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ゴーヤの種まき方法をご紹介!発芽させる時期や温度と育て方のコツを解説!

ゴーヤはビタミンやカリウムを豊富に含む健康野菜。独特の苦みがくせになります。ゴーヤは真夏に葉を茂らせることからグリーンカーテン向きの植物として重宝されています。コツを掴めば育てやすく初心者向きの植物で家庭菜園でも人気です。ゴーヤの栽培方法をご紹介いたします。
更新: 2023年4月11日
Yukari.S
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目次

ゴーヤってどんな植物?

ゴーヤは、ニガウリとも呼ばれ独特の苦みを特徴とする野菜です。ゴーヤはツル性の一年草です。日本では沖縄を中心に人気があり沖縄の郷土料理ゴーヤーチャンプルは沖縄のソウルフードです。

ゴーヤにはビタミンCやカリウム、カロテンなど人間にとって大切な栄養素がたくさん含まれています。ゴーヤは、育て方のコツさえ知れば比較的簡単に栽培できる初心者向きの野菜なので、ぜひ自分で育てて料理に取り入れましょう。

ゴーヤの花の特徴

ゴーヤは、ほかの植物が元気をなくしがちな真夏の暑さを得意とする植物。真夏の時期のめらめらとした太陽光線の温度のもと、7~9月ごろに花を咲かせます。

ゴーヤの花は鮮やかな黄色で、花びらは5枚です。たくさん花をつけるゴーヤですが、よく観察してみると雄花のほうが数が多く、雌花1に対して雄花は10~20くらいの割合です。

雄花は早めに摘み取ることがゴーヤの実を大きくさせるコツ。雄花にいく栄養を雌花の実を充実させることに集中させられます。

ゴーヤの葉の特徴

ゴーヤは真夏の暑い時期にツルを伸ばしながらたくさんの葉っぱを茂らせます。そのため最近では緑のカーテン向きの植物として人気となっています。

ゴーヤの葉っぱの色は明るいグリーンで、葉っぱの形は切れ込みのあるギザ葉です。実を食べることが一般的なゴーヤですが、実はゴーヤの葉っぱも食べることができ、おひたしや卵とじ、天ぷらといったレシピがあります。ゴーヤの実と同じくやはり苦みがあります。

ゴーヤの実の特徴

ゴーヤの実の形は、品種により円筒、紡錘、卵形などの種類があります。ゴーヤの実の長さは、10~30センチくらいです。ゴーヤの実の色は、濃いグリーンのほか、淡いグリーンや白色のものもあります。

一般的に、実のいろが淡く白に近づくにつれて、苦みがやわらぐ傾向にあります。また近年では、苦みを抑えて食べやすくした改良品種も存在しています。

ゴーヤの基本データ

科名属名

ウリ科ツルレイシ属

学名

Momordica charantia L.

和名

ゴーヤ

別名

ツルレイシ、ニガウリ


英名

Bitter gourd、Bitter melon、Balsam pear

原産国

熱帯アジア、東インド

ゴーヤの育て方をわかりやすく解説

1「土づくり」

ゴーヤは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土を混ぜたものや、野菜用の培養土を準備しましょう。また、ゴーヤは肥沃で弱アルカリ性の土壌でぐんぐん育ちます。植え付けの数週間前に、苦土石灰と堆肥を土に混ぜ込んで少し寝かせておきましょう。

2「肥料」

ゴーヤには、はじめの種まきもしくは植え付けの際に、元肥として堆肥を施しましょう。そのあとはゴーヤの雌花に小さな実がついたころに追肥を与えるとよいでしょう。液体肥料もしくは穏効性の固形肥料を施します。

3「水やり」

ゴーヤは、比較的水を好む植物です。ゴーヤを植えている土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。ただし、真夏の時期の水やりは朝夕の涼しい時間におこなうのがコツです。

昼間の温度が高い時期に水やりすると、水が夏の温度で温まりゴーヤの根っこを傷めてしまうことがあります。さらに、ゴーヤの花に水がかかってしまうと実がつかなくなることがありますので注意して水やりをおこないましょう。

4「場所」

ゴーヤは、日当たりのよい風通しのよい環境を好む植物です。真夏の時期の暑い温度なんのその。ぐんぐんと元気にツルを伸ばし成長します。グリーンカーテンとして植える場合には、クーラーの室外機の風が直接あたる場所を避けるのがコツです。

5「種まき」

ゴーヤの種は大きめで、コツさえつかめば比較的簡単に種から発芽させることができ、たくさん収穫したいかたにも向きます。育てたゴーヤから種を採取、保存しておくことも可能。ゴーヤの種の採取方法や種の保存方法、種まき方法について見ていきましょう。

種まき1・種の採取方法(自家採取して種まきする)

ゴーヤの実の程度のよいものを種の採取用として熟すまで置きます。はじめグリーン色のゴーヤは、熟すと黄色く変色してきます。

秋の時期まで放置し熟した実から種を採取します。実は熟すと自然に割れてきますので、そこから種を採取しましょう。ゴーヤの種はびっくりするほどの赤色をしています。

種を採取したら、種のまわりについているゼリー状の部分を流水で洗い流しながら、スポンジなどを使ってきれいにこそぎ落としましょう。


種まき2・種の保存方法(自家採取して種まきする)

ゴーヤの種を秋に採取したら、翌年の春のゴーヤの種まきの時期まで保存します。ゴーヤの種が腐ったりカビが生えるなどしないように、採取してきれいに洗った種をしっかり乾燥させましょう。

種をネットやパンストなどに入れて、風通しのよい日陰の場所に吊り下げておくとよいでしょう。日光が当たる場所に吊り下げると、ゴーヤの種が発芽してしまいますので、日陰で管理することが大切です。

しっかり乾燥させた種は、密閉できる容器に入れて冷蔵庫などの冷暗所で保存しましょう。

種まき3・種まき方法

ゴーヤの種まきに適した時期は、4月の後半です。ゴーヤの種の発芽温度はだいたい20~25度。しっかり屋外の温度があがってきてから種まきすることが、うまく発芽させるコツ。

また、ゴーヤの種のとがった方を一ミリくらい清潔なハサミでカットして水に数時間ひたしてから種まきすると、発芽率がアップします。ゴーヤの種は、一カ所に2~3粒まきます。直播きする場合には、だいたい40~50センチくらい種どうしの間隔をあけましょう。

ゴーヤが発芽するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。ゴーヤが発芽して本葉が2~3枚になったら、よいものだけ残してほかの苗は間引きます。

6「植え付け」

ゴーヤの植え付けに適した時期は、5~6月ごろの温度がしっかりと上がってくる時期です。種まきした苗もしくは販売されている苗を植え付けましょう。

ゴーヤは鉢植え、地植えが可能です。鉢植えの場合は、深めのプランターなどを準備しましょう。ゴーヤは苗同士の株間を40~50センチしっかりとあけて植えつけます。

植え付けたゴーヤの苗が根付くまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

7「支柱立て」

ゴーヤはツル性の植物です。ゴーヤの本葉が4~5枚くらいに成長したら、支柱を立てましょう。ゴーヤは生育とともにツルを四方に張り巡らせるので、ネットなどを使ってツルが巻き付ける場所が多くなるように工夫します。なお、支柱を立てる際は、ゴーヤの根っこに支柱が当たらないように注意しましょう。

8「摘芯」

ゴーヤは、摘芯することでより多く実を収穫することができます。ゴーヤは1シーズンに2度摘芯するのがおすすめです。ゴーヤの本葉委7~10枚くらいに成長したころに一度目の摘芯をおこないます。

本葉を4~5枚残して、ツルの先を清潔なハサミで切り取ります。摘芯したところから子ヅルが左右に出てきます。子ヅルがしっかりと伸びてきたら二度目の摘芯をおこないましょう。子ヅルを観察して程度のよい3~4本を残し、ほかを切り取ります。

そのとき混みあっている葉っぱを少し整理しましょう。ゴーヤの風通しがよくなり生育が促進されます。

9「病気」

うどんこ病

ゴーヤがうどんこ病にかかると、葉っぱや茎が白っぽい粉に覆われたようになります。葉っぱがうどんこ病に覆われると光合成が妨げられ生育の妨げとなり、ゴーヤが枯れてしまうこともあります。うどんこ病を見つけたら、病斑部をすみやかに切り取って駆除しましょう。

つる割れ病

つる割れ病は細菌により発生する病気です。ゴーヤがつる割れ病にかかるとまずはじめに葉っぱがしなびてきます。そしてゴーヤのツルが割れてきます。さらにゴーヤの株全体が灰褐色に変色し枯れてしまうことも。

つる割れ病を発見したら、すみやかに病斑部を切り取り殺菌剤を塗布しましょう。なお、つる割れ病は、古い土に住みついていることが多いので、ゴーヤを育てる場合には新しい土を使うなどすると予防になります。

つる枯れ病

ゴーヤがつる枯れ病にかかると、まずはじめに茎がしおれてきます。そしてゴーヤの葉のふちに茶褐色の病斑があらわれます。つる枯れ病を見つけたらすみやかに病斑部を切り取り殺菌剤を塗布しましょう。

つる枯れ病は土のなかの細菌を原因とする病気。雨などで泥がゴーヤの株にはねると感染しやすくなるので、ゴーヤの株元にわらや落ち葉を敷いて発生を予防しましょう。

10「害虫」

アブラムシ

アブラムシは、春の温かい気温とともに発生しやすい害虫です。アブラムシはゴーヤの茎や葉っぱに寄生して、ゴーヤの栄養分を吸い取ってしまいます。

アブラムシに吸い取られた部分は白っぽく変色します。アブラムシは、群生して発生することが多くあっという間に栄養分を吸い取られ、ゴーヤの株が枯れてしまうこともあります。

さらにアブラムシは甘い香りのする排泄物を出し、ほかの害虫を呼び寄せてしまいます。二次被害を避けるためにも、アブラムシを見つけたらただちに駆除しましょう。


ゴーヤの収穫と保存

自分で育てた野菜を収穫する瞬間というのは、なんとも嬉しいもの。せっかく育てたゴーヤを最高のタイミングで収穫して美味しくいただきましょう。

収穫

ゴーヤの収穫の目安は、ゴーヤの雌花が咲いてから2~3週間くらいです。ただし気温などの栽培環境により前後することもあり、気づいたときには熟しすぎていたということも。

ゴーヤはみるみるうちに大きくなるので、採り頃を迎えたら毎日観察しましょう。なお、ゴーヤが一番おいしいのは、大きくなりきる直前と言われています。

保存

ゴーヤはうまく育てればとてもたくさんの実を収穫できる野菜です。ですが一度にたくさんは食べられないもの。常温でも2日くらいは保存できますがじきに黄色っぽくなってきて美味しくなくなります。せっかく収穫したゴーヤを上手に保存して自然の恵みを無駄にせずにいただきましょう。

冷蔵保存の方法

ゴーヤは冷蔵庫で10日くらい保存できます。ゴーヤを縦向きに半分に切ってなかにある白いワタと種を採り出しましょう。ゴーヤの切り口にキッチンペーパーをかぶせたうえでラップで全部を包み、野菜室で保存しましょう。

冷凍保存の方法

ゴーヤは下処理を施したあと冷凍保存することができます。ゴーヤを薄切りにしてワタや種を取り除き、しばらく水にさらします。キッチンペーパーなどで水気を切り冷凍保存しましょう。

ゴーヤは種まきからも発芽しやすい健康野菜

ゴーヤは種まきからの発芽が比較的簡単で、うまく育てればたくさん収穫できる初心者向きの野菜。さらに、カリウムやビタミンなどを豊富に含み、夏バテぎみの体に向きます。いちどにたくさん収穫できた場合は、冷凍で長期間保存できるのも嬉しいところ。この夏はぜひゴーヤを育ててみませんか。

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