どじょうはどこに生息している?
淡水に生きる生物
どじょうは淡水の中で生息しています。淡水とは塩分の少ない水ですので、主に川などに生息している生物です。そのため海では見ることができません。釣り餌用としては海釣りでも用いられますが、長時間使える生餌ではないでしょう。
細くてヌルヌルしている!
細長い体をしているため、狭い穴などに隠れていることもあります。体表はヌルヌルとしていて、素手で掴もうとすると非常に掴みにくい生物です。各地の水域で生息する魚類ですが、どじょうを好んでペットとして育成するケースもあります。
どじょうは飼育できる!
可愛い顔に癒される
どじょうは一見すると可愛らしい顔をしていますので、家庭で飼育する方も多くいます。淡水魚ですので、飼育する用具も簡単に入手できるため、飼いやすい魚類の1種でもあるでしょう。複数のどじょうを水槽で泳がせることで、どじょうに愛着をもって永年飼育する魚好きな方は、癒しのひと時も感じられます。
どじょうの飼育は簡単!
家庭で飼育するには、最低限度のセットがあれば簡単に飼育できます。必要なものは水槽と濾過槽があれば飼うことができるので簡単です。かなりの低温にも耐える魚類ですが、20℃ほどがどじょうにとって快適な水温で、活発な泳ぎを魅せてくれることでしょう。販売価格も安いですので、経済的にも優しいペットとしておすすめです。
どじょうは食べられる!
どじょう料理の中で柳川鍋は絶品!
古来から日本では、どじょうを食べる風習があります。とくに「柳川鍋」というどじょう料理は美味しいです。食べることができる店舗は限られてしまいますが、老舗のどじょう料理店で美味しくいただけます。卵を溶いた鍋料理ですので、臭みもなく魚としての味わいを堪能できる逸品です。まだ食べたことがない方ですとイメージから嫌悪感をもってしまいますが、ぜひ1度食べることをおすすめします。
どじょうは臭くない?
どじょう料理と聞くと「臭い」といったイメージを持っている方も多いです。確かに汚い川にいたどじょうは、料理の仕方によって臭みを発してしまうこともあります。ですが、しっかりとしたレシピの調理法で料理すれば、決して臭い料理にはなりません。食材として仕込まれたどじょうも購入できますので、スーパーなどで最適などじょうを購入しておきましょう。
どじょうの旬がはじまった!
どじょう料理の旬といえば、毎年現在の時期です。5月から7月あたりまでがもっともよい時期といわれていますので、ぜひおすすめしたい料理でもあります。料理店で食べることもよいですし、今回ご紹介するレシピを使って家庭料理も満喫できることでしょう。
どじょうの生態:水の性質
どじょうは汚い水でも平気!
主には川に生息するどじょうですが、きれいな真水ではなくても生息可能です。泥で汚れた用水路や田んぼにも生息するほどですので、自然界では濁った淡水の中で見かけることが多いでしょう。家庭で飼育する際はカルキを抜いてから飼うことが最善ですが、自然界では汚い場所でも平気です。
どじょうの生態:水槽内
どじょうは水槽を掃除してくれる!
家庭でペットとして飼う場合、どういった性質があるのかといえば、主に混泳で飼育する際は他の魚が食べ残した餌を食べて「水槽に食べカスを残さない」という役目を果します。水槽内が汚れると水質のペーハー値が変わってしまい、時には魚達へ悪影響を与えてしまいます。そのため、水槽の掃除屋という立派な仕事をしてくれるでしょう。
どの辺で生活している?
水槽内で飼育すると、どじょうはほとんど底面にいます。どじょうは一般的な魚とは異なり、細長い体をしており、水の上部を泳ぐ生体ではありません。基本的には底面でじっとしている魚ですので、頻繁に泳ぐといった生体の魚類とは異なります。とくに水草や流木などを入れておくと、その陰に潜んで生活していることが多いです。つまり、どじょうの生体としては、基本的にあまり動かないことが多いといえるでしょう。
どじょうの特徴:生息域
海外でも生息するどじょう
日本国内でいえば、平野部と水田をはじめとする水域に生息しています。海外ですと朝鮮半島をはじめ、台湾や中国にも生息してる魚です。しかも中国では盛んに養殖がされていますので、日本国内でも中国産のどじょうを生きたまま見ることもできるでしょう。
生体は似ていても種類が豊富
どじょうの仲間で「アユモドキ」といった天然記念物に指定されている希少な種類もあります。外見は派手な色彩のどじょうから、地味な色のどじょうまでさまざまです。生体としては非常に似通っていますが、種類も豊富であるといえるでしょう。
どじょうの特徴:見た目
どじょうにはヒゲがある!
どじょうにはよく見ると顔にヒゲがあり、口ひげは上あごに3本、下あごに2本生えています。このヒゲには「味蕾(みらい)」という味を感知する細胞があるため、ヒゲを駆使しながら餌を探すといった生体をもつ魚類です。また、体は茶褐色をしており、斑点が全身にあります。
水中以外での呼吸も得意な魚!
どじょうは基本的に水中に生息しています。ですが、水中の酸素が薄いと感じると呼吸をするため、水面に顔を出して空気を吸うこともある、空中呼吸できる生体でも有名です。ただし、家庭内でペットとして飼育する場合、大抵が酸素を提供するスタイルで飼うので、こうした様子を見ることは稀でしょう。
どじょうの特徴:餌
どじょうは水底で餌を食べる
どじょうは主に小型の無脊椎動物を食べる雑食性ですので、イトミミズやユスリカの幼虫を食料としています。さらに水底の泥を吸って有機物を食べることもあります。小さな口ですので、大きな餌を食べることは苦手です。ついばむように食べる様子は、非常に可愛らしいといえるでしょう。
どじょうは何でも食べる魚
ペットとして飼う場合、どじょうは色々なものを食します。魚用の固形の餌も食べますし、イトミミズやアカムシなどの生餌も食べるでしょう。つまり、どじょうは口に入る餌ならば、おおむねのものを食べる性質もあります。
どじょうの食べ方:汁調理
旬の食材を使った食べ方はどじょう汁がおすすめ!
さまざまな生体を魅せるどじょうですが、レシピ次第では美味しい調理も可能です。中でも「どじょう汁」はおすすめの調理といえます。普段我々が食している味噌汁に少し工夫を凝らし、どじょうを使って行う料理です。レシピも簡単な料理ですので、家庭の味としてもおすすめできる味でもあり、おいしいどじょうの食べ方ができる調理法です。
どじょう汁のレシピ:四人分
どじょう | 300g |
サラダ油 | 少々 |
油揚げ | 1枚 |
さといも | お好み |
ねぎ | 少々 |
豆腐 | 半丁 |
味噌 | 少々 |
調味料 | 少々 |
酒 | 少々 |
七味 | 少々 |
旬のどじょうを料理してみよう!
旬を迎えたどじょうで、美味しいどじょう料理をつくってみましょう。釣ってきた場合、まずはどじょうから泥を吐かせ、酒を注いで5分程置きます。その後、どじょうが動かなくなったら、熱して170℃程になった油で素揚げしましょう。そして、 酒、みりん、しょうゆ、砂糖を使って味をととのえ、中火から弱火にして煮込みます。煮詰まったてきたら、しょうがの千切りを入れて弱火でじっくりと煮込んで完成です。
どじょうの食べ方:鍋調理
旬のどじょうは柳川鍋で満喫!
どじょうの調理法に柳川鍋という料理もあります。冒頭にもありましたが、この料理も広く愛されている食べ方です。専門店の味に迫るべく、ご家庭でも楽しんで調理できるでしょう。これからはどじょうの旬の季節でもあるので、スーパーで旬のどじょうを見かけたら柳川鍋を作ってみることがおすすめです。とても美味しい料理ですので、そのレシピをご紹介しましょう。
柳川鍋のレシピ:四人分
どじょう | 10~20匹 |
ささがきごぼう | 少々 |
みりん | 少々 |
醤油 | 少々 |
砂糖 | 少々 |
卵 | 少々 |
ねぎ | 少々 |
だし昆布 | お好み |
簡単レシピで柳川鍋にチャレンジ!
旬真っ只中のどじょうを使って、簡単なレシピでできる柳川鍋を調理してみませんか。 釣ってきたどじょうの場合は、まず泥を吐かせましょう。そして、酒を注いで5分程置きます。熱した鍋にサラダ油を入れ、どじょうを炒めます。こげ目がつく程度まで炒めたら、里芋とささがきゴボウを入れて調理します。その後、豆腐と油揚げを入れて酒と調味料を加えましょう。最後に味噌を溶いて、ネギを入れれば柳川鍋の完成です。
どじょうの食べ方:揚げる
旬のどじょうは揚げても美味しい!
新鮮な旬のどじょうを揚げるという食べ方もおすすめです。ひとくちサイズですので、非常に食べやすい料理でもあります。どじょう料理に嫌悪感のある方でも美味しい食べ方ですのでおすすめです。汁物や鍋料理もよいですが、簡単にサッと揚げるだけの料理ですので、家庭でも簡単に美味しくできあがることでしょう。
どじょうの唐揚げのレシピ:四人分
どじょう | 300g程 |
塩 | 少々 |
コショウ | 少々 |
片栗粉 | 少々 |
酒 | 少々 |
てんぷら油 | 少々 |
家庭で揚げて美味しいどじょう料理をつくろう!
旬のどじょうを唐揚げで楽しめる調理で、家庭でも簡単にできます。お酒のおつまみやおかずとしても活用できる逸品ですのでおすすめです。レモンや柚子を加えて食べることもよいでしょう。非常にサッパリとした風味で、旬のどじょうを美味しく食すことができます。ぜひ、どじょう料理を堪能してみてください。
どじょうは飼ってよし食べてよし!
どじょうの生体を中心として、旬となったどじょう料理についてご紹介してきました。家庭でペットとしても飼いやすい生物ですのでおすすめの魚です。しかも料理としても堪能でき、魅力的な食材でもあります。一般的には年中楽しめる料理とはいえませんが、老舗のどじょう料理店で味わったり、今回ご紹介したレシピで勝利して楽しめる食材でもあります。ぜひ、旬のどじょうを味わってみませんか。
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