです。香りは人間にとってとても大切な癒しの要素。ミントはまさに癒しをもたらしてくれるハーブです。そんなミントの特徴から「徳」という花言葉が生まれました。

花言葉7「爽快」

ミントの香りは、とても清々しく爽やかなものです。ペパーミントやスペアミントは、歯磨き粉やガムの香りづけに重宝されています。ミントの香りからイメージされて「爽快」という花言葉がつけられました。

アップルミントの効能

アップルミントには、ほかのミントと同じように、香りがもたらすリラックス効果や口臭予防といった効能が期待できます。ただし、アップルミントのすっきりとした香りは、スペアミントなどほかのミントよりも少しやわらかく弱いもの。より爽快さを求める場合は、別のミントを試してもよいでしょう。アップルミントは優しい香りなので口にしやすく、ハーブティーや料理のレシピに取り入れやすいものです。

効能1・リラックス効果

香りというのは、人間の五感を刺激して、人間の心身に大きな影響を及ぼす要素のひとつです。アップルミントの爽やかななかにもリンゴの甘さのある香りは、緊張をほぐす、安眠をもたらす、イライラをしずめる、といったリラックス効果が期待できるものです。疲れたなと思ったら、アップルミントの葉っぱでハーブティーを入れて飲むとよいですね。

効能2・口臭予防

アップルミントをハーブティーなどで口にすると、口臭予防の効能が期待できます。同じミントの仲間であるペパーミントやスペアミントは、歯磨き粉の香りづけに使われています。アップルミントはペパーミントやスペアミントほど強い香りはありませんが、ハーブティーでの口臭予防にぴったり。優しい香りなので飲みやすく続けやすいからです。

効能3・胃腸を整える

アップルミントには、メントール成分が含まれています。メントールは、胃や腸を整えて、暴飲暴食による胃もたれや胸やけを抑えてくれる効能が期待できる成分です。食べ過ぎた、飲みすぎた、と思ったら、アップルミントを活用して胃腸を正常に戻せるとよいですね。

効能4・冷え性を和らげる

アップルミントは、シソ科の植物です。シソ科の植物は、体をなかからあたためる保温効果や血液の循環をよくする効能が期待されます。スッキリとした風味からなんとなく涼しくなるような印象があり、少し意外な効能かも知れません。アップルミントティーなどのレシピを日々の生活に取り入れて活用することで、冷え性改善の効能が期待できます。

アップルミントの育て方1「土づくり」

アップルミントは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土やバーミキュライトを混ぜたものを準備しましょう。市販の草花用培養土やハーブ用培養土を利用しても便利です。


アップルミントの育て方2「肥料」

アップルミントは、それほど肥料を必要としない植物です。春の芽吹きのシーズンに、ほんの少し穏効性の固形肥料を施すとよいでしょう。そのほかには追肥などの必要はありません。逆に、肥料を与えすぎると自然の香りが弱くなってしまったり、大きく成長しすぎることがありますので、注意しましょう。

アップルミントの育て方3「水やり」

アップルミントは、強い植物で乾燥にも強くそれほど水を頻繁にあげる必要はありません。鉢植えの場合、アップルミントを植えている土の表面がしっかり乾燥したら水やりをしましょう。逆にアップルミントには水の与えすぎには気を付けましょう。あまりじめじめした環境ではアップルミントは根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。

アップルミントの育て方4「場所」

アップルミントは、日当たりのよい風通しのよい土壌を好む植物です。やや乾燥気味に育ててじめじめした環境下をさけましょう。

アップルミントの育て方5「植え付け」

アップルミントの植え付けに適した時期は、3~6月もしくは9~10月ごろです。土を入れたプランターや鉢、もしくは庭などにアップルミントの苗を植え付けます。植え付けたアップルミントの苗がしっかり根付くまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。なお、アップルミントは生育スピードが早くすぐに大きく育つので、複数の苗を植え付ける場合は、苗と苗の株間は30センチくらいあけましょう。

アップルミントの育て方6「植え替え」

アップルミントの植え替えに適した時期は、3~6月もしくは9~10月ごろです。アップルミントは生育旺盛な植物。鉢植えにしたアップルミントの根っこはじきに鉢いっぱいになります。鉢植えのアップルミントは根詰まりを防ぐために、定期的に植え替えをおこないましょう。だいたい1年に1度の割合で植え替えるとよいでしょう。これまでより一回り大きな鉢を準備してアップルミントを植え替えます。植え替えた株がしっかり根付くまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう

アップルミントの育て方7「剪定」

アップルミントが、草丈20センチくらいに成長したら、摘芯をしましょう。摘芯とは芽の先を手などで摘み取ることです。摘芯をおこなうと、芽を摘み取ったところからたくさんの脇芽が出てくるので、株がこんもりと茂り葉っぱの収穫量を増やせます。

アップルミントの育て方8「病気」

アップルミントは、ほとんど病気の心配はありません。

アップルミントの育て方9「害虫」

アップルミントは、強い植物でメンソールの香りがすることから害虫の被害が少ない植物です。ただし、まれにアブラムシがつくことがあります。アブラムシは植物の葉っぱや茎に寄生して栄養分を吸ってしまう害虫です。アブラムシは群生して発生するうえ、排泄物からは甘い香りがしてほかの病害虫の発生源となります。アブラムシを見つけたらすぐに駆除しましょう。ただしハーブティーなどへの活用を考えている場合は、殺虫剤は使わず手や自然由来のスプレーをして駆除します。アブラムシは乾燥に弱くじめじめしたところが好きです。アップルミントを乾燥気味に風通しよい環境で管理して、アブラムシの発生を防ぎましょう。

アップルミントの増やし方1「種まき」

アップルミントの増やし方のひとつめは種まきです。アップルミントの種まきに適した時期は3~6月もしくは9~10月ごろです。土を入れた育苗ポットや鉢にアップルミントの種をばらまきします。軽く土をかぶせて、乾燥しないように水やりを続けましょう。ただしアップルミントの種はとても小さいので、水やりの際に流れてしまわないように霧吹きを使うことが種まきによる増やし方のポイントです。アップルミントが発芽して本葉が2~3枚まで成長したら、よいものだけ残して間引きましょう。日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら水やりを続けます。本葉が5~6枚になったら種まき苗の完成です。好きなところに植え替えましょう。

アップルミントの増やし方2「株分け」

アップルミントの増やし方の二つ目は株分けです。アップルミントの株分けに適した時期は、3~6月もしくは9~10月ごろです。株分けしたいアップルミントの株を土から抜き取ります。根っこについた土を少し手でほぐし、根っこを手や清潔なハサミで切り分けます。株分けした株を植え付けて、根っこがしっかり根付くまで乾燥に気を付けて水やりを続けましょう。アップルミントは強い植物で、株分けによる増やし方は比較的簡単です。なお、アップルミントの株分けは、植え替えの際に一緒におこなうとスムーズです。

アップルミントの増やし方3「挿し木」

アップルミントの増やし方の3つめは、挿し木です。アップルミントの挿し木に適した時期は、3~6月もしくは9~10月ごろです。アップルミントの株から、生育のよい茎を15センチくらい切り取ります。先端についている葉っぱ2~3枚だけを残して、ほかの葉っぱは取り除きます。切り取った茎を水に数時間つけて水揚げさせましょう。挿し木用の土を入れた育苗ポットや鉢に、アップルミントの茎を挿し木します。アップルミントは繁殖力が強く、水に挿しておくだけでもじきに根っこが出てきますので、挿し木による増やし方は比較的簡単です。挿し木した土が乾燥しないようにこまめに水やりを続けると、じきに発根するでしょう。挿し木苗が安定し、新しい芽が数枚出てきたら、ほかのところに植え替えてあげましょう。

アップルミントの収穫


アップルミントは、草丈が20センチ以上に大きく成長してきたらいつでも葉っぱを収穫できます。収穫した葉っぱは、ハーブティーやポプリなどに利用できます。とくに下の方の混みあっている葉っぱを取り除くことで、収穫と同時にアップルミントの風通しをよくすることができます。アップルミントはじめじめした環境を苦手とするので、葉っぱを定期的に収穫して風通しよく乾燥気味に育てましょう。

アップルミントのおすすめレシピ

アップルミントの使い方は簡単です。自分で育てたアップルミントを上手に活用してみましょう。

レシピ1・ハーブティー

アップルミントの使い方としてまず思い浮かべるのがハーブティーではないでしょうか。アップルミントの葉っぱを摘み取って、生のままお湯を注いでしばらく蒸らすだけでアップルミントのハーブティーの完成です。また、アップルミントの葉っぱを天日干ししたものをティーにするという使い方もできます。乾燥させたものは生のものよりは少し風味が落ちますが保存ができる活用法です。アップルミントの葉っぱのあまり茂らない冬の時期にもハーブティーを楽しめるのでおすすめの使い方でしょう。

レシピ2・ソーダ割

アップルミントの生葉にソーダを注げば、爽やかでおしゃれなソーダ割になります。とても簡単な使い方でありながら、気分がスッキリとして夏の暑い時期におすすめのレシピ。焼酎などのアルコールを少し入れても美味しいです。

レシピ3・アップルミント酢

清潔な保存瓶に、アップルミントの生葉と氷砂糖、酢を入れます。1~2週間置いておくとアップルミント酢の完成。出来上がったアップルミント酢は、水やソーダで割るといった使い方のほか、ヨーグルトのうえにかける、ドレッシングに使うという便利な使い方もあります。グレープフルーツやレモンなどの柑橘類を一緒に漬け込んでおくのもおすすめです。

レシピ4・アップルミントシロップ

アップルミントシロップのレシピはとても簡単です。市販の100%アップルジュースと収穫したアップルミントを鍋に入れて弱火で煮詰めるだけ。できあがったアップルミントシロップは、ホットケーキにかける、ヨーグルトやアイスにかけるといった使い方ができます。簡単ですがお洒落で美味しいティータイムを楽しめるおすすめレシピです。

アップルミントの活用法

アップルミントは、ハーブティーなどお料理のレシピのほか、入浴剤やポプリといった香りを楽しむ用途にも活用できます。ミントの香りには虫よけの効能も期待できるので、玄関先などに生けておく、つるしておくというのもよいでしょう

活用法1・お風呂に入れる

収穫したアップルミントをさっと水洗いして、湯舟に浮かべてみましょう。爽やかな香りがもたらされとても癒されます。お風呂から出たあとも爽やかな香りが続きます。

活用法2・吊り下げてドライフラワーにする

アップルミントを何本か茎を長めに切ります。茎を麻ひもなどでしばって天井や壁から吊り下げると、インテリアにもなる簡単ポプリの出来上がり。生葉のうちはグリーン色が美しく、乾燥するにしたがってドライフラワーの雰囲気になりお洒落です。

アップルミントを育てて香りに癒されよう

アップルミントは可愛くて強いハーブです。育て方や増やし方が簡単なので初心者にもぴったりでしょう。アップルミントはハーブティーにするほかアップルミント酢やソーダ割といったレシピも。また、ポプリや入浴剤といった使い方も可能です。爽やかな香りで虫よけの効能も期待できます。自分で育てたアップルミントを摘み取って活用すると楽しさ倍増です。

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